2008年12月30日火曜日

読書進化論/勝間和代

翻訳書や洋書の原書のほうが質が高い

本を出すということは、プライベートな人間から、パブリックな人間になるということ。

本を選ぶ基準としては、ウェブより質が高いか、友達より質が高いか。
ウェブや友達を超えて、ハッとするものがあるかどうかがかぎになる。

本は一冊で10万字ほどになります。そこで、本を出すために重要なことは、10万字にしても薄まらないくらい、他の人より「広く」「浅い」経験をすること。

メールを書くことや、人にわかりやすく説明することは、とても大切な習慣。

分かりやすく、読みやすく書く技術。
1.自分の体験を利用して親しみを持たせる。
2.役に立つフレーズを必ず入れて、読書だけに閉じない。
3.「流通している言葉」や「共通体験」を使って、行動に促す。
4.コンテンツ力と編集力で進化していく。

「やったらいい」より「やったか、やらないかの差ですよ」といったほうが、やらざるを得ないと思います。

著者からの持込企画があった場合に、一番注意するのは「著者自身が面白いかどうか」

20人の著者の紹介
文芸
・桐野夏生「OUT」
・新井素子「あなたにここにいて欲しい」
・ジーン・アウル「エイラー地上の旅人シリーズ」
・筒井康隆「七瀬ふたたび」
・林真理子「ルンルンを買っておうちに帰ろう」
ビジネス
・神田昌典「非常識な成功法則」
・セス・ゴーディン「パーミションマーケティング」
・大竹シンイチ「ウォールストリート流 合理的株式投資の考え方」
・大前研一「新・国富論」
・三浦展「これからの10年団塊ジュニア1400万人がコア市場になる」
・P.F.ドラッカー「ネクストソサイエティ」
・クリントン・クレステンセン「イノベーションのジレンマ」
・マーカス・バッキンガム「さぁ、才能(じぶん)に目覚めよう」
社会科学
・ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」
・マルコム・グラッドウェル「第一感」
・ピーター・バーンスタイン「リスクー神々への反逆」
・ロバート・B・ライシュ「勝者の代償」
哲学
・中島義道「「ひとを”嫌う”ということ」
・河合隼雄「こころの処方箋」
・加藤締三「行動できない人の心理学」



2008年12月29日月曜日

人助けが好きなあなたに贈る金持ち父さんのビジネススクール/ロバート・キヨサキ

ネットワークビジネスの価値
1.本当に平等な機会
2.人生を変えるビジネス教育
3.あなたを押さえつけるのではなく、引き上げてくれる友人たち
4.ネットワークの価値とは何か
5.あなたの最も重要なビジネス・スキルを開発する
6.リーダーシップは不可欠だ
7.お金のために働くのではない
8.あなたの夢を実現する
9.夫婦でビジネスを築く
10.家族でビジネスを築く
11.金持ちの税の抜け穴を使う方法

類は友を呼ぶ
「私が働いている会社、そして時間を費やしている人々は、私が金持ちになるように力を尽くしてくれているだろうか。それとも彼らは、私が懸命に働き続けることのほうに関心を持っているだろうか。」

ヘンリーフォード
「私が答えを知らないのは、あなた方が求めている答えで自分の頭を混乱させる必要がないからです。私が覚えておくべきだと あなた方が思っている答えを覚えている優秀な若者たちを、あなた方の学校から雇っています。私の仕事は、考えることが出来るように、そのような散漫で些細 な事実を、頭の中からきれいさっぱり追い出すことなのです。」

ネットワークビジネスは、自分が金持ちになりながら、他の人が金持ちになるのを手助けしない限り機能しない。

ネットワークビジネスが教えるビジネス科目
間違いをおかし、それを直し、学び、成長するように励ましてくれる
1.成功するための姿勢
2.リーダーシップのスキル
3.コミュニケーションのスキル
4.対人関係のスキル
5.恐れ、疑い、自信のなさの克服
6.断られることへの恐れの克服
7.金銭管理のスキル
8.投資のスキル
9.会計のスキル
10.時間管理のスキル
11.目標の設定
12.システム作り

学習ピラミッド
頭脳的・・・読み書き、計算
感情的・・・間違いを恐れない感情
精神的・・・ヒューマンスピリッツに訴える能力
身体的・・・人の考え方を変えたければ、行動を変えなければならない

クワドラントを変えると、価値観や友人も変わる。
一つのクワドラントから別のクワドラントに移ることは、コア・バリューを変えることだ。

あなたのような人のクローン人間を作ること。

「売り込む能力は、ビジネスで、いや人生で最も重要なスキルだ」
より良いコミュニケータになることを学ぶ必要がある。
コミュニケーションの方法や、断られることへの恐怖をどう克服するか、拒絶された後どうやって立ち直ったらいいかということを学ぶ。
売るという行為があたかも卑しいことだというようなふりをするのは、自分の恐怖心についてうそをつくということ。
セールスを学ぶことは、自分の中の敗者に打ち勝つことを学ぶことで、自分の中の商社を引き出す方法を学ぶことでもある。

拒絶+訂正=教育+加速

断られるリスクをおかせばおかすほど、受け入れられるチャンスは大きくなる。

お金は一番いい商品やサービスのあるビジネスに行くのではなく、一番いいリーダーやマネジメントチームのいるところに流れていく。

経済的成功を収めるための三種類の知性
1.メンタルインテリジェンス・・・IQ
2.エモーショナルインテリジェンス・・・EQ(言い返すのではなく冷静さを保つ)
3.ファイナンシャルインテリジェンス・・・お金に関する知識、お金を働かせる

ビジネスオーナーは、ビジネスを築くための投資や再投資を決してやめない。

コントロールと幸福の間には、密接な関係がある。

夫婦二人で困難な磁気を乗り越える経験はすばらしい。
家族と一緒にビジネスを築いて行けるなんて、なんとすばらしいことだろうか。

ネットワークビジネスのすばらしい点の一つは、あなたが自分の恐怖心と向き合い、恐怖心に取り組み、それを克服し、自分の中の勝者を勝たせる機会を与えてくれることだ。



2008年12月28日日曜日

即戦力の人心術/マイケルアブラショフ

上司が常に部下に送り続けなければならない唯一の信号は、一人一人の存在と力が、自分にとって以下に大事であるかということである。実のところ、それ以上大切なものなど存在しない。

「こんな手があったのか!」と思わずひざを打つことばかり。

艦を離れていくものの理由、
「上司から大切に扱ってもらえないこと」
「積極的な行動を押さえ込まれること」
「意見に耳を貸してもらえないこと」
「給料への不満」

指揮を取り始めてから7ヵ月後、ベンフォルドが評価されたあと、私の上司である提督がメールで祝辞を送ってきたが同時に、自惚れてはならないと警告をした。
私は、部下たちにあえて何も言わず、その代わり、提督からのその電子メールを貼り付けておいた。


上司である私より現場の部下のほうが高いという前提をはっきりさせ、「君がしている仕事で、もっと良いやり方はないか?」と聞いて回った。
提督に部下のすばらしい提案を報告する際に、部下の皆が聞けるようにしていた。部下たちは、負けはしたが自分たちのために戦った私を支持してくれた。

自己PRをすることしか考えない少将との時間を中断し、長官を家族との面談へといざなった。

部下に「徹底的に考えさせる」ということだった。部下の行動や提案に対し、私はいつも「どうしてそういうやり方をしなければならないのか。もっと良い方法はないのか?」とたずねた。
私自身も新しいアイデアを上司に提言したし、その姿を部下に見せるように心がけた。

思うように部下からの結果が得られなかったときは、以下のことを内省する。
1.目標を明確に示したか?
2.その任務を達成するために、十分な時間と資源や材料を部下に与えたか?
3.部下に十分な訓練をさせたか?

私は目標を明確にし、それを行うだけの時間と設備を与え、部下がそれを正しく行うための適切な訓練を受けていることを確認しない限り、もう二度と命令を出すことはしないようにしようと誓った。

リーダーとは、立ち上がって自ら責任を追うべきときを知っている人間だと、私は信じている。

正しいやり方の判断方法は、
「もし、このことが明日の「ワシントン・ポスト」の一面に載って、全米中に知られることになったら、それを誇りに思うだろうか、それとも、恥ずべきことだと思うだろうか?」

あくまでも組織の一員として、それぞれの立場でベストの成果を出す。そのために、私は部下に自力で考えさせ、同じように自分で考えたことを上司にぶつけた。

全ての人間との全ての出会いを、一番大事なものとして扱おうと誓ったのだ。
その日から、一日5人の部下と一対一の面談を始めた。
名前、出身地、結婚しているか、職場の一番好きなところは、嫌いなところは、
高校の思い出、海軍での目標は?、将来の目標は?
この面談の結果、部下たちをとても尊敬するようになったのだ。
私は、彼らが人生に目標を見出し、そこにたどり着くまでの進路を描くのを手助けすることが最高の喜びとなった。

海軍で最も優れた艦にしようと決意した私は、そのことを部下たちに繰り返し言った。
艦を訪れる人に対して、「海軍で最も優れた艦へようこそ」といって、迎えるようにして欲しいと伝えた。

自分が指揮を取るようになったときには、確実に情報が伝わる意思伝達のシステムを作り出すことに集中しようと決めた。
情報伝達ルートの確保は、「組織の生産力を高める」ことに必要不可欠である。

通信トラブルを解決した英雄物語における私の唯一の役割は、部下の話に耳を傾け、彼のアイデアを評価し、それが良いものだと確信すると、その採用を懸命にアピールすることだった。

もし私が非生産的な仕事を生み出しているのだとしたら、私はそのことを知りたかった。もし私のしていることで部下に問題をもたらしているとしたら、私に伝えてもらいたかった。
批評解で私が自分自身を批判にさらすのを見て、部下たちも自分をさらけ出すようになった。

内部の論争や虚勢の張り合いは、業績には悪影響しか与えない。
私がまず行ったのは、その4人の部門長に、それぞれの海軍での未来が開けるかどうかは、ベンフォルド全体の成功にかかっていることを伝えることだった。

「我々は全ての人間は威厳と尊敬を持って扱われるべきだと信じており、君に対しても同様の態度を示すし、君からも同様の態度を得られるはずだと考えている。誰も君を見下したりしないし、もちろん君も他のものたちを馬鹿にしてはならない。

「艦に貢献した人間はすぐに認められる」
規則を破っていいのはどんなときは?を示すためには、すぐに功績を評価せねばならない。

上司に悪い知らせを伝えなければならないときは、一対一で話、彼らの怒鳴り声やが他の者にまで及ばないようにして、一人でその攻撃を受けた。
部下が失敗したときには、その過ちの責任を私が負った。

任務の延長が決まったということは、我々が一番優れているのだ。一番であるということは、責任を伴うものだ。がんばってくれてありがとう。

上司が自分を強く必要としているときに、最初に手を貸すというのは、大きな投資なのである。

下甲板で、部下と一緒に食事を取り、コミュニケーションをとった提督は、「これほど有意義な体験はしたことがない」と言った。

上司の誰にでも共通する心の引き金は、「経費の節約」である。

未経験の二人に、特別な訓練をやらせようとしたときに、「実は私も一度もないんだ。これから三人でやり方を学ぼう」といった。
「おい、今は君が館長だ。許可など取らなくていい。責任を持って自分でやるんだ」
「この館長は言いなりになる人間を求めていない。求めているのは、自発的にものを考える人間だ。」
正直、私はおびえていたが、自分が犯したリスクが成功したことに興奮せずに入られなかったのだ。この方法でやっていける。

寝坊遅刻違反を行った部下を、早急に罰を下すため、ヘリコプターで呼び寄せた。
そこで、彼は誠実に自分の不備を訴えた。そこで、彼に「どんな罰を科されるのがふさわしいと思うか」とたずねた。

経費や安全性や、部下たちの仕事振りともつりあわせるためには、規則を変えさせた。
マニュアルはお飛び五品行動の原因となる。そして本当に重要なものを見えなくしてしまう欠陥がある。

日ごろから自分たちの仕事において、「一番大事なこと(海軍では人の命を守る)」をおろそかにしないこと。

企業も、福祉活動を引き受けなければならないと考える。それは指揮にも良い影響を与えるし、評判も高めるし、精神的にも良い。

組織やシステムに何か悪い傾向が広まっているのを目にしたときは、大声で叫び、わめいて、人々がそれに注意を払うようにする必要がある。

「とにかく勉強しろ」と押し付けるより、少しでも部下が「自分のためになる」と思って積極的に取り組んでくれるような、モチベーションが必要だった。

企業においても、組織の各部門それぞれが以下に機能しているかを知っている社員を持つことに、マイナス面は一つとしてない。

どの誕生日カードにも、たとえ少々大げさだとしても、「あなたの旦那さん(あるいは奥さん)はすばらしい仕事をしています」と書いた。
さらに、特に部下たちが本当にほめるに値することをしたときには、彼らの親に手紙も書くようになった。

新人歓迎会のお粗末さを、隊員の子供がこういう扱いを受けたらどのような気持ちになる?と聞いて、改心させた。

熱意にあふれた新入りは、毒された企業文化と正面から衝突して、その熱意を搾り取られてしまうことが実に多い。私は新人たちに張り切り続けてもらって、日々の暮らしの”ぬるま湯”に使っているベテランたちの電池を、再充電してもらいたかった。

誰かの水準を引き下げることを目標とするべきではなく、それ以外のものたちを出来るだけ高くまで引き上げるようにすべきなのだ。

仲間が行っていることを教えあうクロス・トレーニングは多いに士気を高め、チームの技術が改善・強化された。

私は、評価するに際しては当て推量を排除し、評価基準がどういったものであるかをあらかじめ知らせて、部下たちが不公平感を持つことのないように徹底した。
評価が正しく行えたかどうかを見極める鍵は、自分の部下に点数を与えたときに、彼らが驚くかどうかにある。

業績が標準以下のものがいるときには、私は必ず彼らを向上させる計画を立てるようにした。
本人を部屋に呼んで、何が問題であるか、そしてそれをただすために何をしなければならないかを話し、必要ならば訓練を行った。

音楽はもっとも退屈な仕事まで楽しくするようだった。重要なのはどんな組織においても、友人たちと楽しむことは、お金では換算できない、はるかに大きな精神的つながりを生み出すということである。

部下の得、になることについては、上司は敏感でいるべきである。同じ労働に対し、見返りが大きいときのほうが士気が上がるのは、ごく自然のことなのだ。

社員が自分の職場を友人に見せたくなるような場所だと考えるようになれば、どんなにすばらしいだろう。

軍の歴史でもっとも短い指揮官交代のスピーチ「You know how I feel」

キーワード
1.「オープン」で「フェア」
ボトムアップも、トップがボトムまで行って、引き上げなければならない。
いい仕事をすれば誰でも認めてもらえる
上司はフェアに物事を見ている

2.ダイナミックな仕事に必要な4つの力
分析力・判断力・常識力・人間力

3.必要なときに全力を出し切るための万全の準備
体力・やるき/気力/意欲・能力



2008年12月27日土曜日

「残業ゼロ」の人生力/吉越浩一郎

毎日三時間を「本生」の準備に投資する。
勝ち組、負け組に分けるなら、それは仕事という狭い範囲ではなく、あくまで人生全体の勝ち組を目指さなければ意味がありません。
残業をゼロにして、本生に投資するための三時間を確保することが出来れば、人生の充実度・人生力は必ず高まります。

私たちは給料をもらっているのですから、新入社員であっても立派なプロのはずです。プロフェッショナルである以上、期待通りの、いや期待以上のパフォーマンスを見せ、成果を出さなければいけないはずなのです。

仕事というのは、本当に集中してやっていれば、就業時間にはへとへとになって、とてもじゃないが、残業など出来る状態ではないというのが本来なのです。

I wish you health, happiness, and wealth.

幸せに暮らすには、健康とお金が大事だということが分かっているのです。

ILO132号条約には、有給休暇の日数は6ヶ月以上の勤務実績があれば最低三週間、そのうち2週間は連続して与えなければならないと規定されている。
最低でも一年に一度、2週間続けて休むことが、健康な毎日を送るために必要だということ。

本生への準備は、週末を家族で過ごす→1週間旅行に行き、共にすごす。
家族と共に過ごし、何度も衝突を起こし、これなら会社に行っていたほうがましだなどと思っていはいけません。この経験が、本生の準備に大事で、どうすればお互いが気持ちよく暮らせるのか、あらかじめ試行錯誤しておくこと必要がある。

現在の状況に不満があるのなら、変えるための行動をなぜ起こさないのですか?
いつか誰かが変えてくれるのをひたすら待っているだけというのは、自立した大人のとるべき態度ではありません。

長い休暇を終えて、出社し仕事に取り掛かったとき。頭の回転は速いし、アイデアも次々にわいてきて、自分でもびっくりするくらい仕事がはかどるのです。

社会の中で生じるストレスやプレッシャーーに対する日本人の耐性が、年々弱くなっていることが、最大の原因だと思ってます。そして、本来、社会との関わりあいを教えるべき学校教育が、その役目を十分に果たしていないことが問題であると考えています。
今の日本人に足りないのは、ちょっとやそっとのことではへこたれない野性味。


最近は子供に、あたかも友達のように接する親が増えてきているようなのです。
友達は横の関係ですから、乗り越えるべき上下関係を教える機会がそこにはありません。
競争に耐えられる自立した人間に育て、社会に送り出すことこそが、本当の愛情なのではないでしょうか?

日本人の子育てには、親子のコミュニケーション量が圧倒的に不足しています。
反抗期になったら、親子のコミュニケーションは、ほぼ不可能と思っておいたほうが良いでしょう。
つまり、それまでにどれだけの会話を交わせるかが、子育てにおいては何よりも大事なのです。

理屈で物事を教え込もうとする父親よりも、母親が一緒にいて、「あんなことはしないでね。」「あなたがこうするとお母さんはうれしいな。」と会話の 中で子供に教えていく。あるいは、母親の喜ぶ顔や悲しい表情を見て、「これはいいことなんだ」「こういう態度をとると、周囲の人はがっかりするのか」と子 供自ら気づく。

人生の成功確立を高めるためには、気づきの力、努力を積み上げる習慣を身に付けることが重要なのです。


違法駐車が出来ない状態にして、問題の本質を顕在化させる。これをせずに対策を考えても、本質的でスピーディな解決にはなりません。

できるだけ若いうちに海外に行ってそこで生活してみることです。そうすれば、自立した個人というのが、どういうものかがすぐに分かります。
また、そういう人間の中で生きていくためには、自分も自立した人間にならざるを得ないことも分かるでしょう。


夫婦同伴がオフ人脈に繋がっていきます。定年後の本生を豊かにしたいのであれば、今からこのようなオフの人間関係を大事にしておくに限ります。

知的な話で周囲の興味を集めたり、突っ込んだ議論をしたりといったことが、日本人はあまり得意ではありません。
そして、パーティーのような場で豊富な話題を披露し、またきちんとした議論や自己主張が出来ないというのは、とりもなおさず子として自立した大人ではないということです。

会話は夫婦一緒の食事から。
外食するとなると、きちんと化粧もしなければならないし、服装も何を着ていくかあれこれ考えることでしょう。
そういったことは、やはりうれしいものなのです。

「いつまでも元気に働けること」
いつまでも元気にいられることは大切なことです。だからといって、ずっと働きたくはありません。
元気な限り働き続けるのが幸せな人生だなどと誰かに言われたら、冗談はよしてくれと私はその人に言うでしょう。
なぜなら、私には人生でやりたいことが、仕事以外にもたくさんあるからです。



2008年12月26日金曜日

2分以内で仕事は決断しなさい/吉越浩一郎

段取りは必要なものですが、それを決めるのに時間がかかるなら、段取りなど組まずに目の前の仕事を処理していくほうが断然早い。
橋を探す前に川に飛び込め。
仕事のキャパシティは「能力x時間x効率」で決まる。能力を5倍にしたり、労働時間を5倍に増やすのはまず不可能ですが、効率ならやり方次第で5倍に出来ます。
意識すべきは、仕事と決断のスピードを速めることなのです。

「大黒柱にクルマをつけろ」
本来、家を支える大黒柱を動かすのはご法度と思われていますが、クルマをつけて柔軟に動かすべきではないでしょうか。

関係者同士で調整をつけ、根回しでやり方を決めていく方法が日本は好まれますが、仕事のスピードを意識するなら、いきなり会議でワァーッと取り掛かったほうが間違いなく速いのです。

部下にとって最大のご褒美は、「上司が何も言わないこと」です。
ただ、部下を信用しすぎるのもいけません。コントロールしなくても、チェックはしなければなりません。

会議で論理的思考を磨くためには、思考の材料になる情報を隠さずに与え、結論をその場で出させることが重要です。

目標をクリアできるかどうか微妙なところだったときに、一連の経緯を会議で明かし、「特別ボーナスを出したいが、そのためにはあと○○円売ってもらわなきゃならないよ」と発破をかけたのです。
決定のプロセスをきちんとすれば、社員との間に共通の認識が生まれ、同じ目標に向かって走ることが出来ます。

ビジネスにしろ政治にしろ、トップに達人はやはりフットワークが軽くないといけない。

最初はとにかく無理をしないことが大切です。トリンプの総長会議も、今のスタイルを確立するまでに、数年はかかっています。
継続させるためには、いきなり型にはめようとせず、徐々に自分たちのスタイルを作り上げていくことが重要なのです。


日本の長い労働時間で高い売り上げを上げても、「長時間働いているんだから当然でしょ?」と考えられてしまうはずです。
これは本当に悔しい。売り上げや利益だけでなく、効率の面でも優れて初めて、「うちの会社はすごいぞ」と胸をはれると思うのです。

昼休みを少し前にずらすなど、少し柔軟な考え方をするだけで、行列に並ぶ無駄な時間は省けます。

企業の経費でもっとも高くつくのは、人件費です。
目先のコストにこだわって、古いPCを使い続けるより、新しいPCで30秒速く仕事をこなしてもらったほうが得なのです。

デッドラインで追い立てるのは、早く取り掛かる習慣を社員に身に付けさせるためでもあります。
デッドラインを速めに設定することによって、最初はやらされている感覚に陥るかもしれませんが、速くやったほうが面白いということに気がつけば、自然と早め早めを意識するようになります。

ゲーム感覚で捕らえると、発想そのものが違ってきます。
このままでは面白くないので、ちょっとハードルをあげてやろう。昨日は一時間かかったので、今日は50分でクリアする。そのために、ここを工夫してみようか・・・」などなど

遊び心は仕事を面白くする重要な要素なのです。
職場の雰囲気が明るくなります。

せこい環境からは、しょせんせこい発想しか生まれてきません。働く環境にはケチケチせず投資するべきなのです。

この仕事をやりたいと誰かにアピールしたいなら、プレゼンの技術に頼ってはだめ。過剰なプレゼン技術は、逆に熱意を見えづらくするというデメリットがあるとことを忘れてはいけません。
プレゼンテーションに必要なのは、まさに「これをやらせてほしい」という熱い気持ちです。

「前例がない」の一言は禁句。難局はシステムDで乗り切れ。
デブルイエ(もつれた糸を解く)という単語の頭文字をとったフランスの慣用句です。
糸が絡まって解けなくなったように見えても、一本緩ませることができたら、意外に簡単に全体がほどけてしまうもの。
「難しい問題があっても、ちょっとした工夫をして解決しよう」

意味のない前置きから話し始めたり、他人事のような言い方をしている人は要注意です。必ず相手の要求する結論から報告する。

消費者に一番近い場所に出かけては、細かいところまでチェックを入れる。
上からガミガミ言うだけでなく、自らも一緒に汗を書きながら現場に入っていくことで、見る目が変わり、積極的に売ってくれるようになります。

人数が増えるほど良い決断が出来ないことは、皆さんも経験的に知っているはずです。
決断は一人に任せて下したほうが、組織を正しい方向に導く鍵。

ごみが落ちていれば、それを見つけた人が拾って捨てればよい。必要以上に上下関係に縛られている会社は、居心地が悪いし、効率も良くない。

会社は、「競争・共生・我慢」で伸びる。
他の社員と連携して仕事をして、なおかつ他の社員よりちょっとがんばろうという気概のある社員が伸びるのです。



2008年12月17日水曜日

「クチコミ」と「人財」が会社を変える/平井俊広/柳楽仁史

日本人は個人プレーが少なく、集団で行動することを好む。
人付き合いの濃密な社会はクチコミが発達する。クチコミによる紹介販売という側面を持つネットワークビジネスは、ここでも日本人の特質から大きな影響を受ける。

違法なピラミッド商法の構成要件
・高額の入会金を支払わねばならない。
・販売員を勧誘したとき、その見返りとして、物やサービスの売買とは無関係に勧誘者に報奨金が支払われる。
・新規会員に対しても、同じような権利が与えられる(結果的に多額な出資をする)
・商品の在庫返品を認めない。
・勧誘対象を増やし続けなければならない。
これらの要素を持つと、正当なネットワークビジネスのつもりでも違法と解釈される。

サイドビジネスとしてネットワークビジネスに参入するものには、ピラミッド商法経験者が含まれる。
彼らは、「商品の愛用者を地道に増やす」というネットワークビジネスの基本をないがしろにして、無理な販売や押し込み販売などをする人が少なくないのである。
「連鎖販売取引とは、物品または権利の再販売、受託販売、販売の斡旋、または役務の提供の斡旋をする人を、特定利益が得られるといって勧誘し、その人と特定負担を伴う取引をすること」
「儲かるから」といって人を勧誘し、「だから入会するためにこれだけのお金が必要だ。」とお金を払わせてはいけないとされている。
安易に「儲かる」発言をしてはいけないことになっている。
また、勧誘に際して虚偽の事実を告げ、故意に事実を告げないことも禁じられている。
そういう問題を防ぐために、「概要書面」と「契約書面」の2種類の書面を交付することが義務付けられている。
主宰企業として不可欠な4つのこと。
1.情報開示の徹底
2.充実した教育システムの確立
3.加盟者支援体制の強化
4.参加者との公平な規約の確立
ネットワークビジネスに能動的に携わる人たちには、ある共通した特徴がある。生き生きして明るく、疲れを知らぬ働き者が多いことである。また、ものごとを前向きに捕らえる習慣を身に付けている。
ネットワークビジネス自体に人をそうさせる強いプラスの影響力があるのだ。それは、米国で生まれた成功理論に基礎を置いた教育がなされてきたことが大きい。
「望めばかなえられる」「人は誰もが驚異的な潜在能力を持っている」「人生はその人が考えたところの所産である。」といったプラグマティズムの発想が常に取り入れられている。

ディストリビューターの収入は次の3つの要素で構成されている。
1.小売差益
2.販売実績kによる利益還元
3.メンバー育成ボーナス
ディストリビューターが最大の効用ととらえているものは、以下のとおり
・相手にいいものを提供できたこと
・相手との関係が深まること
・自分のネットワークが広がること
世界各国のネットワークビジネス規模の順位
日本、アメリカ、フランス、ドイツ、ブラジル、イタリア、メキシコ、イギリス、韓国、台湾、、、
「上からの指示や命令で動くのではなく、自分で何をなすべきか考えられる人間でなければならない。高いモチベーションを持ち、自己コントロールできる人間が、組織体に依存することなく、自らの意志でチャレンジしていく。これからはそういう人間の時代だ。」

時代が本物商品を望むようになってきた。現代は物余りの時代である。
本物とは、安心して使用できる、使う人間を害さない、使うものを良くする、経済的である、という特性を持つ。

これからは、優秀なトップがいて、その下で自主的に動ける人間が大勢いる組織体が価値を制する時代である。
たとえば、コンビニエンスストアがそうだ。オーナー制だから自主的にやれる人間が実際活動の主導権を握っている人間は活性化し、停滞することが少ない。
そのような仕組みを流通で行っているのがネットワークビジネス。


2008年12月10日水曜日

「思考は現実化する(I)」

ナポレオン・ヒル

ナポレオン・ヒル博士が述べる奇跡というのは、あなたの人生の中で信じられない幸運をいかにして引き起こすか、ということだ。
引き起こすのはあなた自身なのである。
「この哲学が本当に有効な者であるかどうかを確かめるのはあなた自身だ。」

私の継母が実践した哲学とは、上手に夫を操り、刺激してやる気を出させ、その夫を尊敬できるよう、自分で持って行くことなのです。

「君にはできるはずがない。」、「君には難しすぎる問題だ。」、「君が生きている間にはまずできないよ。」等々の批判をはねのけることのできる免疫をつける必要がありました。
これらの批判を無視できるだけの強い自我を持たなければなりませんでした。

アール・ナイチンゲール「人間は自分が考えているような人間になる。」

「大きな問題に直面したときは、その問題を一度に解決しようとはせずに、問題を細分化し、その一つ一つを解決するようにしなさい。」

不動の信念に支えられて、願望(目標)を最後まで追求する、という強い意欲(モチベーション)が、あなたの人生を大きく左右することを心にとめておきたまえ。そしてまた、このような能力は誰もが持っている、ということも。

バーンズの信条
・自分の思考を自分で決定した目標にできるだけ集中して、私の心を反映と成功に向けよう。
・限りない信頼を元に、神の力に頼ることによって、自分で作り出す限界から私の心を解放しよう。
・私の祝福を受ける価値のある人々と共に祝福を分かち合って、欲張らない心を持ち続けよう。
・肉体的にも精神的にも学び続け、成長し続けることができるように、怠惰な自己満足の代わりに、建設的な欲求不満を選ぼう。
・狭量さを克服するように、全ての物事と全ての人々に対して、開いた心を保とう。
・他人の良い点を探し、他人の欠点に寛大になるように修養しよう。
・自己を哀れまないようにしよう。あらゆる状況の下で、より大きな努力のための刺激を探そう。
・私が必要とし、欲しいと思う物質的な富と、それを受けるのに私が値する人間かどうかを考え、その考えを尊重しよう。
・「少し余分に進む」習慣を持って、常に私に期待されるより、質量共に多くのサービスをするようにしよう。
・逆境と挫折は、常に同等の種子を宿していることを忘れずに、それを利益に変えよう。
・毎朝鏡出逢い去る津する男に向かって、恥じることの無いように、他人に対して行動するようにしよう。
・最後に、私の日々の祈りで神の意志との調和の内に私の命を認め、生涯を生きるために智慧を与えてくださるように祈ろう。

願望実現のための6箇条
・あなたが達成したいと思う願望をはっきりさせること。
 単にお金がたくさん欲しいなどと言うような願望設定は、まったく無意味なことである。
・達成したいと望むものを得るために、あなたはその代わりに何を”差し出す”のかきめること。
 この世界は、代償を必要としない報酬など存在しない。
・達成したいと思っている願望を取得する「最終期限」を決めること。
・願望実現のための詳細な計画を立てること。そしてまだその準備ができていなくても、迷わずにすぐに行動に移ること。
・達成したい具体的願望、そのための代償、最終期限、そして詳細な計画、以上の4点を紙に詳しく書くこと。
・紙に書いたこの宣言を、一日に二回、気象直後と、修身直前に、なるべく大きな声で読むこと。このとき、あなたは、もうすでにその願望を実現したものと考え、そう自分に信じ込ませることが大切である。

単なる望みを持つことと、願望を現実のものとして受け入れようと心の準備をすることはもともと全く違うことなのである。
信念を持つには、心を開くことが必要となる。つまり、素直さと心のゆとりが必要なのだ。

信念というものは、願望という、形を持たない一種の思考を、物理的な実態(たとえば金)あるいは現象的事実(たとえばスポーツで優勝する)に転換するのである。

勝ちたいと思って、勝てないのではないかなと思ってしまったら、あなたは勝てない。
負けるのじゃないかなと思ったらあなたはもう負けている。

願望を感情を込めて読むのはもちろんだが、それを繰り返し、繰り返し行うことにより、願望に信念という力が加わるのである。

願望の設定に基づいてプランを立てるときに、あなたは理性に頼ってはいけない。

成功しない人がよく犯す間違いは、学校を卒業すると、それで知識の吸収が終わるのだと思いこむことだ。

何かを成し遂げるためには、面倒なことなど何もない。

知識を持っているだけでは役に立たない。真威嚇な願望や目標を達成するために活用してこそ役に立つのだ。

人間が想像できるものは、必ず実現できる。



2008年12月1日月曜日

「残業ゼロ」の仕事力

吉越浩一郎

「時間内に終わらなければ残業すればいい」という考え方で対処していると、なぜ仕事が終わらないのかという理由が分からず、したがって抜本的な解決も図れないので、常に同じ問題が繰り返し発生し続けることになります。
問題を顕在化し改善する絶好の機会が、残業によって奪われてしまうのです。

本気で「残業ゼロ」をしたいなら、残業をしなくてもこれまでと同じ、いや、今以上に業績を拡大することができるように社員の意識を変え、会社のシステムを作り替えることを同時にやらなければならないのです。

「どうせ残業すればいいのだから」という、弛緩しきった仕事のやり方が体に染みついた日本のホワイトカラーは、もともと仕事の密度が薄いはずですから、心配するには及びません。

「緊急対策」「再発防止」「横展開」が基本

「そんな気分だから」という感情や感覚ベースの言葉はすぐさま却下されます。
「最近は野菜中心だったし、魚は昨日の夕食に食べたろ。それに、先日手に入れた赤ワインもそろそろ飲んでみたいから、今夜は肉量が良いと思うんだ」というような明快なストーリーがあって、やっと美味しい夕食にありつけるのです。

「優先順位を考えたり、スケジュール表を作ったりする暇があるなら、その間に仕事の一つも片付けた方が良い」

デッドラインを決める際、気をつけなければならないのは、相手の顔色を見て、「これくらいならできるだろう」という配慮をしないことです。そうではなく、あくまで「会社にとって正しいことを優先する」、これがデッドラインの決め方の極意です。

書類などのファイリングも、仕事の案件ごとに分けるのではなく、デッドラインで整理するのが一番良いと思います。

「なぜこうなるのか」ということを、ありとあらゆる事実と情報を集め、それらを使って理詰めで証明する以外、ボスを納得させる術はないのです。

「無理せず続ける」ことが重要なのです。
そうやって続けていると、やがて全ての問題の根底にある「根の深い問題」の姿が明らかになってきます。

TTP(徹底的にパクる)と名付けて、今でも仕事の信条の一つにしています。

「会社での8時間を懸命に働くのは、当たり前である。当たり前でないのは、会社が終わってからの時間をどう過ごすかである。」

「60点主義で即決せよ。決断はタイムリーに成せ。決めるべき時に決めぬのは度し難い失敗だ。」
「人は早く高度の仕事に就けるほど伸び津港産が大きい。仕事は重課主義でゆけ」
「人はいつも不足気味にしておけ。そうでなければ人は育たぬ。」
「暇がないので考えられない」というのは誤りだ。忙しいときほど考えは身につく・・・

「ノー残業デー」を定着させるために、まず私がやったのは、違反があった部署に反省会を義務づけることでした。目的は、残業が起こった原因の究明と、再発防止のための対策を自分たちで考えてもらうことです。
その考えを糞味噌にこき下ろして、「こんな思いをするなら、残業しない方がましだ。」と考えさせること。

GWなんて、毎年あることだし、時期も決まっているのですから、あらかじめ年間スケジュールに組み込んでおいて、さらに、sこまでにやるべき事が月間・週間スケジュールに落とし込まれていなければおかしいのです。

それでも、残業したら「連帯責任」。

大切なことは、毎日仕事を終えた後の3時間あまりを「自分の人生のために投資する」、と考えることです。
短期的な仕事のための情報収集と言うよりも、もっと長いスパンで自分にとって本当に必要な人と経験のためにその時間を使うべきです。

どんなに親しい人が相手でも、二次会には行かない、と決めていました。なぜなら、私の場合、夜は八時間寝ないと翌日調子が出ないからです。
二次会に行っていたら、大切な八時間睡眠が確保できませんからね。

私にとって、仕事はゲーム以外の何ものでもありません。だからこそ、「勝つ」ということが、最も重要なテーマなのです。

今居る組織で何か問題が起こって、このままではそれが解消できなことが分かっていたとしても、これまでのやり方を積極的に変えようという人は希です。
なぜなら、たとえ間違っていようと、慣れ親しんだ世界に居続ける方が、何が起こるか分からない新しいことに挑むより、ずっと居心地が良いからです。

うまくいかない責任は部下ではなく、部下の意見に左右されるトップにあるのです。

「失敗する」のは、途中で諦めるから失敗するのです。成功するまで続ければ失敗のしようがないでしょう。部下が協力してくれないのなら、協力したくなるまでこちらも踏ん張る覚悟が必要です。

会社を強くして競争にかつ。組織が共有する者はこれだけで十分です。理念など無くて結構。そして、この目的を果たすために、何をすべきか考えるのがリーダーの仕事です。

健全な組織というのは、人間の体のようなものです。つまり、「のどが渇いたら台所に行って、水道の蛇口からコップに水を注いで飲む。」というような、目的達成のための合理的な行動がスムーズにできる、ということです。

まずは、自分の裁量がきく範囲で、取り組んでいくことも同じように大事だと思います。

トップがリーダーシップを発揮し、部下がフォロワーシップでそれに答えると言うことがきちんとできている会社には、市場の変化にも素早く対応できるだけのスピードが備わっているはずです。
だから、将来のリーダーを目指すのであれば、部下で居る間はひたすらフォロワーシップを磨くこと!

フォロワーシップは、素直で従順であれば良いという意味ではありません。ただ従うのではなく、「この指示にはなんの意味があるのだろう」「なぜ、今これをしなければならないのか」といったことを常に考えながら動くのです。

どう考えても自分はそう言ったリーダーとしての素質を持ち合わせていない、という人はどうしたらいいのでしょう。
そう言う人は、リーダー以外のところに自分の活躍の場を見つけ、そこで腕を振るえばいいのです。

にぎやかで活気溢れるオフィスというのは、誰も仕事に集中していない状態なのです。

個室で仕事すると、以前とは比べものにならないくらい仕事が進むことがわかりました。
「がんばるタイム」で、騒がしい状態をなくし、仕事に集中する。
違反者がいれば所属する部署には例によって、罰金が科せられます。

組織の上層部だけが情報を握っていて、密室で何でも決まっていくような組織が、健全であるはずがありません。
「自分たちはいつも蚊帳の外」である社員のモチベーションがどうして高まるでしょうか。
しかし、情報をオープンにすると言うことは、反対の意見を生み出すと言うことなのです。
それでは、トップが社員と同じレベルの情報しか持っていないにもかかわらず、「自分の意見に従え」と社員に言える根拠はいったいどこにあるのでしょう。
何が、会社にとって正しいのかを論理的に考え、なおかつ判断に至るスピードが速く、決断する勇気を持ち、責任を取る覚悟がある。そして、その判断が圧倒的に正しい。

もしあなたがビジネスパーソンとして勝ち残っていきたい、と強く願うのであれば、動物である人間が、本来持っているはずの野性味を取り戻すところから始めることです。
真面目で従順なのが善である、という常識を捨ててみると良いでしょう。
「GNN,義理・人情・浪花節」は、野性的であるためには役に立たないので無視します。

いくら自分では全力を出しているつもりであっても、本来のその人のキャパシティから見たら、明らかに余力が残っているように思われます。
自分のキャパシティを知るのは、それほど難しいことではありません。
仕事にデッドラインをつけて、自分を追い込めばいいのです。
そうすれば、仕事のスピードは必ず上がります。

私が、仕事はゲームだというと、「ゲームとはなんだ、不謹慎だ」と怒る人が居ます。そう言う人は、仕事をなんだと思っているのでしょう。
・自己実現の場?
・人生そのもの?
これって、おかしくはないでしょうか?
会社にとって見れば、社員が仕事で自己実現していようが居まいが、はっきり言って関係ない話です。

「仕事はゲーム」と割り切っていれば、自意識のような邪魔な者は脇に置いて、純粋に「ゲームに勝つために取るべき最善の方法」を取ることができると思うのです。
百貨店、取引先の社長達のテーブルに、迷わず近づいていく。

自己実現とか、人生そのものとか、夢とか、仕事に余計な意味を持たせると、それが時として、仕事の足かせにもなりかねないのです。

独立に欠かせない能力の一つに、リーダーシップがあります。
これを獲得するには、部下としてフォロワーシップを学びながらも、常に「自分が上司ならこうやる」というシミュレーションと、いつか自分が上に立つのだという気概を忘れないことです。

これから働く会社を選ぶ若い方は、ぜひ現場に近い、小さな組織で実力を磨いていくことをオススメします。

「人生を愉しむためには、準備が必要だ」
定年後に時間ができても、それまでの間に計画を立て、家族や友人との絆を深めるなどの準備をしておかないと、ようやくできた時間が、ただただ苦痛な「余生」となってしまう危険があるのです。

働くために生きる、ではなくて、生きるために働く、でなくてはならない。
日本人はほとんどが働くために生きるです。

本人は家族のために頑張って働いているつもりでも、家族は必ずしもそう思ってはくれません。
ときには強烈なしっぺ返しが待っているのです。

「結婚するまでは、お互いの目を見つめ合ってきました。これからは、手と手を握りあって、同じ方向に顔を向けて歩いていきましょう。」

「生涯現役を目指す」というのは、日本人の理想とされる生き方のようです。もちろんそれも結構だとは思いますが、現実問題として、一生働けるという人は限られているでしょう。

そう考えると、生き甲斐や自己実現というものは、仕事よりも仕事以外の生活に求める方が自然だと思いませんか?

日本の場合、定年を迎えるときに、「さぁ、これから自由を満喫するぞ」と、喜び勇人はまれで、ほとんどの人は、再就職先を探すなど、一日でも長く働こうとするのが普通です。
「とにかく働いていたい」という気持ちの裏には、「仕事が無くなったら何をしていいかわからない。」という恐怖があるのでしょう。

何を準備して良いか分からなくても、とりあえず残業が減れば、その分自由な時間が増えますよね?
その時間を楽しめるようになるだけでも、十分準備になるはずです。

それまで家族の会話が足りなかったと思う人は、とにかくパートナーと話をすることから始めるのも良いでしょう。
あなたの「本生=本番の人生」を充実させるために、明日からは少し早く帰ってみませんか?


2008年11月26日水曜日

無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法

勝間和代

勉強で一番大事なのは、勉強の内容そのものではなく、勉強を上手く続かせる仕組み作りであり、意識作りなのです。
もし、私に人よりも上手なことがあるとしたら、そういう仕組み作りに過ぎません。


各種の研究によると、年収がだいたい1500万円になるくらいまでは、年収と幸福感の間には正の相関があるといわれています。つまり、年収が上がるほど幸福度が上がるというわけです。これは、「幸福の経済学」と呼ばれています。

勉強する5つのコツ
1.基礎を最初に徹底的に学ぶ
短期間で結果を出す人たちの共通点は、辛抱強く、半年間、基礎力をつけることに集中できる。
2.先達から、勉強の仕方をしっかり聞く
直接会って、話を聞き、まず真似から入る。
3.学ぶ対象の基本思想を理解する
資格試験は、それによって輩出したい人物像を事前に理解する。
4.学んだことを自分の言葉でアウトプットしてみる
過去問題+模試問題アプローチ、アウトプットを起点にして、そこからインプットに戻る、という方法
5.勉強をワクワク愉しむ


企業の不祥事が後を絶ちませんが、これは、当事者である社員達が自由人ではないからこそ起こったことだと思います。
自由人とは、
・自分で自分の面倒が見られて、
・経済的に自立していて、
・自分の考えを発言することができる

人間は、目に見えて測れるものでないと、管理できません。その管理の仕組みを作らずに勉強しようとしても、それでは続かないのが当たり前なのです。
とにかく、意志の力で何とかなるなんて、楽観視してはいけません。

社会人の勉強が続かないのは、なかなか成果が出ないからなのです。本を読むスピードが5倍になれば、成果が出るスピードも5倍速くなり、勉強を続けるモチベーションにもなるのです。

道具の値段の絶対額ではなく、道具を買ってから、どうやって使い倒すか、というのが大事です。

親指シフト。
だいたい20時間くらいの訓練で、ローマ字入力の速度を超えることができます。

ブログの書き込みには、ニュースを引用して、コメントをつけているケースが多いため、テクノラティを使うと、新しいニュースですら、ブログを見に行った方が早く検索できて、あっという間に情報が得られます。

宮部みゆきさんの講演で得た教訓。
・書くことは呼吸すると同じくらいの肉体労働として位置づけ、とにかく量産すること。
・売れるか、売れないかは時代と合うかどうか。報われるかどうかは、正直、分からないと割り切ること。
・自分しか分からないものなど書かず、エンターテインメントのための文学として存在すること。

勉強の仕組みをつくること、その仕組みを使って基礎力を養いながらアウトプットに繋げること、これらを両輪でやっていくうち、仕事の成果が上がり、年収が上がって幸せになってきます。
勉強法において差別化できるのは、道具とやり方です。人間、覚える能力とか意志の力には、そんなに大差はありません。
社会人が勉強を続けるためのコツは、昔の伝統的な学習方法+努力に頼らず、ITを使った効率的な方法を準備し、基礎を強化し、成果を確認していくことで自分への成功体験にするということです。

マーケティングとかセールスについては、やはり、アメリカの方が5年から10年進んでいます。できれば、原書や英語のオーディオブックに積極的にあたっていくことです。
今では、共感や感動を軸にした、エモーショナル・マーケティングが発達してきています。

発音に関しては、相手に聞き返されない程度にまでは訓練した方が良いですが、やりすぎても、投資効果は落ちるようです。
というのも、発音だけ綺麗にしてしまうと、今度はボキャブラリーが現地のエリート層に比べて少ないので、逆に子供っぽく聞こえる。

あらゆる勉強の基本は「素直」だと思います。私はいつも、「まずは騙されたと思ってやってみよう」というのを、勉強のとっかかりにしています。

家計簿を複式簿記でつけてみよう。
自分の年間の売り上げ高と、売上原価が分かり、自分がいくらの付加価値を生み出しているかが理解できます。
会計上の利益と現金上の利益は全く違う、というのを実生活で感じ取ろう。

経済学の最低限の知識は持っておこう。
需要曲線と供給曲線、価格感受性くらいまで。

転職市場における自分の価格を知るというのも、一つの目に見える成果だと思います。

株でも債券でも、金融の相場者は、最初、初心者は絶対損するようにできていると言うことです。
そこの存した時期をいかに乗り切るか・・・ということが一つの勉強になります。



2008年11月25日火曜日

トップコンサルタントがPTA会長をやってみた

三谷宏治

もっと子供達に、面白い物を見つける「良い目」と「考え抜く力」を持たせたい!

我々親が、子供につけてもらいたい物は、単なる学歴でも知識でもないはず。子供が将来、人として幸せに生きるための知恵やスキルこそが、大切なこと。
そのスキルの一つとして「発想力」は、かなり上位にはいるだろう。その発想力を育てる「エンジン」と「燃料」が必要だ。
それが、「自立」の心と「なぜだろう」の心、なのだ。
しかし、そのエンジンをさび付かせ、停止させる強大な負の力こそが、親自身、そして子供の周りの大人達だ。今、親が、大人が変わらない限り、子供は決して変わらない。


子供を暇にさせる決意
発想、つまり自由に考え自分で決める事への第一条件は「時間」
暇無くして発想なし。
子供が大人になる十数年後、第一に必要になるのは「自ら考え、自ら動ける」こと。
オリジナリティは、ますます重要になる。

NFLは日本で、少しでもアメフトプレーヤーを増やすべく、アメフト部がある日本の各校に装備一式を寄付するなどの活動を続けている。これは、アメフトファンを増やし、日本をNFLビジネスの一部に組み込むための超長期投資なのだ。

察しの悪い振りをする。
子供が求めていることを先回りせず、あえて分からない振りをする。それによって、子供が自分の考えを言葉に出して表現するよう促す。

なんとなく、ビミョーを許さない。
擬声語や擬音語、擬態語だけでの表現を許さず、具体的に考えるように促すこと。


普通、教師の言うこと、教科書に書かれていること、本で読んだことは「正しく」つまりは、「変わらない物」と信じ込む。
これは、多くの日本人の「素直さ」という美徳であり、と同時に「常識否定力」のなさに繋がる悪弊だ。
日本人にたれ居ないのは、「拡散的思考」だとよく言われている。
すぐ落としどころだけを考えて、その実現しか考えない。しかも、落としどころとは「みんなが納得する」答えであり、それは皆が苦労しない「確実に実現できる」答えである。
それでは、確かにジャンプがない。

我々は「成功」を「多くはないこと」くらいに思っている。それは、大きな間違いだ。「成功」は「極めて希なこと」なのだ。

「夜空はなぜくらいのか」
「宇宙は無限ではない。」「宇宙はじっとしていない。」そして、そこから現代宇宙論の基礎である「ビッグバン理論」が生まれたのだ。

「限界は自分の中にある」「三回挑戦」「集中による限界突破」
多くの場合「意識」の壁が、人を独創的な発想から遠ざける。
ではなぜ、すぐに「できない」「無理だ」と感じてしまうのか。それは、「限界突破経験」がないからだ。

FFXのキーワードは、「存在」だ。
「生命は所詮むなしい夢 生の後に来る死こそが永遠」と迫る適役シーモア。

3から4年先なら今の三倍を、5年以上なら、十倍を目指してみよう。

苦手を「下手」かつ「嫌い」なこととし、得意を「上手」かつ「好き」な状態とする。
すると、苦手を得意へ帰る道筋は、2つ。「まず好きになり、そのあと上手になる。」と「嫌いでも上手になって、その後好きになる。」だ。
まず好き作戦では、別のご褒美をくっつける手もある。要は自分が好きな状況に持ち込んだり、思いこんだりすることだ。
まず上手作戦は、上手い人の真似をすることだ。嫌いのままで構わない。とにかく物まねに専念する。

受身的に教わることになれてしまった人間は、決してトップには立てない。
どんな職業であれ、トップに立つとは前人未踏の世界に足を踏み入れる者になるということだ。
そこで必要なのは「教わる力」ではなく「自ら学ぶ力」だ。

楽しさの中にしか、教育はない!

子供達と一緒に「これは、なんでなんだろうね」
いつの間にか覚える日常の決まり事、学校で教わる様々な知識。でもそこには、意外な「なぜ」が潜んでいる。
それを見つけられる「眼」を持とう。
なぜだろうと考える「心」を持とう。

大型二輪の品格
実用上は全く不必要な、強大なパワーを何故持つのか。不必要なばかりでなく、不安定で危険な二輪で、なぜそんな悪魔的パワーを両足の間に抱えるのか?
おそらく、その魔力を御すること自体が価値なのだ。魔力に心を奪われず、自らを制御する。

発想という者がスキル化されたのは明らかに、就職してからだ。思考訓練を一年も受け続ける内に、少し「頭の回転」と「発想の力とステップ」を感じ始めた。
壁を破り続け、考え続け、自分自身の発想パターンを試し続けること。それによって、発想の幅は広くなり、深さは深くなっていく。

学び続ける上で、大きなモチベーションになるのが「教える」ことだ。
本当に理解していないと、人には教えられない。特に「分からなかった人」に教えることは至難だ。
親や大人達が、すべきこと。それは自分が蓄えてきた技や知識を、「教育コンテンツ」として練り上げて、子供達に披露することだ!


2008年11月19日水曜日

ビジョナリー・ピープル

ジェリー・ポラス、スチュワート・エメリー、マーク・トンプソン

ただ前を向いて、自分の道を歩いてきた。
人が何を言おうとも、どんなに歩きづらくとも、自分はこの道を進む。
なぜなら、そこに意義があるから。

そうして、新しい時代を切り開き、世界に衝撃を与え続ける人々。
そんな彼らを「ビジョナリー・ピープル」と呼ぶ。


長時間に渡って続く成功と密接な因果関係があるのは、個人にとって重要な何かを発見することであって、企業にとっての最高のアイデア、組織構造、ビジネスモデルではない。

他の人から好かれようとするよりも、自分の好きなことに執念を燃やしている。

今日だけでなくこれからの長い年月を過ごす自分の人生において、何が本当の生き甲斐なのかを知らないまま過ごすことによって、ごまかされているだけのことだ。

最初から大好きなことをする。今後10年間、これに取り組むつもりだ。正直それほど、好きでもないけれども・・・、これは年を取ったときのためにセックスを控えるようなもの、ということだ。

毎週少しだけ時間をやりくりし、仕事中あるいは仕事の後、何らかの方法で自分が持っている他の情熱を試してみることだ。

新たな人生、より豊かな人生、よりよい人生、もっと冒険的な人生を築き上げられる、そんな原理原則とはいったい何だろうか。

死んでいるという視点から、自分の財産や人間関係を視覚化すると、上手くすれば自分が本当に大切にした人やものが見えてくるだろう。

読者は、自分自身が本当に大好きな人間になることよりも、人に好かれるような人間になりたいのだろうか?

永続的な成功をおさめている人たちにとって、人生が二者択一の問題と言うことはほとんど無いだろう。

一番重要なのは、自分の心と直感にしたがる勇気を持つことだ。

個性によって、永続的な成功がおさめられるかどうかが決まるのではない。重要なことは、その大切な個性を糧にして何をするのかということだ。

人生に必要な物は「情熱、覚悟、能力」だとライスは警告する。この3つのうちどれを外しても、いつまでも続けられる成功は得られない。

世の人々は、失敗に我を忘れて失敗を置き去りにしてしまう、あるいはいつの間にかもう一度立ち向かってみようという自信をなくしてしまう、ということがあまりにも多い。
これとは対照的に、ビジョナリーな人はあらゆる失敗を利用する。どんな経験も例外なく何かを教えてくれるからだ。

何がうまくいかなかったのか、その原因を私が理解しているのか、そしてどのような対策を打っているのか、最後に、失敗したのだから、本番もできるだろう。

人類の歴史から学べる、最高の教訓の一つがこれだ。つまり、自分の身に起こったことで自分が責められることもあれば、責められないこともある。けれども、その土地らであっても、そこに関わっていることについては責任がある、ということだ。


2008年11月16日日曜日

自転車生活の愉しみ

疋田智

自転車に乗るのは楽しいからで、気持ちが良いからで、そして、人生がちょっぴり幸せになるからだ。

なるだけ生活の中で活用してみませんか?それは何故かというとね・・・楽しいからですよ。
毎日、サドルに跨るようになってすぐに、私は東京にも季節があることを発見した。


ある調査によると、日本の車の一台当たりの平均乗車人数は、1.5人程度しかないのだそうだ。
不況不況といいながら、東京の自動車の数は全く減らない。冷暖房の効いた車の中に、ふんぞり返ってハンドルを握りながら、それでいて腹に蓄えた贅肉を何とかするために、週末にはスポーツジムに行く。。。変でしょ?

会社にシャワールームとロッカールームとクロゼットが揃っていることが望ましい。
トレーニングウェアで会社までやってきて、爽やかにシャワーで汗を流し、クロゼットからスーツを取り出す。
あるいは、フィットネスジムをシャワールーム兼着替え室にする。

上り坂は「キツイ道路」ではなく、「スピードの落ちる道路」。その認識だけで、坂のイメージは変わる。

野球帽をなるだけ目深に被って、目に雨が入るのを避ける。めがねをかけてる人にとってもかなり有効に作用します。
ポンチョを着込んで、野球帽を被って、ゆっくりゆっくり走る。雨の日はこのスタイルが最善。

サドルの高さの目安は、足を伸ばしてみてかかとの一がペダルの一番下位置にぴったり来るように、ということ。
人の体は、足に限らず、いったん延びきってしまうと、それ以上力が入らなくなるわけで、筋肉がうまく働かない。

海外の先進各国で、自転車をおおっぴらに歩道走行させているのは、実は日本だけであるということは知っておいた方が良い。
そして、先進各国の感覚では、「歩道に自転車に乗り上げているなんて、なんて野蛮な」と思われていることも知っておいた方が良い。

車道を走っていて、停車するとき、足を着くのは必ず右足。
左足をついていると、何かの拍子で(歩行者がぶつかってきたとか)よろけたときに、車道に倒れてしまうのを回避できなくなってしまう。

自転車の王国
ドイツのミュンスター。
オランダのアムステルダム。

ダッチバイクに乗るオランダ人がかっこよく、ママチャリに乗る日本人が、どうしてもかっこよく見えない理由はどうやらここにある。
彼ら、彼女らが凛として自転車に乗っているのは、自転車に乗ることの義務と責任を知っているからだ。

自転車レーンは、「必ず車道をつぶして作らねばならない」ということだ。


2008年11月8日土曜日

無理なく続けられる 年収10倍アップ時間投資法

勝間和代

本書の狙いは、「どうやって時間を有効に使って余裕のある生活をするか」ということで、「どうやって時間を隅々まで使い切るか」ではない。

時間投資マトリックス
重要度と緊急度の軸でマトリックスを作る。

 重要& 緊急・・・消費の時間(目標50%、8時間)
 重要&非緊急・・・投資の時間(目標30%、5時間)
非重要& 緊急・・・浪費の時間(目標10%、2時間)
非重要&非緊急・・・空費の時間(目標10%、2時間)

何故忙しくなるのか?それは、やることを減らさないから。
やることではなく、やらないことを重視する。

まずは、原理原則と仕組み作りを覚えた上で、その後に独自の工夫をする。

自分の時間の使い方を色々な指標で測定していくと良いのです。

一日一つは新しいことができないか?と考えて、一年経つと、それなりに色々な時間管理の方法が新しく加わってきて、バージョンアップされている。

手帳でこれまでの「行動」や、これからの「行動」を目に見えるようにすることで、「行動」はよりコントロールできるようになります。
・自分一人で頑張らない
・やることを減らす
・PDCAのチェックをしない
週の終わりには、一週間の行動を振り返って、投入した時間と、それに対応する効果についてレビューする。

TOEIC500点を基準点とすると、100点上がるごとに、給料は約一割り増しといったところ。

実行できる人とできない人の違いは、「(誰でも弱い)意志を、いかに手法やスキルで補って、習慣化できるようにしているか」ということにつきます。

・続けられる仕組みをつくっているかどうか
・その投資に対するリターンを実感できているかどうか

自分の「手取り時給」と、世の中のサービスの「一時間当たりの価格」とを比べると、「どのサービスなら投資することができるのか」の感覚が身についてくる。

誘いに応じると言うことは、自分の時間を投資することです。
「必要以上にいい人にならない」=対人関係において、奴隷とか奉仕する人にならない
「いろいろなことを断ることで、初めて好循環が生まれる」ということは、忘れないでください。

不得意なことを得意になるまで頑張ればいいという考え方もありますが、得意なことに徳化して時間を投資した方が、時間効率はよほどよくなります。

終身雇用で人材の流動性が低いと、働かせる側は解雇ができない代わりに、なるべく長時間使い倒してやろうと考えている。

「お酒よりも足湯」禁酒のマイナスは限りなくゼロ。

依存性薬物をやめて、毎日の時間効率は数倍は上がりました。

携帯電話を使っていると、自分で時間をコントロールできない。
メールの返事は短くしますが、相手が早く返事が欲しいと思われるときには、なるべく即座に返事を出す。

飲み会の一つや二つ断ったとしても、相手はそんなに気にしてないものです。あなたが居なくても、会にはほとんど影響ありません。
交流会は、自分で主催するくらいでないと投資効率が悪い。

時間効率が悪い人は、共通して、判断が必要なとき、決定に至るまでの時間が長い。
その人の特徴は以下の2つです。
・情報の不足
・お金の不足
悩んでいる時間は、何もアウトプットが出ない。
十分な情報収集をして、これ以上悩んでも判断が付かないと思ったなら、行動を起こしてしまった方が、時間投資の観点では効率的。

時間を作ることを「投資」と考える習慣をつける。

手帳で自発的に時間を確保する。



2008年11月7日金曜日

「1日30分」を続けなさい!

古市幸雄

将来への不安、現状への不満・・・・を解消し、夢や目標を実現させたいすべての人に贈る。
具体例一杯の実証済み勉強法。

・テレビを毎日2時間見る人は、1年間で2ヶ月分も浪費する。
・三日坊主も50回繰り返せば、年間150日分の勉強になる。
・「30分勉強→15分休憩」の1セットを基本とせよ。
・朝〜正午に食べるのは、果物だけにせよ。
・外出時には、耳栓とA4クリップボードを持ち歩け。
・勉強空間には、椅子→照明→デスクの順で投資せよ。

金利の高い金融商品が見つからない超低金利の現代では、自分自身への投資が一番リターンの高い投資なのです。

他人と差が付くのは、卒業後にどれだけ勉強を続けたかです。

例えば、750万円を2000時間で割ると、1時間3750円になります。
あなたが1時間働いて、この金額よりも多くの利益を会社にもたらさなかったら、リストラされても文句は言えないという数字です。

本はできるだけ1冊ずつ購入し、購入した日に読み始めることです。

ある項目を勉強する→この勉強の1週間後に復習する→最初の復習から2週間後に復習をする→2回目の復習後1ヶ月以内に3回目の復習をする」というのがもっとも効率の良い学習方法です。

勉強量を増やすことが、勉強の成果を一番大きく左右する要素である。
あなたは、自分の勉強量8割の重要性を無視して、「良い教材・サービスはないか?」と言うことばかりに注意を払っていませんか?

「勉強の成果はすぐにはでない」ということを知りつつ、自分を律して勉強を続けられるかどうか。

知識を効率よく窮するコツとして、あなたが勉強したことは、後日、誰か他の人に教えるつもりで勉強してください。そして、実際に覚えた知識を教えてあげると、吸収力が数段良くなります。

私たちは、数年前の過去の蓄積で、現在の収入を得ている。

自己投資をして、いち早く勉強する。

一般の方々が見ているテレビ番組のほとんどは、何の利益にもならないバラエティー番組。
テレビを見ないことで、2時間を捻出できる。
ネットサーフィンやメールのチェックも必要最低限にする。

仕事を早くすこなすコツは、「この仕事を1時間で終わらせる」というように、仕事の処理時間を先に決める。

「5分でも無駄にはしないぞ!」という心構えを持っていれば、1年間で相当の勉強時間の違いが生まれます。

喫茶店のコーヒー代は、静かな場所と時間への料金。

重要な項目をあなたの声でICレコーダやカセットテープに録音して、それを移動中に聞きます。目からの記憶よりも耳からの記憶の方が心に残ると言われています。

集中力がとぎれて勉強が嫌になる前に、勉強を中断するのがコツです。

騙されたと思って、休憩時間に未読本を15分程度読んでみてください。月に1〜2冊はあっという間に読めます。

平日の勉強量を最低でも3時間以上、休日は8時間以上しないと、短期間で良い結果を出せないでしょう。

あなたがお何か大きな目標を持って勉強をし始めていれば、孤独感をある程度感じることは、初めから知っておいた方がよいでしょう。

リスニング力を向上できた要因の一つは、このリスニング&シーイングを徹底的に実践し続けたからです。

音の調整を学習するとリスニング力が飛躍的に向上する。
平易な英文を素早く読解するスキルが求められる。

平日2時間から3時間程度、休日には5時間の週20時間前後、勉強する。

英語力を上達させるためには、
・目標の英語力を決める
・勉強の仕方や質を決める
・日々勉強を続ける

簡単なスケジュール表を着くって、いつでも見られるように机の前に張っておく。
「今日勉強をサボったら、長期目標の実現日が延びるなぁ。」という、良い意味でのプレッシャーにする。

必ず紙に書き出す。

したいことができなかった、欲しい物や人物が手に入らなかったのは、中途半端で決断しなかったことが原因ではありませんか?

とにかく自分の長年の夢を実現することに集中し、それと関係ないことは極力省いていきました。
勉強を続けていくためには、ある程度の代償を払うことが必要だと言うことです。

目標を紙に書き、それを毎日読み返せば、夢は実現すると提唱し、多くの人々に影響を与えたのは、思考は現実化するを書いたナポレオン・ヒルです。

一度に大量の食べ物を胃に詰め込まない。
先に食事をしてから、入浴するなど、食後すぐに勉強しない状況を作る。

朝から正午は、胃に負担をかけない果物だけを食べる。
正午から午後8時は、野菜とご飯、あるいは野菜と肉類などの組み合わせを守る。

朝、太陽の直接光で起きる。
少し熱めのシャワーを浴びると、体温が通常の体温に一気に上昇するため、すぐに勉強を始めることができる。


2008年11月6日木曜日

MISSING

本多孝好

恋愛推理もの短編集。

短くて、すっきりしてて、読みやすい。

【眠りの海】
愛情に飢えた子供が取る手段といえば、すねるか、その逆に愛想良く振る舞うかだ。
子供の頃の私は後者を選んだ。礼儀正しく、人当たりが良く、明朗で、誰にも親切に接し、それでも決して本心は見せない。
私は胸によどんだ疎外感をはき出すことは出来なかった。
「母は言いました。私だって、好きであなたを生んだわけじゃないって。私を産んだのは、あの人からお金を引き出すための口実だって。」
「その京子って言う人は、死にたがっていたんや。それもただ死にたがっていたんと違う。おっさんと一緒に死にたがっていたんや。」

【祈灯】
ずっと妹の振りをする幽霊ちゃん。
「父がすでに私たちの父親でなかったように、母ももう私たちの母親ではなかったのだと。愕然としました。母を見つけた典子は、私の手をすり抜けて道に飛び出しました。私が気付いたときには、もう車にはねとばされていました。私、決めたんです。両親に一生かけて償わせてやろうって」
「高いところから夜の街を見下ろすとき、みんな似たようなことを考える。あの小さな灯りの一つ一つに、知らない人のささやかな、それでもかけがえのない暮らしがあるんだって。でもそのあとは、二通りに別れる。」
「そのささやかな暮らしのために祈る人と、そのささやかな暮らしを呪う人と」

【蝉の証】
ずっと先の未来、宇宙人がやってきてこれを見たら何かのモニュメントだと思うだろう。あるいは、かつてこの星に栄えた文明が宇宙に向けて発したメッセージだと考えて、その意味を解析するかもしれない。
仮にこれが住居だと言い当てることができたとしたなら、彼らはきっと、人という種をここに押し込めた、人より優位にあった種の痕跡を探そうとするだろう。
「この年になれば、一人で死ぬ事なんて怖くはないんだよ。一人で死ぬ覚悟なんてとっくにできてる。そんなことちっとも怖くなんか無い。」
「だけど、ねぇ、一年に一度で良い。一分でも、一秒だって良い。自分が死んだ後、生きていた日の自分を生きている誰かに思い出して欲しいと願うのは、そんなにぜいたくなことなのかい?死んだ途端にハイ終わりじゃ、だって、あんまりにも寂しいじゃないか。」

【瑠璃】
「私と寝たい?」
「でも寝ないんでしょ?」

【彼の棲む場所】
「彼らにとって、知識とは職業であって、人生を豊かにするための物ではないんだ。自分が知って居なきゃいけないことを知っていればそれで良い。好奇心も向上心もありゃしない。そんな輩に人間的なおもしろみがあるはずないし、耳を傾けるに値する言葉をはけるわけがない。」
「僕は正しいことしかできない人間なんだ。もちろん間違えることはあるし、知らずに悪いことをしてしまうことだってある。そうじゃなくて、僕は意識的に悪いことをできない質なんだ。時々、自分でも自分に腹が立つよ。」


2008年11月1日土曜日

金持ち父さん、貧乏父さん

ロバート・キヨサキ+シャロン・レクター

「どうやったら金持ちになれる?」と疑問を持ったら最初に読む本。

会社が必要としている技術を身につけるために何かを学ぶのではなく、自分が学びたいことを自由に学ぶことができると思う。

雇用する側とされる側の違いだけでなく、自分の運命を自分でコントロールすることと、その操縦を誰かにゆだねてしまうことの違いでもあった。

考え方が人生に大きな影響を与えることを知った。
頭の中の考えが、その人の人生を作る。
「それを買うためのお金はない。」
「どうやったらそれを買うためのお金を作り出せるだろうか?」

第一の教え
金持ちはお金のためには働かない。

貧乏になるのは、諦めてしまうからだ。諦めない限りは貧乏じゃない。一番大事なことは、お前たちが何かをやったということだ。

人間は誰にだって人生につつき回されている。中には諦めてしまう人もいるし、戦う人もいる。
でも、人生から教訓を学んで先に進んでいく人はとても少ないんだ。そういう人は、人生につつかれるのを喜ぶ。人生から何かを学ぶ必要があることを知っているからだ。それに、自分から学びたいと思っている。

君がガッツのない人間だったら、一番安全な橋だけを渡り続け、決して起こることのない人生の一大イベントのために一生エネルギーを蓄え続けるんだ。心の奥底で、危険を冒すことを恐れている。

他の誰を変えることより、自分自身を変えることの方がずっと簡単なんだ。

こんな給料では家族を十分養うことはできないと知りながら、おとなしく給料を受け取り、昇給を待つ。中にはアルバイトをして働く人もいるが、微々たるモノだ。
人間誰しも、お金を持たずにいる恐怖と、給料を受け取ったときに、もっとお金があればと欲望が生まれる。
その時に、人生のパターンが決定する。
朝起きて、仕事に行き、請求書を支払う。この繰り返し。
もっと楽しいことを、快適な生活を・・・と恐怖と欲望でゆがめられた魂が、お金に癒されることはないんだ。
お金をたくさんもらえる奴隷になっただけで、奴隷であることに代わりはない。

感情は人間である限り避けられない。感情のおかげで私たちは人間で居られるんだ。自分の感情に正直になって、自分にとって悪い方にではなく、自分のためになるように心と感情を使うんだ。

たいていの人は恐怖や欲望といった感情が、いったいどこへ自分を連れて行こうとしているのかほとんど考えもせずに、ただ感情に突き動かされるまま高い給料、昇給、安定した仕事を求めて一生を過ごす。
それは、鼻先にニンジンをぶら下げられた馬が、どこへ行くのか知りもせずに、重たい荷物を弾いて走り続けるのと代わりがない。
馬をあやつる自分自身は、馬を望む方向に行かせることができるかもしれないが、馬自身は決して手に入らないニンジンを追いかけ続けるだけ。

感情に反応するんじゃなくて、自分で自分の考えを選ぶんだ。
感情にまかせてものをいっているのか、はっきりした頭で考えてものを言っているのかを見極めることはとても大切だ。


第二の教え
お金の流れの読み方を学ぶ

人生で大事なのはどれだけのお金を稼げるかではなく、どれだけのお金を持ち続けることが得きるかだ。

金持ちは資産を手に入れる。中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思いこむ。

君も金持ちになりたかったら、数字を読み、それを理解する方法を学ばなければいけない。
マイクの父親はこの言葉を何十回、何百回、何千回と私に聞かせた。

資産は私のポケットにお金を入れてくれる
負債は私のポケットからお金を取っていく

「稼いだ金は全部使う」というものであれば、収入が増えた文、支出も増えるだけのことだ。
「バカが金を持つとろくな事にならない。」

「どうやってお金を稼ぐか」ではなく、「お金をどう使うか」、つまり「お金を稼いだ後どうするか」だ。

「もっとお金を儲けるにはどうしたらよいか、教えてもらえませんか?」と。
自分たちの消費癖が収入を増やす必要性を生み出していることに彼らは気付いていない。

「頭のいい人は、自分より頭のいい人を雇う」

負債を抱えることによる損失
1.時間を失う。本当の資産に投資していれば、その価値が上がったかもしれない。
2.資本が減る。
3.教育を受ける機会を失う。

金持ちは、資産が大きいからこそ、そこから生まれる収入が支出を上回り、余ったお金をふたたび資産に回すことができる。
中流以下の人は、収入は会社の給料であり、給料が上がると、税金も上がる。支出の方も、給料と足並みをそろえて増える。こうして、終わることのないラットレースが始まる。
他人のために、政府のために、銀行のために働いているだけだ。

収入を生む資産を買うことだけに努力を集中する。
負債と支出は低く抑えるように努力する。

富というのは、あと何位置換その人が生き残ることができるか、つまり、今日仕事を辞めたとして、後どれくらい生きていけるか、その能力を指す。

第三の教え
自分のビジネスを持つ

金持ちは資産に常に注目し、そうでない人間は給与明細表の数字ばかりを気にする。
様々な支払いを済ませた後のお金を、収入を生み出す資産に回し、そこから十分な収入を得られるようにならない限り、給料はその人の経済的安定には少しも役に立たない。

資産とは
1.自分がその場にいなくても収入を生み出すビジネス。
2.株
3.債券
4.投資信託
5.収入を生む不動産
6.手形、借用証書
7.音楽、書籍などの著作権、特許権
8.その他、価値のあるもの

一生懸命働き立派な会社員で居るのも構わない。
ただ、それと同時に資産を増やすことを忘れないようにすることだ。

金持ちと中流以下の人間の大きな違いは、中流以下の人間がお金を手にすると、まず贅沢品を買おうとするのに対して、金持ちは贅沢品を最後に回すことだ。

多くの人がよくやる間違いは、クレジットカードやローンを使って、新車や贅沢品を衝動買いしてしまうことだ。

第四の教え
会社を作って節税する

政府では、予算にあまりを出せば、有能とは見てもらえないが、ビジネスでは、報酬を与えられ、有能と評価される

不動産をより高い別の不動産に買い換えた場合、もとの不動産を売ってキャピタルゲイン(資本利益)を得たとしても、それに対する税金の納付を先延ばしすることができる。
不動産はこのような大幅な節税を適応できる投資方法の一つ。

適切な知識が、人生につつき回されることから救ってくれる。

資産を増やし、自分のビジネスを持つことに精を出そうと決めたことで、かえってよい従業員になった。

ファイナンシャルインテリジェンス
1.会計力
賃借対照表や損益計算書といった財務諸表を読んで理解できる能力を示す。この能力で、どんな種類のビジネスにおいてもその強みと弱みを見極めることができる。
2.投資力
投資には戦略と方式が必要とされる。この技能には右脳の動き、創造的な能力が必要だ。
3.市場の理解力
需要と供給の科学。投資に関する経済的感覚。
4.法律力
会社を持つことによって得られる税の優遇措置などを理解すると、お金持ちになるスピードは雲泥の差になる。

会社を持っているお金持ち
稼いで、お金を使ってから、税金を払う

会社のために働いている人々
稼いで、税金を払ってから、お金を使う


第五の教え
金持ちはお金を作り出す

個人の才能の開花を邪魔する最大の要因が、過度の「恐怖心」と「自信のなさ」にあるということだ。

選択の幅を狭めることは、「一生懸命働くこと」、それだけしかないため、給料に十分満足行かない仕事をいつまでも続けていくことになる。
ファイナンシャル・インテリジェンスは、より多くの選択肢を持つこと。
チャンスがやってこなかったとき、自分の経済状態を好転するには他に何ができるだろうと考えることなど。
金に関する問題を解決する際にどれくらい想像力を発揮できるか、それがファイナンシャル・インテリジェンスなのだ。

チャンスは作り出すモノだと言うことを知っている人は少ない。
「何か良いことが起こらないかな・・・」と待っているタイプの人は、いつまでも待ち続けることになりかねない。なぜなら、そんなふうに待っているのは、5マイル先までの信号が全部青になるのを待ってドライブに出かけようとしているようなモノだからだ。

投資の成功例をあげたのは、
1.皆さんに刺激を与え、もっと学んでもらうため。
2.基盤がしっかりしていれば簡単だということを分かってもらうため。
3.誰でも大きな富を得ることができることを分かってもらうため。
4.目標を達成するには何万通りモノ方法があるということを分かってもらうため。
5.ロケット工学のような複雑なモノではないということを分かってもらうため。

お金に関する私の哲学の基本は、資産欄に種をまくことだ。
これは、お金を作るための公式といっても良い。

わけもわからないまま取引にお金を注ぎ込んで、あとは天に任せるとしたら、それはギャンブルだ。自分がやっていることがちゃんと分かっていれば、リスクを冒したとしてもそれはギャンブルではない。

不動産は資産の基盤。安定していて、値動きがゆっくりなので、良い。

「そんなことは、ここではできない」というのを耳にすると、その人が本当に言いたいのは、
「どうやったらここでそれができるかわからない・・・まだ今のところは」ということではないかと指摘する。

勝ったことが一度もない人のほとんどは、勝つことを望む気持ちより負けるのを恐れる気持ちが大きいから勝てないのだ。

投資を自分で作り出すプロの投資家になりたければ、
1.他の人が見過ごすチャンスを見つける技術
2.資金を集める技術
3.頭の良い人間を集めて組織する技術

最大の財産は、あなたの知識、「知っていること」だ。反対に最大のリスクは「知らないで居ること」だ。

第六の教え
お金のためではなく学ぶために働く

セールスとマーケティングをしっかり学べば、収入は大幅に増えるだろう。
「広く浅く知る」というのが、金持ち父さんのアドバイスだった。
経理、セールス、マーケティング。

大学のクラスメートや市乳のマイクが学生社交クラブでパーティを楽しんでいた頃、私は、アジアといった国々の貿易、そこに住む人々、ビジネスのやり方、文化などを必死で勉強していた。

「重要銀は首にならない程度に一生懸命働き、経営者は従業員がやめない程度に給料を与える」というものだ。

私は若者にアドバイスするとき、「いくら稼げるかではなく、何を学べるかで仕事を探しなさい」という。

「いま毎日やっていることの行き着く先はどこですか?」
会社に雇われている人たちは、将来のことをきちんと考えているのだろうかと。

「私は自分に興味のあること以外はやりたくない」という人には、
「私はスポーツジムに通うことに特に興味はないけれど、元気で長生きしたいから行って居るんです。」
と言う。

専門的な仕事をするなら、組合に入る必要がある。

経済的に苦しむ人は、彼らが持っている知識、才能にあるのではなく、彼らが「知らないこと」にある。
つまり、ハンバーガーを売ることや、配達する技能を磨くことより、最高のハンバーガーを作る技術を極めることばかりに熱心なのだ。

たいていの人はセールスとマーケティングの能力を習得するのは難しいと思っている。その大きな理由は、拒否されることに対する恐怖だ。コミュニケーションや交渉の仕方がうまくなり、拒否されることに対する恐怖心をコントロールすることができるようになれば、それだけ人生が楽になる。


実践その一
まず5つの障害を乗り越えよう

1.恐怖心
「人は損をするのが怖くて、そのために損をする。」
勝利者は、失敗を受け入れ、それを元気の源に変えるんだ。
「失敗に対して、自分はどのように反応するだろうか」
失敗をバネにやる気が出せるという人は、失敗を恐れずにやってみるのが良いかもしれない。
2.臆病風
根拠のない疑いや恐怖が臆病な人間を作る。臆病な人間は批判をし、勝利を収める人間は分析をする。
3.怠け心
忙しすぎて自分の財産に注意を払うことを怠けている人たち。
「どうやったらそれを買えるようになるか?」と欲望を抱くようにする。
「欲張ることよりも、それに関して罪の意識を持つことの方がよくない」
4.悪い習慣
自分に対してまず支払いをする。
そのあと、自分がお金を借りている人や、税金を支払わなければいけないというプレッシャーが強くて、なんとか新たな収入の道を見つけようと頑張ることになる。
そういったことを続ける中で、私はお金に関してより賢くなり、より行動力を持てるようになる。
5.傲慢さ
無知を隠すために、傲慢さを利用するな。


スタートを切る10のステップ
1.強い目的意識を持つー精神の力
やりたくないこと、やりたいこと、心の奥に深く根ざす理由が、人生で何をやるのも必要だ。
2.毎日自分で道を選ぶー選択する力
私は金持ちになる道を選ぶ。その選択を毎日行っている。それだけだ。
3.友人を慎重に選ぶー協力の力
友人の中でもお金のない人からは、「どうしたらいけないか」を学ぶ。
自分自身に正直になり、人と違ったことをするのをためらわないことだろう。
4.新しいやり方を次々と仕入れるー速習の力
「その人がどうなるかは、学んだことによって決まる。」
問題なのは、いかに早く学ぶことができるかだ。
5.自分に対する支払いをまず済ませるー自制の力
自尊心に欠け、金銭面でのプレッシャーにすぐ負けてしまう人は、決して金持ちになれない。
・キャッシュフローの管理
・人の管理
・自分の時間の管理
自分に先に支払う際に、一番大切なルールは、借金をしないということだ。
・自分で返済をしなければならない大きな借金はしない。
・収入が少ないときでも貯蓄や投資用の資産を取り崩さない。外圧を大きくして、頭を働かせるのだ。
6.ブローカーにたっぷり支払うー忠告の力
仲介をしてくれる人に支払うお金は、彼らが与えてくれる情報を元に私が得ることのできる収入に比べてたら微々たるもの。
たとえサービスが悪くても15〜20パーセントのチップを払う中流以下の人たちが、わずか3〜7パーセントの手数料をブローカーに払うのに文句を言うのはおかしい。
ブローカは、実際に投資をしている人を雇う
人を管理する本当の意味は、専門分野で自分より優れている人をうまく使い、十分に報酬を与えることにある。
7.もとは必ず取り戻すーただで何かを手に入れる力
元手を回収した後は、ほーっておいて、ただで何かを手に入れる。
8.贅沢品は資産に買わせるー焦点を絞ることの力
お金を儲けるために、お金を運用する。資産の欄に焦点を絞り、「消費したい」という欲望を利用して、自分の中にある「お金に関する才能」に刺激と動機付けを与えるのだ。
9.ヒーローを持つー神話の力
投資が優しく見えるようにしてくれるヒーローを探すことが大切だ。
10.教えることで得るー与えることの力
何かが足りないとか何かが必要だと感じたときには、まず、それを人に与えることだ。そうすればあとになって、二倍にも三倍にもなって返ってくる。

具体的な行動
・いまやっていることをやめる。
うまくいっていないことはやめて、新しいやることをさがすようにすればいい。
・新しいアイディアを探す
自分が全く知らないような「やり方」について書かれた本などを買い、読み、すぐにそれを実行に移す。
・自分がやりたいと思っていることをすでにやり遂げた人を見つける
そういう人を見つけたら、ランチに誘い、ちょっとした秘訣やアドバイスを聞かせてもらう。
・オファーを沢山する
不当な値引き価格でも、オファーしてみる。
「ビジネスパートナーとの同意を条件とする」
・ジョギング、ウォーキング、ドライブをする。
投資を目的とした不動産には、2つの要因が必要。
1.価格が安いこと
2.変化
その変化を感じ取るために、ジョギングし、時には街ゆく人から情報を得る。
・株式をバーゲンで買う
貧乏な人は、スーパーマーケットでのバーゲンは買うが、株式市場でのバーゲンではそこから逃げ出す。
・適切な場所で探す
「利益は買ったときに生まれるのであって、売ったときに生まれるのではない」
・買い手を見つけてから、売り手を捜す。

重要なのは、お金に関する教育と知識だ。スタートは早ければ早いほど良い。
5000ドルの現金を、6年で毎月5000ドルのキャッシュフローをもたらす百万ドル相当の資産に変えた。

2008年10月28日火曜日

独身女性の性交哲学

山口みずか

恋愛は娯楽、セックスは趣味、結婚なんてもちろんしない
これでも、結構幸せに生きています。


恋愛と結婚は別、というのが常識なのに、恋愛を経なければ結婚できないという矛盾が生じているのだ。

男女平等でしょ?と信じて疑わなかった小中高時代を過ごし、結婚適齢期になって突然「お嫁さん」という課題を突きつけられても、ままならないのは自明ではないか・・・。
「男を立てる」ような教育なんて、一つも受けてないのだ。それがいまや「誰かいい人は居ないの?」はないだろ。
どの段階までが男女交際付加で、どこから結婚(セックス)推奨なんだかわけわかりません。
母親の呪縛に関しては、優等生に育ってきた女ほど強烈かも。

恋愛資本主義:女は商品で、その価値はいかに男に大事にされるか、金を使ってもらえるかにかかっている。
愛なんて目に見えない。神様なんかいない。信じられるのは、お金だけ。女であるという資本を金に換えることが売春ならば、お金持ちと結婚したいのも売春と大差ない。

本来、愛は「愛される」ではなくて、「愛する」という受動系なんじゃないだろうか?
見返りを期待せずに愛することはとても難しいのだけど、見返りを要求したとたんに愛は欲に変わってしまう。愛とは、相手の行動や考え方に自分が同意できなくても、受け入れることだ。

彼のたばこをやめさせたい
「どんどん値上がりするし健康にも悪いし、やめてって言おう。これは彼のためだわ、だって愛してる人の健康を願わないわけ無いじゃない。」
「たばこを吸われるのは嫌だけど、彼がやりたいことを止める権利は私にはないし、愛してるからそれもひっくるめて彼だと受け入れよう」

前者は、彼に対して愛がないし、後者は自分に対して愛がない。

「自己犠牲は愛じゃない!!」

ファンとして、一方的に思いを寄せるだけなら自分は見られる対象にならなくてすむ。あこがれの対象を観察する立場で居られるわけだ。

「ひとりでできるもん」っていくら強がっても、誰かが「よくやったね」って承認してくれることなしに心は満たされないわけだ。だから親との関係でつまずくと、その後の人生は確かに厳しい。

男が結婚に望むのは、そんな安定した状態だけれども、女はいつでも恋愛のときめきを捨てきれない。
女にとっての愛は、毎日「愛してる?」「愛しているよ」っていう言葉でも確認作業だったり、相手の些細な感情の動きを見すごさない事だったりする。女は、男にとっての「小学校」(いつでもある場所)になりたくない。だから男は通っても楽しくない「小学校」を避けて、寄り道の浮気をするようになるのだ。

女が結婚したいときに、それは、毎日家事に明けくれ男をサポートする役を割り当てられることではなく、「結婚した」という既成事実、それも大恋愛の末のゴールという女としての達成感がほしいんだ。
まるで大学に入ったらもう後は勉強しない大学生のよう。

自分が心地良いと思えることより、他人に指示されるスタイルを優先しなくちゃいけなくなるとしたら、それは幸せなのか?結婚したい普通のお嬢さんに「ファン」はいらない。

外面で選ばれることよりも、中身の充実こそ大事。
そして、その中身も、習い事に励むとかじゃなく、ちゃんと自分の頭で考えて判断し、自分に自信をつけることではないかと。
そしたら、結果的にはいい男に選ばれるとか、愛されてる私なんて幻想に依存しなくても、とりあえずひとりで生きていけるさ。

彼氏も友達もみんな同等で、緩く色んな人とつながっていられることが、一番理想的だと思うのだ。

恋愛の六要素
1.広義の知的関係要素(話が合う、人間として尊敬できる、おたがいに高めあえる)
2.性的欲求合致要素
3.安定感満足要素(甘えたい、安心できる)
4.社会的地位達成要素(相手の地位)
5.生活便利要素(経済力、家事をしてくれる)
6.激情ゲーム要素(運命の恋、ロマンティックラブ)

お互いに、1.の関係を高めていけるような相手じゃないと、長く続けていくことは不可能じゃないだろうか。

肉欲を満たしてむなしくなるのは、心と体がバラバラみたいで悲しいじゃないか。

女にとっては、セックスしてあげるんだから「責任取ってね」というための確認作業になっていて、自己責任を放棄している感すらある。
セックスしたいかどうか、一番確実なのは、自分の気持ちだ。

愛のないセックスより、快楽のないセックスに問題があるんじゃないでしょうか。

女は「この男が自分に欲情している」証として、勃起していることを求める。

好きな男には征服されたい、「あなたのモノになりたい」、ふたりで一つになりたいって思うのは、女性のファンタジーだ。
それは男の側の、女をモノにしたい、モノにした女だから好き放題に扱って良いという価値観と対を成している。
自分本位のセックスをする男をなじる前に、じゃあ自分はどうされたいのかって考えてみても良いんじゃないのか。

確かに、男が好きだからと行って、ストレートに男の身体に興奮する女性は少ないようだ。
いざ性的な場面に来ると、その彼が自分をどう扱ってくれるかの方がより重要じゃないだろうか。
セックスの主役はあくまでも女体なのだ。

女子はまず自分の主体的な欲望のあり方を、自らに問うてみては如何だろうか。

彼と「ひとつの存在」になれない、だからこそセックスの甘美な錯覚が良いんじゃないか。

女性は自分が愛されている証拠として、時間をかけた善着を求めるけど、それって相手を利用したオナニーじゃないのかなぁ。
だから、性欲を自覚した女は、ちゃっちゃと自分一人で行ける術を身につけて、他人に依存しないようになっておくのが吉。全部男頼みなんて自分の体に無責任じゃないか。

ポリネシアン
成功の回数は普通には5日に一度が上限である。四日は、男女はしっかり抱き合って眠るのだが、性器の接触はしない。性交するときは、前着と愛撫を少なくとも一時間行い、接吻し抱擁し愛咬する。
挿入した後は、男女は最低三十分は身動きせずに抱き合って、それからやおら前後運動を始める。おるガス無があった後も、長時間、性器を結合させたまま抱き合っている。

いい男が居ないとか、男はみんなキモいって言うのは、自分の勢力が弱っている証なんだ。
勢力に溢れていれば、セックスだけなら誰とでもできるはず。

人間的にもセックスのない要も悪くなくても、相手がなじみになったときに発情しなくなることもある。それでも相手が一方的に発情してきたら、そこに生理的嫌悪感は生じる。

恋愛と結婚は別だというのなら、恋愛を経て結婚しなくても、恋愛の相手と、生活を共にする男は別にすればよい。一人にすべてを頼るよりもよっぽど健全。

答えのない本当の恋愛、オンリーいうーフォーエバーな相手を捜し求めるよりも、たとえ永遠じゃなくても、強いつながりじゃなくても、男女問わず色んな人と信頼できる人間関係の網を自分で作っていくことの方が価値があると私は思う。

幸せとは、自己肯定感だ。

現状をこのままじゃいけないと責めているのは、自分自身に他ならないわけで、周りが責めることではない。

人の気持ちは、頑張れば手にはいるわけじゃない。

本当に大事なのは、色恋なしの信頼できる人間関係なのだ。


2008年10月25日土曜日

デッドライン仕事術

吉越浩一郎

働く時間にも、仕事にも、デッドラインを設定する。
仕事の〆切は、○月○日という日付で入れる。
何を、誰が、いつまでにするかを明確にする。
デッドラインの基本は明日。
仕事の優先順位で悩まずに、デッドライン順番に片付けていく。
「おしりの時間」までに仕事を終えるため、朝一から全力で仕事をする。
川に飛び込んでから、渡り方を考える。

「仕事量が多いから残業せざるを得ない」のではなく、「残業すればいい」「休日出勤すれば何とかなる」と思っているから、就業時間内に仕事が終わらないのだと思う。
「終わるまで仕事をする」ではなく、「就業時間内に仕事を終わらせる」ことを考えるのが、効率アップの第一歩だ。

ホワイトカラーの生産性を上げようと思ったら、まずは各自の仕事の進捗状況を可視化することで、問題を顕在化させることだ。

社員の日常業務がスピードアップしても、会社全体として「何をすべきか」という意志決定が遅ければ、生産性は高まらない。

判断に時間をかければかけるほど、決定に必要な情報がたくさん集まると思っている。
しかし、ビジネスというのは、やってみなければ分からないことが沢山あるものだ。

仕事のアウトプット=能力x時間x効率

本気で貯金をしたいなら、「余ったお金を貯金する」ではなく「貯金のあまりで生活する」ようにしなければならない。
仕事の場合は、「アフターファイブ」が貯金に相当すると思えばよいだろう。

ドイツ人や中国人の働きぶりは、日本の会社員とはまるで異なっていた。
オフィス内がしーんと静まりかえっているし、夜になってもだらだらと仕事を続けているものは一人もいない。

書類を時系列でファイリングして、「今日やるべき事」を明確にする。
すべての仕事に締め切り日を入れる。

仕事は「宿題」にせず、熱いうちに打て。
一週間後の会合に必要な資料も、「明日まで」だ。

午前中の効率が、鍵を握る。
午後いち、二時間の頑張るタイムまでに仕上げる仕事を片付ける。

仕事のできない管理職ほど、情報を隠そうとする。
調整型リーダーが、組織の決断力を鈍らせる。

お互いのために一番良い判断をすることが、結果的には「会社にとって最悪の判断」となるケースが多い。

自分の間違いに気付いたら、すぐに方向を修正できることが、経営者の条件だと言っても良いだろう。

どんなに複雑にもつれたいとも、ほどいてみれば単純な一本の糸に過ぎない。
一カ所のもつれを緩ませただけで、意外にあっさりと全体がほどけることもある。
「よし、ここはシステムDでいこう。」という。

おそらく、効率を上げて残業をなくすことにあまり意義を感じない人たちというのは、「仕事さえ充実していれば、人生も充実したものになる」と感じているのだろう。
大半の人は「ここまで仕事に没入している俺って凄い。」と充実感さえ得ているのではないだろうか。

ワークライフバランスのライフとは、人生ではなく、私生活のこと。
私生活は仕事の手段ではない。私生活は死ぬまで続くが、仕事は必ず終わりが訪れるわけだ。

仕事の対局は、休みではなく、遊びである。

優秀な人間は、自分で仕事のやり方を身につけてきたのだ。

反対側を行くタクシー運転手の話。「運転手さんは、いつも成績が良いでしょう?」

人事ではよく「適材適所を心がけるべきだ」などというが、現実には、仕事のできる人間は何をやらせてもできるし、できない人間には何をやらせてもできない。
結局、技を盗める人間というのは、自分の頭で考えて行動できる人間のことなのだ。

どんなに小さな三角形であれ、自分がその頂点に立っているならば、目線を「下」に向けて仕事をするのがリーダーの責務だろう。「上」を変えることはできないが、「下」は自分の力でいくらでも変えることができるのである。

自分の掲げた高い目標は、周囲に公言してしまうのが有効だと私は思っている。人間は怠け者なので、自分を追い詰めて早く目標を達成しようとするなら、やはり宇右舷実行が一番だ。

プロセスまで含めて「情報を共有化」することで、現場の判断力を上げる。
会議は「終わったこと」を淡々と確認するような場ではなく、「これからの行動」を勢力的に推進していくための真剣勝負の場であるべきだ。

担当者がしっかりとしたたたき台を作っておかなければ、絶対に良い結論は出ない。ブレインストーミングは、時間の無駄になる。

生のデータは、パソコンからプリントアウトすれば誰でも手に入れられるのだから、それだけで仕事をしたつもりになっては困る。
その数字を自分で分析して問題点を洗い出し、その上で「本来はこうあるべき」という目標を設定して、そのためにやるべき事は何かと言うところまで考えるのが、担当者の仕事だろう。

会社のホワイトカラーも、実は見に見えない「たすき」を背負って走っている。
一人でも途中で立ち止まれば、会社全体の流れが止まるのだ。

ひとたびデッドラインを言いつけてしまえば、それまでは部下の仕事に手も口も出せなくなる。
つまり、デッドラインは部下の行動を制約するだけでなく、上司自身の行動も制約しているわけだ。
部下の嘘は絶対に許さず、厳しく対処する。

上司はいつも、ユーモアのセンスを磨くよう努力すべし。
笑いの共有は同じ釜の飯効果がある。

トップマネジメントの仕事というのは、一般の社員と同列に論じられるようなものではない。
「現場の近くにいるための努力」に多大な時間を割かれると言うことだろう。
トップマネジメントは、どの分野に関しても「現場の担当者」の次に詳しくあるべし。


2008年10月19日日曜日

サービスを超える瞬間

高野登

クレド、従業員への権限委譲、

リッツカールトンで考えられているサービスとは?

クレドの考え方、自分ができる最高のサービスをしようと常に考える姿勢は学びたい。

「あなたのパラシュートを詰めるのは誰?」

「あのとき、俺があんたのパラシュートを詰めたんだよ。どうやらちゃんと開いたようだな。」
「もちろんだ、もしあのときあんたのパラシュートが開かなかったら、私はここにいないよ。」
同じ海軍とはいえ、あの男は一水兵で、自分は間違いなくエリートパイロットだった。彼とも何度か顔を合わせていたに違いない。
しかし、「おはよう」とか「元気か」とか自分から声をかけたことが一度でもあっただろうか?


「お客様、もしよろしければこの紙に一言いただけませんか。」
メモを受け取ったときに感じる喜びは、高等で伝え聞いたとき以上のものがある。

提案内容をカリグラフィーを使って手書きで用意する。
どんな仕事も、自分の感性やイマジネーションを発揮できる格好の舞台にすることは可能です。

結婚20周年のお祝いをホテルで行う予定だったが、家の近くで変な人がうろついていて帰る羽目になった。
ホテルからシャンパンとグラスとクッキーが。
「結婚20周年、おめでとうございます。お二人の力になればと思いお祝いをお届けします。」

スタッフ同士で気軽に助け合える環境を、ファーストクラスカードで実現。
「you are first class」と一言で言う方が敬意が伝わる。

本当に成功したいのであれば、目指す収入の5パーセントは自分に投資するくらいでないとダメだ!
たくさん本を読む、質の高いセミナーに参加して多くの人と出会う、本物の絵や彫刻に触れる、年に一度はこれまで言ったことのない土地を訪れる。

サービスは正確なオーケストラではなく、個人の感性が活かされるジャムセッションであるべきだ。

雨が降ってたら、1000円札を10枚入れておく理由・・・

サービス業はお客様をおもてないする仕事です。そのためにはサービスの技術はもちろんのこと、お客様の言葉にならない願望を想像し、それを満たすために何をするべきかを判断する力が求められます。

一ホテルマンに対しても約束したことは守ってくれる岸元総理。



2008年10月8日水曜日

血塗られた神話

新堂冬樹

悪魔と恐れられた街金融の若き経営者、野田秋人。
関係する人々が次々と惨殺されていく。常軌を逸した連続狂気殺人の目的とは?
「金」ほど人間の本性をむき出しにし、争いごとを生むモノはない。人の命などは毛ほどの重さも持たぬ街金融の世界で修羅を生きる筆者ならでは、超リアルな問題作。

新堂冬樹の第一作という事で、読んでみた。
確かに、新堂冬樹らしい残酷な描写や、ブラックリアルなストーリーだったが、解説でも述べられているとおり、その他の黒新堂作品への助走段階と言える。

クレイジー、プレイヤーなど、恐ろしく残忍な人間が居ると思えば、主人公、京子、大崎、荒木、など暖かい人間も描かれている。
筆者はどこかで、後者のような人間が居て欲しいと願っているのだろうか。

種明かしは、少し強引な気がした。

京子
「理由はあります。目の前で困っている人が居たら、ほっておけないという理由。私は幼い頃施設に入ってました。両親が交通事故で同時になくなって。でも、私はまだまだましな方でした。だって、他には親に捨てられたり、人を信じられなくなるような体験をした子供が一杯いるんです。」

大崎
「結局人間は、間違いを犯しながら善悪の区別をつけていくモノだと私は思います。最初から、完璧な人間など居ません。大事なのは間違いや失敗をしたときに素直に反省し、同じ過ちを繰り返さない事じゃないでしょうか?」

ミントジュレップ
ミントの葉
砂糖
ソーダ水
クラッシュアイス
ウィスキー

しばらくは心地良かったが行きも時間が経つにつれて本性を現した性悪女のように、私を不快にさせた。

京子
「暴力だけが、いけないと言ってるんじゃないわ。人間には理性があり、他を慈しむ心を与えられている。自分の利益のために、人を傷つけ陥れる。人を恨み、自分を責める。想像力という、地球上のどんな生き物よりも素晴らしい力を私たち人間は与えられているのに、動物以下の卑劣な行為をしている人が多いのがとても悲しいわ。すべてのモノに愛を注ぎ、そして許す。難しいことかもしれないけど、それが大切なことだと私は思う。」

主人公の「俺が殺されたら京子は相手を許せるか?」という言葉の答えを聞いてみたかった。


2008年10月4日土曜日

ある愛の詩

新堂冬樹

小笠原の青い海でイルカのテティスと共に育った心優しい青年・拓海。
東京からやってきた美しい歌声を持つ音大生・流香。
ふたりはテティスに導かれ、きらめくドルフィンビーチで劇的な出逢いを果たす。
互いを思うあまり、悲しい運命に翻弄される二人の愛の行方は?
優しい涙とまばゆい愛が心の海に広がる純愛小説。

間宮の大人っぷりにはやられた。

「確かに、僕は君のことを何も知らない。名前だって、今日、初めて知った。けれど、僕には一つだけ分かっていることがある。いつの時代に君と巡り会っても、僕は出会った瞬間に告白しただろうって事を」

このワンちゃんを助けてあげて。
無理だよ。
どうして?
その子が願わなければ、そこから出ることはできないんだ。

「君は、昨日もそうだったが、素直な男だね。いや、率直というのとは、ちょっと違うな。なんだろう。とにかく、これを言ったら悪印象になるとか、そういう計算が全くないんだな。君のような人間は、私には眩しくてね」

「このまま何年ホストを続けたとしても、きっと君は変わらないでしょうね。きざなことを言っちゃえば、真夜中の太陽ってところかしら。周りがどれだけ深い闇に包まれても、その光が弱まることはない。みな、変わるのが難しいと言うけれど、変わらないことが一番難しいと私は思う。」

「きっと君は、深い悲しみの傷を誰かの大きな愛によって塞いでもらったのね。けれど、傷を負ったことは事実だから、消えはしない。だから、あなたは苦しんでいる人を見ると無意識のうちに共感し、優しくなれるのよ。」

お前はたくさんの愛を持っておる子じゃ。だが、愛し方と愛され方を知らん。そばで見守ることだけが、愛だとおもっとる。それは悪い事じゃないが、ときには、求めることも必要じゃ。

間宮「謝ることはないよ。落ち着いて声楽をやる気になったら、拓海君と二人でミラノにおいで。ミラノ音楽学院の教授の件は、いつでも大丈夫なようにしておくから。僕は今まで通り、君の力になるよ。これからは、友人としてね。」


2008年9月27日土曜日

出逢いの大学

千葉智之

普通のサラリーマンが黄金人脈を作る法則

自宅と会社の往復だけのサラリーマンは、すごく狭い世界で過ごすことになります。
黄金の人脈を築くためには、人に会って会いまくる。

人脈が大切なのは、「環境が人を作る」ということ。
どんなに能力のある人でも、結局は周りにいる人に非常に強く影響されます。
よく言われることですが、自分の周りの10人の平均年収が自分の年収だって言います。

サラリーマンが「将来の不安」を完全に払拭するためには、2つの能力が必要不可欠だということです。
専門分野での仕事をする能力である「ワークスキル」と、人とのよりよい関係を作っていく能力、「コミュニケーションスキル」です。

あなたが「俺の周りにろくなやつがいねぇなぁ」と思っているとしたら、その時点であなたが「ろくなやつじゃない」ということになります。

あいつと仲良くしとけば、なんかいいことあるかも。。。なんて期待するのはすこぶるナンセンスな話なのです。人脈は一直線でなく、予測不能な巨大な蜘蛛の巣だと思った方が良いのです。
だから、見返りなんか期待せずに、人が喜ぶことをやってあげること。それが「本物の人脈」を手に入れるためのキーポイントです。
この基本姿勢を貫くことによって、クリエイティブな活動も充実したモノになるのです。

どんな世界にも上には上が居て、絶対に「おごったらお終い」ということを忘れないことが重要。

チャンスはかならず人にのってやってくる。まずはたくさんの初対面をこなすことから考えてください。

人と出会う仕組みを作れ!
・定期的に
・かならず
・否が応でも
人と出会うようにする。
・無理をしない
・気軽にできることにする
・習慣にする

騙されたと思って、最低一年は続けるようにしてください。人脈は手押し車である。

プライベート人脈の拾い人は、会社の看板ではなく、自分というブランドの人脈ができている。

人脈部ランディングの次のステップに上がるために、羽生人材からコネクター人材を目指して、全く異なった世界に生きる人たちをどんどんつなげていけるような人を目指しましょう。

主催者のメリット
・情報が集まってくる
・人が集まってくる
・参加者をコントロールできる
・主催者というバリューが生まれる
・主催しないと分からない人脈ナレッジを学ぶことができる

期待を上回るように、心がける。
男女比は6:4がもっとも盛り上がります。

情報を発信することは、本物の人脈を作る上で必要不可欠な要素になります。
なぜならば、情報は発信するところに集まってくるからです。

相手によって態度を変えずに、みんなに対して「フェア・スタンス」で望むことがベストな方法です。
どれだけたくさんの種類の人と手をつなぐことができるか?
好きじゃないけど、嫌いってほどじゃない。だって世の中には色々な人がいるんだし・・・の精神。

実は人間って、最初は何か嫌なことがあって嫌な気分になりますが、途中からその原因は忘れてしまって、嫌な気分だけが残ってしまう生き物。
だから嫌な気分の原因を意識的に思い出して「つまらん理由だ」って思えば以上終了な分けです。

あとは、こじつけでも無理矢理でも気分をプラスに持って行って、グッドサイクルを回す!

記憶に残るキャッチフレーズを持つ。

初めてのお誘いは、仕事を投げ打ってでも行くべき!!

人脈を広げる上では、絶対クイックレスポンスをオススメします。

仕事とプライベートの区別がないくらいに好きな仕事をすることは、よりよい人脈を作るに当たって非常にプラスになります。


2008年9月23日火曜日

すべての男は消耗品である

村上龍

自分の手で獲物をかる力を失った男は、女たちのための消耗品で終わるのか?

過激だが、明解なメッセージ。
世紀末を明るく生き抜く男と女へ、元気と輝きに溢れる挑発的エッセイ。

「ひよわな花・日本、分析と警告」を書いたブレジンスキーは、日本の社会構造と考え方が、革命的かつ創造的な研究開発には適していない、と指摘している。

何度も言うとおり、男は消耗品である。戦争に行くのは、男に勇気があるからなどではなく、男はほんの少し残っていればあとは死んでも平気だからだ。

耐久財より、消耗品の方が自由がある。

純愛=プラトニックラブの場合は、一人の女に百人が恋をしても別に良いのである。

飲み屋で、夫と別居中だという女性にあった。彼女は、別居中のその夫と二人で酒を飲みに来ていた。
こういう場合、圧倒的に女性の方が元気で、男は実に辛そうな顔をしている。

ケン・フォレット、冒険小説。

愛し愛されることを願う相手が、自分の目の前で違う人格を晒してしまうこと、これは一種の恐怖である。


2008年9月10日水曜日

はじめての課長の教科書

酒井 穣

ミドルマネジメントは欧米からは学べない。

部下を好業績に導くためのいくつかのスキルは、ある一点で共通しています。
それは、すべてが何らかの形で「部下のモチベーションを高め、維持する」ことに貢献していると言うこと。

部下をほめるときは、なるべく多くの人が集まるところでほめるようにします。できれば、十分に目立つように、ただ一人をしっかりとほめるようにします。

キーマンの部下の場合は、あまりほめられることに飢えていないことが多い。そんな部下には、第三者の口から伝えることができれば、より信憑性が増す。

叱るという行為を通して、「おまえならできると思っていたのに、」とその信頼と期待を伝えることができれば部下のモチベーションはかえって高まりもするのです。

部下のストレスを、4つのゾーンで管理する。
ストレスをかけるほどパフォーマンスが上がる、ストレスをかけるほどパフォーマンスが落ちる領域を行ったり来たりするよう心がける。

Yes, Noで答えられるような質問は避ける。

仕事に没頭する状態 5つの条件
1.やることの目的と価値が明確になっている
2.活動を自分でコントロールできる
3.活動の難易度がちょうど良い
4.活動中に邪魔が入らない
5.活動の最中、その成功と失敗が明確になる

オフサイトミーティングの良さは、それぞれが肩書きの異なる社員である前に、魅力的な人間であるという、当たり前のことを思い出させてくれることです。
きちんと集合写真を撮影してメンバー全員に配ると言うことを忘れずに実施しておくと良いでしょう。

C暮らす社員に対して、「自分ができることは他人にもできるはず」という発想で当たるのは最も大きな誤りです。

「やらなくてはならない仕事」が無いときには、さっと家に帰ってしまい、暇であることをアピールします。

男性は、職場の女性に「最近元気がなくなったな」と思う人がいたら、すぐに教えてもらえるようにお願いしておくと良いと思います。

一度きちんと時間を設けて、メンタル・ヘルスの基礎を学んでおく必要があります。

筆者の知り合いに、駐在期間中に現地の夜間大学に通い、現地でキャリアアップ転職に成功した人もいます。
海外駐在をステップアップとできるかどうかは、駐在期間をどのようにして過ごすのかにかかっています。

自らの負けパターンを知り、注意深くそれを回避しつつ、極力失敗を少なくする。

英語力の習得には地味で長いトレーニングが必要です。
毎日一定の時間を取って、地道なトレーニングを欠かさないことです。

昇進を諦めることのメリット
どれだけ多くの仲間を助け、仲間からの信頼を集められたのかを誇れるようになれれば、その人物は世界中どこでも通用するでしょう。

二年ぐらいは仕事をしなくとも生活のレベルを極端に落とすことなしに生きていけるぐらいの準備金を持っておく。
業界の不況が原因で職を無くしても、新しい職場が見つかる。



2008年9月1日月曜日

鈍感力

渡辺淳一

人間が成功するかしないかは、必ずしも才能だけではないということです。いいかえると、才能通りに成功するわけではない、といっても良いでしょう。
改めてなにが必要かと言うことになると、良い意味での鈍さです。

才能があり、プライドが高いために傷つくのも深く、容易に立ち上がれないのです。
そのとき、しみじみ感じたのは、なまじっか才能があり、自尊心の強すぎるやつほど手に負えない物はないということです。


だいたい、年齢をとっても元気な人は、ほとんど他人の話は聞きません。
悪く言うと、自分勝手、とも言えますが、この、あまり他人の言うことを気にしない、聞かないところが、健康の秘訣でもあるのです。

単純に図に乗って、いい気になる。この調子の良さこそ、まさに才能でもあるのです。
才能はあるなし、ではなく、いかに引き出されたか否か、の違いです。
世間で言っている、才能がある人とは、しかるべき時に、しかるべき方法で、才能を引き出された人のことです。

恋愛において、男はあくまでもせっかちです。でも、女性を口説くのに焦りは禁物です。
何度か会い、食事をしたり話をしながら、女性は男の誠意やその実態を探っているのです。この人なら心を、そして躰を許しても良いだろうか、ゆっくり瀬踏みし、テストをしているのです。
焦ると、「ダメよ」ときっぱり断ってきます。それだけで、男たちは、もはや脈がないと思って諦めてしまう。これでは、女性をゲットすることは難しい。

「これはうまい。これも美味しい。」といってパクパク食べる。これが男性的な魅力の一つなのです。

嫉妬されるのは、その人自身が優れているからで、相手はそれが羨ましくて嫉妬しているのです。
「ごめんね、俺ができすぎているので、君を苛々させて。君が妬む気持ちはよく分かるし、大変だと思うけど、ほどほどにしてね。」


2008年8月27日水曜日

ラッシュライフ

伊坂幸太郎

5つの物語が、別々に進む。

A.拝金主義者の画商戸田と、彼に振り回される新進の女性画家志奈子。
B.空き巣に入ったら必ず盗品のメモを残して被害者の心の軽減を図る泥棒の黒沢。
C.新興宗教の教祖に惹かれている画家志望の河原崎と、指導役の塚本。
D.それぞれの配偶者を殺す計画を練る女性精神科医強固と、サッカー選手の青山。
E.四十社連続不採用の目に遭っている失業者の豊田。

それぞれのはなしが、徐々にシンクロしてきて、先の読めない展開へ・・・。

黒澤が良い。人物の考え方、はなしが面白い。

「原始的な動物ですら、同じ事の繰り返しよりも自殺することを選ぶ。人間なんてなおさらだよ。」
「俺はさっき、泥棒のプロフェッショナルだと言ったよな。」
「でもな、人生については誰もがアマチュアなんだよ。そうだろ?誰だって、初参加なんだ。。。。初めて試合に出た新人が、失敗して落ち込むなよ。」


「災害が起きたとき、たとえば大地震だとか、そういうときに親が落ち着いていると、子供はトラウマにならないらしいんだ。反対に、親がパニックになって大騒ぎすると、助かったとしても子供には精神的な傷が残るらしい。」
「親がしっかりしてれば、子は元気だって事だよ。」


「俺、豊田さんに教えてもらって、ここまで来ましたから」
「君はもとから才能があったんだ。」
「豊田さんのまねからはじめたんです。」



2008年8月24日日曜日

毎日使える!ほめ言葉

アダム徳永

ほめ言葉があなただけの美女を作る

乱暴そうな客、ちょっと怖そうな客が来たら、まず最初に「よかった。優しそうな人で」と笑顔で言うこと。

「自分を信頼した物がそこにいるとしたら、不幸にさせたくないよね。」
ほめ言葉によって、空いてはそのほめられた部分をよりいっそう、あなたに見せてくれるようになる。

もともと持っている精神性の高さ、繊細さ、言語能力の高さと相まって、これはもう世界最強。

「ほめる技術」とは、「ほめたいときに、ほめたいだけほめられる技術」のこと。

男性は喜びの欲求を、そのセクションごとにきっちりと分ける傾向があります。仕事は仕事、プライベートはプライベート、外見は外見、中身は中身。簡単に言えば、女性はそのセクションの区別が男性ほどきっちりしていません。

「センスがいいね」というほめ言葉は人間の本質をほめる場合の万能選手なのです。

メールを使ってほめる。
癒し系なのに頑張りやさんの○○様、

料理を特定してほめることにりょり、妻の方も「ちゃんと味わった上でほめてくれたのだ」と思うはずです。
食卓に料理が並んだら、「今日はどれをほめようか」なんてワクワクしながら箸をつけてください。

子供をだしに、妻を間接的にほめる。

親にとっては、大人になっても子供は子供。いつまでも無条件にほめてあげる、唯一の存在で居てくれたらと願っております。

夫婦になってからも、外で待ち合わせることで、男女のスイッチを入れる。

2008年8月19日火曜日

うれしい悲鳴をあげてくれ

いしわたり淳治

スーパーカーの歌詞のあの独特な世界観を作り出す人だもの・・・。
絶対に名作な予感がしていて、やはりその通りだった。

今年一だな。

2005年2月26日に解散したロック・バンド、スーパーカーのギタリストかつ作詞担当のいしわたり淳治のエッセイ集。
著者のブログは、私のお気に入りの一つ。

そのブログでこの本の発売を知ったんですが、音楽雑誌に、ショートショート小説&エッセイを連載していたとは知らなかった・・・。

この本は、それを集めた51本のショートショート&エッセイが収録されています。


こういう文章書きたいなぁ・・・って心底思います。

お気に入りは、
・幽霊社員
 う〜ん、オーナーのアイデアに脱帽。
・人間のオーバースペック願望
 最後の台詞、ノッポのうまいこと良い具合には驚いた。
・どなたかお客様の中に・・・
 まさか、こういう落ちとは。
・from 新居 with love
 「部屋選び」≒「?」
・ポケットから生まれた男
 ネーミングは、「気が利いているかどうか」が一番重要だと思っている。
・Dance in the boooooom
 だいたい何についても言えると思うが、基本的に熱く語るのはまずい。雄弁に語る、それはイコール自分で自分を演出しているだけ、というケースが多い。
・第一印象を終わらせろ
 第一印象はだいたい合っている。だから、ちゃんと第一印象を終わらせてから、行動しよう。
・made in 自分
 何かのタイミングで、みんなが大事そうにしている「夢」や「自分らしさ」が、そもそも本当に「メイドイン自分」なのかどうか、考えてみても良いのではないか?
・正義の見方
 正義vs別の正義。正義という考え方自体がそもそもの間違いだった。
・空き巣さんいらっしゃい。
 ハートを盗まない泥棒。
・フジヤマインマイヘッド
 情報の集め方そのものが、そのひとの パーソナリティだとさえ僕は思う。


2008年8月11日月曜日

さまよう刃

東野圭吾

一人娘が花火大会の帰り道に襲われ、殺された長峰は、謎の密告電話によって犯人を知る。
犯人の一人を殺害し、さらに逃走する一人を追う。

正義とは何か?

これがこの小説のテーマ。

色々考えさせられます。

若手刑事「自分の本当の気持ちは、長峰さんが復讐を果たせればいいと思っています。」
ベテラン刑事「そういう気持ちになるのは当然だ。そのことに罪悪感なんて持たなくていい。」俺たちは道徳の教師じゃないし、牧師でも無い。ただの刑事なんだ。正義とは何かなんて考える必要はない。この問題について議論する必要はないんだ。少なくとも刑事である限りはな。」

和佳子「長峰さんの行動に対して、あたしなりに答えを出さなきゃいけないと思って居るんです。理由はどうあれ復讐はいけないことだ、なんていう形式的な論理だけで、行動したくないんです。それでは自分の頭で考えたことにならないと思うんです。心情的に、あたしは長峰さんの気持ちはとてもよく分かります。あたしだって、長峰さんと同じ立場なら、同じ事をしたと思います。だったら、まずは、協力すべきだと思うんです。長峰さんと行動を共にしながら、何が正しいのか、自分の頭で考えていきたいんです。」

自分たちが正義の刃と信じているものは、本当に正しい方向を向いているのだろうか?と織部は疑問を持った。向いていたとしても、その刃は本物だろうか。本当に「悪」を断ち切る力を持っているのだろうか。

「警察というのは何だろうな。正義の味方か。違うな。法律を犯した人間を捕まえているだけだ。警察を市民を守っている分けじゃない。法律の方だ。法律が傷つけられるのを防ぐために、必死になってかけずり回っている。ではその法律は絶対に正しい物なのか?絶対に正しい物なら、なぜ頻繁に改正が行われる?法律は完璧じゃない。その完璧でない物を守るためなら、警察は何をしても良いのか?人間の心を踏みにじっても良いのか?」


言葉になりたい

一倉宏

ことばとは、やはり万能ではない不完全なシステム、愛と口惜しさを込めて「できそこない」のロボットのような物だと、私は呼びました。しかし、同時に、人間たちの変わらぬ希望であり、小さな自由のツバサであることを私は信じます。

結婚披露宴パーティの「好きだった理由を思い出せるということ。それが幸せなのだと思います。」

携帯電話が発明されて、携帯電話の鳴らない寂しさを発明してしまった。


2008年8月9日土曜日

外資系で働くということ

林謙二

外資系企業というのはどういうところか?
その仕事観、会社観、人生観とは?

外資系企業に合う人特徴として、根アカという表現が何度も出てくる。
精神的タフさ、ポジティブシンキングというのが日系企業よりも必要となるんだろう。


最終的に求められる人は、ジェネラリストといえるほどの幅広い守備範囲を兼ね備えたスペシャリスト。

転職するときには、給料を含め待遇面の交渉は潔しとしないなどと考えず、しっかりとする必要がある。会社のローン制度、退職金など。

1.社内文書は英語が公用語。つねにスキルアップを。
2.外国人との対話を通じて相手の考え方を把握する、相手の表現力や説得力を盗む。
3.業務上得られる知識の汎用性を高め、普遍化につとめる。
4.つねに自分の進むべき業務に関連した書物を多く読み、疑問を残さない。
5.他の分野にも好奇心を持ち、自分の会社の進むべき方向にどういった分野があるかといった、会社全体を入れた広い視野を持ち続ける。

外資系で成功している人は、日系でも評価され、やめる際に引き留められた経験のある人が多いのです。

面接の差異、「今の商品構成では、とても将来性はない。」とその会社の実績をあげて批判したところ、大いに評価され、迎えられたのだそうです。

「自由競争の社会を「厳しい」と捉えるか、「楽しい」ととらえるか、その差が未来の勝敗を決める。」


2008年8月8日金曜日

コンピュータはなぜ動くのか

矢沢久雄

10年後も通用する基本を身につけよう。というコンセプトの本の一つ。

コンピュータの三大原則、
1.入力・処理・出力
2.プログラムは、命令とデータの集合体
3.コンピュータの都合は、人間の感覚と異なる場合がある

プログラミングする人は、「アルゴリズム辞典」のような本を入手されることをお薦めする。アルゴリズムは皆さん自身で考え出すべき物ですが、どう考えて良いか分からない問題に遭遇したら、すでに考案済みのアルゴリズムを調べて利用すればよいのです。

番兵アルゴリズム、100個の箱に目的の物があるかどうかを毎回チェックするのではなく、101個目の箱に、目的の物を用意し、見つかって、それが101個目だったら、目的の物は無かったことになる。

データベースシステムの基本操作はCRUD(create, refer, update, delete)

C言語をマスターしてからJAVAを、短期間でプログラミングの楽しさを教えるならVisual Basicを。

サブネットマスクは、上位何ビットがネットワークアドレスで、下位何ビットがホストアドレスかということを示す物。

共通鍵暗号方式:受け手と送り手が共通の鍵を持つ。他の人に報せてはだめ。
公開鍵暗号方式:送り手が受け手の公開鍵で暗号化。受け手は秘密鍵で解読。


XMLの用途は、「主にインターネットで交換される情報に意味づけをする」ということなのです。

SEから顧客への第一声はなんだと思いますか?

「どんなコンピュータシステムが必要なのですか?」
「何にお困りなのですか?」



2008年8月7日木曜日

本格焼酎を愉しむ

田崎真也

ソムリエという仕事がら、ワインしか飲まないのではと思われがちですが、僕が日常的に多く飲むお酒は焼酎です。

「今日はワインにしましょう。」とか、「今日の席では、日本酒を飲もう。」と選ぶのはあくまでもお客様であり、それを最初からワインは如何ですか、とサービス側が限定するのはおかしいのではないだろうか?

人に焼酎を飲むように勧めておきながら、自分では好きではなかった点につきます。

ワインも日本酒も、お客様に勧める以上、自分で納得のいくまで勉強し、テイスティングする必要があります。それがお客様への説得力であり、誠意だと思います。

沖縄サミットで出すクースの平均年数をどうしても、出席する首脳たちの平均年齢、56.6年にしたかった。これが食卓の話題となり、会話が盛り上がっていくきっかけになればいいなぁと思ったのです。

熟成によって複雑な香りができてきた物を飲んだ後に、若いのを飲むと、よりシンプルに感じてしまう。
ですから、アルコール度数が低い物から高い物に、そして、風味の軽い物から複雑な物に・・・という飲み方をした方が、より楽しめると思います。


2008年8月6日水曜日

竜馬がゆく(三)

脱藩し、浪人となった竜馬。
幕府の養殖にある勝海舟とふれあい、勤王の志士とも幕府の開国論とも違う、独自の道を歩き始めた。

生麦事件など攘夷熱の高まる中で、竜馬は逆に日本は開国すべきと考える。

工事の監督になったときに、竜馬の持ち場だけバカに速く進んだ。
生き生きと土を運んだり、意志を積んだりしてしかもじつに陽気なのだ。
竜馬はまず、仕事の責任者を巧みに選び、それぞれ分掌させ、競争させた。

日本の風習では、行列の供先を横切ることは最大に非礼で、切り捨てても良いこととなっている。

命は一つしかないからどんどん投げ込むんだ。一つしかないと思って、尼さんが壺が寝でも抱いているように大事にしていたところで、人生の大事はなるか

「坂本様は、いったい、佐幕人でありますか、それとも、尊王攘夷のために命をお捨てなされようとしているお方でありますか?」
「へへ、日本人です。」

竜馬は、議論しない。もし議論に勝ったとせよ。相手の名誉をうばうだけのことである。
通常、人間は議論に負けても自分の緒論や生き方は変えぬ生き物だし、負けた後、持つのは、負けた恨みだけである。

「もう無茶はするな。脇差なんぞはいくらでも売っている。あんな金物を父の形見だとか武士の魂だとかいっているのは自分に自信のない阿呆の言うことだ。形見はお前さん自信さ。」

「人は何のために生まれてきたかしっちょるか?事を成すためじゃ。ただし、事をなすに当たっては、人のまねをしちゃいかん。」


2008年7月24日木曜日

察知力

中村俊輔

座右の銘に、「生き残る者は、強い者でも賢い者でもなく、変化に対応できる者だ。」というのがある。
本書で述べられている「察知力」というのは、瞬時に状況判断をして正解を導く力。

中3の時に、自分のポジションに慢心し、レギュラーを外された苦い経験。
引き出しをたくさん用意し、どんなポジションでもこなせるよう、レーダーチャートで円になるような選手を目指す。
要求を察知して、それに応える準備をする。

試合後の筋トレを終え、風呂につかっているときは、反省ばかりしていることも少なくない。
歯が立たない、自分はまだまだだと思えたら、それはそれで素晴らしいことだと感じている。その課題を克服すれば、「また自分の引き出しが増えるな」と。
「伸張はいつか必ず伸びるから、今は技術を磨け。」子供の気持ちを想像したアドバイスができればと思っている。
大事なのは、常に未来を察知して、自分には何が足りなくて、何が必要なのか、機器を察知して準備すること。
「体験」を記しておくことで、人生の無駄な時間を節約できる。
いつものポジションではないところで起用されたときに「どうして僕が・・・」と思う前に、「監督は何を求めて、僕をそのポジションに起用したのか」を考える。すなわち、求められていることを察知し、どの引き出しを開けば要求に応えるかを考えるのだ。
嫌だと感じることであっても、逃げないで飛び込んでいけば何かがあるんだということを知った。
ただ環境を変えるだけではダメだと思う。
「未来の自分」「なりたい自分」を想定し、そのために必要な環境を選ぶこと。環境を変えることが、現状からの逃避で終わってしまうこともあるから。
イタリア人は、新入りをいじることが大好きで、色んなシーンでこちらにちょっかいを出してくる。
どこであっても、馴染もうとする努力をしなければ、受け入れられはしないだろう。

「今までやってきたこと」と「今できること」をしっかりとやったうえで、それに肉付けをするイメージで次の事へと挑戦しようと考えた。

100%一生懸命、力を尽くすことができれば、成功となる。

「お前らの言い合いなんて、聞きたくねぇ。さっさと次のプレーに集中しろ。」

「考える力」は武器となる。だからこそ、年を重ねれば重ねるほど、今まで以上に空気を読み、察知し、考える力を磨いて行かなくちゃいけないと思う。


2008年7月22日火曜日

脳と気持ちの整理術

築山節

目の前に難しい問題があって、不安になっているとき、どうやって前向きさを取り戻していけばいいか。
やらなければいけないことがありすぎるとき、思考をどう整理すればいいか。
自分を理性的にコントロールするために、何が大切か。

前向きな自分を作る
・できることが増えると、好きになる。
・5歩先のゴールに到達する1歩目を見つける。

やる気が出ないときの対処法
・「短時間の集中x多数」で脳を活性化。
・「難しい問題を解くために、机にかじりつく」だけではなく、「テキパキと簡単な作業をしている状態」を意図的に作る。

脳をリフレッシュさせる方法
・仕事や勉強のやり方に変化をつけよう。

脳のエネルギー供給先を明確にしよう
・「次に何をするのか」を脳にはっきり認識させよう。
・前日の夜に、それを書き出すか、準備・予習をする習慣を持とう。

まず「誰のために」を考えよう
・まず「誰のために」を考え、日々の行動目標を具体的にしよう。
・意欲を高めるエネルギー源として、人からの感謝や評価を集めよう。

「見えない敵」が脳を混乱させる
・「現状を正確に把握し、感情系だけに刺激を与えている問題に思考系の分析を加えていく」

時間的整理
・全ての仕事や問題に、「今の私」が対処しなければいけないと考えるとパニックに陥る
・一ヶ月の仕事は、「30日分の私」で対処すればいいのです。

空間的整理
・物を整理することが「思考のフォーカス」を容易にする。

仕事をため込まないようにするコツ
・「まとまった時間ができることなど無い」
・大きな問題は、細切れの時間にコツコツと

記憶を強化する技術
・入力はただの入力ですが、出力は常に「出力+再入力」です。
・キーワードを拾いながら、本を読む、議事録をまとめると理解が速くなる

アイデアを生み出す技術
・「情報」と「制約」を脳に与え、自動的な思考の整理を進ませよう。
・アイデアが個人の感情とどうかするのを防ぐ、新たなアイデアを生み出すための刺激を常に与える、突飛なアイデアを混ぜることで、思考の型を崩す
・夜は脳にブレーキがかかりにくく、極端なことを考えやすくなっているため、「悲しい話は夜するな」「アイデアも夜考えない方が良い」
・教科書的な考えとの差異が、新しい価値になる。
・前提条件を繰り返し確認し、現実を冷静に把握しよう。
・問題解決のゴールは一つではない。

気持ちの整理術
・快でも不快でも、強い感情が発生した後には、感情があまり発生しない地味な仕事や勉強をコツコツやっているような時期、時間帯を設けるようにした方が良い。
・「好ましいこと・少し嫌なこと・すごく嫌なこと=6・3・1」のバランスで考える
・同じ言葉や体験でも、それに対する自分の解釈を変えることによって、快の刺激にも不快の刺激にもすることができます。
・明確な目標を持っている人は、自然とそこに向かいやすいので、「その時の感情」だけにとらわれにくい。


2008年7月16日水曜日

地球幼年期の終わり

アーサー・C・クラーク

各国の宇宙開発競争をあざ笑うかのように、突如として、未知の大宇宙船団が地球に降下してきた。
彼らは、他の太陽系から来た超人で、地球人とは比較にならぬほどの高度の知能と能力を備えた全能者であった。
彼らは地球を全面的に管理し、戦争や病気や汚職といった人間の悪の全てを一掃し、戦争や競争などの醜い争いのない、地球にグローバルな理想社会が出現した。
この全納者たちの地球来訪の真意は?

カレレンはさげすむかのように、黙殺し、責任者たちに来もしない報復をハラハラ待たせておいた。
どんな刑罰行為より遙かに効果的であり、また人の気をくじく措置だったのである。

ここでは、既成観念は全然通用しない。五感を通じて頭の中に伝わってきたことは、たとえ理性が拒否しても、そのまま素直に受け取ること。分かろうとしてはいけない。ただ観察すればいいのだ。
いずれ後になって理解できることは理解できる。


2008年7月12日土曜日

20万円でスーパーコンピュータを作る

伊藤智義

サイエンスの世界の人間ドラマ。
分野が違うような人でも読みやすく書かれていると思いますし、おススメです。

GRAPEという天文学分野において使われるシミュレーター用に最適化されたスーパーコンピュータを作る、というノンフィクション。

  • 常のパソコンなどに比べて格段に速い計算を行うスーパーコンピュータ。
  • 数十億〜数百億円をかけて、時には国策として開発が行われるが、この分野でひときわ異彩を放つスーパーコンピューターが話題を呼んだ。
  • GRAPEと名付けられたそれは、開発費わずか20万円。天文学者たちによる手作りで、天文計算においては驚異的な計算速度を誇り、画期的な成果を挙げた。
  • 無味乾燥に見える科学の世界の裏側で繰り広げられた熱い人間ドラマ。

筆者の自伝的内容で、途中脱線したりしますが、漫画の原作者という経験があったからこそ、この研究内容も日の目を見ることになったのかもしれません。

「無知」はときとして、物事を動かす原動力となる。幸い伊藤も牧野と同様、与えられたテーマを「簡単そう」に思いこんだ。伊藤は、中級者ならば二の足を踏むようなテーマに、躊躇せずに取り組んでいく。
「完全主義にこだわるのを辞めると、新しい道が見えてくる。」
「世界一の研究を成し遂げるには方法が二つある。一つは世界一頭が良くなること。もう一つは世界中で誰もやっていないことをやること」

2008年7月11日金曜日

絆のはなし

斉藤和義×伊坂幸太郎

伊坂幸太郎は,「アイネクライネ」という短編を書き下ろして、それを元に,斉藤和義は「ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」という曲を制作.
本書はそんな軌跡のような出会いを男二人が語りつくした”絆のはなし”.

私は,斉藤和義ファンで,伊坂幸太郎という人はベリーベリーストロングを聞くまで知りませんでした.

ベリーベリーストロングは,いかにも斉藤和義っぽいロックで,今までの曲の中でもすごい好きだったし,歌詞の印象も最初から強かった.
メッセージ性があるというより,情景を頭にふわっと浮かばせるような感じ.
街頭で、ボクシングの試合を見ながらアンケート調査してる景色が目に浮かびますよ。

短編小説が付いたシングル購入し,アイネクライネと斉藤さんを読み,その小説と歌の歌詞の世界観のつながりに心底驚いて感動しました.
歌詞を読んでから小説を読むと・・・「え,この後はこんな話があったんだ」って,今までにない楽しみ方をさせていただきました.

で,本書について.
伊坂幸太郎さんがこんなに斉藤和義ファンだとは知りませんでした.途中,僕も伊坂さんの横に座って,斉藤和義のことを一緒に語ってるような感覚になりました.

いまから5年前.会社勤めをしながら小説を書いていた伊坂幸太郎は,斉藤和義の「幸福な朝食 退屈な夕食」という曲をきっかけで小説に専念することを決意する。
幸福な朝食 退屈な夕食は僕もすごい好きな曲で影響を受けてると思う.

伊坂幸太郎の本も読んでみようと思ったきっかけになった本でした.

2008年7月9日水曜日

7つの習慣

スティーブン・R・コヴィー

言わずとしれた、名著。

重要と緊急の軸で物事を考えたときの第二領域の重要性。
思いやりと勇気の双方を満たしたときにWin-Winとなる。
原則中心な、第四世代の時間管理方法。

何度も読み返したい本。

第一の習慣:主体性を発揮する
発言・考え・行動を他人にゆだねる人にならず、自ら選択する主体性を持つ。

第二の習慣:目的を持って始める
還俗第一の生き方を選び、安定性・方向性・知恵・力を得る。

第三の習慣:重要事項を優先する
物や時間に集中せず、「大切な人間関係」「生活における自分の役割」「目的の達成」に焦点を合わせて、計画する。

第四の習慣:Win-Winを考える
勇気と思いやりのバランスを保ち、相手の立場から望まれる結果を考え、常に信頼残高の預け入れを怠らない。

第五の習慣:理解してから理解される
評価・助言・探る・解釈するために話を聞くのではなく、内容を自分の言葉で言い、相手の感情を反映する。

第六の習慣:相乗効果を発揮する
相違点こそが自分の知識と現実に対する理解を増す。違う意見の裏付けを理解する。コミュニケーションは信頼・協力が共に高いレベルになって、相乗効果を発揮できる。

第七の習慣:刃を研ぐ
肉体・知性・精神・社会情緒の4つを、それぞれトレーニング・読書・第二領域へ誘う自己リーダーシップ・奉仕でもって、バランス良く改善していくことが必要。


2008年7月8日火曜日

世界一ぜいたくな子育て

長坂道子

「なんでも手に入れたい世代」の女性たちが、子供を産む時代になった。ファッション誌編集者として二十代を過ごし、渡米した筆者は、現地で結婚し、家族と共に欧米諸国を移り住む課程で、様々な国籍の同世代の女性たちの「出産」「子育て」を取材する機会を得る。
それぞれの文化の文脈に応じた子育てへの取組方は大きく異なっていた。

母性を当然として受け入れるか、それを振りかざすのを嫌うか・・・それが大きな違いとしてあらわれていると思う。
それによって、夫として受け入れる異性のタイプも異なるのも当然。

女性の出産に対する見解から、文化の違いを知るには良い本だと思います。

歴史を通してみたときに、母乳育児が流行る時代っていうのは、労働力過剰の時代に何故か呼応している、というような話を聞いたことがあります。つまり、女が家の中に閉じこもっていてくれた方が都合が良い時代ですね。

フランス・・・教育熱心、でも夜は大人の時間
日本・・・朝まで続けてねたことがない
ドイツ・・・一昔前までは、3K、協会、台所、子供が女の生きる場という女性観があった。
オランダ・・・自宅出産は当たり前



竜馬がゆく(二)

司馬遼太郎

黒船来港以来、猛然とわき上がる勤王・攘夷勢力。
土佐でも、先進の薩長に遅れまいと、クーデターを起こし、藩ぐるみの勤王化を行い、天下へ押し出そうとする武市半平太のやり方に、限界を感じた坂本竜馬は、さらに大きな飛躍を求め、脱藩を決意。

中岡
「武市先生は違います。剣を天下のことに活かそうとなさっています。だからこそ、敬慕しています。が、先生のお隣にいらっしゃる方は単なる剣客で、せっかく腰間に剣を帯びながら今天下がどうなっているか、われわれ若い者は何に向かって命を捧ぐべきか、お考えになっているような御様子はない。」

お田鶴さま
「またお説教ですか。お田鶴さまは、京でご高承なさるからいよいよお説教に磨きがかかって参りましたな。」
「まぁ、そうかしら。そのようでは、あの・・・困るのです。」
「婦人が説教上手でも構わぬ事じゃ。知恩院の尼どのは、みなそのようなことをしているそうじゃ。」
「竜馬どのは、やはりばかでございますね。尼様と同じだといわれて喜ぶおなごはありませぬ。」

乙女に脱藩前の挨拶
「私が竜馬でも、脱藩します。男でないのが、悔しいくらいです。太平の世なら別。こんな時勢に女に生まれてきたことは、悔しくて仕方がありません。」


2008年7月7日月曜日

オーデュポンの祈り

伊坂幸太郎

外界と完全に遮断されている島でのお話。

いろいろちりばめられていた伏線が、「そういうことだったのか」とつながっていく過程は心地がいいです。
また物語の舞台が完全に現実離れしてる世界で成り立っているので、その伏線のちりばめ方がシュールかつ独特で面白い。

物語に出てくる大きな謎の一つ、「島の外から持ちこまれるもの」だけが、ちょっと・・・。
まぁ、それも超現実の一部と思えば納得?

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。
外界と遮断されている萩島には、妙な人間ばかりがすんでおり、妙な風習があった。
嘘しか言わない画家里山、殺人を許された男桜、未来が見える案山子優午。
未来を見通せるはずの案山子がバラバラにされ、頭を持ち去られて。
なぜ、自分の死を阻止できなかったのか?


名探偵?小説の中で事件が起きるんだ。人が殺されたりして。で、その名探偵が最後に事件を解決する。犯人は誰それだ!と指摘するんだ。
ただ、彼は犯罪そのものが起きるのを防ぐことはできない。
「優午とにているな。」
「僕もそう思ったんだ。」
犯罪を止めることはできない。でも、真相は指摘できる。自分はいったい誰を救うのだろうか、と頭をかきむしる。
「優午は重荷だったんだな」
「そのうち、「自分がいるから事件は起きるのではないか」きっとそう思うはずだ。」


2008年7月6日日曜日

女ひとり玉砕の島を行く

笹幸恵

筆者が,ソロモン諸島やニューギニアの島々にある戦没者の眠る慰霊碑を訪ねていく話.
遺族の思いや遺骨をめぐるエピソードなど,簡単には想像できない筆者の経験が語られている.

はじめに・・・だけでも読んで欲しい.すごく熱い.
それに,最後に筆者の慰霊碑保全に対する熱い問題提起が印象的だった.

30年後の命日に,偶然30歳で無くなった本人の遺骨を発見する.
オムツの下り.女性はトイレに困る.
「横浜」に変更(市外局番045),大きいほうは戸塚?→故郷だからやめて~

灼熱の地にある慰霊碑で,遺族がなけなしの水を戦没者の為に与えるシーンや,全国ソロモン会の嘆きに
対する筆者の対応と考え方.

他国の慰霊碑保全に対する考えと対比させ,筆者の問題提起.


葉桜の季節に君を想うと言うこと

歌野晶午

久しぶりに読んだ本格推理.

最後のどんでん返しにはやられました.
「えぇ〜〜!」,って最初に戻って読み返したくなります.
小説ならではの先入観・没入観というのは恐ろしい.

ですけどここまでやられると,おちょくられてるような感じで,後味悪いのも確か・・・.

小説ならではのトリック・・・・・といったらそれまでですが,ちょっとタブーではないかと感じた.
トリックに双子を使うとかっていう典型的なタブーのようなもの.

あと,最後にやっとタイトルの意味に気付かされます.
その件は非常に良かった.

「人生の黄金時代は老いていく将来にあり、過ぎ去った若年無知の時代にあるにあらず」林語堂

十分に楽しめる小説だと思います.

2008年7月4日金曜日

アヒルと鴨のコインロッカー

伊坂幸太郎

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに彼は、いきなり「一緒に本屋を襲わないか?」と持ちかけてきた。

鳥葬、アヒルと鴨は外国から来たかそうでないかの違い、神様を閉じこめる、カットバック形式、裏口から逃げられるのは嫌、

「ブータン人はハエも殺さないんだぜ。生まれ変わりを信じてるから、そのハエが自分のおじいちゃんじゃないか、おばあちゃんじゃないかって思って、殺さないんだ。」

「チベット仏教というのはそういうものなんだ。だからブータン人はあんなにおおらかで、穏やかで、優しいんだ。日本人は、報いをすぐにほしがるだろ?ブータン人はそうじゃない。」

「やっぱり、河崎君が心配だ。得意分野での失敗はショックが大きい。」

動物園の雰囲気は、時代に流されずに活動をつづける、ロックンローラーに似ている。地味で、余計なものが何もない。恬淡としたテーマパークだ。

善いことをすれば、報われる。河崎が言う宗教の教えは、僕には理解できなかったが、もしそうだったらいい、とは感じた。


2008年7月3日木曜日

イタリア的考え方ー日本人のためのイタリア入門ー

ファビオ・ランベッリ

「どうしてイタリアでは店が閉まっていることが多いのか」「ストライキが多いのか」
イタリアへ行った日本人は、一度はこのような疑問を抱いたことがあるでしょう。
一見容易なこの問題を解くためには、より現実を掘り下げなければなりません。
イタリア人にとって仕事とは何か、自由時間とは何か、そして個人の自由とは何か、・・・

これは冗談でだが、日本でイタリア人は「助平でケチでインチキ」だと言われることがある。
地域伝統の差異の結果、イタリアの「中心の不在」はいっそうはっきりとしてくる。全国的に共通している文化はほとんど無い。今でもイタリア人は自分自身について考えるとき、「イタリア」人というよりも「○○市」人あるいは「○○州」人としてのアイデンティティーを定義するのが普通である。

異文化理解で大切なのは、常識や文化のアイデンティティを作るイデオロギーの働き方の違いをよく理解することである。

イタリアの人々は、他人からどういう風に見られているのかと言うことを認識するだけでなく、相手の気持ちを感じ取ることも素早くて鋭い。
イタリア人は、自分のユニークさに他人が関心を払うように行動するわけである。


Kitchen

banana yoshimoto

"Why is it that everything I eat when I'm with you is so delicious?"
"It must be because we're family."

キッチン/吉本ばななの洋書。

昔、日本語の方は読んだことあるけど、洋書を見つけたときに、英語で読み直すのも面白いかも・・・と思い、読みました。

祖母を亡くして、ひとりぼっちになったみかげと、祖母と仲の良かった雄一とその母親エリコ(実は父)の3人で暮らす話。

英語で、昔読んだ本の内容を思い出す感覚は、なんとも新鮮でした。

でも、また日本語で読み直したい・・・

2008年7月2日水曜日

ミューズ

赤坂真理

親に内緒でモデルの仕事をする高校生美緒は、高級住宅地・成城の矯正歯科医に恋を仕掛け、密会を重ねる。
だが、彼女には、宗教には母の施す儀式に失敗した過去があった・・・
咲かれた記憶と心の傷、エロス、粘着する匂いと触感を独特の文体で描く。

嗅覚・触覚に訴える小説。

2008年7月1日火曜日

突破するアイデア力

三谷宏治

学びと突破の本

日常のあらゆる場面でそういう突破力のある発想が生まれる機会はたくさんある
読書・旅・海外・異文化交流
フレッシュな新人が2,3年すると煤けてくる.
3年目で感じる閉塞感と伸び悩み感.
「俺って最近つまらない,考え方や話していることがいつも同じ」

筆者が何からどういったことを学んできたのかが書かれている

「本」
  • SFは思考の枠組みを拡げる
    • あなたはある日,相手を「食べる」ことが挨拶である宇宙人とあった.それを断ると宇宙戦争で地球は滅びる.さてどうする?(星新一)
    • 「人はこれを悲しむべきではない.次世代の知生体を生み出せたことを誇るべきだ」(地球幼年期の終わり)
    • 人間の非合理性の価値について考える(神林長平)
    • 「人は幸せになれるのか?」(上弦の月を食べる獅子)
    • 「生命の本質は絶滅にあり.コイントスの賭けと同じ.手持ちの金が多いオヤが勝つ(大絶滅)
    • いまに縛られてはいけない.(スノーボールアース)
  • 歴史が教える「ことをなす力」
    • リーダーとはどうあるべきか(宮城谷昌光,中国の英雄たちを描く)
    • 苦言に耳を傾けられる「器」(華栄の丘)
    • ビジョンの力(竜馬がゆく)
    • 自分を信じ,自分を強くする(樅の木は残った)
    • 様々な視点を持つ,通説に惑わされない(梅原猛)
    • 全てのものには意味がある「全ての寺は,ある意味を持ってそこに存在している.そして,その意味を与えたのは,それを造った人間の意志である.」
  • 心に触れる本質をマンガに学ぶ
    • 良い目を持つ(MASTERキートン)
    • 理屈ではなく,感じる(バガボンド)
    • 善意は深く,美しい(美しきアジア)
    • 良い目をもち,理想のリスク,自ら率先して動き善意の力を知る.
    • 30分ほど早めに行って,ロビーや受付をうろうろとすると色々なことが見えてきて,企業の本質に繋がる
    • あなたは幸せと言い切れるか?人生の意味は,誰に自分のことを分かって欲しいか?(湾岸MIDNIGHT)
    • 心に暇のある生物,人間(寄生獣)
    • 小さな純粋さが心の壁を破る(佐々木倫子)
    • ほのぼののようなナンセンス系は精神汚染に弱い.これを心のチェックリストとする.
    • 余裕なくして,良い発想なし
      • 意識的に読んで気分を切り替えリラックスすること
      • 読んだときに自分の反応を確かめて自分の精神的切迫度合いを把握すること
「旅」
  • ヒッチハイク
    • ヒッチハイクが生み出す縁と度胸と鑑識眼
    • 子連れ女性は全く無駄.男はトラックの兄ちゃん.拉致されるがごとく,さらに夕食までおごってくれる.
    • ネクタイは冷たい,ホワイトカラーは心に余裕がない.こうなってはいけない.
      • きっと彼らは,とても親切にされた経験が無かったのだ.親切にされて嬉しかった経験が無いのだ.
    • 村は冷たい.
    • でも,人は見かけによらない.サーフボードを乗せた茶髪の兄ちゃん.無言で停車.
    • 運転中も終始無言.そんな中,突然ハンドルを切り,幹線道路をはずれ木々の生い茂る道へ
    • 内心ビビリまくる筆者をよそに,車はがけの上へ.そして,「ここが俺が一番好きな場所だ」
  • 日本旅行
    • 薬師寺(奈良)に宿る人の意思
    • 出雲大社(島根)
    • 宮大工西岡棟梁「親方に授けられるべからず.一意専心親方を乗り越す工夫を切磋琢磨すべし.これ匠道文化の心髄なり」
    • 三十三間堂(京都)
    • 教えずして導くのヒント「いつプレッシャーを与えるか見極める」
    • 瑠璃光寺 五重塔(山口)
    • 美の鑑賞は修行である.ただ見続けよ.
    • 東大寺(奈良)
  • 世界旅行
    • 人生幅の拡大
    • ヨーロッパの企業は日本と同じく,歴史があり,労働組合が強く,終身雇用で,市場が飽和していて,組織が硬直
    • 4ヶ月でフランス語マスター(特訓コース)
    • ステレオタイプな見方をする人間ではないが,「お国によっての違いは大きい」と思い知る
    • 独:きっちり,伊:遅刻して独創的,英:清書・自虐と諧謔(200年も下降している国),仏:誇り高い
    • アメリカ人英語はイギリスにとって無礼に聞こえる
    • 子供の名前の話で,英語っぽい名前がはやってるのは残念だといわれる.日本語らしい名前を
    • グローバルプロジェクト:世界規模で同じやり方を徹底する.インターナショナルプロジェクト:進出した国々の状況に合わせて最適なやり方を探り出す
    • インターナショナルとは,異なる者同士の「尊敬」に立脚する
    • 日本に足りないものが見えてくる
      • 時間と住宅:絶対的自由時間が少ない.費用と満足度の面で住宅に難あり
      • 自分を身近な組織にとって,indispensableだと信じていたい.
      • コンサルタントなんて,replacable, dispensableだからね!といって休む
    • Hasta la vista, baby(スペイン語で悪ぶって[じゃあまたな]という意味)のスペイン語訳はSAYONARA, Baby.
      • スペインのイメージ.
「家」
  • 家造り
  • 家族
「仕事」
  • 失敗
    • 初めてのやわらかいテーマのコンサルティング(夢のある研究開発)
    • 暗中模索,コトラー・ポーターの本に立ち戻り,周りと議論し,現場に足を運び,結婚式の打ち合わせにも一度も出席せず
    • 「ちょっとずつやる」はとても大事な作業方法
      • 今やったことを,否定することは難しく独りよがりになる.昨日なら・・・
      • 海馬にかける.7時間以上寝ることによって,「短期記憶の整理」と「レミネセンスによる再構成」
    • 教科書に戻る,ちょこちょこやる,ちゃんと寝て海馬に賭ける
  • 自分を科学する
    • お前の強みが見えなかったな
    • 自分の強みに初めて気づく
      • 第三者に聞く,第三者になる,行動思考方法をコンセプト化する
  • 収集力から編集力,そして・・・オリジナリティへ
    • IT社会の強み
    • 独自の考え方ができる「思索力」「発想力」であり,オリジナリティが強みとなる.


2008年6月30日月曜日

男の品格

川北義則

何でも「面白いな」と思えて,遊び心をもって取り組める人が活き活きと生活できるし,魅力的な男になれる.
男は,もっと「遊び人」になる必要があり,遊び金を捻出しよう.

近頃の男は,言葉を額面どおりに受け取りすぎるという指摘が,痛かった.

1年で100万円の遊び金を捻出し,意義とか価値を意識しない無駄金を使う.
遊び上手は金勘定も体調管理もきちんとできて,家族も大切にするまじめな人.

女性や子供は与えてもらった幸せが一杯あったほうがいいが,男は与える幸せを優先したい.

言葉がストレートで,ボキャブラリーが足りなすぎるし,言葉を額面どおりに受け取りすぎる.
目の前のあるものをすぐに取りに行かないことが品性.
また,自分だけ幸せならいいやと思って生きることも大事.
ひどい時代,悪い社会だからこそ,自分だけは正しく善く生きようと心がける.

会社で雇われない生き方をする.早い話が,企業化になったつもりで振舞ってみる.
ソニーの全盛期は,技術者は自由奔放に仕事を進め,社内は混沌としていた.
愉快なる理想工場の建設


2008年6月29日日曜日

実践・プレッシャー管理のセオリー

高杉尚孝

「思考」が感情を、そして人生を変えると気づかせてくれた本。

精神的にかなり参っていたときに、助けてもらいました。
今まで、人生を大きく左右するような本にいくつか出会ってきましたが、私にとっては本書もそのうちの一つ。

これを読み終わって、自分の考え方が変わり、結果的に前向きな成果を残せるようになったと思う。
非常に実践的で分かりやすい内容だと思います。

2008年6月26日木曜日

夢をかなえるゾウ

水野敬也

今まで読んだことのないような書き方をされた自己啓発書。

堅苦しさとか全くなく、笑いを交えながら、成功するために必要な事を指摘していきます。

物語になってる啓発書は多々ありますが、特有の「熱さ」が、笑いとメンターのキャラによって適度に緩和されて、相当読みやすくなってます。


「本書で変わる思たら、意識を変えようとしたらあかん。意識やのうて「具体的な何か」を変えなあかん」

「本書に書いてあることは、全て自分の本棚にある本に書いてあることである。」

1.靴を磨く。
2.コンビニでおつりを募金する。
3.食事を腹八分に抑える。
4.人が欲しがっている物を先取りする。
5.会った人を笑わせる。
6.トイレ掃除をする。
7.まっすぐ帰宅する。
8.その日、頑張れた自分を褒める。
9.一日、何かを辞めてみる。(何かを始めるにはまず辞めることから)
10.決めたことを続けるための環境を作る。
11.毎朝、全身鏡を見て身なりを整える。
12.自分が一番得意なことを人に聞く。
13.自分の苦手なことを人に聞く。
14.夢を楽しく想像する。
15.運が良いと口に出して言う。
16.タダでもらう。
17.明日の準備をする。
18.身近にいる一番大切な人を喜ばせる。
19.誰か一人の良いところを見つけて、褒める。
20.人の長所を盗む。
21.求人情報誌を見る。
22.お参りに行く。
23.人気店に入り、人気の理由を観察する。
24.プレゼントをして驚かせる。

1.やらずに後悔していることを今日から始める。
2.サービスとして夢を語る。
3.人の成功をサポートする。
4.応募する(自分の才能が他人に判断される状況に身を置く。
5.毎日、感謝する。




2008年6月23日月曜日

脳が冴える15の習慣

築山節

記憶力,集中力,思考力が落ちていると感じる「フリーズする脳」に対して,日常からできる脳トレーニングの15の習慣を紹介。
その習慣の指針として,時間的にも経済的にも負担にならない,脳に良い影響を与えられるだけでなく,人生がより豊かになるを意識し,提案している。

  1. 集中力や頭の回転の速さ
    1. 生活の原点を作り,朝は口・手・足をよく動かす
      • 怠け者な人間はどこかで,自分以外の誰かに動かされている環境を持つ必要がある
      • 一定の時間に起きて,・散歩部屋の片付け料理ガーデニング挨拶+一言音読(10分以上),のうち2つを行う
      • 手で物を作るというのは,最適なウォーミングアップ(レゴとか,楽器の演奏とかいいかも??)
    2. 「試験を受けている状態」を持つ
      • 「脳の基本回転数」を上げるには,時間の制約をつけることが必要で,できる人は仕事以外も大事にするので,自然に時間の制約をつける
      • 周りの人の回転数も大切で,「あいつががんばっているから,俺はもっとがんばる」という効果がある.
      • 能率を意識的に上げることは不可能で,時間と仕事の量の関係を意識し,判断を効率化させることで能率が上がるという考えが大切
    3. 睡眠中の整理力を利用する
      • 睡眠中は,入力がない状態で脳が動いているので,思考が進み,朝起きるとアイデアが生まれやすい
      • 夜の仕事・勉強は中途半端にやって,朝整理する
      • 朝,アイデアをメモする習慣は非常に良い
  2. 思考系の力
    1. 雑用を積極的にこなそう
      • 脳の基礎体力(タフさ)がかけているため,怠け者の感情系に支配され,やればできるのにやらない人が増えている.
      • 脳の持久力は,「選択」「判断」「系列化」という行為を行う面後くさいことを積極的にこなすことで鍛えられる
      • 毎日小さく自分を律することが,大きな困難にも負けない耐性を育てる
    2. 自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくろう
      • 部屋や机,棚の整理に,自分なりの「ルール」というものを作るのが,脳の力を使うのに有効
      • 一日の行動予定表を立てたり,仕事の段取りを書くのは効率化を助ける
      • その予定や,ルールを他人に評価してもらったり,自分で後で分析し,フィードバックしていくとより高度な思考力が身につく
    3. 忙しいときほど「机の片付け」を優先
      • 思考の整理は物の整理に現れる
      • 仕事で混乱したときは,物を整理することで,考えが整理され,見通しが立つことが多い
  3. 情報の入力の整理,記憶力
    1. 意識して目を動かす,耳から情報を受け取る
      • 脳と目は連動しているため,目を動かして積極的に情報を取る習慣を取ることが必要
      • 視覚的情報が遮断された状態で耳から情報を取る訓練(ラジオ学習とか)をするともっといい
    2. 「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書く
      • 入力→出力までの流れ,情報を意識的に入力し,保持し,解釈し,出力する,を日頃からよく行う
      • 人に伝えることを前提として,情報を入力する意識を持つ
      • 出力の機会(会話,ブログ,報告書)を大いに利用する
  4. 情報を出力する力,コミュニケーション力
    1. メモや写真を手がかりに,長い話を組み立てる
      • 結婚式のスピーチのような,少ないキーワードを手がかりに,長い話をするのは良いトレーニングになる
      • メモを用意して,それを手がかりに長い話を組み立てる習慣を持つ
      • 写真を示しながら,話を組み立てる
    2. 「たとえ話」を混ぜながら,相手の立場に立って話す
      • 表現を豊かにするには,いくつかのパターンを身につけ,訓練することが有効(対比[良い風に言えば・・・,悪く言えば・・・],まるで・・・,風景を思い浮かべながら)
      • 相手の立場に立って,たとえ話を入れるように話すと,脳が総合的に鍛えられる
  5. 臓器としての脳を健康に保つ
    1. 適度な運動と「腹八分目」を心がける
      • 生活習慣病になると,脳にも悪影響が及ぶ.太らないことが第一
      • エネルギーの需要と供給を良く考え,適度な運動と「腹八分目」を心がける
    2. MRIなどの検査を受ける
      • 脳の検査を受けることによって,病気だけでなく問題のある身体的機能も発見することができる
  6. 応用的な機能
    1. 「失敗ノート」を書き,自分の批判者を大切に
      • 失敗は,脳からの警告
      • 自分の失敗を記録し,傾向を割り出すことは,脳の自己管理に有効.
      • 人から指摘される問題行動を分析するのも良い
    2. ひらめきは「余計なこと」の中にある.活動をマルチに!
      • 「何の役に立つのか?」より「誰の役に立つのか」を重視して考える
      • アイデアは,情報の組み合わせと考える(無から有は生み出せない)
      • 書くことによって情報を脳に刻み込み,まとめながら考える
      • 考えを練るには,寝ることが大事
    3. 人を好意的に評価し,時には駄目な自分を見せる
      • そんなことはできて当たり前,という感覚になりすぎていると,せっかく意志的な行動をしても誰も評価してくれない
      • 完ぺき主義で,愚痴を言う人は,自分が失敗したときに自分を低く評価しすぎてしまい,意欲を低下させてしまう
      • 好意的なキャッチボールを心がける.褒められると褒め返す.
      • 生活のどこかで一番駄目な自分を見せられる場面があると,意欲を高めやすくなる