2008年1月30日水曜日

効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法

勝間和代

GPSを使った自転車通勤、万歩計で健康管理。
質の高い情報として、実体験、他者体験、良書、からインプットする。
インプットと同じくらいの時間を、アウトプットに費やす。

システムに関しては、ほぼ既に行っていたことなのだが、上のような考え方は新鮮。
特に、自転車通勤はやってもいいかも。

共感したのは、

必要なのは、意志の強さではなくて、気持ちの持ちようだということ。

常に良い情報へのアンテナを伸ばすために、自分の確固たるテーマを設定する。

これは一つ、自分の漠然と思っていた考えの答えを示してくれた気がする。

2008年1月28日月曜日

高学歴ワーキングプア

水月昭道


少子化の中、大学院重点化により増え続ける大学院生。

専門家の象徴である博士号を取ったとしても、大学のポストは全くあいておらず、企業からも「博士は視野が狭い」と敬遠されがちで、少ない空きポストを求めて、非常勤講師やコンビニバイトで年収200万円のフリーターとして働く人が多い。

ある学生は修士修了の時に、就職の相談に行ったら、「博士課程に進学したらどうだ」と教授に勧められ、大学院を修了するときには、就職先が全くない状況に気付き、教授に相談しに行くと「自己責任だ」と言われる。
こう聞くと、「何を甘いこと言っているのだ。」と思う人もいるだろう


確かに、大学院重点化によって、一番被害を受けているのは、本来大学院を作る必要のない私大の博士課程などに入学した学生かもしれない。

ただ、やはり、私も「何を甘いこと言っているのだ」という感覚は拭いきれない。
博士自身が社会に貢献できることを「広い視野で考える」という姿勢が、もっと必要だと思う。

就職先として、自分の専門分野を直接活かすことだけを求めていては、就職先が少ないことくらい分かりきっていることではないか?

博士の強みは、何もその人が極めた専門知識だけではない。

本書の第6章の方でも触れられているが、博士課程の学生になると、研究を最初から最後まですべて任せられて、自ら考えていくということが必要になってくる。
この中で培われる理解力、分析力、仮説力、などはどんな分野でも発揮できる大きな力になるはずだ。

博士課程を、大学教員の仕事を得るための過程と捉えるのではなく、人生のキャリアパスとして捉え、博士号を取得する上で培った能力を発揮する可能性を広い視野で模索した方がよいと思う。

理系白書

毎日新聞科学環境部

日本の高度経済成長を支えながらも、文系優位の社会で、その存在がかすみがちな「理系」。
深刻な科学離れが叫ばれる今、その地位、報酬、研究、カルチャー、教育、結婚など、理系の全てを浮き彫りにした渾身のレポート。

科学離れ、日本の技術者自身の問題、文系優位な社会の問題、日本の学会・大学の閉塞性の問題、様々な問題が絡み合った問題。
科学離れは、科学技術立国として良い傾向であるはずがない。


  • 出世意欲
理系:31%、文系:52%、理系官僚の6割が「人事が不満だ」
  • 日本のトップの科学音痴
アメリカの大統領と日本の首相の演説の違い。サイエンスアドバイザーがいるかいないか。
  • 器用さ、粘り強さの欠如
学生に、自ら学ぶ知、失敗して次を前向きに考える粘りがなくなってきている。
  • 日本人は間違うのを恥だという意識がある
なぜ?で始まり、考えて獲得した知識は、本当に生きた知識になる。
セレンディピティ(失敗から大きな成果を獲得する)にまつわる成果もたくさんある。
  • 大学教授による不正の指示
「少しなら食い違っても良い」という良いわけは通用しない。
  • 研究者も社会の一員
倫理観と小さい頃からの「自分で考える」という能力が必要
  • 女性教授の門前払い
女性教授の割合が諸外国に比べて著しく少ない。セクハラ、嫌がらせなどの問題も。
既婚子持ちの女性が、独身の女性に「あなたを見ていると私の生き方が否定されているように感じる」
  • 大学発ベンチャー
大学の先生たちの、ベンチャーごっこ。会社とは何か、経営とは何かから考えて欲しい
  • 独創性を見極める評価眼を
日本発のヒトベノム構想に、巨額の予算を投じたのは日本ではなくアメリカだった。
分野を超えてやってくる新参者に冷たい。欧米はそれを独創的だとおもしろがってくれる。
  • フロントランナーに必要なのは「専門性」と「幅広い視野」
様々な研究期間を渡り歩いて、周りのレベルを知る。


2008年1月26日土曜日

モチベーション・リーダーシップ

小笹芳央

リンクアンドモチベーション社長の著書。

モチベーションマネージメントという観点から、企業のコンサルティングを行う会社ということもあって、伝えたいメッセージはやはり、「やる気を高めることが、何よりのリーダーシップだ。」ということだろう。

それを身につけてこそ、みんなを率いて大きな事が達成できる。

「自分一人では出来ない何か」を成し遂げたいと願い、そのためにリーダーシップを発揮したいのであれば、「アクティブ・マイノリティ」になる覚悟が、他の何より重要なことなのである。

  • すごくて、すてきで、ありがたくて、ブレなくて、厳しいリーダーを目指せ。
リーダーシップを発揮することを影響力を発揮することだと考えれば、リーダーはここで述べた「専門性」「人間性」「返報性」「一貫性」「恐怖心」のうちいくつかを持たなければならない。
そのために、自分に備わっている影響力の強弱を分析して、自分に足りない影響力の源泉を手に入れるよう努めなければならない。
人々にとって「すごい」と思える能力や経験を持っているリーダーが、「すてき」な人間的魅力に満ち、「ありがたい」と思えるほど親身で、どんなときでも「ブレない」一貫性によって、状況によっては「怖い・厳しい」とかじるような態度を示す。

  • 意識を変える4つのスイッチ。
時間、視界、目的、役割

  • 辞めやすい環境を作り、成果の高い人材をつなぎ止める。
「関係の解消」は「関係の構築」よりはるかに大きなエネルギーを要する。

  • 「信頼」とは、「約束」と「実行」の積み重ねによってしか築き上げることは出来ない。


2008年1月25日金曜日

誰でも成功するフルマラソン100のポイント―

シティランナー特別編集 シティランナー

マラソンを走ろうと考えてる人に、完走のするためのコツを100に分けて提案されている。
フルマラソン完走までに、目標とすべきゴールを段階的に的確に提示してくれる。
  • 5km x 3回走れれば,2時間走が見えてくる
  • ハーフマラソン完走できれば、フルマラソンが見える。さらに、3時間を切るとタイムがのぞめる。
マラソンに立ち向かうためのノウハウが100個のアドバイスがあるがもちろん、全てをクリアしなくては、成功が無いというのではない。
むしろこう考えてもらいたいのだ。「マラソン挑戦を成功させる方法は100通りもある」のだと。


2008年1月24日木曜日

3時間台で完走するフルマラソン

最初にフルマラソンを走ることの達成感について詳しく書かれていて、走ることへのモチベーションを高めてくれると同時に、そのためには身近な生活から改善し、地道なトレーニングの積み重ねが大事だと諭している。
フルマラソンを走ろうと考えている人にとっては、有益な情報がそこかしこに散らばっている。
特に、第三章レースマネジメントの章は、レースが近づいてきたらまた読み直そうと思う。

フルマラソンでは、ゴールにたどり着くまでの長い長い時間、平等にもたらされる肉体的苦痛を強い意志で乗り越えなければならない。
どんな人も社会的な衣をはがされ、丸裸にされた人間のプリミティブな感情が表に出てくる。

怪我への対処・予防の方法

体幹を意識するコツ
背筋を伸ばし、腹筋とお尻を意識する。そして、軽く胸を開く。
脇腹痛みは呼吸から→深呼吸、吐くことを意識する。

マラソンを走るためにまず準備することは、シューズを買うことでもウェアを買うことでもレースに
申し込むことでもない。毎日の生活を少しでもマラソンを走るために見直すことだ。

食生活
何も考えず、無駄なものばかり口に運ばないこと。
寝る直前に食べ物を食べる習慣を持たない。
好き嫌いや偏りをなくす。

"まとめ走り""まとめ食い"をする人は、熱しやすくてさめやすい人。
マラソンは継続こそが大事だ。

歩くことは最良のトレーニング

応急処置では,RICEが重要
R(Rest), I(Ice), C(Comprehension), E(Elevation)


2008年1月23日水曜日

話ができる男、バカになれる男、男が惚れる男

山﨑武也

自分をしっかりと客観的に見つめて、謙虚に、礼儀正しく生きよう。というメッセージ。


馬鹿になれる男
  • 成功談では人の心はつかめない、むしろ失敗談で心をつかむ
    自分が成功談をするときは、できるだけ事実の客観的描写にとどめておいたほうが良い。その上で、自分の「運」の良かった点を強調しておくのである。 そもそも、人の成功談よりも失敗談の方が参考になる。 成功談の中に出てくる「した」ということを「する」のは難しいが、 失敗談の中に出てくる「した」ということを「しない」のは比較的簡単である。

  • 知らないことは知らないとはっきりと言う
    情報収集を「選別的」にしている男は、大方の人が知っている事を自分が知らなくても、至極当然のことであると考えている。
    知っていたのか知らなかったのか分からないような態度をとる人は、ずるい人で、「消極的」うそつきの癖のある人といってよい。

  • 言い訳はしない
    言い訳を考える前に、まず自分の責任について考え、それを拡大解釈していくのだ。

  • 実るほど頭の下がる稲穂かな
    中身が無い人ほど頭を下げようとしない。内容が充実してくると、知らず知らずのうちに頭を下げるのも厭わなくなる。 反省をしてみて、自分がえらそうにしたり素直に頭を下げられなかったりすることは無いか、考えてみる。 そういう気配があったときの自分の心理状態を分析してみると良い。 どこかで自信のないところがあって、虚勢を張っていることに気づくはずである。
    実力があって高姿勢の男は、目に見える実力だけの人である。 実力があって低姿勢の男は、秘められた実力もある。
  • 雑用ができる男
    組織の中で地位が上になってくると、ちょっとでも雑用的なことになると、他の人に任せることになる。
    そのような状況が長く続いてくると、雑用が全くできなくなったり、するのが面倒になったりする。
    自分の周りにあるものの一つでもほうりっぱなしにしている人は、仕事にしてもほうりっぱなしになる傾向があると考えて、まず間違いない。

  • 引ける男
    自分の役割が終わったという事実は、自分の能力を客観的な目で見たり、周囲の人々の自分に対する接し方を見ていたりすれば、すぐに分かってくる。
    そんなとき、人は口には出さないが、足手まといとか役立たずとか思い始めている。
    したがって、できる限り早く身を引き、潔くしたほうが良い。
話が分かる男

  • テーブルマナーを侮ってはいけない
    飲んだり食べたりするのは、人に教わらなくてもできる。食べるというのは、きわめて個人的な行為であるが、「一緒に食べる」という以上、食べる過程を美しくすることも必要となってくる。

  • 話がつまらない男には共通点がある
    一芸は道に通じるというが、ビジネスを極めたといえない若者では、幅の狭い人物でしかない。やはり、文芸・絵画・彫刻・音楽・演劇など人間の感情に訴え感情で味わおうとする芸術の方が歓迎されるはずである。

  • 質問される人になる
    全く質問がされないのは、みんながよく理解できたからではなく、論点がずれていたり、内容が人々の興味を引かなかったりした場合が多い。

  • 一心不乱に聞く
    思ってる事を人に聞いてもらうと心の中がすっきりする。しゃべるのは精神的には排泄作用にも似た効用があるからだ。したがって、しゃべるというのは精神衛生を健全に保つ上で欠くべからざる行為である。



2008年1月18日金曜日

人間力を高める読書案内

三輪裕範

自己啓発系の読書案内。
努力論、自分を活かす人生、人間通、人間学

40代くらいの人をターゲットにした本っぽくて、またその頃に読み返した方がよいのかと思う。
  1. 自分の能力をどう活かすか
    1. 努力論/幸田露伴
      抽象的な精神論ではなく、具体的・実践的な精神論

    2. 知的人生に送る/田中菊雄
      毎日の向上を謙虚な姿勢の著者が暖かい目線で説く

    3. 我が息子よ、君はどう生きるか/フィリップ・チェスターフィールド
      時間をうまく使える人は、富をうまく使える人より少ない

    4. 自分を活かす人生/本多静六
      地味な努力をどうしたら継続し、習慣化できるかと言うことを圧倒的な説得力で説く

    5. その他大勢から抜け出す仕事術/堀場雅夫
      組織の歯車であることを強く自覚し、それに徹することで光り輝くことが出来る

    6. 自分の時間/アーノルド・ベネット
      単なる時間の捻出法ではなく、普遍的な生き方論

    7. 50歳からの定年準備/河村幹生
      身体的な衰えより、精神的な衰えは個人差が大きい

  2. 人間関係をどう築くか
    1. 人間通/谷沢永一
      毒気に満ちた刺激的な人間論

    2. 人を動かす/デール・カーネギー
      何度も読み返して実践すべき本

    3. 人間学/伊藤肇
      史人を挙げて、人間を理解するためにいくつかの興味深いエピソードを挙げている

    4. 人とつき合う法/河盛好蔵
      礼儀とは、人のいやがることをしないこと

    5. 活眼 活学/安岡正篤
      「人の問題」として考える評論家ではなく、我いかになすべきかという、「自分の問題」として取り組め

  3. どう学ぶか
    1. ケーベル博士随筆集/ラファエル・ケーベル
      人生を熱く豊かに生きたいと願っている人にとっては、まさに必携書。

    2. 現代読書法/田中菊雄
      古今東西の古典の紹介、多数の引用。

    3. 悪の読書術/福田和也
      読む本は、どんな人間に見られたいかを表す。

    4. 独学のすすめ/加藤秀俊
      日本の「答えがあると思いこむ」性質に警笛

    5. 発想法/渡部昇一
      アイデアが溢れるリソースフルな人間になるには、複数の得意分野を持つ

    6. クオリティ・ライフの発想/渡部昇一
      毎日一時間、仕事と関係ないことに頭を使うことで、生活の質が改善される

    7. 知的熟年ライフの作り方/小山慶太
      楽問のすすめ

  4. どう考えるか、どう表現するか
    1. ダメな議論/飯田泰之
      たとえ話や比喩に騙されるな

    2. 知的複眼思考法/苅谷剛彦
      疑問を問いに高める。考えは表現することが出来て初めて形になる。

    3. 巨人軍論/野村克也
      思考が人生を創る

    4. 質問力/齋藤孝
      自分の一方的な興味だけで聞く質問は、相手にとって苦痛以外の何ものでもない

    5. わかりやすい文章の技術/藤沢晃治
      分ければ分かりやすい

    6. あなたの話はなぜ「通じない」のか/山田ズーニー
      相手の立場になって想像力を膨らませる

  5. どう生きるか
    1. ヘンリ・ライクロフトの私記/ジョージ・ギッシング
      読書の楽しみ方

    2. 出世を急がぬ男たち/小島直記
      男たちの堂々たるさわやかな人生

    3. スヌーピーたちのアメリカ/廣淵升彦
      スヌーピーの原画の解説

    4. 「閑」のある生き方/中野孝次
      40代以上の生き方

    5. 孤独の研究/木原武一
      孤独になったらどう生きるか、真剣に考えておく

    6. 人生の短さについて/セネカ
      人生を浪費せず、良く生きるすすめ

    7. 自省録/マルクス・アウレーリウス
      からっとした前向きの人生論

    8. 修養/新渡戸稲造
      全ては精神修養による心がけ次第

    9. 修身教授録/森信三
      人生を深く生きるとは、自分の悩みの意味を深くかみしめることによって、それは自分のものではなくて、多くの人が悩み苦しんでいることが分かるようになること


2008年1月17日木曜日

The Outsiders

S. E. HINTON

初めて読み終えた洋書。
貧しいGreasersと、豊かなSocsとの対立の話。

語彙数は多くないと思いますが、教科書等では出てこない、喧嘩や若者英語が出てくるので、慣れるまでは結構読み進めにくかったです。

ポニーボーイによると、世界中の人は2つの種類―― チンピラとボンボン―― に分けることができる。ボンボンは金を持っていて、ほとんど何をしても許されて、リムジンよりも態度がでかい。一方、チンピラは、常に社会の外側に住み、 背中に気をつけていなければならない。ポニーボーイはチンピラで、いつもそのことを誇りに思ってきた。チンピラ仲間のためにボンボン連中と乱闘することさ え辞さなかった――
ある夜、彼の友人ジョニーがひとりのボンボンを殺すまでは。この事件にポニーボーイは衝撃を受け、彼の中で2つに分かれていた世界が混ざり合い、ボンボンだろうがチンピラだろうが、痛みは同じだということを学ぶ。

2008年1月13日日曜日

狼たちへの伝言3

落合信彦

心熱き著者が放つ狼たちへのラスト・メッセージ
真実の言葉が魂を揺さぶる「青春のバイブル」堂々ここに完結!!

セナのインタビュー
私の言う成功とは、単に金があるとか、スーパースターであるとか言う意味ではない。
そんなものは私に言わせれば、ごく薄っぺらなものだ。本当の成功には、常に心の平和、魂のやすらぎがついて回る。

ベストを尽くしたという納得感、自分自身のパフォーマンスに対する誇り、そして自分の選んだプロフェッションで頂点に立っているという自負心、これらの要素が一つ欠けていても本当の成功者とは言えない。

スピードに対する会いとトップをキープするという執念が私を駆り立てている。
しかし、時には努力を怠りたいような気持ちに陥ることもある。
そんなとき、私を駆り立ててくれるのが責任感だ。
私にパフォーマンスのチャンスを与えてくれるために働いてくれる人々に対する責任感。

今の私は、これ以上望めないほど、エキサイティングで充実した人生を送っている。
ハピネスもあれば、悲しみもあり、落胆もあれば、もちろん挫折もある。
しかし、挫折や悲しみがあるからこそ幸せも感じられるのだ。
ごまかしの道を拒否して真剣に生きているものなら、誰しも挫折を感じるはずだ。

人はみんな、この世で何かをするために生を受けた。要は自分のしていることに信念を持ち、自分に対して確固とした自信を持つことだね。
いろいろなことを言われたときに、感情を持ち、傷つく。
しかし、自分の生の証明は、サーキットの中で勝つことだと。勝つことが最高の復讐なんだ。

「俺は国のためなら命を捨てようとしたし、戦いもした。だけど国は俺が愛したほど俺を愛してはくれなかった。」

一匹の狼の話。
その狼は飢えていた。獲物もなく、やせてボロボロになって森をうろついていると、一匹の丸々と太った犬に出会った。
首輪をつけていると、主人が食べ物を与えてくれるのさ。それだけのことだ。
腹ぺこの狼は、それを聞いて、また再びトボトボと森へ引き返してしまった。

今は健康ブームだという。酒を飲まない。たばこを吸わない。食べたいものも我慢して、少しでも人より長生きをしようとする。そんな生き方はナンセンスだ。
健康はより強く生きる条件の一つではあっても、人生の目的ではない。

まずこの国にとどまり、まずこの国の歴史や現実を知る、それも他の国の人に対してもちゃんと説明できるぐらいに知って、この国を少しでも良くすることに知恵を絞ってもらいたい。
答えるためには、時間をかけて勉強し、知識を得るしかない。それこそ、自分の脳みそを働かせるしかないのだ。

ただ念ずるだけの良心などは、良心という言葉に値しない。
行動があってこそ良心であり、信念である。

毎年会社に特別ボーナスとして、社員の家族ぐるみで2週間、ファーストクラスで世界中どこでも行きたいところに行かせるというものだった。
旅行から帰ってきた社員が、ものすごくやる気を出してくれるのだ。

企業が社内にアスレチック・ジムやバーを作るというのが流行らしいが、誰もそんなもの歓迎しない。それよりもその分、金を出す方がフェアではないか。

人間の可能性を否定する前に、変革の情熱を持て。
就職などしたくないからフリーターで良い、などという無自覚な若者を俺はかわいそうに思う。
練習はゆがんだ成長社会のえせ消費文化に踊らされ、歪んだ教育の中で親にも学校にもしつけられてしまった存在だからである。
彼らに、「もう少し自己をもて。このままじゃ日本がダメになってしまうから何とかしろ!」
と叱咤したとしよう。
彼らは「世の中の仕組みがそうなってるんだから、仕方ないじゃないか。夢を持とうと思っても、それが実現できないじゃないか」という返事が返ってくる。
「ならば、その仕組みを作ったのは誰だ。人間ではないのか」

アメリカの健全な民主主義
「アメリカ国民には、国旗を敬う義務と同様に、活気を卑下する権利もある」という判決

「ノビー、俺が奴らに何をプレゼントしたのか知ってるか?ナッシングさ」
担当大臣は若かった。30歳そこそこ。彼は、新しい国家建設の意欲にあふれていた。
理想の国家を築き上げるには、まず政府がクリーンでなければならない。

「人生論のを聞かせるのは、青臭い子供のすることだ。」などと斜めに構えることが男の美学と勘違いしているからだろう。
人生の戦略のない男は、女とつきあっても同じだ。つきあっても愛することも何も出来ない。
クライマックスも与えられない男だ。
今、何をしているのか、何をすべきなのかを考え、そのために己の内なる力を高めよ。その力を友やライバルの間で磨け。

「チャンスをものに出来なかったのは、好奇心とアンテナが無かっただけだろ。」

ちょっといい女と結婚して、子供は二人。毎日曜、ファミリー・レストランで食事をし、何に一度は小旅行をする。こういった小さな幸せが人生なのか?

日本人のカラオケメンタリティー
会社で自分の意見が言えない。上司の誤りを指摘したくても出来ない。女に自分の本当の心が伝えられない。こういった内向的で抑圧された閉塞状態から、脱出するためにマイクを持って大声を張り上げる。

アメリカに発つときの母親の一言
「日本のことは忘れなさい。日本語も忘れなさい。奨学金がもらえなくなっても、帰ってくるんじゃないよ。」

泣くな!復讐しろ!!

「そうはおっしゃるけど、僕はこう思います。」
亀みたいに頭を引っ込めたまんまの男、何のリアクションも見せない人間とは、それ以上にお互いを知り合い、関係を深めることはできない。
怒鳴られると、しょげ返る。
自分に正義があると思っても表現できない。
自分の殻に閉じこもり、うじうじとくらい時を過ごす。そのあげく、スランプだと騒ぎ、ノイローゼ、心身症の兆候をきたし、入院したりしてしまうんだ。
こういった人種が生み出される背景には、すべての世代を含めた甘えの構造がある。





2008年1月12日土曜日

狼たちへの伝言2

落合信彦

熱い言葉で、若者を突き放してのエール。

近頃では、親子の結びつきが弱くなった。息子の言うことを聞く父親が増えたためだ。 かれらは生き方に自身がないものだから、息子に何ら精神的なものを与えることができない。 子に残すべきは、人生とは、生きるとはどういうことなのか、という現実を凄絶な生き様を息子に見せる。 それが、親が残せるただ一つの遺産なのだと思う。

国際化を進めていかなければいけない時代に、この国でしか通用しない元号に、どんな意味があるのか。

楽天主義とは、ちょっと判断の甘い人間だとか、物事をあまり深く考えない人間のように考えられているフシがあるが、そうではない。
自分の運命は自分の運命で切り開けるものだと楽観している。
そして、実現のための努力を惜しまない。

楽天主義者は、ただ事態を甘く考えているわけではない。論理的思考で、現実を客観的に見ているし、あらゆる可能性の中で何がベストなのかを知っている。
そして、結果がどんなものであってもすぐに対応すべくオプションを常に用意しているのだ。
物事を自分の都合のいいようにだけ考え、何の努力もしないのは単なるバカだ。

「誘拐されるかもしれない、と考えるよりも、父親が何かw君に試みたときに、君はどうすればベストなのか、やるべきことを決めておけばよいのだ。」
(初秋/ロバート・B・パーカー)

欧米人の場合、日常生活の中でどれだけすぐれたジョークを発するかを常に考えている。
ユーモアの効かせ具合が、その人物のセンスの良さ、頭の良さをはかる基準になっているのだ。
それに比べ、日本人にジョークの精神が賭けているのはなぜか。
人と人とが、真剣に自分の意見を述べ、互いに徹底して議論するか、そうでないかの違いだと考えられる。

日本とアメリカ、もしくはヨーロッパの民主主義との国民の意識の違いは、大きく国民が責任を持つか持たないか、甘えるか甘えないか、の差異であろう。
日本人は楽をしているのだ。

自分の夢を実現したい、何かに賭けてみたい、そんな意欲が俺の行動の原動力だった。
俺自身の精神的充足のために汗を流してきたのだ。
その結果、金が俺を追いかけてきた。

「どんなことがあっても、世界の終わりが来ても、必ず俺がお前の骨を拾ってやる。」



2008年1月11日金曜日

狼たちへの伝言

落合信彦

お利口に生きることを捨て、もっとエキサイティングに生きろ。
豚にはなるな。狼になれ!
そうすれば、世の中どんなに面白いか、退屈しないか。
いくつもの修羅場をくぐり抜けて生きてきた自身の体験を通して、若者たちへ呼びかける熱いメッセージ!


私の人生に、考え方に、最も影響を与えてくれた作家の一人。

日本を外から見ることの必要性、
目的を持ち、攻撃的で、真剣で、エキサイティングな人生を生きたいと思わせてくれる。

また、何度も読み返したい本。

破天荒な人間、滅茶苦茶な人間、心の自由をもてる人間、闘争心のある人間がいなくなった。
生きるとは攻めることだ。防御的なやつに面白いやつなんていない。

今は世の中が閉塞状態にあることは分かる。

だからといって、ブタのように生きていていいわけ無い!

「お前は、私のいとこをバールハーバーで殺した。」
「そういうあなたは、広島で俺の従姉妹を殺してるじゃないか!」

「お前、負けたけど良くやったな」なんて、日本人だけのメンタリティーなんだ。

勉強なんて言うのは”質”じゃない。どれだけ本人が、その必要性を認識するかどうか、だ。
すまり、意識と覚悟の問題なのだ!


ローンで身を飾り、ラーメンをすすって外車を乗り回したって、男の価値は上がりはしない!

大きな仕事をしたいと思ったら、まず自分がジャングルの奥地や砂漠で、ハンカチ一枚を売ることができるかどうかを考えて欲しいのだ。

会社を愛するというのは、女を愛するというのと同じことだ。
働いて、戦って、会社にとってのオーガズム、儲けさせなければ意味がない。

ブタは柵の中でしか生きられない。策が取り払われたときに死にたくなかったら、狼になって生き残るしかない。

ユダヤ人に対して過激な発言をするロックウェルの弁護士となったユダヤ人の言葉
「私は自分のすべてを賭けても、あなたのいうその意見に反対する。ただし、同時に私は弁護士として、あなたがそれをいう権利は命を賭けて守る。」

世の中に起きている現象には、いい現象もあれば、悪い現象もあるということ。
そしてそのどれ一つも、全否定はできないのだ。
若いウチは、アンテナを磨き続け、たくさんの人間に会い、いろいろな経験をすべきだ。

コスモポリタンを目指すなら、皮膚の色がもたらす生理的違和感も忘れるな

若さというのは結局「人生をいかに真剣に生きるか」ということだと考えている。

アメリカに行って、アメリカ人になろうとしたら大間違いだ。大事なのは、向こうへ行って、日本人としてどれだけアピールできるか、だ。

本来、夢というのはただ思うものではない。行動を起こしながら、その夢に突き進みながら語るものなのだ。

20代は考えるな。とにかくがむしゃらに何でもやれ。
そしで、30代では、その20代で経験したこと、それによって身につけた知恵と実力を元手に少しは要領よく、さらに動け!




2008年1月8日火曜日

日本人なら知っておきたい神道

武光誠

しきたり、風習、そして、ものの感じ方…私たちの生活には、神道が広く関わっている。
また、神社の存在や冠婚葬祭、年中行事は、神とともに生きてきた日本人の心を物語るものである。古代以来、日本は何ゆえに神道を必要とし、後世に伝えてきたのか?知られざる“この国の原点”がみえてくる。

  • 「なぜ節分に豆を投げるのか?」
奈良時代に中国で行われていた追儺という行事が取り入れられた。
追儺とは、災厄をもたらす悪い霊を追い払う行事である。
陰陽五行説では、豆や桃などの硬い実は「木、火、土、金、水」の金を象徴するものとされ、刀剣などと同じく悪いものを退ける性質をもつという。
この考えにより、黄泉の国を訪れたい伊奘諾尊が桃のみを投げて黄泉の国の雷神を追い払ったとする神話や、桃から生まれた桃太郎が尾に胎児をする物語が作られた。

  • 「お守りを持っているだけで、病気や事故から逃れられるわけではない。古代人がお守りとして身に付けていた玉類を身に付けていた習俗が元になっている。」
古代人は、玉を精霊をあらわすものと考えていた。
精霊は常に丸い、偏らない考えを持っている。
ところが、人間にはさまざまな欲望があるから、その霊魂の形が、つい片寄った形になる。
そのため、古代人は完全な霊魂の形をあらわす魚狂いを身に付けて、時々それを眺めることによって、自分の霊魂を丸い形に保つように心掛けた。

  • 「密教を身に付けた高僧は仏と同等の強い呪力を持ち、あらゆるものを思いのままに操れる。」
そのため、平安時代の貴族は密教僧に雨乞いなどを祈らせていた。

  • 「土器の製作は人間にとって驚異であった。土を水でこね、風を送り込み火をつけることで土器ができあがる。」
そうしたことから、多くの精霊の中の自然界を構成する「地・水・火・風」の四台精霊を特に尊敬する気持ちを持った。

  • 「お祭り好きな日本人が戦後になって、クリスマスという新たな日本の祭りを作った」
クリスマスパーティ開いて、歓談を楽しみ、プレゼントを交換する。この形は、神道の祭りそのものである。境界で心静かに礼拝をする静養のクリスマスは、明らかに日本のそれとは異なる。
キリスト教の宗教行事まで日本化していく神道の柔軟さはいったいどこから来るのか?

  • 「日本人は、最新の科学技術であっても、神の加護の元で運用しなければならないとする発想を強く持っている。」
交通安全のお守りをおいて、最新の科学技術の成果をつめこんだ自動車を運転している人も少なくない。

  • 「世界の宗教の大部分は、きわめて排他的である。自分たちの持つ信仰が、他社とは異なる唯一の正しいものだと主張することによって成り立つ宗教も多い。これに比べると神道はきわめて柔軟な性格を持っている」
それゆえ、似た性格を持つ、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の三者が永木に渡って対立してきた。
それに比べて、神道を信仰する者が他の宗教を排撃することはまず無い。神道は、これまでに異文化のよいものを次々に取り込んできた。

  • 「人々が生命力に満ちた楽しい暮らしをすること(産霊)を最大の善とする。」
「神道には穢れとそれと対になる祓いという独自の概念がある。穢れとは、気(霊)枯れ(生命力が枯れた状態)で、死につながるものとして忌み嫌われる。」
日本人は、法律的には罪にならなくても「きたないこと」をするやつをたいそう嫌ってきた。
日本人の持つ「恥を知る心」は、周りからきたない人間と見られること(恥をかくこと)を避けようとする生き方から作られた。

  • 「日本の祭りの原型は、人々が神とともに飲み食いし、音楽や芸能を楽しむものである。これは、神と人間がともに楽しみ、明日から生きる活力をつけようとする発想でなされた。」
神と人とが力を合わせて稲を育てることによって国の安泰がもたらされるとされた。

  • 「自然を整えるのは神の役目で、個人的な望みを聞くのが仏の仕事」
  • 「神道の理想は、すべての人間が明るく過ごし、生きとし生けるものすべてが反映することにあり、その方向に人々を導くものが、日本では尊敬されてきたのである。」
これが、「タテ社会」の原点。

  • 「神道は生命の尊重の上に作られた宗教である。それゆえ、神道は、”生命あるものを生み出し、作り出す”ことをあらわす”産霊(むすひ)”という行為を最大の善行とするものである。この生命あるものとは、人間や動物だけを指すものではなく、人間がつく出だしたさまざまな品物を含む概念である。」
日本の「ものづくり」の技術の高さの根底にあるものといえよう。



2008年1月5日土曜日

世界一やさしい問題解決の授業

渡辺健介

マッキンゼー出身の著者が、問題解決手法を子供向けにわかりやすく書いた本。

4つの登場人物が出てくる。

「どうせどうせ」ちゃん

「自分はどうせxxだから」と言って、いつもどこか自信がなさげ。
考えないし行動もとらないので、ゴールにはたどり着かない。
やってみないから何も学ばないし、自信もつかない。
そのわりに、色々グチを言って日々過ごす。

「評論家」くん

何が問題か、だれが悪いか、何をすべきかというのは言えるが、自分では全く行動をとらない。
リスクや結果に対する責任をとることを恐れている。

「気合いでゴー」くん

わき目もふらずに前進あるのみ!
へこたれずにがんばるが、ムダが多く、ゴールに最短距離でたどり着けない。
行動した結果から学ばないので、進化するスピードが遅い。

「問題解決キッズ」

適度に考えて、行動し、適度に行動して、考え、方向修正して・・・を繰り返し、最短距離でゴールにたどり着く。
自分がやったことから毎回何かを学び、進化していく。
自分をできる限り客観的に見ると、「気合いでゴー」くんに近い人かもしれない。
考えて走り出せば、走りながら考えればもっと良いのに。
悩んだとき、失敗したときは、クヨクヨせずに考えないとな。

何に悩んでいるのか、
原因は何なのか、
それを解決するために考えられる手段は、
その中から最適な解決方法は、

それに、何か行動するまえ、行動しながらも考えないといけないと思う。

2008年1月4日金曜日

アツイコトバ

杉村太郎

最終的に私たちを動かしているのは、一言のアツイコトバである

  • 自分のルールを持ち、自分のルールに縛られるな
    • 誰のアドバイスも一つたりとも鵜呑みにはするな
    • 過去の自分にさえも縛られず、自分で感じるままにルール化する
  • 感情を棄てよ
    • 感情をむき出しになって熱くなるな。
    • 手近な喜びでいちいち喜ぶな。
  • 1%の本気になれるのか?
    • 本気になればできる。と言われたり考えることで、甘えていないか?
    • 本気になろうとしても本気になれもしない緩みきった自分に気付くのが怖いだけではないのか?
    • 99%の人間は本気になればできる。そんなの分かりきったこと。
  • 人は所詮一人だが、絶対に一人ではない
    • 自分は孤独だと感じるのは、相当アマちゃんだ。
  • 人の心の中に棲め
    • あらゆる人に対して、その人を成長させる人であれ
    • 人は一人ではないことを、存在を持って示せ
  • 考える前に行動せよ、行動しながら考えよ
    • 動くことで勇気を蓄え、動きながら考えるのだ
  • 自分の中の、蒼い炎を感じろ
    • 究極の自信を求めている自分に、執念を見せろ
  • 悩むことは甘い
    • 「悩んでいる」は言い訳にならない
    • 普段たるんでいる分、悩むことでちょっぴり真剣になれている自分を感じることが気持ちいいだけ
    • 映画の主人公の気分になるな
  • 誰にも見せない自分を持て
    • 自分の立場も追いかけていることも忘れる場所と時間を持つ
  • 別人格になれる趣味を持て
    • 週に何回クレイジーな自分になってる?
  • 一番を狙っていないやつなど、信じてはいけない
    • そこそこを狙っているやつは所詮手抜きの連続
  • 「本当はこれが・・・」という甘えたガキの戯言は絶対になしだ
    • 誰かのせいにしても、環境のせいにしても、たとえ自分のせいにしても、自分が楽しくなければ楽しくない
    • そこそこなのに満たされた振りをするな
    • 自分の人生は自分しか舵を握ってないのに
  • 生きている実感は、究極の状態にしかないのだ


2008年1月3日木曜日

人生を3つの単語で表すとしたら

一倉宏
問題:人生を3つの単語で表しなさい。
(     )(      )(     )

こんな問題が、英語テストで出てきたとしたら、皆さんはなんて書くでしょうか?

コピーライターである筆者による短編集。
簡潔かつ短い文章で、心に残ります。

読んでいる時は、「物語の情景を想像する」というより「自分の過去の記憶を振り返っている」ような感覚。
もちろんそんな過去は無いんですけど、それぐらいスッと頭に入ってくる感じ。

そして、最後の話は好きだな~。

ずっと、手元に置いておきたい本の一つ。

英会話学校に行かない人ほど、うまくなる

古市幸雄

英会話の身に付け方について。
分かりやすく、英語を身につけるための心得が書かれていると思う。
  • 英会話教材は、高度すぎて、初心者には扱えない
  • 短時間で効率よく外国語を身につける方法などなく、長時間その外国語に携わらなければ全く身につかない
  • 外国語は、ネイティブに教わるな
  • 外国語は、徐々に上達するのではなく、長期間主体的に接していると、突然一気に上達するというもの
  • 単語帳は買うな、作れ
  • 英語でドラマ・映画を見ろ
    1. 日本語吹き替え・字幕で見る
    2. 字幕付英語で見る
    3. 字幕なし英語で見る