2013年1月16日水曜日

エンジニアが30歳までに身につけておくべきこと/椎木一夫


●こんな考えは今すぐ捨てろ!
・一流企業に就職すれば、一生安泰
・与えられた仕事をきちんとこなせば評価される
・入社して10年もすれば管理職になれる
・エンジニアは口下手でも問題ない
・特許はたくさん取ればいい

●使い捨てられるエンジニアになるな!
仕事を通じて、自分が世の中の役に立っていることを実感できるエンジニアほど、
素敵なものはない。しかし企業でいい仕事をするためには、周囲とコミュニケーションを
深めたり、自分の研究内容をプレゼンする能力が不可欠だ。口下手、世間知らずの
技術バカは、文系の奴等に便利に使われ、技術が古びるとともに捨てられてしまうのが
おちである。

●一流エンジニアになるための必須スキルを指南
企業が求める一流エンジニアとは、「自分で問題を発見し、それを解く」ことができる
エンジニアである。そのためには、若いうちから常に問題意識を持ち、自分の頭で
考える訓練をしていかなければならない。団塊世代エンジニアの著者が若い
エンジニアのために、会社に使い捨てられない一流エンジニアになる必須スキルの
身につけ方を指南する。
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研究者は最高データを自慢し、エンジニアは最悪データを尊重する。
「ジョハリの窓」で自分を知る。

       自分が
  分かっている   分かっていない
                   他人が分かっている
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                   他人が分かっていない

自分と他人が分かっている部分をなくしていくと人間的成長に繋がる。






2013年1月14日月曜日

現実を視よ/柳井正


「この本を書くことは、一経営者としては正しい判断ではないかもしれない。だが、書かずにはいられない」。
いまだにほとんどの日本人は「この国は豊か」と思っているだろう。それがいかに「現実」とかけ離れた思い違いか、本書を読めばわかるはずだ。
勃興するアジア経済から目を背け、「未来からの借金」で身の丈の2倍の生活をする日本人。借金を返すどころか「増税」という愚策しか打ち出せない日本政治。
なぜ国民も、政治家も、「稼ぐ」ことを忘れて「貰う」ばかりになったのか。松下幸之助や本田宗一郎が体現した「資本主義の精神」はどこへいったのか。
「グローバル化の尖兵」を自負するファーストリテイリングの経営トップが見詰める世界と日本の「現実」とは。「成功法則」のない時代に企業と個人がもつべき「視点」とは。
「あなたが変われば、未来も変わる」。本書はこの国を愛する企業家が身を賭して著した警醒の書であり、希望の書である。
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2013年1月10日木曜日

媚びない人生/ジョン・キム


「自分に誇りを持ち、自分を信じ、自分らしく、媚びない人生を生きていって欲しい。そのために必要なのは、まず何よりも内面的な強さなのだ」

著者が、家族同様に大切と考えているゼミ生の卒業へのはなむけの言葉「キムゼミ最終講義 贈る言葉」がこの本の原点になっています。

将来に対する漠然とした不安を感じる者たちに対して、今この瞬間から内面的な革命を起こし、人生を支える真の自由を手に入れるための考え方や行動指針を提示したのが本書『媚びない人生』です。

韓国から日本へ国費留学し、アジア、アメリカ、ヨーロッパ等、3大陸5か国を渡り歩き、使う言葉も専門性も変えていった著者。その経験からくる独自の哲学や生き方論が心を揺さぶられます。

「従順な羊ではなく、野良猫になれ」
「瞬間を生きる。次の瞬間、死んでもいいように」
「結果に対する全責任を負う決意に基づいた選択は、常に正しい」
「若い時代の漠然とした不安というのは、ネガティブな証拠なのではなく、ポジティブな証拠なのである」
「努力してなかなか結果が出ないときほど、喜ぶべきだ。最終的に得る結果は大きくなると信じて、努力し続ければいい」
「社会にある分類は、実は自分の力で超えられる。誰も見たことのない地図へと塗り替えよ」
「クリエイティブは、事前許可なしに生まれる。事前許可なしで動ける人間であれ」
「目的地がない船には、どんな風も順風になることはない」
「肯定のオーラの起点となる。与えることに喜びを感じる人になる」
「ボーダーを超えた異端児は、社会に対する説得のプロセスと証明のプロセスを経て、社会のリーダーになっていく」
など、著者の熱い言葉にやけどしそうになります。

「人間は確実に死ぬ。死んだ後に、君はどんなふうに人々に記憶されたい?君の生きた証しというものについて、君はどんなふうに今、語れるだろうか」
著者が、若い人たちにこの質問を投げかけると、多くの人が言葉に詰まり、やがては大粒の涙をこぼし始めるといいます。
みんな一生懸命に生きている。必死で目の前の物事と格闘している。しかし、思うような結果が出せない。 自分が努力していることが自分の目指す明るい将来につながっているのだろうか、と不安になり、この質問の答えがわからなくなり涙があふれるのです。
著者は、そんな時「他人の目、他者の目を意識するな」「そうやってもがいている自分は正しい」という言葉を贈ります。
「君の涙は自分と、自分の人生に真剣に向き合っている証拠なのだ」と。著者自身もそうだったのです。

「自分と向き合い、悩みなさい。そして、どんな瞬間においても、自分のことを信じなさい」という著者の言葉が、体に染みこみずっと心の中にあふれていきます。

この本は年齢を問いません。青春の志にあふれる方には是非読んでいただきたい1冊です。
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人生の価値は、自分が自分をどれほど信じたかで、決まると思う。だから、何があっても自分に対する絶対的な信頼を失わないことだ。絶対不可侵領域としての自己を確立し、どんな状況でもそれを貫くことだ。

結果に対する全責任を負う決意に基づいた選択は、常に正しい。

クリエイティブは、事前許可無しに生まれる。事前許可無しで動ける人間であれ。

いったん境界を越えると、自分の中でその境界は消えていく。今までの地図は塗り替えられ、自分を盟主とする帝国の無限なる拡張が始まるのだ。