2010年11月27日土曜日

螺鈿迷宮/海堂尊

医療界を震撼させたバチスタ・スキャンダルから一年半。東城大学の劣等医学生・天馬大吉は、ある日、幼馴染の記者、別宮葉子から奇妙な依頼を受けた。「碧翠院桜宮病院に潜入して欲しい」。この病院は、終末医療の先端施設として注目を集めていた。だが、経営者一族には黒い噂が耐えなかったのだ。やがて、看護ボランティアとして潜入した天馬の前で、患者が次々と不自然な死を遂げた!彼らは本当に病死か、それとも。
医学生・天馬大吉が潜入した不審死の続く桜宮病院に、奇妙な皮膚科の医者がやってきた。その名も白鳥。彼こそ、"氷姫"こと姫宮と共に病院の闇を暴くべく厚生労働省から送り込まれた"刺客"だった。だが、院長の桜宮巌雄とその双子の娘姉妹は、白鳥さえ予測のつかない罠をしかけていた。終末医療の先端施設に隠された光と影。果たして、天満と白鳥がそこで見たものとは?現役医師が描く、傑作医療ミステリー!
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医者が空想の一つとして描いたモデルが、すみれ・エンタープライズ、警察との癒着と終末医療の関係にあるかもしれない。

著者の作品では、凄い人が沢山出てきますが、桜宮巌雄もその一人ですね。

「死を学べ。死体の声に耳をすませ。ひとりひとりの患者の死にきちんと向き合い続けてさえいれば、いつか立派な医者になれる」

終わり方は・・・、2重に意外でした。
続編がありそうですが、どうするんでしょうね~~。

1重の意外だけで良かったと思ったりするんですけど・・・。