2011年6月20日月曜日

キャリアノートで会社を辞めても一生困らない人になる/野津卓也

まったく新しい
キャリアの教科書!

会社も資格もアテにならない現代社会には、
キャリア貧乏予備軍とキャリアリッチ予備軍の2種類の人がいる。
キャリア貧乏の道からキャリアリッチの道を歩むようになるためには、どのようにしたらいいのか。
記入式の30のワークをこなすだけで、自分らしく働き続けられる人生戦略がわかる。
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再就職が困難な相談者
1.上場企業に勤めていたというプライドが非常に高い
→権威や面子に強くこだわる。

2.自分の職歴やスキルに強い自信を持っている
→その会社で培われた職歴やスキルはその会社独自のもので、他社への汎用性がほとんど無いことを理解していない。

3.自分の人生を会社任せにしている
→自分の人生シナリオではなく、会社任せの人生シナリオで生きている。

ライフキャリアの構築を考える上で、大切なことは「自分は何で社会の役に立ちたいのか」という視点である。


2011年6月8日水曜日

自分の小さな「箱」から脱出する方法/アービンジャー インスティチュート

身の周りの人間関係は実はすべて自分が原因で引き起こしている
ことに気づかせてくれる『自分の小さな「箱」から脱出する方法』。本書を読み
進めるうちに家庭や職場での人間関係を深め十分な成果を出せる環境を作る方
法を学べる。全米ビジネス書ベストセラー

知っておくべきこと
◇自分への裏切りは、自己欺瞞へ、さらには箱へとつながっていく。
◇箱の中にいると、業績向上に気持ちを集中することができなくなる。
◇自分が人にどのような影響を及ぼすか、成功できるかどうかは、すべて箱の外
に出ているか否かにかかっている。
◇他の人々に抵抗するのをやめたとき、箱の外に出ることができる。
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自分への裏切り
1.自分が他の人のためにすべきだと感じたことにそむく行為を自分への裏切りと呼ぶ。
2.いったん自分の感情にそむくと、周りの世界を、自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる。
3.周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになると、現実を見る眼がゆがめられる。
4.したがって、人は自分の感情にそむいたときに、箱に入る。
5.時がたつにつれ、いくつかの箱を自分の性格とみなすようになり、それを持ち歩くようになる。

私が自分は他の人の事を思いやれる人間だと思っているとき、実際は自分のことを考えている。

息子を手を貸してあげるべき人間としてではなく、叱る対象としてしか見ていなかった。そして、車の門限をわざと早い時間に設定したりして、そのとおり帰ってくると、良い気分がしなかった。

一晩中、ブライアンには失望させられてばかりだといって過ごしていたでしょ。だから、息子を責めている自分を正当化するためにも、息子に失望させられなくてはならなくなった。つまり、こちらが箱の中にいると、相手が問題を起こす必要が出てくるんだ。

箱の中にいるときに、しても無駄なこと。
1.相手を変えようとすること。
2.相手と全力で張り合うこと。
3.その状況から離れること。
4.コミュニケーションをとろうとすること。
5.新しいテクニックを使おうとすること。
6.自分の行動を変えようとすること。

ひょっとしたら自分が間違っているのかもしれないと考えた。

いったん箱に入ってしまうと、相手を酷いやつだと責めている自分を正当化するためにも、実際に相手が酷いやつであった暮れなくては困ることになる。箱の中にいる限り、問題が必要だから。

リーダーとしての成功は、自分への裏切りからどれだけ自由でいられるかにかかっている。

知っておくべきこと
・自分への裏切りは、自己欺瞞へ、さらに箱へとつながっていく。
・箱の中にいると、業績向上に気持ちを集中することができなくなる。
・自分が人にどのような影響を及ぼすか、成功できるかどうかは、すべてはこの外に出ているか否かにかかっている。
・他の人々に抵抗するのをやめたとき、箱の外に出ることができる。

知ったことに即して生きること。
・完璧であろうと思うな。よりよくなろうと思え。
・すでにそのことを知っている人以外には、箱などの言葉を使うな。自分自身の生活に、この原則を活かせ。
・他の人々の箱を見つけようとするのではなく、自分の箱を探せ。
・箱の中に入っているといって他人を責めるな。自分自身が箱の外にとどまるようにしろ。
・自分が箱の中にいることがわかっても、あきらめるな。努力を続けろ。
・自分が箱の中にいた場合、箱の中にいたと言うことを否定するな。謝った上で更に前に進め。これから先、もっと他の人の役に立つよう努力をしろ。
・他の人が間違ったことをしていると言う点に注目するのではなく、どのような正しいことをすればその人に手を貸せるかを、良く考えろ。
・他の人々が手を貸してくれるかどうかを気に病むのはやめろ。自分が他の人に力を貸せているかどうかに気をつけろ。


2011年6月4日土曜日

お手伝い至上主義でいこう!/三谷宏治

人気ビジネススクール教授直伝!わが子の生きる力を高める「与えすぎない」家庭教育論。
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「ヒマ・ビンボー・オテツダイ」

指示を与えすぎない→ほしいのは自己判断力と主体性
予定を与えすぎない→ほしいのは自己管理力
モノを与えすぎない→ほしいのは発想力
カネを与えすぎない→ほしいのは意欲
答えを与えすぎない→ほしいのは問題発見力
勉強を与えすぎない→ほしいのは学習能力
夢を与えすぎない→ほしいのは自己鍛錬機会

人生の原動力として、夢ほど強力なものは滅多にありません。でももしそれが他人に与えられたものだったら?夢を達成したとき、その次どうすればいいのでしょう。もしくは、夢破れたとき、誰が責任を取れるのでしょうか?
夢は98%破れます。つまり、「人生、夢が破れてからが勝負」なのです。
破れた夢を造り直すこと自体が、大切な人生の一部なのです。

暇を楽しむことで、人生に思いっきり悩むことで、子供達は大人への階梯を上っていくのです。

 忙しい        暇
         |
 ケージ鶏舎型 |   放牧型      貧乏
  (萎縮)   | (工夫と決断) 
<-------------------------------->
         |
  室内犬型  |   放流型      リッチ
  (能天気)  |  (奔放)


3女へ同じように10万円旅行計画を持ちかけたが、やる気がなさそうだったので即撤回。
やる気が出るまで待ちましょう。

子育て4原則・
クール・ルール・ロール・エール

クール:深刻にならず、猶予期間を持つ
・時間を置く。頭にきたら、一晩置いてみる。
・比較しない。兄弟姉妹や、他の家と比べるのをやめてみる。

ルール:個別でなく、ルールで対応する。
・成立条件をはっきりさせる
・必要なら罰則も決める
・ちゃんと明文化して記録する
・例外が発生したら、それもルール化するか、状況を詳しく書き留める。

ロール:夫婦で話はそろえるが、役割を分担する。
・叱る前に「お母さんはどういっていたのか」を確認する。
・「お母さんの言うことを聞かなかった」で叱る。

エール:監督でなく、応援団となる。
・試合は子供達自信のものです。そこに踏み込むのではなく、家族みんなで精一杯応援しましょう。親は応援団長として、応援団を纏め上げましょう。

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原辰徳・勝利をつかむ情熱の言葉/原辰徳

2009年3月に日本代表監督としてWBC優勝を果たし、秋には読売ジャイアンツの監督としてリーグ3連覇、
さらには7年ぶりの日本一奪回を成し遂げた、原辰徳監督。若手選手を熱く励まし、スターには刺激を与え、
大物のプライドをくすぐりながらチームを頂点に導いた原監督の情熱あふれる名言を一冊に!
時に熱く、時に優しく語りかける“名将”の言葉に触れれば、「勝利の理由」が分かるはずです。
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リーグ制覇/日本一/WBC世界一・・・これから成し遂げられる人がいるのかどうか分からないくらい、凄いことだと思う。
ただ、自分はジャイアンツファンでもなく、正直原辰徳という人の凄さと言うのは良く知らなかったですし、力のある選手達をうまく取りまとめられる監督なのだろうという認識くらいしかなかった。

読んでみると、気持ちの在り方を非常に大切にする人だなと思った。
「勝つ」という気持ちがどれほど勝敗に影響するか、、、思考は現実化する、にも通じるものを感じました。
不器用なのか口もそんなに巧くないけど、熱い人だなぁ。。。好きになりました。

「WBCで求めたのは、うまい選手より強い選手」
「自分の失敗を取り返せるのは自分だけ」
「レギュラーは奪い取った選手の方が強い」
「選手というのは、将棋の駒ではない」
「慣れない環境や新しいルール、そしてプレッシャー。目に見える敵にはみんなのチカラを結集すれば必ず勝てる。しかし目に見えない敵と戦うのが難しい」
「決して弱音を吐かない。ふて腐れた態度を出さない」
「どういう言葉で自分を伝えるか。常に考えているか?」
「一番恐ろしいのは、いい加減にやって成功してしまうこと」
「指揮官には責任を取る勇気と覚悟さえあれば良い」

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アイデアのちから/チップ・ハース、ダン・ハース

全米でも150万部を超える「支持」を得た本書は、実はこれも全米ベストセラーの
マルコム・グラッドウェル著『ティッピング・ポイント』(邦訳は『急に売れ始めるにはワケがある』ソフトバンク文庫)に触発されて書かれた。
『ティッピング・ポイント』では、流行や社会現象を起こすものには、
(1)少数の目利きに浸透する、(2)記憶に粘る、(3)背景が味方する、
の3つの法則があることを明らかにした。
本書は(2)の「記憶に粘る」という点をより深く、より多角的に取り上げ、一度聞いたら決して忘れないメッセージ、人を行動に駆り立てるような言葉について、以下の6つの法則を明らかにした。

(1)単純明快である(Simple)
(2)意外性がある(Unexpected)
(3)具体的である(Concrete)
(4)信頼性がある(Credible)
(5)感情に訴える(Emotional)
(6)物語性(Story)
頭文字をつなげてSUCCESs(サクセス)の法則と著者たちは呼ぶ。

ジョン・F・ケネディ米大統領の「人類を月へ」という演説はアメリカ国民を熱狂させ、ソニー創業者の井深大の「ポケットに入るラジオ」というコンセプトは、ソニーを世界企業に飛躍させた。すごいアイデアは人を動かし、歴史を動かす。そうした具体例が豊富に盛り込まれたアイデア創造のヒントになる内容となっている。
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「記憶に焼きつくアイデアをどうやって組み立てるか」、ということに焦点を絞っている。

さて、改めて、、、

記憶に焼き付くアイデアとは?
臓器狩り。ハロウィーンのお菓子。映画のポップコーン。
記憶に焼き付く=理解できる、記憶に残る、考え方や行動を変える効果がある。

成功するアイデアを作るためのチェックリスト。
「単純明快で、意外性があり、具体鉄器で、信頼性があって、感情に訴える物語」

単純明快:Simple
核となる部分を見出す。
「最格安航空会社」逆ピラミッド:リードを埋もれさせるな。
核となる部分を伝える。
諺:深い意味を持つインパクトの強いフレーズ。
「記事を書く時間が2時間あれば、最初の1時間45分をかけてよいリードを書くのが最適な時間配分だと思っている。そうすれば、あとは簡単に書ける。」
「3つ言うのは何も言わないに等しい」
「全てを完璧な正確さで、今すぐ伝えたい。だが、本当は役立つ情報だけを与え、追加情報は後から小出しにすべきなのだ。」
「キャストは採用面接ではなく、役をもらうためのオーディションを受ける。園内を歩くときは、舞台にいるのと同じ。ディズニーランドを訪れる人々は、顧客ではなくゲストである。仕事はパフォーマンス、制服はコスチュームである。」

意外性がある:Unexpectable
関心をつかむ:驚き「ポケットに入るラジオ」「人類の月面着陸」
「感情によって、私達は行動や思考を用意する。怒りは戦いと自分の判断への確信の、恐怖は逃走の、そして、驚きは、注意を喚起する。」
意外性を見出す
1.自分が伝えるべき中心的メッセージを見極める。
2.そのメッセージの意外な点を探し出す。
3.どきりとさせる意外なメッセージの伝え方で聞き手の推測機械を破壊する。
優れたリードは、「来週の木曜は休校となる。」である。
「ジャーナリズムとは事実を反復することではなく、ポイントを見つけることだと気づいた。」
「謎には威力がある。結末を知りたいという欲求を生み出すからだ。」

具体的である:Concrete
理解と記憶を促す。アジアの数学教師の教授法。ドラマ形式で教える会計の授業。
「誰もが流暢に話せる「普遍的な言語」を見出すことだ」
「ボーイングの目標:「定員131人、マイアミ→NY間のノンストップ飛行が可能で、ニューヨークのラガーディア空港の4-22番滑走路に着陸できる旅客機」「世界一の旅客機」ではなかった」

信頼性がある:Credentialed
説得力のある細部の利用。
「陪審員への余計な詳細情報で、信頼性を上げる。ダースベーダの歯ブラシ」
「広島に落ちた原爆:BB弾一個。米軍もしくはソ連の一隻の原子力潜水艦に搭載されたミサイル:BB弾10個。世界にある核兵器:5000個」
「会社の従業員へのアンケート結果をサッカーチームへ例える。自分達のゴールが分かっている選手は11人中4人。それを気に留める選手は11人中2人。十分のポジションとやるべきことを把握しているのも11人中2人。」
「シナトラ・テスト:ここでうまくいけば、どこへ行ってもうまくいくさ」

感情に訴える:Emotional
心にかけてもらう:個人を見たときに私は行動する:マザーテレサ。
「私がピアノの前に座ると、みんな笑った、、、でも、弾き始めるとみんな黙った。」
「消費者は直径0.6センチの電動ドリルが欲しいのではなく、子供の写真をかけるための直径0.6センチの穴が欲しいのだ。」
「一次関数の標準系の役に立つ点について:一生必要ない。これから先、君たちが代数を使うことはないだろう。ウェイトリフティングするのは、路上で誰かに殴り倒されて、胸にバーベルを乗せられた時に備えるためではない。思い買い物などの荷物を運んだり、孫を抱き上げても筋肉痛にならないようにするためだ。君たちが数学の問題を解くのも、論理的な能力を高めて、よい弁護士や医者や建築家や親になるためだ。数学は頭脳の筋肉トレーニングだ。ほとんどの人にとっては、数学は何らかの目的を達成するための手段であって、それ自体が目的でない。」
「ピアノ二重奏が完全に消滅したら、なぜ世界が豊かでなくなるのですか?」
「ピアノは偉大な楽器です。オーケストラ全体の音域と音色を、一人の演奏者の支配下に置くために産み出された楽器です。ピアノほど音域の広い楽器は他にありません。この偉大な楽器を同じ室内に二台おけば、二人の演奏者が応え合い、音を積み重ねることができます。いわば、オーケストラの音を室内楽のように楽しめるのです。」
「一般の人が使う機会の中で最も複雑なものは、コピー機だろう。光学、機械、化学、電器の技術を全部使った日常の機械など、他にはない。」

物語性:Story
「問題解決には、悩みについて情報を集めたり、好ましい結果に終わる様子を想像するだけでなく、どのように発生し、その時の状況、周りにいた人々、自分置いた場所、自分の取った行動を思い起こしたことが解決に繋がる。」
「お金持ちになる方法を指南するなら、リッチになった自分を想像するより、貧乏になった経緯を思いだそう」と勧めるべきかも知れない。」
「人を励ます物語には、挑戦・絆・創造性の筋書きがある。」
「情報管理の規律改善を打ち出すよりも、それでこまったザンビアの逸話の実例の方が効果がある。」


「アイデアを発見するのが得意な人は、想像が得意な人に必ず勝てる。なぜなら、どんなに創造性があるといっても、1人の産み出す優れたアイデアの数は、世界に生まれ続ける優れたアイデアの数に適わないからだ。」
「話術に長けた頭の良い人が、アイデアを聞き手の記憶に焼き付けられないのは、大量の情報の中にリードを埋没させてしまうことと、メッセージよりもプレゼンテーションを重視してしまうから。」