2012年4月29日日曜日

知的幸福の技術 自由な人生のための40の物語/橘玲

億万長者になって王侯貴族のような生活を送ることは誰にでもできるわけではない。だが自分と家族のささやかな幸福を実現することは、難しくはない。必要なのはほんの少しの努力と工夫、人生を設計する基礎的な知識と技術だ。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』の著者が、激変する状況のクールな認識から人生設計を再構築する方法を凝縮。
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私も含め、ほとんどの人は正義のために生きてなどいない。自分と家族の幸福を守るために生きている。

裕福な資産家は別として、ほとんどの人は人的資本を上回る実物資産を持つ事は無い。ならばわずかな貯金を増やそうと苦心惨憺するよりも、大きな富を生む人的資本にこそ投資すべきだ。(ゲーリー・ベッカー)


10年後に食える仕事食えない仕事/渡邉正裕


これからの経済はグローバル化だ、皆が英語を操って世界を相手に丁々発止の
ビジネスをしなきゃいけない、キャリアアップして世界に通用する人材にならないと
生き残れない。そんなまことしやかな言説がはびこっている昨今だが、
それは英会話学校やビジネススクールの営業トークに過ぎない。
 ところが、そんなうたい文句に脅され、自分もキャリアアップしなくては、
と様々な講演に出かけたり、ビジネス書を読み漁ったり、とりあえず英語学校に
通ってみたり、資格取得マニアになったりして、疲弊している人も多い。
 実際には、グローバル化がいくら進もうが、日本人の仕事として日本に残る仕事は、
必ず残り続ける。逆に、グローバル化で減る仕事、賃金相場が限界まで下がり続ける
仕事、丸ごとなくなる仕事がたくさん出てくるのも事実だ。だから、自分が
どの領域で稼ぐのかを考え、仕事を選び、能力を高めていかねばならない。
本書はその航路図となるものを目指して執筆した
(本書「はじめに正しい航海図を持とう」より)。

 グローバル化やIT化の進展によって、日本人の職の72%が急速に価値を
失いつつある。世界経済の悪化が、その変化のスピードをさらに早めるだろう。
失業は増え、給料の下落は止まらない。本書は、この困難な時代に立ち向かうために
書かれた「仕事・職の航海図」だ。あらゆる仕事・職を4つに分類、日本から消えゆく
職業、逆に最後まで残る仕事などを豊富なカラー図版やチャートを使って
分析しながら、では私たちはどのように対処すべきかを明快に論じる。
職の本で定評のある著者が放つ衝撃の一冊。就活中の学生も、現状に不安を
感じているビジネスパースンも、定年後の再就職先に悩んでいる世代も必読です。
さあ、あなたの選んだ仕事は10年後もあると言えますか?
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         知識集約的
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 世界70億人との戦い| 日本人の強みを活かす
  才能も運も必要  |  高付加価値スキルで勝負
           | 日本市場向けの高度専門職
<ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー>日本人メリット

           |
   重力の世界   | ジャパンプレミアム
グローバルの最低給与へ| 日本人ならでは
平均賃金が日本の1/20|  高いサービス・信頼感・職人気質・チーム
           ↓
         技能集約的