2008年12月30日火曜日

読書進化論/勝間和代

翻訳書や洋書の原書のほうが質が高い

本を出すということは、プライベートな人間から、パブリックな人間になるということ。

本を選ぶ基準としては、ウェブより質が高いか、友達より質が高いか。
ウェブや友達を超えて、ハッとするものがあるかどうかがかぎになる。

本は一冊で10万字ほどになります。そこで、本を出すために重要なことは、10万字にしても薄まらないくらい、他の人より「広く」「浅い」経験をすること。

メールを書くことや、人にわかりやすく説明することは、とても大切な習慣。

分かりやすく、読みやすく書く技術。
1.自分の体験を利用して親しみを持たせる。
2.役に立つフレーズを必ず入れて、読書だけに閉じない。
3.「流通している言葉」や「共通体験」を使って、行動に促す。
4.コンテンツ力と編集力で進化していく。

「やったらいい」より「やったか、やらないかの差ですよ」といったほうが、やらざるを得ないと思います。

著者からの持込企画があった場合に、一番注意するのは「著者自身が面白いかどうか」

20人の著者の紹介
文芸
・桐野夏生「OUT」
・新井素子「あなたにここにいて欲しい」
・ジーン・アウル「エイラー地上の旅人シリーズ」
・筒井康隆「七瀬ふたたび」
・林真理子「ルンルンを買っておうちに帰ろう」
ビジネス
・神田昌典「非常識な成功法則」
・セス・ゴーディン「パーミションマーケティング」
・大竹シンイチ「ウォールストリート流 合理的株式投資の考え方」
・大前研一「新・国富論」
・三浦展「これからの10年団塊ジュニア1400万人がコア市場になる」
・P.F.ドラッカー「ネクストソサイエティ」
・クリントン・クレステンセン「イノベーションのジレンマ」
・マーカス・バッキンガム「さぁ、才能(じぶん)に目覚めよう」
社会科学
・ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」
・マルコム・グラッドウェル「第一感」
・ピーター・バーンスタイン「リスクー神々への反逆」
・ロバート・B・ライシュ「勝者の代償」
哲学
・中島義道「「ひとを”嫌う”ということ」
・河合隼雄「こころの処方箋」
・加藤締三「行動できない人の心理学」



2008年12月29日月曜日

人助けが好きなあなたに贈る金持ち父さんのビジネススクール/ロバート・キヨサキ

ネットワークビジネスの価値
1.本当に平等な機会
2.人生を変えるビジネス教育
3.あなたを押さえつけるのではなく、引き上げてくれる友人たち
4.ネットワークの価値とは何か
5.あなたの最も重要なビジネス・スキルを開発する
6.リーダーシップは不可欠だ
7.お金のために働くのではない
8.あなたの夢を実現する
9.夫婦でビジネスを築く
10.家族でビジネスを築く
11.金持ちの税の抜け穴を使う方法

類は友を呼ぶ
「私が働いている会社、そして時間を費やしている人々は、私が金持ちになるように力を尽くしてくれているだろうか。それとも彼らは、私が懸命に働き続けることのほうに関心を持っているだろうか。」

ヘンリーフォード
「私が答えを知らないのは、あなた方が求めている答えで自分の頭を混乱させる必要がないからです。私が覚えておくべきだと あなた方が思っている答えを覚えている優秀な若者たちを、あなた方の学校から雇っています。私の仕事は、考えることが出来るように、そのような散漫で些細 な事実を、頭の中からきれいさっぱり追い出すことなのです。」

ネットワークビジネスは、自分が金持ちになりながら、他の人が金持ちになるのを手助けしない限り機能しない。

ネットワークビジネスが教えるビジネス科目
間違いをおかし、それを直し、学び、成長するように励ましてくれる
1.成功するための姿勢
2.リーダーシップのスキル
3.コミュニケーションのスキル
4.対人関係のスキル
5.恐れ、疑い、自信のなさの克服
6.断られることへの恐れの克服
7.金銭管理のスキル
8.投資のスキル
9.会計のスキル
10.時間管理のスキル
11.目標の設定
12.システム作り

学習ピラミッド
頭脳的・・・読み書き、計算
感情的・・・間違いを恐れない感情
精神的・・・ヒューマンスピリッツに訴える能力
身体的・・・人の考え方を変えたければ、行動を変えなければならない

クワドラントを変えると、価値観や友人も変わる。
一つのクワドラントから別のクワドラントに移ることは、コア・バリューを変えることだ。

あなたのような人のクローン人間を作ること。

「売り込む能力は、ビジネスで、いや人生で最も重要なスキルだ」
より良いコミュニケータになることを学ぶ必要がある。
コミュニケーションの方法や、断られることへの恐怖をどう克服するか、拒絶された後どうやって立ち直ったらいいかということを学ぶ。
売るという行為があたかも卑しいことだというようなふりをするのは、自分の恐怖心についてうそをつくということ。
セールスを学ぶことは、自分の中の敗者に打ち勝つことを学ぶことで、自分の中の商社を引き出す方法を学ぶことでもある。

拒絶+訂正=教育+加速

断られるリスクをおかせばおかすほど、受け入れられるチャンスは大きくなる。

お金は一番いい商品やサービスのあるビジネスに行くのではなく、一番いいリーダーやマネジメントチームのいるところに流れていく。

経済的成功を収めるための三種類の知性
1.メンタルインテリジェンス・・・IQ
2.エモーショナルインテリジェンス・・・EQ(言い返すのではなく冷静さを保つ)
3.ファイナンシャルインテリジェンス・・・お金に関する知識、お金を働かせる

ビジネスオーナーは、ビジネスを築くための投資や再投資を決してやめない。

コントロールと幸福の間には、密接な関係がある。

夫婦二人で困難な磁気を乗り越える経験はすばらしい。
家族と一緒にビジネスを築いて行けるなんて、なんとすばらしいことだろうか。

ネットワークビジネスのすばらしい点の一つは、あなたが自分の恐怖心と向き合い、恐怖心に取り組み、それを克服し、自分の中の勝者を勝たせる機会を与えてくれることだ。



2008年12月28日日曜日

即戦力の人心術/マイケルアブラショフ

上司が常に部下に送り続けなければならない唯一の信号は、一人一人の存在と力が、自分にとって以下に大事であるかということである。実のところ、それ以上大切なものなど存在しない。

「こんな手があったのか!」と思わずひざを打つことばかり。

艦を離れていくものの理由、
「上司から大切に扱ってもらえないこと」
「積極的な行動を押さえ込まれること」
「意見に耳を貸してもらえないこと」
「給料への不満」

指揮を取り始めてから7ヵ月後、ベンフォルドが評価されたあと、私の上司である提督がメールで祝辞を送ってきたが同時に、自惚れてはならないと警告をした。
私は、部下たちにあえて何も言わず、その代わり、提督からのその電子メールを貼り付けておいた。


上司である私より現場の部下のほうが高いという前提をはっきりさせ、「君がしている仕事で、もっと良いやり方はないか?」と聞いて回った。
提督に部下のすばらしい提案を報告する際に、部下の皆が聞けるようにしていた。部下たちは、負けはしたが自分たちのために戦った私を支持してくれた。

自己PRをすることしか考えない少将との時間を中断し、長官を家族との面談へといざなった。

部下に「徹底的に考えさせる」ということだった。部下の行動や提案に対し、私はいつも「どうしてそういうやり方をしなければならないのか。もっと良い方法はないのか?」とたずねた。
私自身も新しいアイデアを上司に提言したし、その姿を部下に見せるように心がけた。

思うように部下からの結果が得られなかったときは、以下のことを内省する。
1.目標を明確に示したか?
2.その任務を達成するために、十分な時間と資源や材料を部下に与えたか?
3.部下に十分な訓練をさせたか?

私は目標を明確にし、それを行うだけの時間と設備を与え、部下がそれを正しく行うための適切な訓練を受けていることを確認しない限り、もう二度と命令を出すことはしないようにしようと誓った。

リーダーとは、立ち上がって自ら責任を追うべきときを知っている人間だと、私は信じている。

正しいやり方の判断方法は、
「もし、このことが明日の「ワシントン・ポスト」の一面に載って、全米中に知られることになったら、それを誇りに思うだろうか、それとも、恥ずべきことだと思うだろうか?」

あくまでも組織の一員として、それぞれの立場でベストの成果を出す。そのために、私は部下に自力で考えさせ、同じように自分で考えたことを上司にぶつけた。

全ての人間との全ての出会いを、一番大事なものとして扱おうと誓ったのだ。
その日から、一日5人の部下と一対一の面談を始めた。
名前、出身地、結婚しているか、職場の一番好きなところは、嫌いなところは、
高校の思い出、海軍での目標は?、将来の目標は?
この面談の結果、部下たちをとても尊敬するようになったのだ。
私は、彼らが人生に目標を見出し、そこにたどり着くまでの進路を描くのを手助けすることが最高の喜びとなった。

海軍で最も優れた艦にしようと決意した私は、そのことを部下たちに繰り返し言った。
艦を訪れる人に対して、「海軍で最も優れた艦へようこそ」といって、迎えるようにして欲しいと伝えた。

自分が指揮を取るようになったときには、確実に情報が伝わる意思伝達のシステムを作り出すことに集中しようと決めた。
情報伝達ルートの確保は、「組織の生産力を高める」ことに必要不可欠である。

通信トラブルを解決した英雄物語における私の唯一の役割は、部下の話に耳を傾け、彼のアイデアを評価し、それが良いものだと確信すると、その採用を懸命にアピールすることだった。

もし私が非生産的な仕事を生み出しているのだとしたら、私はそのことを知りたかった。もし私のしていることで部下に問題をもたらしているとしたら、私に伝えてもらいたかった。
批評解で私が自分自身を批判にさらすのを見て、部下たちも自分をさらけ出すようになった。

内部の論争や虚勢の張り合いは、業績には悪影響しか与えない。
私がまず行ったのは、その4人の部門長に、それぞれの海軍での未来が開けるかどうかは、ベンフォルド全体の成功にかかっていることを伝えることだった。

「我々は全ての人間は威厳と尊敬を持って扱われるべきだと信じており、君に対しても同様の態度を示すし、君からも同様の態度を得られるはずだと考えている。誰も君を見下したりしないし、もちろん君も他のものたちを馬鹿にしてはならない。

「艦に貢献した人間はすぐに認められる」
規則を破っていいのはどんなときは?を示すためには、すぐに功績を評価せねばならない。

上司に悪い知らせを伝えなければならないときは、一対一で話、彼らの怒鳴り声やが他の者にまで及ばないようにして、一人でその攻撃を受けた。
部下が失敗したときには、その過ちの責任を私が負った。

任務の延長が決まったということは、我々が一番優れているのだ。一番であるということは、責任を伴うものだ。がんばってくれてありがとう。

上司が自分を強く必要としているときに、最初に手を貸すというのは、大きな投資なのである。

下甲板で、部下と一緒に食事を取り、コミュニケーションをとった提督は、「これほど有意義な体験はしたことがない」と言った。

上司の誰にでも共通する心の引き金は、「経費の節約」である。

未経験の二人に、特別な訓練をやらせようとしたときに、「実は私も一度もないんだ。これから三人でやり方を学ぼう」といった。
「おい、今は君が館長だ。許可など取らなくていい。責任を持って自分でやるんだ」
「この館長は言いなりになる人間を求めていない。求めているのは、自発的にものを考える人間だ。」
正直、私はおびえていたが、自分が犯したリスクが成功したことに興奮せずに入られなかったのだ。この方法でやっていける。

寝坊遅刻違反を行った部下を、早急に罰を下すため、ヘリコプターで呼び寄せた。
そこで、彼は誠実に自分の不備を訴えた。そこで、彼に「どんな罰を科されるのがふさわしいと思うか」とたずねた。

経費や安全性や、部下たちの仕事振りともつりあわせるためには、規則を変えさせた。
マニュアルはお飛び五品行動の原因となる。そして本当に重要なものを見えなくしてしまう欠陥がある。

日ごろから自分たちの仕事において、「一番大事なこと(海軍では人の命を守る)」をおろそかにしないこと。

企業も、福祉活動を引き受けなければならないと考える。それは指揮にも良い影響を与えるし、評判も高めるし、精神的にも良い。

組織やシステムに何か悪い傾向が広まっているのを目にしたときは、大声で叫び、わめいて、人々がそれに注意を払うようにする必要がある。

「とにかく勉強しろ」と押し付けるより、少しでも部下が「自分のためになる」と思って積極的に取り組んでくれるような、モチベーションが必要だった。

企業においても、組織の各部門それぞれが以下に機能しているかを知っている社員を持つことに、マイナス面は一つとしてない。

どの誕生日カードにも、たとえ少々大げさだとしても、「あなたの旦那さん(あるいは奥さん)はすばらしい仕事をしています」と書いた。
さらに、特に部下たちが本当にほめるに値することをしたときには、彼らの親に手紙も書くようになった。

新人歓迎会のお粗末さを、隊員の子供がこういう扱いを受けたらどのような気持ちになる?と聞いて、改心させた。

熱意にあふれた新入りは、毒された企業文化と正面から衝突して、その熱意を搾り取られてしまうことが実に多い。私は新人たちに張り切り続けてもらって、日々の暮らしの”ぬるま湯”に使っているベテランたちの電池を、再充電してもらいたかった。

誰かの水準を引き下げることを目標とするべきではなく、それ以外のものたちを出来るだけ高くまで引き上げるようにすべきなのだ。

仲間が行っていることを教えあうクロス・トレーニングは多いに士気を高め、チームの技術が改善・強化された。

私は、評価するに際しては当て推量を排除し、評価基準がどういったものであるかをあらかじめ知らせて、部下たちが不公平感を持つことのないように徹底した。
評価が正しく行えたかどうかを見極める鍵は、自分の部下に点数を与えたときに、彼らが驚くかどうかにある。

業績が標準以下のものがいるときには、私は必ず彼らを向上させる計画を立てるようにした。
本人を部屋に呼んで、何が問題であるか、そしてそれをただすために何をしなければならないかを話し、必要ならば訓練を行った。

音楽はもっとも退屈な仕事まで楽しくするようだった。重要なのはどんな組織においても、友人たちと楽しむことは、お金では換算できない、はるかに大きな精神的つながりを生み出すということである。

部下の得、になることについては、上司は敏感でいるべきである。同じ労働に対し、見返りが大きいときのほうが士気が上がるのは、ごく自然のことなのだ。

社員が自分の職場を友人に見せたくなるような場所だと考えるようになれば、どんなにすばらしいだろう。

軍の歴史でもっとも短い指揮官交代のスピーチ「You know how I feel」

キーワード
1.「オープン」で「フェア」
ボトムアップも、トップがボトムまで行って、引き上げなければならない。
いい仕事をすれば誰でも認めてもらえる
上司はフェアに物事を見ている

2.ダイナミックな仕事に必要な4つの力
分析力・判断力・常識力・人間力

3.必要なときに全力を出し切るための万全の準備
体力・やるき/気力/意欲・能力



2008年12月27日土曜日

「残業ゼロ」の人生力/吉越浩一郎

毎日三時間を「本生」の準備に投資する。
勝ち組、負け組に分けるなら、それは仕事という狭い範囲ではなく、あくまで人生全体の勝ち組を目指さなければ意味がありません。
残業をゼロにして、本生に投資するための三時間を確保することが出来れば、人生の充実度・人生力は必ず高まります。

私たちは給料をもらっているのですから、新入社員であっても立派なプロのはずです。プロフェッショナルである以上、期待通りの、いや期待以上のパフォーマンスを見せ、成果を出さなければいけないはずなのです。

仕事というのは、本当に集中してやっていれば、就業時間にはへとへとになって、とてもじゃないが、残業など出来る状態ではないというのが本来なのです。

I wish you health, happiness, and wealth.

幸せに暮らすには、健康とお金が大事だということが分かっているのです。

ILO132号条約には、有給休暇の日数は6ヶ月以上の勤務実績があれば最低三週間、そのうち2週間は連続して与えなければならないと規定されている。
最低でも一年に一度、2週間続けて休むことが、健康な毎日を送るために必要だということ。

本生への準備は、週末を家族で過ごす→1週間旅行に行き、共にすごす。
家族と共に過ごし、何度も衝突を起こし、これなら会社に行っていたほうがましだなどと思っていはいけません。この経験が、本生の準備に大事で、どうすればお互いが気持ちよく暮らせるのか、あらかじめ試行錯誤しておくこと必要がある。

現在の状況に不満があるのなら、変えるための行動をなぜ起こさないのですか?
いつか誰かが変えてくれるのをひたすら待っているだけというのは、自立した大人のとるべき態度ではありません。

長い休暇を終えて、出社し仕事に取り掛かったとき。頭の回転は速いし、アイデアも次々にわいてきて、自分でもびっくりするくらい仕事がはかどるのです。

社会の中で生じるストレスやプレッシャーーに対する日本人の耐性が、年々弱くなっていることが、最大の原因だと思ってます。そして、本来、社会との関わりあいを教えるべき学校教育が、その役目を十分に果たしていないことが問題であると考えています。
今の日本人に足りないのは、ちょっとやそっとのことではへこたれない野性味。


最近は子供に、あたかも友達のように接する親が増えてきているようなのです。
友達は横の関係ですから、乗り越えるべき上下関係を教える機会がそこにはありません。
競争に耐えられる自立した人間に育て、社会に送り出すことこそが、本当の愛情なのではないでしょうか?

日本人の子育てには、親子のコミュニケーション量が圧倒的に不足しています。
反抗期になったら、親子のコミュニケーションは、ほぼ不可能と思っておいたほうが良いでしょう。
つまり、それまでにどれだけの会話を交わせるかが、子育てにおいては何よりも大事なのです。

理屈で物事を教え込もうとする父親よりも、母親が一緒にいて、「あんなことはしないでね。」「あなたがこうするとお母さんはうれしいな。」と会話の 中で子供に教えていく。あるいは、母親の喜ぶ顔や悲しい表情を見て、「これはいいことなんだ」「こういう態度をとると、周囲の人はがっかりするのか」と子 供自ら気づく。

人生の成功確立を高めるためには、気づきの力、努力を積み上げる習慣を身に付けることが重要なのです。


違法駐車が出来ない状態にして、問題の本質を顕在化させる。これをせずに対策を考えても、本質的でスピーディな解決にはなりません。

できるだけ若いうちに海外に行ってそこで生活してみることです。そうすれば、自立した個人というのが、どういうものかがすぐに分かります。
また、そういう人間の中で生きていくためには、自分も自立した人間にならざるを得ないことも分かるでしょう。


夫婦同伴がオフ人脈に繋がっていきます。定年後の本生を豊かにしたいのであれば、今からこのようなオフの人間関係を大事にしておくに限ります。

知的な話で周囲の興味を集めたり、突っ込んだ議論をしたりといったことが、日本人はあまり得意ではありません。
そして、パーティーのような場で豊富な話題を披露し、またきちんとした議論や自己主張が出来ないというのは、とりもなおさず子として自立した大人ではないということです。

会話は夫婦一緒の食事から。
外食するとなると、きちんと化粧もしなければならないし、服装も何を着ていくかあれこれ考えることでしょう。
そういったことは、やはりうれしいものなのです。

「いつまでも元気に働けること」
いつまでも元気にいられることは大切なことです。だからといって、ずっと働きたくはありません。
元気な限り働き続けるのが幸せな人生だなどと誰かに言われたら、冗談はよしてくれと私はその人に言うでしょう。
なぜなら、私には人生でやりたいことが、仕事以外にもたくさんあるからです。



2008年12月26日金曜日

2分以内で仕事は決断しなさい/吉越浩一郎

段取りは必要なものですが、それを決めるのに時間がかかるなら、段取りなど組まずに目の前の仕事を処理していくほうが断然早い。
橋を探す前に川に飛び込め。
仕事のキャパシティは「能力x時間x効率」で決まる。能力を5倍にしたり、労働時間を5倍に増やすのはまず不可能ですが、効率ならやり方次第で5倍に出来ます。
意識すべきは、仕事と決断のスピードを速めることなのです。

「大黒柱にクルマをつけろ」
本来、家を支える大黒柱を動かすのはご法度と思われていますが、クルマをつけて柔軟に動かすべきではないでしょうか。

関係者同士で調整をつけ、根回しでやり方を決めていく方法が日本は好まれますが、仕事のスピードを意識するなら、いきなり会議でワァーッと取り掛かったほうが間違いなく速いのです。

部下にとって最大のご褒美は、「上司が何も言わないこと」です。
ただ、部下を信用しすぎるのもいけません。コントロールしなくても、チェックはしなければなりません。

会議で論理的思考を磨くためには、思考の材料になる情報を隠さずに与え、結論をその場で出させることが重要です。

目標をクリアできるかどうか微妙なところだったときに、一連の経緯を会議で明かし、「特別ボーナスを出したいが、そのためにはあと○○円売ってもらわなきゃならないよ」と発破をかけたのです。
決定のプロセスをきちんとすれば、社員との間に共通の認識が生まれ、同じ目標に向かって走ることが出来ます。

ビジネスにしろ政治にしろ、トップに達人はやはりフットワークが軽くないといけない。

最初はとにかく無理をしないことが大切です。トリンプの総長会議も、今のスタイルを確立するまでに、数年はかかっています。
継続させるためには、いきなり型にはめようとせず、徐々に自分たちのスタイルを作り上げていくことが重要なのです。


日本の長い労働時間で高い売り上げを上げても、「長時間働いているんだから当然でしょ?」と考えられてしまうはずです。
これは本当に悔しい。売り上げや利益だけでなく、効率の面でも優れて初めて、「うちの会社はすごいぞ」と胸をはれると思うのです。

昼休みを少し前にずらすなど、少し柔軟な考え方をするだけで、行列に並ぶ無駄な時間は省けます。

企業の経費でもっとも高くつくのは、人件費です。
目先のコストにこだわって、古いPCを使い続けるより、新しいPCで30秒速く仕事をこなしてもらったほうが得なのです。

デッドラインで追い立てるのは、早く取り掛かる習慣を社員に身に付けさせるためでもあります。
デッドラインを速めに設定することによって、最初はやらされている感覚に陥るかもしれませんが、速くやったほうが面白いということに気がつけば、自然と早め早めを意識するようになります。

ゲーム感覚で捕らえると、発想そのものが違ってきます。
このままでは面白くないので、ちょっとハードルをあげてやろう。昨日は一時間かかったので、今日は50分でクリアする。そのために、ここを工夫してみようか・・・」などなど

遊び心は仕事を面白くする重要な要素なのです。
職場の雰囲気が明るくなります。

せこい環境からは、しょせんせこい発想しか生まれてきません。働く環境にはケチケチせず投資するべきなのです。

この仕事をやりたいと誰かにアピールしたいなら、プレゼンの技術に頼ってはだめ。過剰なプレゼン技術は、逆に熱意を見えづらくするというデメリットがあるとことを忘れてはいけません。
プレゼンテーションに必要なのは、まさに「これをやらせてほしい」という熱い気持ちです。

「前例がない」の一言は禁句。難局はシステムDで乗り切れ。
デブルイエ(もつれた糸を解く)という単語の頭文字をとったフランスの慣用句です。
糸が絡まって解けなくなったように見えても、一本緩ませることができたら、意外に簡単に全体がほどけてしまうもの。
「難しい問題があっても、ちょっとした工夫をして解決しよう」

意味のない前置きから話し始めたり、他人事のような言い方をしている人は要注意です。必ず相手の要求する結論から報告する。

消費者に一番近い場所に出かけては、細かいところまでチェックを入れる。
上からガミガミ言うだけでなく、自らも一緒に汗を書きながら現場に入っていくことで、見る目が変わり、積極的に売ってくれるようになります。

人数が増えるほど良い決断が出来ないことは、皆さんも経験的に知っているはずです。
決断は一人に任せて下したほうが、組織を正しい方向に導く鍵。

ごみが落ちていれば、それを見つけた人が拾って捨てればよい。必要以上に上下関係に縛られている会社は、居心地が悪いし、効率も良くない。

会社は、「競争・共生・我慢」で伸びる。
他の社員と連携して仕事をして、なおかつ他の社員よりちょっとがんばろうという気概のある社員が伸びるのです。



2008年12月17日水曜日

「クチコミ」と「人財」が会社を変える/平井俊広/柳楽仁史

日本人は個人プレーが少なく、集団で行動することを好む。
人付き合いの濃密な社会はクチコミが発達する。クチコミによる紹介販売という側面を持つネットワークビジネスは、ここでも日本人の特質から大きな影響を受ける。

違法なピラミッド商法の構成要件
・高額の入会金を支払わねばならない。
・販売員を勧誘したとき、その見返りとして、物やサービスの売買とは無関係に勧誘者に報奨金が支払われる。
・新規会員に対しても、同じような権利が与えられる(結果的に多額な出資をする)
・商品の在庫返品を認めない。
・勧誘対象を増やし続けなければならない。
これらの要素を持つと、正当なネットワークビジネスのつもりでも違法と解釈される。

サイドビジネスとしてネットワークビジネスに参入するものには、ピラミッド商法経験者が含まれる。
彼らは、「商品の愛用者を地道に増やす」というネットワークビジネスの基本をないがしろにして、無理な販売や押し込み販売などをする人が少なくないのである。
「連鎖販売取引とは、物品または権利の再販売、受託販売、販売の斡旋、または役務の提供の斡旋をする人を、特定利益が得られるといって勧誘し、その人と特定負担を伴う取引をすること」
「儲かるから」といって人を勧誘し、「だから入会するためにこれだけのお金が必要だ。」とお金を払わせてはいけないとされている。
安易に「儲かる」発言をしてはいけないことになっている。
また、勧誘に際して虚偽の事実を告げ、故意に事実を告げないことも禁じられている。
そういう問題を防ぐために、「概要書面」と「契約書面」の2種類の書面を交付することが義務付けられている。
主宰企業として不可欠な4つのこと。
1.情報開示の徹底
2.充実した教育システムの確立
3.加盟者支援体制の強化
4.参加者との公平な規約の確立
ネットワークビジネスに能動的に携わる人たちには、ある共通した特徴がある。生き生きして明るく、疲れを知らぬ働き者が多いことである。また、ものごとを前向きに捕らえる習慣を身に付けている。
ネットワークビジネス自体に人をそうさせる強いプラスの影響力があるのだ。それは、米国で生まれた成功理論に基礎を置いた教育がなされてきたことが大きい。
「望めばかなえられる」「人は誰もが驚異的な潜在能力を持っている」「人生はその人が考えたところの所産である。」といったプラグマティズムの発想が常に取り入れられている。

ディストリビューターの収入は次の3つの要素で構成されている。
1.小売差益
2.販売実績kによる利益還元
3.メンバー育成ボーナス
ディストリビューターが最大の効用ととらえているものは、以下のとおり
・相手にいいものを提供できたこと
・相手との関係が深まること
・自分のネットワークが広がること
世界各国のネットワークビジネス規模の順位
日本、アメリカ、フランス、ドイツ、ブラジル、イタリア、メキシコ、イギリス、韓国、台湾、、、
「上からの指示や命令で動くのではなく、自分で何をなすべきか考えられる人間でなければならない。高いモチベーションを持ち、自己コントロールできる人間が、組織体に依存することなく、自らの意志でチャレンジしていく。これからはそういう人間の時代だ。」

時代が本物商品を望むようになってきた。現代は物余りの時代である。
本物とは、安心して使用できる、使う人間を害さない、使うものを良くする、経済的である、という特性を持つ。

これからは、優秀なトップがいて、その下で自主的に動ける人間が大勢いる組織体が価値を制する時代である。
たとえば、コンビニエンスストアがそうだ。オーナー制だから自主的にやれる人間が実際活動の主導権を握っている人間は活性化し、停滞することが少ない。
そのような仕組みを流通で行っているのがネットワークビジネス。


2008年12月10日水曜日

「思考は現実化する(I)」

ナポレオン・ヒル

ナポレオン・ヒル博士が述べる奇跡というのは、あなたの人生の中で信じられない幸運をいかにして引き起こすか、ということだ。
引き起こすのはあなた自身なのである。
「この哲学が本当に有効な者であるかどうかを確かめるのはあなた自身だ。」

私の継母が実践した哲学とは、上手に夫を操り、刺激してやる気を出させ、その夫を尊敬できるよう、自分で持って行くことなのです。

「君にはできるはずがない。」、「君には難しすぎる問題だ。」、「君が生きている間にはまずできないよ。」等々の批判をはねのけることのできる免疫をつける必要がありました。
これらの批判を無視できるだけの強い自我を持たなければなりませんでした。

アール・ナイチンゲール「人間は自分が考えているような人間になる。」

「大きな問題に直面したときは、その問題を一度に解決しようとはせずに、問題を細分化し、その一つ一つを解決するようにしなさい。」

不動の信念に支えられて、願望(目標)を最後まで追求する、という強い意欲(モチベーション)が、あなたの人生を大きく左右することを心にとめておきたまえ。そしてまた、このような能力は誰もが持っている、ということも。

バーンズの信条
・自分の思考を自分で決定した目標にできるだけ集中して、私の心を反映と成功に向けよう。
・限りない信頼を元に、神の力に頼ることによって、自分で作り出す限界から私の心を解放しよう。
・私の祝福を受ける価値のある人々と共に祝福を分かち合って、欲張らない心を持ち続けよう。
・肉体的にも精神的にも学び続け、成長し続けることができるように、怠惰な自己満足の代わりに、建設的な欲求不満を選ぼう。
・狭量さを克服するように、全ての物事と全ての人々に対して、開いた心を保とう。
・他人の良い点を探し、他人の欠点に寛大になるように修養しよう。
・自己を哀れまないようにしよう。あらゆる状況の下で、より大きな努力のための刺激を探そう。
・私が必要とし、欲しいと思う物質的な富と、それを受けるのに私が値する人間かどうかを考え、その考えを尊重しよう。
・「少し余分に進む」習慣を持って、常に私に期待されるより、質量共に多くのサービスをするようにしよう。
・逆境と挫折は、常に同等の種子を宿していることを忘れずに、それを利益に変えよう。
・毎朝鏡出逢い去る津する男に向かって、恥じることの無いように、他人に対して行動するようにしよう。
・最後に、私の日々の祈りで神の意志との調和の内に私の命を認め、生涯を生きるために智慧を与えてくださるように祈ろう。

願望実現のための6箇条
・あなたが達成したいと思う願望をはっきりさせること。
 単にお金がたくさん欲しいなどと言うような願望設定は、まったく無意味なことである。
・達成したいと望むものを得るために、あなたはその代わりに何を”差し出す”のかきめること。
 この世界は、代償を必要としない報酬など存在しない。
・達成したいと思っている願望を取得する「最終期限」を決めること。
・願望実現のための詳細な計画を立てること。そしてまだその準備ができていなくても、迷わずにすぐに行動に移ること。
・達成したい具体的願望、そのための代償、最終期限、そして詳細な計画、以上の4点を紙に詳しく書くこと。
・紙に書いたこの宣言を、一日に二回、気象直後と、修身直前に、なるべく大きな声で読むこと。このとき、あなたは、もうすでにその願望を実現したものと考え、そう自分に信じ込ませることが大切である。

単なる望みを持つことと、願望を現実のものとして受け入れようと心の準備をすることはもともと全く違うことなのである。
信念を持つには、心を開くことが必要となる。つまり、素直さと心のゆとりが必要なのだ。

信念というものは、願望という、形を持たない一種の思考を、物理的な実態(たとえば金)あるいは現象的事実(たとえばスポーツで優勝する)に転換するのである。

勝ちたいと思って、勝てないのではないかなと思ってしまったら、あなたは勝てない。
負けるのじゃないかなと思ったらあなたはもう負けている。

願望を感情を込めて読むのはもちろんだが、それを繰り返し、繰り返し行うことにより、願望に信念という力が加わるのである。

願望の設定に基づいてプランを立てるときに、あなたは理性に頼ってはいけない。

成功しない人がよく犯す間違いは、学校を卒業すると、それで知識の吸収が終わるのだと思いこむことだ。

何かを成し遂げるためには、面倒なことなど何もない。

知識を持っているだけでは役に立たない。真威嚇な願望や目標を達成するために活用してこそ役に立つのだ。

人間が想像できるものは、必ず実現できる。



2008年12月1日月曜日

「残業ゼロ」の仕事力

吉越浩一郎

「時間内に終わらなければ残業すればいい」という考え方で対処していると、なぜ仕事が終わらないのかという理由が分からず、したがって抜本的な解決も図れないので、常に同じ問題が繰り返し発生し続けることになります。
問題を顕在化し改善する絶好の機会が、残業によって奪われてしまうのです。

本気で「残業ゼロ」をしたいなら、残業をしなくてもこれまでと同じ、いや、今以上に業績を拡大することができるように社員の意識を変え、会社のシステムを作り替えることを同時にやらなければならないのです。

「どうせ残業すればいいのだから」という、弛緩しきった仕事のやり方が体に染みついた日本のホワイトカラーは、もともと仕事の密度が薄いはずですから、心配するには及びません。

「緊急対策」「再発防止」「横展開」が基本

「そんな気分だから」という感情や感覚ベースの言葉はすぐさま却下されます。
「最近は野菜中心だったし、魚は昨日の夕食に食べたろ。それに、先日手に入れた赤ワインもそろそろ飲んでみたいから、今夜は肉量が良いと思うんだ」というような明快なストーリーがあって、やっと美味しい夕食にありつけるのです。

「優先順位を考えたり、スケジュール表を作ったりする暇があるなら、その間に仕事の一つも片付けた方が良い」

デッドラインを決める際、気をつけなければならないのは、相手の顔色を見て、「これくらいならできるだろう」という配慮をしないことです。そうではなく、あくまで「会社にとって正しいことを優先する」、これがデッドラインの決め方の極意です。

書類などのファイリングも、仕事の案件ごとに分けるのではなく、デッドラインで整理するのが一番良いと思います。

「なぜこうなるのか」ということを、ありとあらゆる事実と情報を集め、それらを使って理詰めで証明する以外、ボスを納得させる術はないのです。

「無理せず続ける」ことが重要なのです。
そうやって続けていると、やがて全ての問題の根底にある「根の深い問題」の姿が明らかになってきます。

TTP(徹底的にパクる)と名付けて、今でも仕事の信条の一つにしています。

「会社での8時間を懸命に働くのは、当たり前である。当たり前でないのは、会社が終わってからの時間をどう過ごすかである。」

「60点主義で即決せよ。決断はタイムリーに成せ。決めるべき時に決めぬのは度し難い失敗だ。」
「人は早く高度の仕事に就けるほど伸び津港産が大きい。仕事は重課主義でゆけ」
「人はいつも不足気味にしておけ。そうでなければ人は育たぬ。」
「暇がないので考えられない」というのは誤りだ。忙しいときほど考えは身につく・・・

「ノー残業デー」を定着させるために、まず私がやったのは、違反があった部署に反省会を義務づけることでした。目的は、残業が起こった原因の究明と、再発防止のための対策を自分たちで考えてもらうことです。
その考えを糞味噌にこき下ろして、「こんな思いをするなら、残業しない方がましだ。」と考えさせること。

GWなんて、毎年あることだし、時期も決まっているのですから、あらかじめ年間スケジュールに組み込んでおいて、さらに、sこまでにやるべき事が月間・週間スケジュールに落とし込まれていなければおかしいのです。

それでも、残業したら「連帯責任」。

大切なことは、毎日仕事を終えた後の3時間あまりを「自分の人生のために投資する」、と考えることです。
短期的な仕事のための情報収集と言うよりも、もっと長いスパンで自分にとって本当に必要な人と経験のためにその時間を使うべきです。

どんなに親しい人が相手でも、二次会には行かない、と決めていました。なぜなら、私の場合、夜は八時間寝ないと翌日調子が出ないからです。
二次会に行っていたら、大切な八時間睡眠が確保できませんからね。

私にとって、仕事はゲーム以外の何ものでもありません。だからこそ、「勝つ」ということが、最も重要なテーマなのです。

今居る組織で何か問題が起こって、このままではそれが解消できなことが分かっていたとしても、これまでのやり方を積極的に変えようという人は希です。
なぜなら、たとえ間違っていようと、慣れ親しんだ世界に居続ける方が、何が起こるか分からない新しいことに挑むより、ずっと居心地が良いからです。

うまくいかない責任は部下ではなく、部下の意見に左右されるトップにあるのです。

「失敗する」のは、途中で諦めるから失敗するのです。成功するまで続ければ失敗のしようがないでしょう。部下が協力してくれないのなら、協力したくなるまでこちらも踏ん張る覚悟が必要です。

会社を強くして競争にかつ。組織が共有する者はこれだけで十分です。理念など無くて結構。そして、この目的を果たすために、何をすべきか考えるのがリーダーの仕事です。

健全な組織というのは、人間の体のようなものです。つまり、「のどが渇いたら台所に行って、水道の蛇口からコップに水を注いで飲む。」というような、目的達成のための合理的な行動がスムーズにできる、ということです。

まずは、自分の裁量がきく範囲で、取り組んでいくことも同じように大事だと思います。

トップがリーダーシップを発揮し、部下がフォロワーシップでそれに答えると言うことがきちんとできている会社には、市場の変化にも素早く対応できるだけのスピードが備わっているはずです。
だから、将来のリーダーを目指すのであれば、部下で居る間はひたすらフォロワーシップを磨くこと!

フォロワーシップは、素直で従順であれば良いという意味ではありません。ただ従うのではなく、「この指示にはなんの意味があるのだろう」「なぜ、今これをしなければならないのか」といったことを常に考えながら動くのです。

どう考えても自分はそう言ったリーダーとしての素質を持ち合わせていない、という人はどうしたらいいのでしょう。
そう言う人は、リーダー以外のところに自分の活躍の場を見つけ、そこで腕を振るえばいいのです。

にぎやかで活気溢れるオフィスというのは、誰も仕事に集中していない状態なのです。

個室で仕事すると、以前とは比べものにならないくらい仕事が進むことがわかりました。
「がんばるタイム」で、騒がしい状態をなくし、仕事に集中する。
違反者がいれば所属する部署には例によって、罰金が科せられます。

組織の上層部だけが情報を握っていて、密室で何でも決まっていくような組織が、健全であるはずがありません。
「自分たちはいつも蚊帳の外」である社員のモチベーションがどうして高まるでしょうか。
しかし、情報をオープンにすると言うことは、反対の意見を生み出すと言うことなのです。
それでは、トップが社員と同じレベルの情報しか持っていないにもかかわらず、「自分の意見に従え」と社員に言える根拠はいったいどこにあるのでしょう。
何が、会社にとって正しいのかを論理的に考え、なおかつ判断に至るスピードが速く、決断する勇気を持ち、責任を取る覚悟がある。そして、その判断が圧倒的に正しい。

もしあなたがビジネスパーソンとして勝ち残っていきたい、と強く願うのであれば、動物である人間が、本来持っているはずの野性味を取り戻すところから始めることです。
真面目で従順なのが善である、という常識を捨ててみると良いでしょう。
「GNN,義理・人情・浪花節」は、野性的であるためには役に立たないので無視します。

いくら自分では全力を出しているつもりであっても、本来のその人のキャパシティから見たら、明らかに余力が残っているように思われます。
自分のキャパシティを知るのは、それほど難しいことではありません。
仕事にデッドラインをつけて、自分を追い込めばいいのです。
そうすれば、仕事のスピードは必ず上がります。

私が、仕事はゲームだというと、「ゲームとはなんだ、不謹慎だ」と怒る人が居ます。そう言う人は、仕事をなんだと思っているのでしょう。
・自己実現の場?
・人生そのもの?
これって、おかしくはないでしょうか?
会社にとって見れば、社員が仕事で自己実現していようが居まいが、はっきり言って関係ない話です。

「仕事はゲーム」と割り切っていれば、自意識のような邪魔な者は脇に置いて、純粋に「ゲームに勝つために取るべき最善の方法」を取ることができると思うのです。
百貨店、取引先の社長達のテーブルに、迷わず近づいていく。

自己実現とか、人生そのものとか、夢とか、仕事に余計な意味を持たせると、それが時として、仕事の足かせにもなりかねないのです。

独立に欠かせない能力の一つに、リーダーシップがあります。
これを獲得するには、部下としてフォロワーシップを学びながらも、常に「自分が上司ならこうやる」というシミュレーションと、いつか自分が上に立つのだという気概を忘れないことです。

これから働く会社を選ぶ若い方は、ぜひ現場に近い、小さな組織で実力を磨いていくことをオススメします。

「人生を愉しむためには、準備が必要だ」
定年後に時間ができても、それまでの間に計画を立て、家族や友人との絆を深めるなどの準備をしておかないと、ようやくできた時間が、ただただ苦痛な「余生」となってしまう危険があるのです。

働くために生きる、ではなくて、生きるために働く、でなくてはならない。
日本人はほとんどが働くために生きるです。

本人は家族のために頑張って働いているつもりでも、家族は必ずしもそう思ってはくれません。
ときには強烈なしっぺ返しが待っているのです。

「結婚するまでは、お互いの目を見つめ合ってきました。これからは、手と手を握りあって、同じ方向に顔を向けて歩いていきましょう。」

「生涯現役を目指す」というのは、日本人の理想とされる生き方のようです。もちろんそれも結構だとは思いますが、現実問題として、一生働けるという人は限られているでしょう。

そう考えると、生き甲斐や自己実現というものは、仕事よりも仕事以外の生活に求める方が自然だと思いませんか?

日本の場合、定年を迎えるときに、「さぁ、これから自由を満喫するぞ」と、喜び勇人はまれで、ほとんどの人は、再就職先を探すなど、一日でも長く働こうとするのが普通です。
「とにかく働いていたい」という気持ちの裏には、「仕事が無くなったら何をしていいかわからない。」という恐怖があるのでしょう。

何を準備して良いか分からなくても、とりあえず残業が減れば、その分自由な時間が増えますよね?
その時間を楽しめるようになるだけでも、十分準備になるはずです。

それまで家族の会話が足りなかったと思う人は、とにかくパートナーと話をすることから始めるのも良いでしょう。
あなたの「本生=本番の人生」を充実させるために、明日からは少し早く帰ってみませんか?