2008年12月27日土曜日

「残業ゼロ」の人生力/吉越浩一郎

毎日三時間を「本生」の準備に投資する。
勝ち組、負け組に分けるなら、それは仕事という狭い範囲ではなく、あくまで人生全体の勝ち組を目指さなければ意味がありません。
残業をゼロにして、本生に投資するための三時間を確保することが出来れば、人生の充実度・人生力は必ず高まります。

私たちは給料をもらっているのですから、新入社員であっても立派なプロのはずです。プロフェッショナルである以上、期待通りの、いや期待以上のパフォーマンスを見せ、成果を出さなければいけないはずなのです。

仕事というのは、本当に集中してやっていれば、就業時間にはへとへとになって、とてもじゃないが、残業など出来る状態ではないというのが本来なのです。

I wish you health, happiness, and wealth.

幸せに暮らすには、健康とお金が大事だということが分かっているのです。

ILO132号条約には、有給休暇の日数は6ヶ月以上の勤務実績があれば最低三週間、そのうち2週間は連続して与えなければならないと規定されている。
最低でも一年に一度、2週間続けて休むことが、健康な毎日を送るために必要だということ。

本生への準備は、週末を家族で過ごす→1週間旅行に行き、共にすごす。
家族と共に過ごし、何度も衝突を起こし、これなら会社に行っていたほうがましだなどと思っていはいけません。この経験が、本生の準備に大事で、どうすればお互いが気持ちよく暮らせるのか、あらかじめ試行錯誤しておくこと必要がある。

現在の状況に不満があるのなら、変えるための行動をなぜ起こさないのですか?
いつか誰かが変えてくれるのをひたすら待っているだけというのは、自立した大人のとるべき態度ではありません。

長い休暇を終えて、出社し仕事に取り掛かったとき。頭の回転は速いし、アイデアも次々にわいてきて、自分でもびっくりするくらい仕事がはかどるのです。

社会の中で生じるストレスやプレッシャーーに対する日本人の耐性が、年々弱くなっていることが、最大の原因だと思ってます。そして、本来、社会との関わりあいを教えるべき学校教育が、その役目を十分に果たしていないことが問題であると考えています。
今の日本人に足りないのは、ちょっとやそっとのことではへこたれない野性味。


最近は子供に、あたかも友達のように接する親が増えてきているようなのです。
友達は横の関係ですから、乗り越えるべき上下関係を教える機会がそこにはありません。
競争に耐えられる自立した人間に育て、社会に送り出すことこそが、本当の愛情なのではないでしょうか?

日本人の子育てには、親子のコミュニケーション量が圧倒的に不足しています。
反抗期になったら、親子のコミュニケーションは、ほぼ不可能と思っておいたほうが良いでしょう。
つまり、それまでにどれだけの会話を交わせるかが、子育てにおいては何よりも大事なのです。

理屈で物事を教え込もうとする父親よりも、母親が一緒にいて、「あんなことはしないでね。」「あなたがこうするとお母さんはうれしいな。」と会話の 中で子供に教えていく。あるいは、母親の喜ぶ顔や悲しい表情を見て、「これはいいことなんだ」「こういう態度をとると、周囲の人はがっかりするのか」と子 供自ら気づく。

人生の成功確立を高めるためには、気づきの力、努力を積み上げる習慣を身に付けることが重要なのです。


違法駐車が出来ない状態にして、問題の本質を顕在化させる。これをせずに対策を考えても、本質的でスピーディな解決にはなりません。

できるだけ若いうちに海外に行ってそこで生活してみることです。そうすれば、自立した個人というのが、どういうものかがすぐに分かります。
また、そういう人間の中で生きていくためには、自分も自立した人間にならざるを得ないことも分かるでしょう。


夫婦同伴がオフ人脈に繋がっていきます。定年後の本生を豊かにしたいのであれば、今からこのようなオフの人間関係を大事にしておくに限ります。

知的な話で周囲の興味を集めたり、突っ込んだ議論をしたりといったことが、日本人はあまり得意ではありません。
そして、パーティーのような場で豊富な話題を披露し、またきちんとした議論や自己主張が出来ないというのは、とりもなおさず子として自立した大人ではないということです。

会話は夫婦一緒の食事から。
外食するとなると、きちんと化粧もしなければならないし、服装も何を着ていくかあれこれ考えることでしょう。
そういったことは、やはりうれしいものなのです。

「いつまでも元気に働けること」
いつまでも元気にいられることは大切なことです。だからといって、ずっと働きたくはありません。
元気な限り働き続けるのが幸せな人生だなどと誰かに言われたら、冗談はよしてくれと私はその人に言うでしょう。
なぜなら、私には人生でやりたいことが、仕事以外にもたくさんあるからです。



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