2012年10月27日土曜日

ほんとうは仕事より大切なこと/吉越浩一郎


結婚を考えること、
それは、いまの自分の働き方を
見つめ直すこと──。

トリンプ元社長が、結婚4 0 年を迎えて初めて明かす
従来の“人生の公式"にとらわれない
本当のシアワセのための生き方・働き方のススメ

「多少の不安はあったとしても、愛が支える互いの心に従い、最初の一歩を踏み出せば、
1+1が3にも4にもなるのが結婚です。それは、結婚後に直面したいくつもの「山」
を越えてきた私の実感です。 自分が学生結婚や国際結婚をしたから、力を込めてそう言うわけではありません。
適齢期の結婚であれ、晩婚であれ、もちろん日本人同士の結婚であっても、
結婚が新たな人生のジャンピング・ボードになることはまちがいのないことです。
それは、時代や洋の東西を問わず受け継がれてきた「人生の公式」のようなものだと思いますが、
ただ、これから結婚する若い世代には、従来の 公式 を少し見直してほしい。
それが、本書執筆の大きな動機になっています。」(本書「まえがきに代えて」より)
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「夫の収入が10万円減ることによる結婚満足度の低下は何によって解消できるか?」

1.平日に食事、くつろぎの時間を妻が夫と過ごす大切な時間と感じる日が以前より六日に一日増えること
2.平日の夫婦の会話が1日平均16分増加すること。
3.妻が夫と過ごす大切な時間と感じる生活時間の総計が休日平均54分増加すること。
4.夫の育児分担割合が3%増加すること。

1日1回は、ジョークで笑いを取る。
ユーモアや笑いのセンスは天性の感性だという人も居ますが、私は、単なる習慣の問題だと思います。

システムD「もつれた糸をほどく」
フランス人は、歴史的にはゲルマン民族の値を引くと言われていますが、文化・言語的にはイタリア人と同じラテン民族の系統にも属しています。システムDという言葉には、二つの民族が凝縮されている。
一つは、ラテン系の楽天的な「何とかなるさ」というニュアンス。
そして、もう一つは、ゲルマン民族の規律性「なんとかしよう」という諦めない姿勢。

妻本主義
妻の心に寄り添い、妻と同じ方角に目を向ける姿勢や意識を忘れず、日頃の行動や生活スタイルもできるだけ妻の「植物的な意志」に合わせる。


「結婚を考えること、それは、今の自分の働き方を見つめ直すことである。」




2012年10月20日土曜日

君はまだ残業しているのか/吉越浩一郎


ワークライフバランスの重要性が叫ばれて久しいが、あいかわらず日本の会社は残業天国。このままでは社員はますます疲弊し、企業も衰退していくばかり。
本書では、「早朝会議」「がんばるタイム」といったユニークな取り組みで、全社残業ゼロ&19期連続増収増益を達成した元トリンプ社長が、残業削減と成果向上を両立させる極意を伝授する。
◎ToDoに優先順位をつけない
◎「デッドライン」に余裕を持たせない
◎オリジナルにこだわらない
◎会議は長く・多くする
◎「夜の3時間」は自分に投資する
など、著者が提唱するのは常識を覆すことばかり。しかし、この方法で著者は自分と会社の「完全残業ゼロ」を達成した。
巻末には、佐々木常夫氏(東レ経営研究所特別顧問)とのオリジナル対談「みんなが幸せになる『働き方』の話をしよう」を収録。
新入社員から経営者まで、いまの働き方を変えたいすべてのビジネスパーソン必読の書。
ベストセラー『「残業ゼロ」の仕事力』を改題し、再編集。
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ホワイトカラーは生産工場などで行われている「問題の原因追及」ができないのは、残業が問題そのものを見えにくくしてしまっているのが大きい。

まずロジックで骨組みを堅め、その隙間をGNN(義理・人情・浪花節)で埋める。こうやってバランスを取るのが、日本人にとっては一番安定しているような気がします。

問題は細分化すれば、自分ができることや、やるべき事が具体的に見えるので、直ぐに行動を起こすことができます。

デッドラインを決める際、気をつけなければならないのは、相手の顔色を見て、「これくらいならできるだろう」と配慮をしないことです。そうではなく、あくまで「会社にとって正しいことを優先する。」、これがデッドラインの決め方の極意です。

人はいつも不足気味にしておけ。そうでなければ人は育たぬ。
60点主義で即決せよ。決断はタイムリーに成せ。
決めるべき時に決めぬのは度しがたい失敗だ。
人は早く高度の仕事につけるほど伸びる公算が大きい。仕事は重課主義で行け。

「脳が命令したら右手はそれに従う。以上、終わり」これができる会社が一番強い。

仕事以外の人生を、本生の準備として普段から充実させておく。





2012年10月7日日曜日

反原発の不都合な真実/藤沢数希

3.11以降、原発を絶対悪と決め付け、その廃絶こそが「正義」という論調がマスコミでは吹き荒れている。しかし、この世にリスクのない技術は存在しない。原子力を代替するはずの「自然エネルギー」の実力のみならず、転換するリスクや懸念材料を冷静に見つめるべきではないだろうか。そんな感情論を超えた議論のために、原子力技術、放射線と健康被害、経済的影響を検討し、将来を見据えたエネルギー政策を提言する。
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