2011年10月31日月曜日

会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール/福沢恵子・勝間和代

できる社会人はウラもオモテも使い分ける!
仕事は出世よりもやりがいが大切?→ NO!
ほめられるのは評価されている証拠?→ NO!
派閥やごますりは悪いこと?→ NO!
産休・育休は当然の権利?→ NO! etc. 
今まであなたが思っていた会社の常識は「非常識」だった! 会社で向かい風のなか遠回りの道を歩むのはもうおしまい。会社生活を楽しくサバイバルしてキャリア・アップできる最短ルートを、豊富なイラスト&図解でていねいに解説します!
編集者より
目からウロコとはまさにこのこと! 社会人になって早〇年。「カイシャ」の
ルールはわかっているつもりでした......が、大勘違い。私のやってきたことは
ルール違反ばかりでした。
だからこそ、ルールさえ知れば、会社生活を楽しく快適に過ごせることうけあい
です。この本を読んだその日から「社内政治」を実行し、毎日「残業はせずにす
んなり退社」し、「本音とタテマエ」を使い分け、「上司にはどんどん叱られ」
て「お給料アップ」。そんな会社の花道を歩みませんか

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・組織で働くからには、出世を目指すべき。出世しなければ働く意味がないと思う。
権限と責任の範囲が広がること。
自分の好きな仕事だけ、あるいは楽にできる仕事だけを「生き甲斐」のようにやっていくとすると、いずれ会社のお荷物になってしまうおそれがあります。
自分がやらなくては成果が生まれない、ではなく、仕組みを作っておいて、成果や利益を上げていく。
理不尽な命令もまずは、1,2年やってみる。

・自分で有能だと思っている人が、はたから見て有能だとは限らない。
相手の期待値を超えた仕事をする。

・社内政治は仕事をスムーズに進めるための情報交換のシステムとして活用する。
メンターを見つける。相手を育てるのが好きな人、自分がこうなりたいと思えるような人。
メンターの人へは、自分自身がしっかりと成長することで、恩返しをしていく。

・働きに見合った報酬を要求しないと、なめられる。
会社を辞めるときに、自分の価値が分かります。熱心に慰留されなければ、会社にとって自分はそれだけの人材だったと冷静に認めるべきでしょう。
お金は社会からあなたへの期待値を指すものであり、将来の投資の元手であり、非常に重要なもの。
リスクとは、何かのリターンを得るために必要とされる、金銭的時間的な投資であり、「単なる危険」ではない。
自分の仕事が一時間当たりいくら稼いでいる仕事なのか、皮膚感覚で分かっている必要があります。

・企業では、一匹狼よりも、チームワークのとれる人が求められる。
仲間とのチームプレイを身につければ、自分の可能性を広げることができる。

・上司のほめ言葉は下心ありのリップサービスの可能性が高い。
褒められても舞い上がらない。アサーティブに断る術を身につけ、評価に繋がる仕事をする。

・たとえ正論であっても、本音を言って相手を否定してはいけない。
会議で発言をするのはあくまでも議論を前に進めて会社の利益に貢献するためであって、どちらが正しいのか判定をするためではありません。
正しさよりも場の目的の追求が重要。

・攻撃されたら反撃する。
有能であればこそ、攻撃される。組織の中である程度実力を持っている、存在価値がある人材になると、必ず起こりうること。

・誰からも嫌われないでいることなど、あり得ない。
全員に好かれることは無理。ハッキリ言って自分が道でも良いと思っている人に嫌われても、そんなに実害はないと開き直る姿勢も必要。
感情にまかせた怒り方は絶対に避けるべき。

・時間数ではなくて成果(アウトプット)が評価の対象となる
頭脳労働にもかかわらず、時間の長さによって働きをはかるのはおかしい。
ホワイトカラー・エグゼンプションの正しい狙い。
長時間労働が自己満足とかしていないか、仕事の効率を振り返る。

・一見、ごますりに見える行為や習慣も、仕事を強調して効率よく勧めるためには必要だ。
職場のコミュニケーションで大事なのは、協調性を持って周囲の人々に気持ちよく仕事を進めてもらうこと。
信頼関係を家一斉することは、ごますりや媚びではないと心得る。

・叱られたときこそ成長のチャンスとなる。
失敗した際に注意を受けたり、アドバイスをもらったりするのは、決して恥ずかしいことではない。叱られることを避けるのは、失敗を避けることであり、それでは自分の成長が止まってしまいます。

・仕事もプライベートも充実すると、きっちり分けるという意識が消える。
仕事とプライベートは双方がよい影響を及ぼしあってこそ充実する。ワーク・ライフ・ハーモニーを目指す。

・産休・育休を当然の権利と考えない。
妊娠・出産に際しては、いかにして自分と周りの負担を軽減するかを、戦略的に考えていく必要がある。
会社に借りを作っているようなもの。
職・住・保の接近をはかる。移動時間を短くし、貴重な時間を買う。
子育ての両立は本人の努力より、どれだけ働きやすい業界か、会社かということがほとんどの要素を決めてしまっている。



2011年10月30日日曜日

弾言/小飼弾



知恵とスキルを磨いて生き残れ!小飼弾が教える格差時代の成功術。
【著者からのメッセージ】あなたは、自分という会社の社長で筆頭株主
仕事がない、給料が安い、休みが少ない、人付き合いに疲れる、恋人ができない、やりたいことが見つからない、老後が心配……
世界でもまれな、豊かで安全なはずの国、日本では大勢の人が今日もため息をつきながら生きています。いったいなぜなのでしょう。
政治家が無策だから? 教育がなっていないから? 大企業が搾取するから?
なるほど、どれにも一理あります。だからと言って、あなたが今すぐ政治や社会をどうにかできるわけではないでしょう。まず、あなた自身ができることから始めてみませんか。
そもそも、あなたがうまくいっていないのは「なぜ」か、真剣に問うてみたことがありますか。本当に問題なのは、いったい何なのでしょう。
それを考えるのは、非常に難しそうです。テレビや新聞を見ているといろいろなことがわかったような気にはなりますが、そこにあるのはあなたの「なぜ」に対する答えではありません。
実は、考えるためのヒントは「会社」にあります。会社の経営がうまくいかなくなった時、経営者はまずどうしますか。現状分析に必要なさまざまなデータを集め、問題を洗い出し、対策を練るでしょう。
個人でもまったく同じことが言えます。自分に関する正確なデータを集め、それを元に対策を考えるというプロセスが肝要です。その時に、会計で使われるバランスシート(貸借対照表)の考え方が非常に役立ちます。金銭面での収支が明確になるだけでなく、自分の価値を向上させる手がかりとなるのです。
この本では、バランスシートに基づいて世界をヒト、モノ、カネという3つの要素に分けて考えます。実体のあるモノを、人間の知恵(ヒト)によって活かし、カネという価値を生み出しているというわけです。このように世界を定量的に捉えることで、自分の問題点や取るべき行動がすっきりと見えてくることでしょう。
みなさん11人は、自分という「会社」の社長で、かつ筆頭株主です。人生の負債を減らして利益を上げ、上手に自分を経営していきましょう。

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バランスシートを個人の収支に応用した場合の考え方。

・ものを安く買うために、貴重な時間を無駄に使うな。
・生活に困ったら、まず経費削減から始めろ。
・残業が多く、学ぶべき人が居ない会社なら辞めろ。
・時間がちょっとでも空いたら、本を読め。
・常に問題意識を持ちながら、本を読み、自分を読め。
・禁テレビは禁煙よりも効果がある。
・何事も楽しく学ばないと続かない。
・何でも自分のせいだと考えてみろ。
・人付き合いの利益を得るために、必要以上のリソース(時間)を費やしていないかをチェックすべし。



2011年10月29日土曜日

入社一年目の教科書/岩瀬大輔

ベテランも新人も、今日から仕事への取り組み方や考え方がすぐに変わり、一生役に立つ「指針」となる一冊。東大×MBAで30代でライフネット生命保険の副社長になり、ダボス会議の「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」に選出された著者が初めて語る、仕事における原理原則とその具体的方法。
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1.頼まれたことは、必ずやりきる。
2.50点で構わないから早く出せ。
3.つまらない仕事は無い。

コミュニケーションはメールor電話ではなく、メールand電話。
ビジネスパーソンの勉強は必ずアウトプットへ結び付けるべき。
脳に負荷をかけ、より深く考えるように訓練する。
新聞は2紙読め。毎日目を通すことに意義がある。
目上の人を尊敬せよ。
叱られたら意味を見出せ。
宴会芸をやる姿勢を通して、あなたの人間性をトータルで見ている。
自分の体調に敏感になり、自分を客観視する努力をする。
社会人としての能力は、一緒に仕事をしていて楽しいと思うかどうか。
人は人と比べてる限り、幸せにはなれない。
社内の人とは飲みに行くな。





2011年10月19日水曜日

風の男 白州次郎/青柳恵介

日本国憲法誕生の現場に立ち会い、あの占領軍司令部相手に一歩も引かなかった男。常に活眼を世界に注ぎつつ、我が道を行く天衣無縫の気概。物事の筋を通し、自説を曲げぬ強靱さ。と同時に、内に秘めた優しさ、しなやかさ、ユーモア。端正な面立ち、洒落た身なり、寸鉄の片言。正子夫人を始め、この男に魅せられた人々の「証言」から蘇る「昭和史を駆け抜けた巨人」の人間像。
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ホイットニー「白州さんの英語は大変立派な英語ですね。」といった際、「あなたももう少し勉強すれば、立派な英語になりますよ」と応えた男。

「池田さんはいい人だと思ったな。ところが偉くなったらダメだった。洒落た洋服を着て、演壇に立つときに斜に構える、あぁなったらいかんです。」

「人に好かれようと思って仕事をするな。むしろ半分の人間に積極的に嫌われるように努力しないと、ちゃんとした仕事はできねえぞ」

S.Gウォーバーグという会社は、大学で経済や政治を専攻したものを採用せず、歴史や文学を学んだものを採用するならいがある。ウォーバーグが日本経済の将来に期待をかけたのも、単なる経済的な見透しではなく、日本の歴史、日本人の精神性を高く評価した故のことであるという。




2011年10月9日日曜日

会社を辞めるのは、「あと一年」待ちなさい!/石田淳



日本のビジネスマンを取り巻く環境は悪化の一途をたどり、「このままでは将来が……」といった不安におびえている。こうした状況の際、従来ならば転職・起 業といった選択肢も考えられたが、安易に転職・起業をした結果、どん底に陥った人も大勢いる。◆そこで今回、著者は行動科学マネジメントの視点から、転 職・起業に続く第三の選択肢として、「続職(=自分で条件や期限を決めたうえで、今の会社に積極的にとどまる働き方)のススメ」を提言する。期限は1年。 これは、将来を見越した上で、会社にいる間に会社員でないとできない経験を積んでおくことで、「将来の選択肢」を大幅に増やすことを目的とする。しかも 「1年だけ」と期限を決めて働き続けることで、真剣に転職・起業を考えている人には現状を見直すヒントとなり、「辞めたいけど、辞められない」といったジ レンマを持つ人には現状を肯定する免罪符となる。◆同時に、会社にいる間にスキルをアップさせれば、将来的には好条件で転職することも、自分のやりたい仕 事も始められる。仮に、会社にとどまったとしても、「会社にしがみつかない生き方」を身につけることができるようになる。内容構成 1.「続職」という選択肢 2.現在の立場を再認識する 3.1年後に向かって続ける実行力 4.お金と時間の使い方を改善する 5.仕事の「仕組み」を作る 6.足りないスキルを身につける 7.秘められた可能性を引き出す
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・仕事に嫌気がさしても、勢いで辞表を提出するのは厳禁。
・まずは積極的に今の会社で「一年後」に目を向けて「続職」し、働き方を変えていく。
・目標は「どんな決断をしても大丈夫な自分になること。
・会社員のメリットを再確認。
・人脈の基礎は、社内人脈
・会社員だからこそ、自分ブランドに目を向ける。
・転職活動をすると、自分の社会的な評価を思い知らされる。
・ちゃんと時間と向き合えば、一年でかなりのことができる。
・壁一面にカレンダーを貼ると、時間を意識しやすくなる。
・根性に頼るのではなく「続ける技術」を身につける。




格差と貧困がわかる20講/牧野富夫・村上英吾


非正規労働者の比率
1990半ば:20%
2008年:34%

労働力調査:雇用形態別の割合:男女別非正規の割合
男18.3%:女53.5%

1.夫の雇用が安定している。
2.夫の給与が養育費等をまかなえるよう、年々上昇していく。

日本の男女の働き方の問題点は、あまりにも選択肢が少なすぎる。
・仕事をあきらめて不安定な身分の非正規社員。
・子供をあきらめて正社員として働くか。

阪神大震災では女性高齢者に被害が集中。
理由
高齢者の独り身
男女間の賃金格差(スウェーデン88.4、アメリカ81.0、日本65.9)
累積的不利

フルタイム労働とパートタイム労働の待遇の均等化。
復職の権利を保障した育児離職精度。

1998年、フランスの新規雇用の86%は非正規雇用である。7人に1人しか正規雇用となれない。




2011年10月4日火曜日

35歳までに天職を探す「転職」の教科書/鉾立由紀



キャリア・デザイナーとしての経験を基に、この不況の今だからこそ、よりスムーズに、よりよい仕事に就けるよう何を準備すべきか、どうキャリ活していくべきかを考えて、行動できるよう、30代前後のためのサクセス・キャリア転職の準備書。
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実績棚卸し
・自分の専門は何なのか?
・会社の収益を増やすために何ができるか?
・会社のコスト削減のために何ができるか?
・業務の効率化を図るために何ができるか?
・自分が貢献できた実績は何なのか?

アピールするのは、その会社でしたいことでなく、あなたがその会社に貢献できること。

質問力
・このポジションの詳しい職務内容を教えていただけますか?
・今回どうしてこのポジションを募集されているのですか?ビジネス拡大でしょうか?それとも、前任の方がおやめになる?
・このポジションは部署の組織でどのような位置づけとなるのでしょうか?
・この部署は会社(または組織)全体の中でどのような位置づけなのでしょうか?
・私はどなたの直属下で働くことに成るのでしょうか?
・こちらの部署では最近どのようなプロジェクトを行われましたか?
・会社はどういった方向性をお持ちですか?
・今後のビジネス拡張計画はどのようなものですか?
・会社または業界が直面している主だった課題は?
・御社は競合他社とどのような差別化を図っていらっしゃいますか?

本題に入ろうとする前に、いくつかお伺いしたいことがあるのですが、質問して良いですか?
「この職務において、どのような人材が理想だと考えてらっしゃいますか?」
「職務経歴書をごらんになって、私のどんなところが気に入っていただけたのでしょうか?」
「私がもし、このポジションに採用されるとしたら、どんなところが私にとって難しい点になると思いますか?」

自分のイメージにあった仕事にのみ応募する!とかたくなにならず、今のあなたの実績にフィットする仕事であれば、ためらわずに挑戦してみてください。
最低限のポイント
・面接を受けている企業、仕事で、あなたが今までやってきた経験を活かすことができるのか?
・今までの経験を活かしつつ、同時に新しいことを学ぶことができる環境なのか?
・あなたの上司になる人と一緒に働くイメージができるか?
・直感レベルで、この会社の、この仕事が好きか?

最低限の受入可能な条件を明確にしておく。

円満退職は必須。
どんなときにも誠実な対応を心がける。
×「退職させて貰えるよう、上司にお願いする。」
○「丁寧に、しかししっかりと、確固たる意志を持って「退職する」という旨を直属の上司に伝える。」