2011年10月30日日曜日

弾言/小飼弾



知恵とスキルを磨いて生き残れ!小飼弾が教える格差時代の成功術。
【著者からのメッセージ】あなたは、自分という会社の社長で筆頭株主
仕事がない、給料が安い、休みが少ない、人付き合いに疲れる、恋人ができない、やりたいことが見つからない、老後が心配……
世界でもまれな、豊かで安全なはずの国、日本では大勢の人が今日もため息をつきながら生きています。いったいなぜなのでしょう。
政治家が無策だから? 教育がなっていないから? 大企業が搾取するから?
なるほど、どれにも一理あります。だからと言って、あなたが今すぐ政治や社会をどうにかできるわけではないでしょう。まず、あなた自身ができることから始めてみませんか。
そもそも、あなたがうまくいっていないのは「なぜ」か、真剣に問うてみたことがありますか。本当に問題なのは、いったい何なのでしょう。
それを考えるのは、非常に難しそうです。テレビや新聞を見ているといろいろなことがわかったような気にはなりますが、そこにあるのはあなたの「なぜ」に対する答えではありません。
実は、考えるためのヒントは「会社」にあります。会社の経営がうまくいかなくなった時、経営者はまずどうしますか。現状分析に必要なさまざまなデータを集め、問題を洗い出し、対策を練るでしょう。
個人でもまったく同じことが言えます。自分に関する正確なデータを集め、それを元に対策を考えるというプロセスが肝要です。その時に、会計で使われるバランスシート(貸借対照表)の考え方が非常に役立ちます。金銭面での収支が明確になるだけでなく、自分の価値を向上させる手がかりとなるのです。
この本では、バランスシートに基づいて世界をヒト、モノ、カネという3つの要素に分けて考えます。実体のあるモノを、人間の知恵(ヒト)によって活かし、カネという価値を生み出しているというわけです。このように世界を定量的に捉えることで、自分の問題点や取るべき行動がすっきりと見えてくることでしょう。
みなさん11人は、自分という「会社」の社長で、かつ筆頭株主です。人生の負債を減らして利益を上げ、上手に自分を経営していきましょう。

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バランスシートを個人の収支に応用した場合の考え方。

・ものを安く買うために、貴重な時間を無駄に使うな。
・生活に困ったら、まず経費削減から始めろ。
・残業が多く、学ぶべき人が居ない会社なら辞めろ。
・時間がちょっとでも空いたら、本を読め。
・常に問題意識を持ちながら、本を読み、自分を読め。
・禁テレビは禁煙よりも効果がある。
・何事も楽しく学ばないと続かない。
・何でも自分のせいだと考えてみろ。
・人付き合いの利益を得るために、必要以上のリソース(時間)を費やしていないかをチェックすべし。



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