2008年2月29日金曜日

サブプライム問題とは何か

春山昇華

世界の好況は、借金漬けのアメリカ人のおかげだった。だが、サブプライム問題が歯車を狂わせた。
ブラックマンデーを乗り越え、30年間相場で生きてきたプロが「サブプライム」の正体を解き明かす。

筆者が4年にわたり、日記に記録してきた住宅市場と金融市場で起きた事件についてまとめ、サブプライム問題の本質を分かりやすく解説している。
最後に、日本のリバース・モーケージを悪用して、同じような問題が起きるのではないかと警告をならす。

やはり、お金は銀行にあずけるな!と同じく、金融に関する知識をしっかりと身につけなければならないと感じる一冊。

2008年2月28日木曜日

「グーグル化」知的生産革命(週刊ダイヤモンド 2008/2/9号)

勝間和代

グーグル化度自己診断テスト
A. IT活用度・情報収集能力
B. 情報整理・合理的思考能力
C. 情報発信・人脈構築能力

グーグル化度を測るテストがある。

情報過多型・・・Aが高い
引きこもり型・・・Bが高い
勘違い型・・・Cが高い
受け流し型・・・A, Cが高い
バランス型・・・全てほぼ同じ

ちなみに、私は5,4,3ということで、やや情報過多型になる。
確かに・・・アウトプットが少ないような気がする。
特に人と会う機会が少ないな。

足りなかった項目は、

「名刺はきちんと管理し、いつでも取り出せる。」
「1ヶ月に5人は新しい知り合いが増える。」
「ランチの時間を使って人に積極的に会う。」

1ヶ月に5人、知り合いが増えるというのは、良い目標かもしれない。

2008年2月22日金曜日

メンタル・タフネス

ジム・レーヤー

感情をコントロールし、ストレスさえ原動力に返る現代人のための心理学。 プレッシャーを伴う大きなシゴトをするとき、予期せぬトラブルが起こったとき、精神がタフでなければ打ち勝つことはできない。 困難な状況下でストレスにうまく対処し、力を最大限に発揮する方法とは? トップ・アスリートたちを栄光へと導いたスポーツ心理学の第一人者によって開発された、「強くしなやかな心」を作るメンタル・トレーニング。

あらゆる方面から絶賛されている本書。
以前から読みたいと楽しみにしていたのですが、実際読み終わるまでかなりの時間を要した。

訳が悪いのかどうかわかりませんが、非常に読みづらい。
内容は、非常に良いだけにもったいない。

8章のメンタル・タフネスの章は、的確な指摘で、目が覚める思いがする。
直接自分の気持ちをコントロールできなくても、自分の思考はコントロールできる。思考の方向と内容をコントロールすると、気持ちをかなりコントロールできるようになる。


プレッシャーに負けない心の鍛え方
  • 「柔軟性」「反応力」「強靱性」「弾力性」のある心
  • やる気を生み出すストレス・マネージメント
  • 回復を促す正しい食事と睡眠の足来る
  • 「活動的休息」と「受身的休息」を使い分ける
  • 感情がコントロールできる5つのステップ
精神を安定させようとする線形性を目指すのではなく、適度なストレスと回復の繰り返しで、タフネスを鍛えるウェーブを目指す。
  • 線形性とは、活動停止・死など生物の本質とかけ離れた状態である。
肉体と同じように、感情、精神も鍛えられる。

我々は、ハードワークと規律の価値を理解しているが、シゴトを楽しくするという価値も理解しなければならない。

直接、自分の気持ちをコントロールできなくても、自分の思考はコントロールできる。思考の方向と内容をコントロールすると、気持ちを間接的にコントロールできるようになる。

感情をコントロールする5つのステップ
  1. ネガティブな感情を抱いたら、「私は何を感じているのか?」と問いかけてみる。
    「私は疲れて、イライラしている。」
  2. 満たされていない必要性とは何か?具体的に推測してみる。
    「どの非調整が満たされていないのか?昨夜は遅いフライトだったから3時間しか寝ていないし、3時間以上も何も食べていない。ということは、たぶん血糖値が下がっているんだ。」
  3. 自分自身に、「ネガティブな情報をありがとう」とできるだけ早く、健全かつ適切な方法で必要性を満たすことに専念する。
    「今夜は早く寝て、少なくとも9時間の睡眠を取ろう」
  4. 自分の感情をポジティブな状態に戻す。今はネガティブに感じる必要は全くない
    「オーケー、私はメッセージを受け取って、その解決策を見出したぞ」
  5. 満たされていない必要性の中で最も差し迫ったものを解決するプランを実行する
    「今、昼食のための休憩を取ろう」
柔軟性のない思考はタフでない思考。感情的なダメージを与える思考や会話の習慣だ。
  • 何かを嫌いだとか、誰かを嫌いだと言ったり、思ったりすること。
  • 何かができないと言ったり思ったりすること。
  • 絶対にできないと言ったり考えたりすること。
タフな思考
  • 私は毎日、精一杯やる。
  • 私は諦めない。
  • 私は厳しいときに自分を責めない。
  • 絵私は毎日、競争するために完全な準備を備えている。
  • 大変なとき、私はユーモアを持って、自己コントロールを維持する。
  • 私は外に弱さを見せない。
  • 問題が途方もなくなればなるほど、私はそれが好きになる。
  • 私は勝つことよりも競争することが大好きだ。
ストレスと回復の度合いをチェックするためのシステムについて。

タフになるためのトレーニング方法の中で最も強力なのは、肉体的なエクササイズであろう。
エクササイズはストレスと回復のコントロールされた量を管理する素晴らしい方法。
肉体的タフネスの増大は、おのずから精神的タフネスと感情的タフネスの獲得につながる。



2008年2月20日水曜日

魅せられて一人旅

桜木陽

バルト三国・中欧(オーストリア、ハンガリー)・トルコ・中国の旅行記
各地域の歴史と絡めて、筆者の旅した記録
一人旅の雰囲気を味わうことができ、気をつけないといけないことも盛り込まれている

クレジットカードの明細は、その場で確認。
タクシーは事前にガイドブックと運転手の言う料金を確認してから乗る。


2008年2月19日火曜日

自由に至る旅

花村萬月

バイク&野宿で旅をする魅力について
日本各地のスポットの紹介や,筆者のたびのエピソードなど

良いですか。耐えるから、おかしくなるのですよ。
我慢は必要ですが、あなたはもう十二分に我慢を重ねているのではないですか。じっと自分の顔を見つめてください。表情がありますか。歪んでいませんか?ちょっと休みを取りましょうよ。
そして、人のいないところを目指す。なぜ人のいないところかというと、ストレスのほとんどは、対人関係からもたらされているからです。
ところが無人の山の中を走っていると、だんだん自分が本来の自分にかえっていくのがわかります。
仕事であるとか義務であるとか諸々の関係性、すなわち意味から切り離された存在である真っ白な自分です。
みんなと一緒のことをしても、死ぬときはバラバラだ。生きる意味が見つかりますか?見つかる人は幸せだ。せいぜい、意味の奴隷として一生を貫徹してください。
唯一自分の生が意味のあることに感じられる瞬間。それは、自分が主人公になったと感じられるとき。オートバイにまたがれば、自分はヒーローになれる。意味を持たない旅だからこそ、主人公になれる。
最近、オートバイにさめてきてしまった部分があります。奇妙な階級意識です。大型のバイクに乗って、小さなオートバイを馬鹿にすると言ったことです。
いいですか、あなたが馬鹿にされないためには、すべての人を馬鹿にしてはいけないのです。見栄を張るなら、自分の能力で勝負しなさい。


2008年2月18日月曜日

きみはなぜ働くか。

渡邉美樹

夢なくして何が人生だ。
ワタミ創業社長が若者たちに問う「シゴト」と「生き方」のルール

思うだけなら誰にでもできる。
大切なのは、思いをカタチにすること。

天国と地獄は同じ場所である。
 テーブルの上のご馳走とと大きなフォークとスプーン。
 それを使って、奪い合いになるのが地獄、譲り合いになるのが天国。

だまされない人間ほど多くのものを失っている
 人を信じて失うことの大きさと、人を信じないで失うことの大きさとは、人を信じて失うことのほうがずっと小さいと言うこと。

最初からパスを渡すつもりでは良いチームは生まれない。
 
「自分の後ろに誰もいない」という甘えのない強い責任感で動くとき、強力なチームになるに違いない。日常の、ささいな行動一つ一つにも責任感を持って欲しい。


2008年2月17日日曜日

出たとこ勝負のバイク旅・海外編

小林ゆき

島中を使って一般行動でバイクのレースを開催する・・・・・・マン島。
100年を迎える伝統的なレースに参加しに、世界中からバイクでやってくる観客とレースをサポートする事を誇りに思う島民達。
その魅力にハマった著者が、熱い思いを書き綴る。

バイク好きならば誰とでも仲良くなれそうな雰囲気が、マン島での出会いにはある。
ここで紹介する出会いが、何も私だけの特別なものではない。
マン島を訪れる誰もが経験するバイクの魔法なのだ。


世界最古にして最大の公道を使ったバイクレース,マン島TTについて,筆者の経験をもとに綴られています.

筆者と同じように,このレースを見るためにマン島に渡ってきた世界中の人々や,ホームステイ先など島民達とのエピソードなど,海外ならでは!バイク好きならでは!の内容が盛りだくさんでございます.

ちょっとでもバイクや海外一人旅が好きな人には楽しめる内容だと思います.

2008年2月16日土曜日

数学はインドのロープ魔術を解く

デイヴィッド・アチソン(伊藤文英訳)

支えてもいないのに、ロープが空高く伸びていき、それを昇っていった子供が消失するーインド古来の魔術の秘密をめぐり、数学でどうやって解くのか
数学の面白いところだけをいいとこ取りして紹介する、数学入門書。

  • 1089の魔術、3つの子tなる数字を逆に並べた数をつくり、大きい方から小さい方を引きます。最後に、引き算して出てきた数字にその数字を逆に並べた数を足す。
  • a^2+b^2=c^2を満たす多くの例は見つかるが、3乗になると見つからない。
  • 実は、そんな数を見つけるのが不可能なことは、1637年にフランスの数学者ピエール・フェルマーが自分の教科書の余白に、こんな主張を走り書きしていた。
  • a^n+b^n=c^n n>=3 とするとき、次の整数を満たすa、b、cの組み合わせは存在しない。(フェルマーの最終定理)
  • この命題は実に華麗な方法で証明できるが、ここには書くには余白が狭すぎる。
  • 1993年にようやく解くことができた。
  • 正方形の頂点に位置するA,B,C,Dを結ぶ線で、もっとも総距離が短くなる線はどうなるか?(互いに120度で別れる三叉路)
  • 一般的に数学者は用心深い人種である。ある場所を電車で旅していた天文学者と物理学者と数学者の三人が、車窓の景色を見ていると、農場に一匹の黒い羊がいる。
  • 天文学者「スコットランドでは、羊がみんな黒いのか!」
  • 物理学者「それは違う。スコットランドには黒い羊もいる、というべきだ」
  • 数学者「2人とも違うな。スコットランドには少なくとも一匹、少なくとも片側のくろい羊がいると言わなきゃ。」
  • 無限級数は、順番によって収束する値がまったく異なるものになる。
  • カオス=不規則かつ不安定で、最初の状態にきわめて大きく影響される動き、というものである。
  • ”いかなる有限個の振り子がつながっていても可能であり、振り子の重さや長さがどんなにばらついても構わない。
  • 3次方程式で、明らかに存在する実数解を虚数を用いることで導出することが可能となった。


2008年2月13日水曜日

一冊目の就活本

近藤 悦康

「落ち着いた絶対内定シリーズ」といった感じ。

面接対策とかエントリーシートの書き方とかではなく、就職活動する心得を説く。
・道を決められない
・情報がない
・今さえよければ良い
・人の目、世間の目が気になる
・人と比較してしまう
・出来ない理由を探して逃げる
・心から本気で生きていない
このような精神状態になる事を避け、自分らしい生き方を見つけるきっかけとして、就職活動を捉える。

しかし、実際就活生がどうやって「自分らしい生き方を見つけようか?」ということを知るには、絶対内定シリーズの方が圧倒的に良い。

絶対内定シリーズの「熱さ」が合わない人には、こちらを併用して自己分析しても良いかと思う。

2008年2月12日火曜日

「人たらし」のブラック心理術

内藤誼人

性善説で相手に甘えて生きるのではなく、性悪説を信じ常に壊れてしまう可能性を頭にいれて、行動する。
そうすることによって、相手がいつ自分に対して不利な働きかけを行っても不思議ではなくなるし、いつも良い働きかけを行っていこうという気持ちになる。

行動が伴うと、そこには言葉以上の真実実が出てくる。
ホントのことを言わなくても良い状況では、ドンドン嘘をついてやれ!

・圧倒的な雑学力。
・発言の終わりには、必ず「い」を付ける気持ちでしゃべる
・相手の瞬きを数える。
・会話が長いほど、信頼される。
・同じ話しは二度しない。
・理由等入れずさっと謝る
・相手をこんな風に変えてやろうとか、相手に何か働きかけようとかより、むしろ自分が代わってやろうという気持ちが良好な人間関係の秘訣だ。
・相手を説得するのではなく、「(こうなって欲しい)っていう人なんですね」というレッテルを張る
・人と会う時、毎回が実験。どれだけ相手を喜ばせることが出来るか?

2008年2月10日日曜日

国内でTOEICテスト990点

金井さやか

TOEICテストを目的として捉えるのではなく、それを上手く英語学習に取り入れて行こう、という考え。
TOEICの本ですが、テストの時間配分・戦略等を説明しているのではない。
英語を学ぶ上での気持ちの持ちよう、意識、英語に触れる方法とか、TOEICだけでなく
英語を習得したい人みんなにとって有意義な内容になっていると思います。

時間、金銭面、精神面、全ての面で無駄の多い、流行の学習法や、楽をして急いで結果を出すような行動はやめましょう。

英語上達までの壁

始める壁
英語ができるようになりたい、という願望をもっとブレークダウンし、今の自分の実力を見極め、その目標に向かって学習計画を立て、始めよう。

続ける壁
始めたとしても、効果が上がらず、あきらめてしまう。
勉強勉強とマイナスのイメージとならないよう、英語の勉強を第一に考えず、
英語は第二の要因として触れて行く(Second Effect 学習)ことが重要。

英語を学ぶ心得としては、次の要因が必要であるとしています。

やる気
環境を変える、試験を受けるタイミングで自分を追い込む

時間
細切れ時間の利用、複数の感覚で濃い学習時間に

自信
成功体験を振り返り、燃料に

楽しむ
目的地までの景色も楽しむ

仲間
自分の目標、進捗を宣言する

blogの効用についても、以下の3点でよい効果が得られるとしている。
・学習記録
・習慣づけ
・やる気の持続

ちょっと良い表現があったりしたら、まとめるのも良いかもしれない。

UDA式30音練習帳
意識することで、LとRの区別も楽々。

集中してトレーニングする精読と細部を気にせず聞くことを楽しみ、量を増やす。
精読は、三段階で聞き、最後は音読する
ディクテーションは週30分でも効果的。

・1日1分の音読
・音、意味、綴りの三位一体で覚える
・付箋二枚を使う読み方。

英語ペラペラの三要素
瞬発力、構文力、伝達力

最後に、TOEICのハイスコアの秘訣。

離れずに
一歩ずつ
好きなことから
細切れ時間を利用して
諦めずに


2008年2月9日土曜日

お金は銀行に預けるな

勝間和代

ライフワークとして2つのことを考えていらっしゃる。

1.現代の日本に生きる多くの人がワークライフバランス(仕事と生活の調和)をもっと上手に整えられるよう、労働時間短縮に向けた仕組みつくりを手伝っていくこと。

2.金融・経済・会計の知識を社会に還元するために、それを分かりやすく伝えていくこと。

日本人が感じるお金に関する話をタブーとする傾向があり、なかなか正しく金融に関する知識をつける機会が無いと思う。

実践としては、月1万円ずつ、国内株式・債券、海外株式・債券ノーロードでインデックス投資信託の積み立てを行う。
購入する投資信託は、分散し、を購入し、4万円。

そして、金融リテラシーを、実際に学んでいこう、というもの。


正直、私も金融アレルギーのようなところがあるけど、まずはこの通り実践して行こうかな。

2008年2月7日木曜日

環境問題はなぜウソがまかり通るのか?

武田邦彦

ペットボトルのリサイクル問題。
ダイオキシンが報道によって猛毒に祭り上げられた問題。
環境にやさしい事だと思ってやっていることが、本当にそうなのかどうか、考えなくてはならない。

また、この本自体のデータや計算方法に問題が無いわけでもない。
ペットボトルの再利用に関するデータなどではこんな抗議もある。
http://www.petbottle-rec.gr.jp/syoseki/index.html

ただし、リサイクルや環境問題に託けて、税金の無駄遣いや、意味も無く国民からお金を巻き上げるのは間違っている、という点で、著者の主張には賛同する。

あと、報道による思い込みも、非常に怖いということを、ダイオキシンの問題で思い知った。
何事も、簡単に信じてはいけない。自分で確かめる必要がある。
タバコは税金を取れるからダイオキシンが出ない
怖いことだ。

以前、仕事の流儀で排出権の取引に関するプロフェッショナルの話がありましたが、CO2排出権の問題も複雑。
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/071009/index.html
「みんなで心を合わせて町をきれいにしよう」と呼びかけ、掃除に出てこない人を非難し、それでいて当の本人が出てこずにお金で雇った人を出すということと同じだからだ。
確かに、この排出権取引と京都議定書にアメリカが批准を唱えた事に対する日本の対応は、この例えに合致しているかもしれない。
実際、仕事の流儀でもこのような批判が、取引先の開発途上国の人から出ているのを見た。

2008年2月6日水曜日

若者はなぜ「会社選び」に失敗するのか

渡辺正裕

自分の軸をしっかりと設定して、会社を客観的に見抜く力の必要性を説いている。
「仕事」「生活」「対価」の指標で選ぶというカテゴリー分けで、それぞれの会社とその特徴、その会社に人物像を、膨大なヒアリングを元に解説している。


転職力を付ける
 上位につけるか?人材を輩出しているか?
 タイミング重視と成果主義の徹底

社員定着率
 離職率と中途採用の流動性
 アップオアアウト、業容拡大中

職の流動性
 FA制度の有無と定着性
 やってみなはれ、キャリア権確立

英語力
 外資系日本法人は、海外なし
 バックオフィス、マーケティングは必要

働く時間に納得できる
 残業の大小、みなし導入?
 やればやっただけ文化

人柄
 市場との関係性、公私分離度
 適度にコミットメント、

評価に納得性はあるか?
 結果を出すチャンスの機会、格差の大きさ
 成果主義


2008年2月3日日曜日

大チャンス到来!ビジネス力の磨き方

いつもながら、歯切れが良く、わかりやすい文章で、すぐに読めてしまいました。
これからビジネスの社会で生き抜いていくのに必要な力を述べています。

先見力・・・現在起こってることをこまめに調べ、変化の兆候を発見し、FAW(何が原因で起こっているのか)を見極め、未来どうなるかを読む。
突破力・・・何が壁かをしっかり見極める。自分から弱音を吐かない。突破力のある人に会いに行って、オーラをもらう。
影響力・・・経験に裏打ちされ、余人をもって代えがたい自分なりの型を持つ。
      型は日ごろの反復練習思考で身につける。自分なりの思考の型で考える習慣。
仕事力・・・ダンドリを考え、優先順位を設定し、実行する。
      思考の空き時間、余暇を捻出する習慣もつける。
人間力・・・無駄な残業より、家族との会話を優先。一番の異分野交流の場。
      悩まず考える、考えたら行動する。

あと、スピーチの話も参考になりました。
最後の1分で話すことを固めておく!

マインドマップ読書術

松山真之助

マインドマップを用いて、本を整理しようというもの。
実例とその紹介が主で、あまり内容が無かったように思う。

マインドマップを使っていて、その3A、(Accept, Apply, Adapt)を実践している人は、必然的に試すことであろうと思う。

2008年2月1日金曜日

パレード

吉田修一

都内の2LDKマンションに暮らす男女4人の若者たち。
「うわべだけのつきあい?私にはそれくらいが丁度良い」。
それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、本当の自分を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。
そこに、男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がりはじめ・・・

第15回、山本周五郎賞受賞作。
時系列でつながりながら、5人の一人称の描写によって物語が進んでいく。
5人それぞれ、実に個性があって、それをうまく表現していると思う。

エクソシストの吹き替えを大原麗子がやっているかのように・・・

私は「あのときはごめんなさい」と謝らない。
もしも私が謝れば、丸山君は、あのときの愚かな私を許してあげなければならないからだ。

結局、琴も良介も、自分たちのそばにいて欲しいと願う人物像を、サトルに重ね合わせているのだと思う。
そして、実は誰よりも世慣れているサトルが、そんな二人の思いを読み取り、ある意味、こそくなまでに、彼らが求める人間になりすましているように私には思われる。

そして、この物語は怖い。
最後は、2重に怖い。