2008年2月22日金曜日

メンタル・タフネス

ジム・レーヤー

感情をコントロールし、ストレスさえ原動力に返る現代人のための心理学。 プレッシャーを伴う大きなシゴトをするとき、予期せぬトラブルが起こったとき、精神がタフでなければ打ち勝つことはできない。 困難な状況下でストレスにうまく対処し、力を最大限に発揮する方法とは? トップ・アスリートたちを栄光へと導いたスポーツ心理学の第一人者によって開発された、「強くしなやかな心」を作るメンタル・トレーニング。

あらゆる方面から絶賛されている本書。
以前から読みたいと楽しみにしていたのですが、実際読み終わるまでかなりの時間を要した。

訳が悪いのかどうかわかりませんが、非常に読みづらい。
内容は、非常に良いだけにもったいない。

8章のメンタル・タフネスの章は、的確な指摘で、目が覚める思いがする。
直接自分の気持ちをコントロールできなくても、自分の思考はコントロールできる。思考の方向と内容をコントロールすると、気持ちをかなりコントロールできるようになる。


プレッシャーに負けない心の鍛え方
  • 「柔軟性」「反応力」「強靱性」「弾力性」のある心
  • やる気を生み出すストレス・マネージメント
  • 回復を促す正しい食事と睡眠の足来る
  • 「活動的休息」と「受身的休息」を使い分ける
  • 感情がコントロールできる5つのステップ
精神を安定させようとする線形性を目指すのではなく、適度なストレスと回復の繰り返しで、タフネスを鍛えるウェーブを目指す。
  • 線形性とは、活動停止・死など生物の本質とかけ離れた状態である。
肉体と同じように、感情、精神も鍛えられる。

我々は、ハードワークと規律の価値を理解しているが、シゴトを楽しくするという価値も理解しなければならない。

直接、自分の気持ちをコントロールできなくても、自分の思考はコントロールできる。思考の方向と内容をコントロールすると、気持ちを間接的にコントロールできるようになる。

感情をコントロールする5つのステップ
  1. ネガティブな感情を抱いたら、「私は何を感じているのか?」と問いかけてみる。
    「私は疲れて、イライラしている。」
  2. 満たされていない必要性とは何か?具体的に推測してみる。
    「どの非調整が満たされていないのか?昨夜は遅いフライトだったから3時間しか寝ていないし、3時間以上も何も食べていない。ということは、たぶん血糖値が下がっているんだ。」
  3. 自分自身に、「ネガティブな情報をありがとう」とできるだけ早く、健全かつ適切な方法で必要性を満たすことに専念する。
    「今夜は早く寝て、少なくとも9時間の睡眠を取ろう」
  4. 自分の感情をポジティブな状態に戻す。今はネガティブに感じる必要は全くない
    「オーケー、私はメッセージを受け取って、その解決策を見出したぞ」
  5. 満たされていない必要性の中で最も差し迫ったものを解決するプランを実行する
    「今、昼食のための休憩を取ろう」
柔軟性のない思考はタフでない思考。感情的なダメージを与える思考や会話の習慣だ。
  • 何かを嫌いだとか、誰かを嫌いだと言ったり、思ったりすること。
  • 何かができないと言ったり思ったりすること。
  • 絶対にできないと言ったり考えたりすること。
タフな思考
  • 私は毎日、精一杯やる。
  • 私は諦めない。
  • 私は厳しいときに自分を責めない。
  • 絵私は毎日、競争するために完全な準備を備えている。
  • 大変なとき、私はユーモアを持って、自己コントロールを維持する。
  • 私は外に弱さを見せない。
  • 問題が途方もなくなればなるほど、私はそれが好きになる。
  • 私は勝つことよりも競争することが大好きだ。
ストレスと回復の度合いをチェックするためのシステムについて。

タフになるためのトレーニング方法の中で最も強力なのは、肉体的なエクササイズであろう。
エクササイズはストレスと回復のコントロールされた量を管理する素晴らしい方法。
肉体的タフネスの増大は、おのずから精神的タフネスと感情的タフネスの獲得につながる。



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