2008年2月7日木曜日

環境問題はなぜウソがまかり通るのか?

武田邦彦

ペットボトルのリサイクル問題。
ダイオキシンが報道によって猛毒に祭り上げられた問題。
環境にやさしい事だと思ってやっていることが、本当にそうなのかどうか、考えなくてはならない。

また、この本自体のデータや計算方法に問題が無いわけでもない。
ペットボトルの再利用に関するデータなどではこんな抗議もある。
http://www.petbottle-rec.gr.jp/syoseki/index.html

ただし、リサイクルや環境問題に託けて、税金の無駄遣いや、意味も無く国民からお金を巻き上げるのは間違っている、という点で、著者の主張には賛同する。

あと、報道による思い込みも、非常に怖いということを、ダイオキシンの問題で思い知った。
何事も、簡単に信じてはいけない。自分で確かめる必要がある。
タバコは税金を取れるからダイオキシンが出ない
怖いことだ。

以前、仕事の流儀で排出権の取引に関するプロフェッショナルの話がありましたが、CO2排出権の問題も複雑。
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/071009/index.html
「みんなで心を合わせて町をきれいにしよう」と呼びかけ、掃除に出てこない人を非難し、それでいて当の本人が出てこずにお金で雇った人を出すということと同じだからだ。
確かに、この排出権取引と京都議定書にアメリカが批准を唱えた事に対する日本の対応は、この例えに合致しているかもしれない。
実際、仕事の流儀でもこのような批判が、取引先の開発途上国の人から出ているのを見た。

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