2011年3月31日木曜日

やる気の大学/千葉智之

■ホントはみんな知っている
試験に受かるには?→必死で勉強すればいい
今より5キロやせるには?→食事を控えて運動すればいい
仕事で成果を出すには?→人より深く考えて、すぐに実行すればいい

「成功」するために何をすればいいのか、ホントはあなたも知っているはず。
そう、だから問題なのは、「何をすればいいのかわからない」ことではなく、
「わかっているけどできない」ことなんです。
本書では、「やる気」をコントロールすることで、
「わかってるけどできない」から卒業する方法を、あますところなく解説します。

■普通のサラリーマンでも、「やる気」があればこれくらいはできます
筆者は、世間的に忙しさで有名な企業に勤める普通のサラリーマン。
ですが、書籍を出版したり、本を年間200冊読んだり、映画を1カ月に10本見たり、
週刊連載を2本もっていたり、ブログを書いたり、200人規模のイベントを何度も
主催したり、セミナー講師をやったり、セミナーを主催したり、
メールマガジンを発行したり、サッカーをやったり、トライアスロンで死にかけたり……
と、とにかくいろんなことをやっています。
「普通のサラリーマン」でありながら、そのワクを遙かに超えた筆者だからこそ書けた、
サラリーマンのための「読むだけで元気になるやる気術」を本邦初公開です!

■気づいたら「デキるビジネスパーソン」になっています
「やる気」をコントロールすると、
・とにかく楽しくなって、
・とにかく成果を出せる人になって、
・とにかく魅力的な人が集まってくるようになって、
・気づくと「デキるビジネスパーソン」の仲間入りをしています。
本書では、生い立ちや性格に関係なく、だれでも使える
「やる気をコントロールするテクニック47+3」を紹介します!
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第1章 やる気とは何か
「やる気の振れ幅が小さく、アベレージが高く、周期が一定である」

第2章 ココロガソリン
「打ち込めるもの、好きなものを複数持っておく。やる気の分散投資」
「何かをやろうとするとき、それをやることよりやり始めることの方が難しい」

第3章 ヒトガソリン
「がんばってる人を見るとやる気が出る」
「ポジティブで、自分を認めてくれて、癒される人に会う。人ガソリン」
「あなた、ビジョンないでしょ?」

第4章 モノガソリン
「やる気が出る四条件。報酬がもらえる。他人から褒められる。やり方と結果が予測できる。経験から楽しいとわかっている。」


2011年3月20日日曜日

エレガントな問題解決/Paul Zeith

戸籍調査人問題
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「娘が3人います。みんなの年齢を全部かけると36になります。」
「年齢の輪を教えてもいいですが、それではわからないでしょう。」
「いいでしょう。一番上の娘のアニーは犬好きです。」

言葉の端々の内容からヒントを得ると、回答が出てくる。

心の強靭さ
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繰り返し試してみること、僅かしかない有望な可能性を見逃さないように、毎回異なる試みをすることである。
自信と集中力と精神的な強靭さ

楽観的観測
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ABCの箱を線で結ぶ。

ふざけるのが好きないたずらっ子の方が、素直で良い子よりも、多くの問題を解く。

クロストレーニングのすすめ。
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暗算、言葉遊び、暗号、楽器、スポーツ、様々な環境での思考状態を試してみる、日課を破る。


第一段階:方向づけ
何を問うていて、何が与えられているか。

第二段階:
手を動かす、結論の一歩手前を見る、希望的観測、簡単にする。

議論の方法
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演繹法、背理法、数学的帰納法
最大・最小主義。

対称性
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幾何的対称性、代数的対称性

鳩ノ巣原理
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鳩ノ巣よりも多くの鳩がいて、鳩を巣に押し込もうとするとき、少なくとも一つの巣には少なくとも2羽の鳩が入る。



嫉妬深い教授たちがどうやって平均給料を得るか?
20/25/10/5 インディ―ジョーンズの2人しか渡れない橋。

2011年3月18日金曜日

「日本男児」という生き方/笹幸恵

女はいつの時代も、「骨のある、頼りがいのある男」に惹かれるもの。内に秘めた芯の強さ、行動力、寛容さ、落ち着き、野性味、ユーモア…そんな「日本男児の魅力」を女性ならではの視点で綴る、異色のエッセイ。“戦跡巡礼の看板娘”が贈る異色の「日本男児」論。
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艦長の工藤俊作中佐は、海に投げ出された敵兵を助け出し、甲板に集合させ、こうスピーチをした。
「諸官は勇敢に戦われた。今や諸官は、日本海軍の名誉あるゲストである。」

この出来事について理由を聞くと、「当たり前のことをしただけですから」と、実に淡々とした答えが帰ってきました。

背中に化粧はできない。青年達よ、背筋を伸ばせ!
背中を丸めて歩いていたら、視界に入るのは地面と自分のつま先ばかり。

タフであること。
・しぶとい:「疲れた」ではなく「死ぬわけじゃあるまいし」と、自分に声をかける。
・動じない:「食えるものは何でも食え。それで腹を壊したら、鍛えていない胃腸が悪い」
・俺がやらねば:自己犠牲の精神が、精神的にたくましい、タフな男を育てる。

潔さという美学。
「赤穂浪士となり恥を忍んでも将来に敵を報ぜんとするか、あるいは白虎隊となり、玉砕もって民族の防波堤となり後世の歴史に問わんとするか。」
時に、男は潔く立ち上がらなければならないときがある。
逃げ道を作るな。
報復ではない。処罰である。
真の覚悟とは、いかなる場面においても逃げ道を作らないこと、これに尽きると思います。そしてそれを為し得る人こそ、本当の「男」ではないでしょうか?

立派な志より、一人前の社会人たれ。
新卒採用の際の、明確な目的意識は、返って自分の幅を狭めることになる。
「自分の感受性くらい、自分で守れ、ばか者よ。」

自分の考えが形成され、それを実現しようとすると偉くなることも一つの手段である。

半径50メートルの外へ出でよ。
男性の持つ力強さが「剛」の強さなら、女性は全てを受け入れる、しなやかな「柔」の強さと言えるでしょう。

女房のご機嫌取りをするのではなく、外に向かって自分の信念を貫き通してほしいと思います。
自分がやるべきことは何か、ちゃんと自分の立ち位置を把握しておく堅実さと冷静さが必要でしょう。

お金と英語の非常識な関係(下)/神田昌典

本書を読み終えた後、あなたは、今の英語力のままで、誰が見てもペラペラになれる!誰よりも速く英語の本が読める!あなたの想像を超える、まったく新しい世界のトビラが開く!私は英語を死ぬほど勉強した。回り道をした。だからこそ見えた、いっさいのムダを省いた英語活用法を、あなたにお教えしよう。
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英語が読めるようになれば、世界の知識人、トップクラスの情報があなたの本棚にずらりと並ぶ。

一ページ一秒の速度で本をめくっていくフォトリーディングを使って右脳を活用。その後、右脳に蓄積された情報を、活性化と呼ばれる手法によって、左脳に引っ張り出して理解する。

フォトリーディングは、とっつきにくい難解な本に馴染みを感じると言う効果がある。

ビジネスをやりたいんだったら、同じ志を持ってビジネスに取り組んでいる人に会うのが良い。セミナーや展示会に出席する人々は、そもそもビジネスを拡大するためにそこにいる。だから、セミナーほど、ビジネスに直結する入り口は無い。

5年後に海外ビジネスをやりたいとすると、5年後に出すメールを実際に書いてみる。
そのメールを書くために、今自分の仕事のどの部分が、そのメールに生かされてくるのか?そのメールに書かれている自分になるには、どんな経験を積むべきなのか?未来から逆算して考える。

英語に詰まったら、リラックスして、イメージに集中。そして見えているものを知っている単語で置き換える。

ことばと認知のしくみ/河野守夫

言語の獲得及びその運用を演出する人間の認知機構のダイナミズム。それを学際的に解明しようとする認知科学の流れを展望し、研究の指針を示すガイドブック。
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第一言語の獲得,脳と言葉の認知の関係,バイリンガリズム,第二言語の獲得(日本人の英語獲得を主に取り扱っている)のメカニズム,その指導方法などについて広く扱っている学術書.

専門研究の入門という位置づけなので,言語に興味のある人にとっては面白く読めるのではないかと思います.

個人的には,3章のバイリンガリズムが非常に興味深かった.

・バイリンガルと知能発達との関連について.
・カナダのケベック独立運動を例に,バイリンガルの社会的影響について.
・人為的に教育言語と家庭言語を変えてバイリンガルを育成しようとするイマージョン教育について.

などなど.


英語の学習・指導方法で,シャドウイング等も出てきますが,それについては,他の英語参考書の方が詳しくて良いでしょう.

陰日向に咲く/劇団ひとり

ホームレスを夢見る会社員。売れないアイドルを一途に応援する青年。合コンで知り合った男に遊ばれる女子大生。老婆に詐欺を働く借金まみれのギャンブラー。場末の舞台に立つお笑いコンビ。彼らの陽のあたらない人生に、時にひとすじの光が差す―。不器用に生きる人々をユーモア溢れる筆致で描き、高い評価を獲得した感動の小説デヴュー作。
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短編小説集.

少しは期待していましたが,さらにその上を行く,良い意味で期待を裏切られた作品.

この方は,芸人としてだけじゃなく,演技とか色々な才能を認められてますが,小説家としてもすごいです.

菊と刀/ルーズ・ベネディクト

第二次大戦中の米国戦時情報局による日本研究をもとに執筆され、後の日本人論の源流となった不朽の書。日本人の行動や文化の分析からその背後にある独特な思考や気質を解明、日本人特有の複雑な性格と特徴を鮮やかに浮き彫りにする。“菊の優美と刀の殺伐”に象徴される日本文化の型を探り当て、その本質を批判的かつ深く洞察した、第一級の日本人論。
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日本人はもちろん,日本に関わることのある人は読んでおいて損はない本でしょう.

男と女のスリリング 映画で覚える恋愛英会話/戸田奈津子

口説きの言葉、心温まる会話。涙する哀しいセリフ、怒りの叫び…。映画にはしゃれた言葉がつまっている。字幕翻訳の第一人者が名画の中のオリジナル会話から、これはというものをピックアップ。場面を紹介しながら時と場所に合わせた生きた英語のレッスンにもなる決定版映画ガイド。「愛と青春の旅だち」から「タイタニック」まで、90本以上の名作を収録。
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字幕の専門家である戸田奈津子さんが,映画の紹介と共に,英会話にすぐ使える表現や,字幕にするのに難しかった台詞をピックアップして紹介.

紹介されている映画の半分以上は見たことありませんでしたが,『自分の好きなことで英語を覚えることの楽しさ』がすごく伝わってくる本だと思います.


ヨネックス米山稔負けてたまるか。―私の履歴書/米山稔

「21歳で創業後、会社はピンチの連続だった。苦労を重ね事業を伸ばすと、どん底に突き落とされる。その繰り返しだった。はい上がっていくと、また振り落とされる。その度に“ピンチはチャンス”と言い聞かせてきた」不屈の経営者精神でヨネックスを世界的なスポーツメーカーに育てた米山稔の波瀾万丈の物語。
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ヨネックス創業者の米山さんの「私の履歴書」

幼いころの暮らしから,戦争の経験について.
その後,新潟で事業を始め,バドミントンラケットの製造を行うようになり,YONEXを世界のスポーツブランドに育て上げた過程は波瀾万丈です、

あっという間に読めます.

そして,最後の報にあるYONEXの契約選手とのふれあいの話は,バドミントン・テニス好きの方には良いと思います.

個人的には,全英オープンのクリステンセンの話が好きです.


2011年3月13日日曜日

お金と英語の非常識な関係(上)/神田昌典

「お金と英語の非常識な関係」とは?

お金持ちになりたいですか? 英語ができるようになりたいですか?
「そりゃ、そうだよ」
誰もがこう思うけど、どちらか一つだけでも実現できる人は、ほとんどいない。なぜか?
それは、これらの目標をそれぞれ別に設定しているからだ。
誰もが、こう思うことだろう。「二兎追う者は、一兎も得られず」
だが、こと「お金」と「英語」に関するかぎり、この常識は当てはまらない。
「一兎追う者は、一兎も得られず。二兎追う者こそ、二兎を得る!」
しかも、最短最速で、である。これこそ、「お金と英語の非常識な関係」なのだ。
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アメリカは成り立ちそのものがフロンティア精神にあふれている。
常に新しいビジネスが生まれる土壌がある。

Tested Advertising Methods by John Caples
Managing Corporate Lifecycles by Ichak Adizes
Awakening The Heroes Within: Twelve Archetypes to Help Us Find Ourselves and Transform Our World by Carol S. Pearson

ビジネスとは「認識」と「行動」のズレを解消することだからだ。

私はこれからの時代、英語を使い、海外と抵抗無くビジネスする人にとって、歴史的なステージが待っていると考えている。

景気の上下は、46才の人口の増減で決まる。消費がピークになるからだ。

英語学習では、
1.日常会話を捨てる
2.専門外のトピックを捨てる。
3.単語力を増やすことを捨てる。
4.文法的に正しく話すことを捨てる。
5.ぺらぺらしゃべることを捨てる。
6.綺麗な発音を捨てる。

不純な動機で不真面目に勉強した方が、言葉はうまくなる。

自分の専門分野に関連する英文60分テープを3本暗唱する。
これ以上効率的な勉強法に出会ったことが無い。

綺麗な発音より、大きく、オクターブ低い声で話す。

ビジネスチャンスを見極める→アプローチする→英語を使わざるを得ない→ビジネスが始まると同時に、英語も使えるようになる。→ビジネスを通じて信頼が強まり、友情に発展する。




2011年3月6日日曜日

不幸になる生き方/勝間和代

この本のゴールは、不幸になる生き方のパターンを知り、それを徹底的に避ける技術をあなたに磨いてもらうことです。幸福を呼ぶ行動習慣を身につけて、不幸な日々から脱出したという勝間和代が、「自分の軸」を持って人生を生きるための技術のすべてを公開。哲学的に考えこむより、幸せを呼びこむ習慣を実践することが人生を好転させる何よりの近道という渾身の一冊、幸福の技術指南書。
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天国への道を知る最良の方法は、地獄への道を探究することである/マキャベリ

「彼岸に現を抜かしたり、彼岸への距離に打ちひしがれているよりは、自分達が確実にできることに集中した方が良いのです。」

1.有責の法則
責任を取らない人は、自ら不幸を作る。
小さなリスクを取って、チェンジすることを当たり前の感覚に。

2.双曲の法則
目の前の利益にとらわれると、自ら不幸を招く。
10-10-10、10分後の自分ー10ヵ月後の自分ー10年後の自分、と客観的な視点で自分を見ることができる。

3.分散の法則
幸せは一つのかごに持ってはいけません。
月に5人は仕事以外の人と食事を取る。
「自責的な人は、学校や職場以外でも他に自分を相手にしてくれる世界を沢山持っているからです。」

4.応報の法則
ネガティブなことは全て、自分に返ってきます。
「職場の同僚の対応がおかしい。」という問題であれば、言いっ放しにするのではなく、問題解決に取り組むべき。
三薬ー褒めよう、笑おう、感謝しよう

5.稼動の法則
ずぼらな人は、不幸な人です。
失敗になれると、学習や行動が加速する。
頓珍漢な質問をしてもへっちゃら。
習慣化は、行動コストをゼロにしてくれる。

6.内発の法則
人と比べると、どんどん不幸になります。
「他人を使って、自分の幸せを確かめるな。」
強みの発見が自分比の幸福へとつながる。

7.利他の法則
人への幸せこそが、自分への確実な幸せです。
充分に蓄積した経験資産で相手に貢献をする。


万能鑑定士Qの事件簿1/松岡圭祐

東京23区を侵食していく不気味な"力士シール"。誰が、何のために貼ったのか?謎を追う若き週刊誌記者・小笠原は、猫のように鋭く魅惑的な瞳を持つ美女と出会う。凛田莉子、23歳。瞬時に万物の真価・真贋・真相を見破る「万能鑑定士」だ。信じられないほどの天然キャラで劣等性だった莉子は、いつどこで広範な専門知識と観察眼を身につけたのか。稀代の頭脳派ヒロインが日本を変える!
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久しぶりに、松岡圭祐を読んで見た。
角川文庫に移り、千里眼シリーズを全て書き直しを始めてから、すっかり遠ざかってしまいました。

去年から店頭で新しいシリーズが並びだしていて、なかなか売れているようなので、読んでみました。

岬美由紀が強烈なキャラなので、新しい主人公はどんな感じかと思ったら、これまたなかなか面白いですね。

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凡庸な男など出る幕のない岬美由紀より、博学ではあるけれど少し純粋すぎて、つまずいては立ち上がる莉子の方が、等身大の魅力を湛えていて、親近感を持つ読者もいるかもしれない。
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解説より。。ですが、充分凡庸な男など出る幕のないほどの博学ですわ^^。

1巻で完結と思っていたら、2巻で1エピソード完結でした。
風呂敷広げられたままだから、どう畳まれるのか、気になって仕方がない。。

この人は、全てきっちり、畳みなおす人ですからねぇ。期待しています。