2011年3月18日金曜日

「日本男児」という生き方/笹幸恵

女はいつの時代も、「骨のある、頼りがいのある男」に惹かれるもの。内に秘めた芯の強さ、行動力、寛容さ、落ち着き、野性味、ユーモア…そんな「日本男児の魅力」を女性ならではの視点で綴る、異色のエッセイ。“戦跡巡礼の看板娘”が贈る異色の「日本男児」論。
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艦長の工藤俊作中佐は、海に投げ出された敵兵を助け出し、甲板に集合させ、こうスピーチをした。
「諸官は勇敢に戦われた。今や諸官は、日本海軍の名誉あるゲストである。」

この出来事について理由を聞くと、「当たり前のことをしただけですから」と、実に淡々とした答えが帰ってきました。

背中に化粧はできない。青年達よ、背筋を伸ばせ!
背中を丸めて歩いていたら、視界に入るのは地面と自分のつま先ばかり。

タフであること。
・しぶとい:「疲れた」ではなく「死ぬわけじゃあるまいし」と、自分に声をかける。
・動じない:「食えるものは何でも食え。それで腹を壊したら、鍛えていない胃腸が悪い」
・俺がやらねば:自己犠牲の精神が、精神的にたくましい、タフな男を育てる。

潔さという美学。
「赤穂浪士となり恥を忍んでも将来に敵を報ぜんとするか、あるいは白虎隊となり、玉砕もって民族の防波堤となり後世の歴史に問わんとするか。」
時に、男は潔く立ち上がらなければならないときがある。
逃げ道を作るな。
報復ではない。処罰である。
真の覚悟とは、いかなる場面においても逃げ道を作らないこと、これに尽きると思います。そしてそれを為し得る人こそ、本当の「男」ではないでしょうか?

立派な志より、一人前の社会人たれ。
新卒採用の際の、明確な目的意識は、返って自分の幅を狭めることになる。
「自分の感受性くらい、自分で守れ、ばか者よ。」

自分の考えが形成され、それを実現しようとすると偉くなることも一つの手段である。

半径50メートルの外へ出でよ。
男性の持つ力強さが「剛」の強さなら、女性は全てを受け入れる、しなやかな「柔」の強さと言えるでしょう。

女房のご機嫌取りをするのではなく、外に向かって自分の信念を貫き通してほしいと思います。
自分がやるべきことは何か、ちゃんと自分の立ち位置を把握しておく堅実さと冷静さが必要でしょう。

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