2013年12月27日金曜日

採用基準/伊賀泰代

就職超難関企業と言われるマッキンゼーは、地頭のよさや論理的思考力が問われると思われがちだ。しかし元採用マネジャーの著者は、このような定説をきっぱりと否定する。マッキンゼーでは世界で通用する人材を求めており、頭のよさだけではない。それは現在の日本が必要としている人材像と同じと言える。
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考え続ける力。思考体力。

思考スキルよりもいくらでも考え続けられるか。いろいろな事象に対して、考え続けていく。

日本語、英語、地頭、リーダーシップ。この4つを兼ね備えているのは日本人より中国人の方が多い。

京大に採用したい人が少ない。
関西では東京に比べていろいろな機会を持つことが少ないからか?

日本では雑用係がリーダーと勘違いされている。

オーバードクター問題。
専門知識しか持っていない。→専門知識を持って問題解決に当たることのできるリーダーシップポテンシャルがある人。

リーダーシップの浸透が日本では見られない。
→一緒の方向に行く人とタクシーをシェアできるような人。

誘導されれば従うが、リーダーシップを発揮しないのが日本人。



2013年5月6日月曜日

日本人の英語/マーク・ピーターセン

「冷凍庫に入れる」は put it in the freezer なのに「電子レンジに入れる」だと put it in my microwave oven となる。どういう論理や感覚がこの英語表現を支えているのか。著者が出会ってきた日本人の英語の問題点を糸口に、従来の文法理解から脱落しがちなポイントをユーモア溢れる例文で示しつつ、英語的発想の世界へ読者を誘う。
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英語だからと行って、人の名前を逆さまにする時代はとっくに終わっている。

Accordinglyはin agreement with という意味が強い。

日本の典型的な英文法書の説明の仕方には、the United States of Americaでは、theが必要と言う形でよく見かけるが、theは表現にどういう意味を与えているかは説明しない。
国名だから、固有名詞だからではなく、普通名詞のstatesだからである。

aというのは、その有無が一つの論理的プロセスの根幹となるものであって、名詞に付くアクセサリーのようなモノではない。

the international understanding->ある具体的な国際的約定を示しているように思えるため、読者はいらいらする。

それぞれの名詞が、a, the, 無冠詞、単数、複数のどの意味的カテゴリーに入るかを、一つ一つ確かめながら英文を読んでいくことで、冠詞と数の意識を身につけることができるようになる。

あの人は思いやりがなさ過ぎる。なさ過ぎるはどうしても英語にならない。
少なすぎるならわかるがなさすぎるは納得できない。
無いという日本語はゼロではない。

どの家にも当然あるという意識は、herとtheの使い分けで表現する。

受動態のbyは動作主を導く。
written by a word processor -> ワープロ”によって”書かれた。

時間表現のin/on





2013年5月3日金曜日

フィンランド・豊かさのメソッド/堀内都喜子


貧困化する日本と対極! 格差なき成長の秘密とは?
現地の大学院で学んだ体験からみえた、「教育力」「福祉力」で発展する国の真実。 経済協力開発機構(OECD)による生徒の学力調査(PISA)で、フィンランドの子どもたちがトップの成績を挙げて以来、その教育のあり方に注目が集まっている。またフィンランドは、世界経済フォーラム(WEF)の国際競争力ランキングでも、三年連続一位に輝くなど、経済的にも発展している。充実した福祉、女性の社会進出、透明性の高い税金の使途……日本とは対極的とも言える、その成長の秘密は、どこにあるのだろうか。
現地の大学院留学など、フィンランドで過ごした貴重な体験をもとに語る、不思議で豊かな国の素顔。
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機械化による効率向上に加え、無駄な労働力をできるだけ省いて効率向上に努めることにもフィンランドは積極的だ。レストランに行っても驚くほどウェイトレスの人数が少ない。

近年のOEDCDの各国の学力調査が良いことの成功の鍵として、下記項目を挙げている。
・質の高い教師。
・偏差値編成や能力別クラスなどがない。
・同じクラスでの特殊教育
・学生のカウンセリングとサポート。
・少人数制
・進学希望が強い。
・平等な義務教育
・社会における教育の重要性が高い。
・教師という職業の社会的地位が高い。
・安定した政治
・経済格差が少ない。
・地域差があまりない。

子供の頃から夫婦共働きの両親を見て育ってきたフィンランド人女性にとっては、働かずに家に居ると言うことは何よりも苦痛で、自分という人間の価値がないように思えるのだという。


もしも・・・あなたが外国人に「日本語を教える」としたら/荒川洋平

来日したばかりのカナダ人女性に突然スーパーで話しかけられ、親切にしてあげた主婦の平野さん。そんなちょっとした親切心からよくわからないうちに日本語まで教える約束をしてしまった…。義理堅い性格の持ち主の今井さんは定年を迎えたばかり。シルバーボランティアで日本語を教えている友人の突然の頼みを断りきれず、1日だけ代役を務めることになったが…。オーストラリアで短期留学を始めたばかりの河田さん。初のパーティを楽しんでいたら突然、女の子から「日本語を教えて」と頼まれてしまった。「NO」と言えず、とりあえずスマイル。どうやら引き受けてしまったようだ…。さて、この「いきなり先生」になってしまった3人。どう乗り切ったらいいのだろうか。
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外国人にとっては日本語は学びやすく、親しみやすい言語であるとは言えませんが、かなの読み方は一種類ですし、活用も単純、母音も5つしかないので特に話し言葉の面では学習しやすい部分が多くあります。

教える準備や予習をしていて、どうしようか、と迷ったときには他の人にはともかく、この学習者にとっては、どのやり方がいちばんいいだろうか、と問いかけてみることだ。

向かい合わせに座るべき最大の理由は、学習者の表情が分かることにある。

「教科書を教えるより教科書で教えよ。」

三大教授法
・文法訳読法
文法をマスターし、テキストを母語に訳すこと。

・オーディオ・リンガル・メソッド
外国語の学習は習慣の形成として学習されるべき。

・コミュニカティブ・アプローチ
外国語は文脈のあるコミュニケーション手段として学習されるべき。




ペンギンカフェをつくる/三谷宏治


ボクって最近、ツマラナイやつなんです・・・

発想のための『15の視点』で
ルークが究極のペンギンカフェづくりに挑む!

これであなたも「面白いやつ」になれます。

常識と知識の呪縛から逃れて、創造的な発想をするための「発見×探求のための15の視点」がペンギン・ルークの「カフェ起業物語」を通して学べます。
たとえば、自分が「宇宙人」「外国人」「子ども」等々の“非常識”な者になったつもりでモノゴトを見る。
あるいは、広く知識や興味関心を持つT型人間をさらに超えるΠ(パイ)型人間を目指して、「CM」「ゲーム」「恐竜」「料理」・・・何でもいいので自分のテーマを決めて深掘りをする。
そして、「単語」「助詞」「外国語」「だけ」という言葉にこだわって、モノゴトの本質を見抜いて絞ってずらして拡げて考えてみる。

この本では、「発想力」向上のためのメカニズムを次の構造で示しています。

1 常識離脱×(2非常識な視点+3異分野の深い学び+4言葉へのこだわり)

最初の常識離脱ができなければ、かけ算なので残念ながらアウトプッロはゼロです。
でも、2~4は足し算なので、すべては必要ではありません。得意なものから取り組みましょう。
そして、深く突っこんでいく「探求力」向上の疑似体験のために、ストーリーの力を借りています。

「イワトビペンギンのルークによるカフェ企画」です。

好奇心旺盛、行動力抜群、でも最近ちょっと精神的メタボに悩んでいる若きルークが、どうやって独自の「仮称 ペンギンカフェ」をつくりあげていくのか・・・・・・。
ルークとともに悩みながら、お楽しみください。

ルークの「パラパラマンガ」も楽しめます!
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赤ちゃんにとって、「新聞の本質」とは何でしょうか?
それは「クシャクシャ感」です。

何でも短くネーミングしてみる。伝えたいことを何に例えるか考えて本を一冊読む。

辞書・辞典の間を反復横跳びしてみることで、本質を掴む。





MAKERS/クリス・アンダーソン

「デジタルによる革命は、これからが本番だ──」

『フリー』以上の衝撃──ベストセラー『フリー』『ロングテール』のクリス・アンダーソンが描く次のパラダイムシフトは〈メイカームーブメント〉だ!
21世紀の製造業は、アイデアとラップトップさえあれば誰もが自宅で始められる。ウェブの世界で起こったツールの民主化が、もの作りの世界でも始まったのだ。メイカーズ(モノ作る人々)の革命が、世界の産業構造を再び変える! ベストセラー『フリー』『ロングテール』の著者が描く、次のパラダイムシフト。
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メイカームーブメントには、3つの大きな特徴がある。
1.デスクトップのデジタル工作機械を使って、ものをデザインし、試作すること(デジタルDIY)
2.それらのデザインをオンラインのコミュニティで当たり前に共有し、仲間と協力すること。
3.デザインファイルが標準化されたこと。おかげで誰でも自分のデザインを製造業者に送り、欲しい数だけ作ってもらうことができる。また、自宅でも家庭用のツールで手軽に製造できる。これが発案から企業への道のりを劇的に縮めた。

ケーキミックスはお手軽すぎて、主婦の労働や技術が過小評価されると感じる人が居た。その後、食品会社はレシピを買え、ミックスに卵を加えるようにした。
行け我の家具を使った実験でも、自分で作ったイケア家具を買う場合と、自分以外の誰かが作ったものを買う場合の価格が67%も自分のものが高い事が分かった。

デビューして間もないメイカーたちが犯す間違いの一つは、無理に低価格で製品を販売してしまうことだ。それなりの利益を上げることが持続可能な企業を築く唯一の方法だからだ。
1.5x1.5=2.25くらいの設定が必要。

キックスターター

デスクトップの工作機械と製造請負サービスが手軽に利用できるようになったおかげで、アイデアさえあれば誰でも本格的に製造業を始められるようになったおかげで、アイデアさえあればだれでも本格的に製造業を始められるようになった。
ウェブのおかげで、こうした製品をグローバルに販売できるようになった。

DIYはバイオ研究向けの磁気攪拌機を作り、研究装置を購入する敷居を下げ、多くの人が研究に携われるようになる。

新しい時代とは大ヒット作がなくなる時代ではなく、大ヒット作による独占が終わる時代なのだ。より多くの人がより多くの場所で、より多くの小さなニッチに注目し、より多くのイノベーションを起こす。

・3Dデザインソフト
グーグルスケッチアップ(ウィンドウズ、マック)
オートデスク123D(ウィンドウズ)
ティンカーCAD(ウェブ)
ソリッドワークス(ウィンドウズ、マック)

・3Dプリント・ソリューション
メイカーボット・レプリケータ

・3Dスキャニング・ソリューション
ソフトウェア
オートデスク123Dキャッチ
メイカーボット3Dスキャナー

・推奨CNCソリューション
MyDIYCNC

・推奨エレクトロニクス機器
アダフルートのカクヤスアルドゥイーノ・キット
回路計:スパークファン・デジタルマルチメーター

本当の革命は、インターネットが実体経済に影響を及ぼすとき、つまりもの作りのやり方が変わるときに起こるのです。
ビットの世界で起きてきた革命がアトムの世界で起きる。
グローバルなサプライチェーンが個人にも開かれてきた。
材料を調達し、部品を製造し、それらを組み立てるプロセスは大企業に独占されてきた。それが、ボノコやシェイブウェイズなどのウェブの製造委託サービスや、アリババなどのマッチングサイトを利用することで、プロ用の工作機械を所有しなくても、個人が大企業と同じ製造能力を手に入れることができる。
自分が欲しいものを作って、他の人にそれを販売することもできる。ビット世界のニッチな音楽や書籍や映像と同じ事だ。そう、もののロングテールがやってきた。



2013年4月13日土曜日

30代が覇権を握る!日本経済/冨山和彦


下山するなら自力で下りろ! 若い世代に負担を掛けるな――。
「団塊世代」など、おカネに余裕がある高齢者の意見がまかり通る日本。その裏側で、働き盛りの30代は、年金や医療費など社会保険費用の負担増を強いられ、上がらない給料をやりくりしながら苦しんでいる。
このままでは日本経済の活力が完全に失われる!
本書では、高齢社会のための負担増を真っ向から否定。「おカネがある人間は、自力で生き抜く」ことを前提に、消費増税、年金負担額アップ、医療費の増など、ビジネスマンを追い詰める愚策を柔軟なアタマで、ひっくり返す!
働き盛り世代のモチベーションが上がり、立ち上がる気力が湧く本。また、団塊世代が日本の未来のために、品格を見せる気分になる経済オピニオン書。
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団塊の世代の年金問題の例え。
上の世代は自力でおりるのではない。図々しくも若い人たちにおんぶしてもらって、背負って下ろしてもらおうとする。しかも下りるまでの道が長い。何十年も時間を掛けて下りてくるから、しまいには、おんぶしていた若い人たちも年を取ってしまう。
そこで、いざ下までたどり着いたときに、再び昇ろうとするかというと、疲れ果ててしまって「もういいや」ということになりかねない。

生産性年収と年齢の関係。
賃金は右肩上がりで、入社3年目ほどから生産性が賃金を追い越し、35歳頃でピークアウトする。
そして、徐々に生産性が下がり、45歳頃で再び賃金が生産性を追い越し、もらいすぎの状態に陥る。

宗教観。
日本人の平均的な宗教観では、神様はたくさんいるし、神様と1対1で退治するような真剣さはない。「個」という考え方自体が希薄で、つねに社会との「関係性」の中で自分の立ち位置が決まってくる。それに対して、西洋哲学の伝統がある欧米人は、自立した「個」の存在が先にあって、それがどう共同体と折り合いをつけていくかという「関係性」への議論へと繋がっていく。

職業訓練校としての高等教育。
中堅以下の大学でPh. Dを極めてもらうニーズなど社会にほとんどない。教えるプロを雇えば良いのである。
コンピュータや最新ITデバイスを使いこなし、インターネットのリテラシーを高め、コミュニケーション能力を磨き、英文メールを読み書きし、正しい契約の知識を身につける。
そういうことを高校や大学で教えれば良いのだ。

TOEFL。
実用英語能力の測定ツールとしては実に良くできている試験。





2013年4月10日水曜日

コンサルティングとは何か/堀紘一


ドリームインキュベータ創業者にして、元BCG日本代表という、まさに日本の戦略コンサルタントの第一人者である著者が、初めてその本業である「コンサルティング」について語る!その仕事の流儀、本当の役割、求められる能力から、知られざる歴史や「お金」の話まで。コンサルティング業界の人はもちろん、それ以外の人にも多くの発見がある、全ビジネスマン必読の書。
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2013年4月7日日曜日

3000万円をつくる投資信託術/竹川美奈子

忙しいサラリーマンにピッタリのインデックス投資。ベストセラー『投資信託にだまされるな!』の著者が、その理論的根拠やファンド選びのコツ、具体的な投資法を徹底解説する。損をしないための「シンプル投資」7カ条も必読。これ1冊読むだけで、もう迷わなくて済む。
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1.世界に丸ごと分散投資をする
2.10年以上の長期で考える
3.複利効果をいかす
4.なるべく早くスタートする
5.コストにこだわる
6.コツコツ積み立てる
7.数年に1回は見直す


ダブルキャリア/荻野進介・大宮冬洋


景気や会社の都合に左右されない自分なりの確固たるキャリアを持つにはどうすればいいのか?「本業」の他に持つ「副業」を、もう1つのキャリアとしてとらえ、豊かな職業人生を送るための方法論を提案する。
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「とりあえず残業すれば良い。残業代で収入も増えるし」という考え方をする人が入社したときから大嫌いでした。
1時間の仕事を30分で終えられるようになったら、そうして作り出した時間で新たな価値を作り出す。

30年前の動物園。
「いいなぁ、寝ているだけでえさが貰えるんだから。」

現在。
「寝転ぶくらいしかやることがないのか。自由を奪われてかわいそうに。」

1.なるべく自己の本業に関係あるものから着手し、その発達はひいて本業の改良に好影響を与えるもの。
2.作業が簡易であって、老幼婦女子にも行い得るもの
3.多くの資本を要せず、かつ回収の速やかなるもの
4.減量を得ることが用意であって、かつその土地に得られるもの
5.販路困難ならず、かつ継続する望みがあるもの

決心と行動が必要。実際に行動して具体的な選択肢を試すことが必要だと説いている。

やりたい仕事がある。それならば、いつまでも授業を受けてばかり居ないで、自分の力で問題を解いてみたら、ということなのだ。


イタリア式少しのお金ゆったり暮らす生き方/林茂


国は貧しくても個人生活はいつも豊かで明るい不思議!!

13年のイタリア暮らしで身をもって体験した人間らしい生活。余裕のバカンス、頼れる友、個人の生活が豊かなのはなぜか。大人の国のライフスタイルから、食・ワインまで。

イタリア人の年収は、平均400万円ほどだという。手取りで240万円ぐらいだろうか。(中略) 大都市や街の中心地でなければ、100平方メートルのアッパルタメント(マンション式の家)が1000万円程度で購入できる。 結婚を決めたカップルは、まず2人でためたお金と両親の助け、それにムトゥア(健康保険組合)からお金を借りて家を購入する。そして結婚式の当日には招待者をよんで新居のお披露目(ひろめ)をする。
やがて子どもが生まれ、多少の余裕ができると、今度は別荘の購入を考える。とにかく年間30日以上の休暇取得が義務づけられているので、しっかりと時間を過ごせる場所が必要だ。

●イタリア的発想の原点とは
●約束時間は「目標時間」
●「アミーコ」は一生の宝物
●年収400万円で別荘ライフ
●「貧しい国」の豊かな労働者
●イタリア式節約生活
●外食好きなイタリア人
●10歳からワインに親しむ国
●理想のイタリア料理店
●スローフードの国、イタリア
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イタリアとのビジネスは、どれだけ信用のできる人物とビジネスができるか、ということに尽きる。

ヨーロッパの他の国では、ワインへの砂糖の添加が認められているが、イタリアでは許されない。





自信加乗/富坂美織


日産自動車社長 カルロス・ゴーン氏推薦!
「『自信加乗』で、富坂先生は伝統的な理想の女性像に疑問を投げかけています。
医師、そしてビジネス・コンサルタントとしての経験を持つ著者は、女性が果敢に実力を発揮し、才能を開花させ、自らの目標を達成するのに役立つヒントを提示しています。
『自信加乗』は仕事上のネットワークを広げ、キャリアを切り開き、自己実現を目指すすべての読者のための実用書です」


ハーバード留学、マッキンゼーコンサルタントの経歴を持つ美貌の女医がすべての働く人たちへ宛てた45の成功するヒント。マッキンゼー流の「Add Value」「No Regret」など、ポジティブ・シンキングの極意と産婦人科医としてのカウンセリング、迷ったときのワンポイント・アドバイス、そしてハーバード仕込のプレゼン、効果的な自己主張法など、だれでも今日からスーパー・ポジティブになれるメッセージを明快な英語、図解とともに伝える一冊。
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何かを洗濯することで良い結果を得ることができたとしても、それが幸せなことであるとは限らない。その代わり、悪い結果に終わってしまったとしても不幸であるとは限らない。
それさえ分かっていれば、何があっても落ち込むことはないんだよ。

スピーチ・セラピストの魔法。
「掌に汗をかく」→「言うことを忘れてしまう」ということの関連性を外すことで、問題を克服できる。





高学歴な親はなぜ子育てに失敗するのか/小林公夫

「高学歴ゆえの過ち」を避けて、「高学歴のメリットを最大限に活かす」子育てのアドバイス。30年に及ぶ受験指導で、多くの医師・弁護士の親子を知る「受験指導のプロ」ならではの、豊富なケーススタディ。ベストセラー『「勉強しろ」と言わずに子供を勉強させる法』著者の新機軸。
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知育優先でしつけを軽視してしまう。
0歳から幼児期にかけて、子供たちは生きるために必要な知識、生活力、緻密さなどをバランス良く身につけていきますが、この時点で知育を重要視しすぎた余り、その他の大切な能力の自然な発達が妨げられるケースが増えている。
しつけをおろそかにしてまで身につけた知識がどれほどの役に立つのでしょうか?

親として一番大切なことは、数学で80点を取り、欣喜雀躍した娘のことを「娘が喜んで帰ってきたのですよ。」と素直に喜べる姿勢、ひたすら子供の幸せを願う姿勢を持つこと。

子供には過度な期待をしないことです。勉強にしろ、スポーツにしろ、親が子供に期待を掛けることは、もはや子供の幸せのためではなく、親の欲望の充足であることを素直に認めねば成りません。

普段、進路や将来についてあれこれ言うことなく見守ってきた父親のいざというときの助言で、大学院進学を決めた。




2013年4月6日土曜日

挫折力ー一流になれる50の思考・行動術ー/冨山和彦

否定的なイメージの「挫折」ですが、それを経験した人間だけが、これからの不安定な時代を愉快に生き抜くことができます。 なぜなら、「挫折」という極度のストレスにさらされることで、ビジネスで最も必要な「打たれ強さ」を手に入れられるからです。さらに、「挫折」を経験することで、「過去のリセット」「敗因の分析」「己を知ること」ができ、それこそが成長への近道となるからです。 本書でいう「挫折力」とは、この「挫折を愛し、乗り越え、活かしていく力」を意味しています。前半で、「人はなぜ裏切るのか」「ダメな会社で働く意義」などのテーマから、なぜ「挫折」が必要かを説き、後半で、組織の中でリーダーを目指す人に向けて、「捨てる覚悟の大切さ」「権力を使いこなす術」「金銭へのこだわりの捨て方」など、より具体的な「挫折力」を扱います。 本書は、数々の企業を再生させたプロフェッショナルが若い世代に贈る「希望の書」となっています。
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もともと日本は、学問的な思考体系を中国から取り入れることで発展してきた国である。
また、中世以降はそこにスペイン、ポルトガル、オランダなどが加わり、明治期にはもっぱら欧米の先進諸国を手本として発展してきた。
別に海外に学ぶことが悪いと行っているわけでは無い。だが、「○○と同じようにやったらうまくいく」という短絡的な発想が問題なのだ。




IGPI流セルフマネジメントのリアル・ノウハウ/冨山和彦


日本経済のパイが広がらないいま、「仕事」の奪い合いが日常化してきた。いまやどんなビジネスマンも、企業の合従連衡、M&Aの嵐から逃れられない。
「カイシャの身売り」が頻発する時代、組織や上司が変わっても評価される「プロフェッショナルの条件」とは何か。どう生き延びていけばよいのか。
○感情に流されず、経済合理性というフェアネスを追求せよ
○説明能力が高ければどこでも通用する
○外国人と一緒に働くことに向いている人、向かない人
○清濁併せ呑むタイプが求められる
など、M&Aビジネスのプロフェッショナルが、現場から見出したリアルなサバイバル思考法、行動術をリアルなエピソードを交え、18カ条に記していく。
ビジネス人生を自力で経営できる人間になるための、ヒント満載の書!
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自分の事業の価値を語れるか?
「なぜ」を自分の言葉で説明できる人は強い。





インドビジネスー驚異の潜在力ー/島田卓


「本書はインドビジネスの第一人者が語った、インドとの取り組み方の極意を満載した本だ」
谷野作太郎(元・駐インド大使 早稲田大学客員教授)
内容の一部
●カーストよりコストが上?
●トヨタのインド進出から学ぶこと
●インドの映画ビジネスは産業と言えるか
●ガルブレイスがインドに残したもの
●中国語が氾濫するインド
●日印サラリーマンの行動様式の違い
●インド人の時間の観念
●1枚のお札に17言語の金額表示
●インド経済をダメにしたネルー親子
<■この一冊に今のインドが詰まっている!>
21世紀をリードする大国として、インドが注目を集め始めている。世界に残された巨大市場で、IT業界の人材の宝庫・インド。そこには約束された輝く未来が待ち受けているかのように見える。しかし、それは新生インドの一面を表わしてはいるが、インドのすべてを物語るものではない。インドには依然として無数の言語と理解の壁を越えた社会制度や習慣、因習が残っており、また被支配民族として形成されてしまった国民性がある。そんなインドで、日本企業がビジネスで成功を収めるには、何をどう考えたらよいのか。そのためのノウハウを、インドビジネスで長年の経験を有する著者が、現地での実体験をベースに、平易に解説したのが本書である。
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インド人閣僚に教えた日本人攻略法
Do
1.日本人は誉めること(日本人はお世辞だと分かっていても誉められるとうれしがる)
2.インド経済改革の継続(国民生活向上のためにはアジアのオスである日本からの企業進出や透視が必要。
3.是非一度インドを訪問してほしい。
4.嘘でもいいから、まずあなたの言うことは分かるという。

Don't
1.自国のことをあまり自慢しない(自慢話ばかりする人に、日本人は懐疑的になる)
2.自己主張を控え、相手に十分話す機会を与えること(うんざりされる)
3.日本からの透視が来なくても、欧米から来るから困らないなどと言わない。
4.性急な答えを要求しない。




2013年1月16日水曜日

エンジニアが30歳までに身につけておくべきこと/椎木一夫


●こんな考えは今すぐ捨てろ!
・一流企業に就職すれば、一生安泰
・与えられた仕事をきちんとこなせば評価される
・入社して10年もすれば管理職になれる
・エンジニアは口下手でも問題ない
・特許はたくさん取ればいい

●使い捨てられるエンジニアになるな!
仕事を通じて、自分が世の中の役に立っていることを実感できるエンジニアほど、
素敵なものはない。しかし企業でいい仕事をするためには、周囲とコミュニケーションを
深めたり、自分の研究内容をプレゼンする能力が不可欠だ。口下手、世間知らずの
技術バカは、文系の奴等に便利に使われ、技術が古びるとともに捨てられてしまうのが
おちである。

●一流エンジニアになるための必須スキルを指南
企業が求める一流エンジニアとは、「自分で問題を発見し、それを解く」ことができる
エンジニアである。そのためには、若いうちから常に問題意識を持ち、自分の頭で
考える訓練をしていかなければならない。団塊世代エンジニアの著者が若い
エンジニアのために、会社に使い捨てられない一流エンジニアになる必須スキルの
身につけ方を指南する。
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研究者は最高データを自慢し、エンジニアは最悪データを尊重する。
「ジョハリの窓」で自分を知る。

       自分が
  分かっている   分かっていない
                   他人が分かっている
<ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー>

                   他人が分かっていない

自分と他人が分かっている部分をなくしていくと人間的成長に繋がる。






2013年1月14日月曜日

現実を視よ/柳井正


「この本を書くことは、一経営者としては正しい判断ではないかもしれない。だが、書かずにはいられない」。
いまだにほとんどの日本人は「この国は豊か」と思っているだろう。それがいかに「現実」とかけ離れた思い違いか、本書を読めばわかるはずだ。
勃興するアジア経済から目を背け、「未来からの借金」で身の丈の2倍の生活をする日本人。借金を返すどころか「増税」という愚策しか打ち出せない日本政治。
なぜ国民も、政治家も、「稼ぐ」ことを忘れて「貰う」ばかりになったのか。松下幸之助や本田宗一郎が体現した「資本主義の精神」はどこへいったのか。
「グローバル化の尖兵」を自負するファーストリテイリングの経営トップが見詰める世界と日本の「現実」とは。「成功法則」のない時代に企業と個人がもつべき「視点」とは。
「あなたが変われば、未来も変わる」。本書はこの国を愛する企業家が身を賭して著した警醒の書であり、希望の書である。
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2013年1月10日木曜日

媚びない人生/ジョン・キム


「自分に誇りを持ち、自分を信じ、自分らしく、媚びない人生を生きていって欲しい。そのために必要なのは、まず何よりも内面的な強さなのだ」

著者が、家族同様に大切と考えているゼミ生の卒業へのはなむけの言葉「キムゼミ最終講義 贈る言葉」がこの本の原点になっています。

将来に対する漠然とした不安を感じる者たちに対して、今この瞬間から内面的な革命を起こし、人生を支える真の自由を手に入れるための考え方や行動指針を提示したのが本書『媚びない人生』です。

韓国から日本へ国費留学し、アジア、アメリカ、ヨーロッパ等、3大陸5か国を渡り歩き、使う言葉も専門性も変えていった著者。その経験からくる独自の哲学や生き方論が心を揺さぶられます。

「従順な羊ではなく、野良猫になれ」
「瞬間を生きる。次の瞬間、死んでもいいように」
「結果に対する全責任を負う決意に基づいた選択は、常に正しい」
「若い時代の漠然とした不安というのは、ネガティブな証拠なのではなく、ポジティブな証拠なのである」
「努力してなかなか結果が出ないときほど、喜ぶべきだ。最終的に得る結果は大きくなると信じて、努力し続ければいい」
「社会にある分類は、実は自分の力で超えられる。誰も見たことのない地図へと塗り替えよ」
「クリエイティブは、事前許可なしに生まれる。事前許可なしで動ける人間であれ」
「目的地がない船には、どんな風も順風になることはない」
「肯定のオーラの起点となる。与えることに喜びを感じる人になる」
「ボーダーを超えた異端児は、社会に対する説得のプロセスと証明のプロセスを経て、社会のリーダーになっていく」
など、著者の熱い言葉にやけどしそうになります。

「人間は確実に死ぬ。死んだ後に、君はどんなふうに人々に記憶されたい?君の生きた証しというものについて、君はどんなふうに今、語れるだろうか」
著者が、若い人たちにこの質問を投げかけると、多くの人が言葉に詰まり、やがては大粒の涙をこぼし始めるといいます。
みんな一生懸命に生きている。必死で目の前の物事と格闘している。しかし、思うような結果が出せない。 自分が努力していることが自分の目指す明るい将来につながっているのだろうか、と不安になり、この質問の答えがわからなくなり涙があふれるのです。
著者は、そんな時「他人の目、他者の目を意識するな」「そうやってもがいている自分は正しい」という言葉を贈ります。
「君の涙は自分と、自分の人生に真剣に向き合っている証拠なのだ」と。著者自身もそうだったのです。

「自分と向き合い、悩みなさい。そして、どんな瞬間においても、自分のことを信じなさい」という著者の言葉が、体に染みこみずっと心の中にあふれていきます。

この本は年齢を問いません。青春の志にあふれる方には是非読んでいただきたい1冊です。
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人生の価値は、自分が自分をどれほど信じたかで、決まると思う。だから、何があっても自分に対する絶対的な信頼を失わないことだ。絶対不可侵領域としての自己を確立し、どんな状況でもそれを貫くことだ。

結果に対する全責任を負う決意に基づいた選択は、常に正しい。

クリエイティブは、事前許可無しに生まれる。事前許可無しで動ける人間であれ。

いったん境界を越えると、自分の中でその境界は消えていく。今までの地図は塗り替えられ、自分を盟主とする帝国の無限なる拡張が始まるのだ。