2013年5月3日金曜日

フィンランド・豊かさのメソッド/堀内都喜子


貧困化する日本と対極! 格差なき成長の秘密とは?
現地の大学院で学んだ体験からみえた、「教育力」「福祉力」で発展する国の真実。 経済協力開発機構(OECD)による生徒の学力調査(PISA)で、フィンランドの子どもたちがトップの成績を挙げて以来、その教育のあり方に注目が集まっている。またフィンランドは、世界経済フォーラム(WEF)の国際競争力ランキングでも、三年連続一位に輝くなど、経済的にも発展している。充実した福祉、女性の社会進出、透明性の高い税金の使途……日本とは対極的とも言える、その成長の秘密は、どこにあるのだろうか。
現地の大学院留学など、フィンランドで過ごした貴重な体験をもとに語る、不思議で豊かな国の素顔。
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機械化による効率向上に加え、無駄な労働力をできるだけ省いて効率向上に努めることにもフィンランドは積極的だ。レストランに行っても驚くほどウェイトレスの人数が少ない。

近年のOEDCDの各国の学力調査が良いことの成功の鍵として、下記項目を挙げている。
・質の高い教師。
・偏差値編成や能力別クラスなどがない。
・同じクラスでの特殊教育
・学生のカウンセリングとサポート。
・少人数制
・進学希望が強い。
・平等な義務教育
・社会における教育の重要性が高い。
・教師という職業の社会的地位が高い。
・安定した政治
・経済格差が少ない。
・地域差があまりない。

子供の頃から夫婦共働きの両親を見て育ってきたフィンランド人女性にとっては、働かずに家に居ると言うことは何よりも苦痛で、自分という人間の価値がないように思えるのだという。


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