2008年5月28日水曜日

命の使い方/落合信彦

女、カネ、友情、仕事、人間関係、国家、勝負など19のテーマごとに縦横無尽に切り込んでいく。
人生というゲームほどエキサイティングなものはない。本気で生きてみないか!

まぁ、熱いメッセージ。狼たちへの伝言とか、その他の本と被る部分は多いけど、一冊だけ落合信彦本をあげるとすれば、この本かな。

人が成功した姿を見て、「僕も成功したいと」それだけなんだな。人生の戦略もなく、自分の内面と戦いもせず、どうしたら成功できるのか?小手先のマニュアルばっかり求めているわけ。
その前にまず、自分がどういう人間か知らなきゃな。まず、自分の欠点を見つけろと言うことだ。
いってみれば、自分で自分を告発してるようなものだから、自分が主役で、検事であって、裁判官でなきゃいけないんだな。で、弁護士は居ないんだ。そうやって考えていくと、じゃあ、自分を助けてくれるものは何があるのかと・・・それはやっぱり知識しかない。

「カネを失うーたいしたものは失わない。勇気と知性を失うー人生を失う」

もし、俺が20代のサラリーマンだったら、いまどうするか?一応、どんな企業に入っても最低限の生活ができる給料はもらえるわけだから、夜とか土、日に美術学校とか音楽学校に通う。自分の感性と審美眼を磨くために。
で、夜の仕事を一つ探す。一番良い仕事は何かというと、人と接する仕事ーバーテンだよ。それも飲み屋街とかのバーじゃなく、一流ホテルのバーじゃないとな。
とにかく、その気になれば、いまからでもやることはいっぱいあるんだ。以下に厳しく自分をしごくか!

心のアンテナってやつをいつも張り巡らして、毎日、磨いていないとチャンスもチャンスじゃなくなるという。それに、俺はつまらない知り合いとかをつくるんだったら、自分一人のほうが良いって言う考え方なんだ。

40、50になって、「会社がどうの、人事がどうの」っていうやつが多いよ。「だったら、お前辞めろよ」というと、「いや、やめられません。」と。「まだ住宅ローンも残ってるし、今辞めたら、同じ給料で雇ってくれるとこはありませんから。」って。
それこそ「卑怯だろ」といいたい。自分の将来を人質にしちゃってんだから。自分に対しても卑怯だし、会社に対しても失礼じゃないかと。俺にいわせりゃ、世界一ブスな女と結婚して我慢しているのと同じ事だよ。

全部勝たなくたって良いんだ!

「正直にならなければならない理由を持たなければならない人間は信用できない。」だから、道に何百万円が落ちていようと、拾ったら、すぐに交番に届けると。そこで、「誰かが見ているから、とっちゃったらまずいよな」と思うようなやつは、ダメなんだ。

「他人と競争するのではない、自分自身と競争するのだ。」
「恐ろしいやつ、考えの違う人間ほどつき合う価値がある。」
「女にモテたいと思ったら、まず男にもてる男になること。」
「人と同じ事を恥じろ。そこから独創性が生まれる。」


2008年5月22日木曜日

親孝行プレイ/みうらじゅん

親孝したいとか、親は大切だとか、思っているだけでは気持ちは相手に伝わりません。具体的に行動しないと意味がないのです。

ということで、どうせなら徹底的に親を喜ばせてあげたい。

そこで、忘れてはならないのでは、相手が親だからこそ「誰よりも気を遣い、誰よりもサービス精神を持ち、誰よりも接待感覚を忘れてはならない」こと。


大胆な理論の展開かと思われるかもしれないけど、実は親孝行というのはここまで考えて行動しないとできないものなのかもしれない・・・って思わせるものがある。

母親という人種は「家電」の話に意外なほど喜ぶものなのである。実家に帰ると、今の飾りと台所の家電製品をチェック。
新しい家電を自分でも購入しようと本当に思わなくても良い。「すごいなぁ」、「ウチも買おうかな」ぐらいの台詞をつぶやけば、彼女の自尊心をこれ以上ないくらいくすぐる。

「孫を魅せれば喜ぶ」は間違い。やはり、自分の子供の方がかわいいのだ。「孫にはすでに他人の血が入っている。要は、「孫は私の子供にそっくり」ということだけを言いたいのだ。
孫見せプレイ=血筋プレイである。

父親にはいつまでも「ダンディなもの」を送り続けなければならないのである。「お父さんはまだまだ若い。」これくらい大丈夫。
父親と話すときは、相手を北野武など、年長であこがれている人物と今喋っているのだと、自分を洗脳して思いこませる。

年長の人と話す機会を持ったとき、その会話が盛り上がるか否かは、「話が面白いか」がポイントではなく、「その人の話だったらどんなにつまらない話でも聞ける。」という感情がまず第一にあるはずなのだ。

親友は、父親に似た人を選んでいるんだよ。みうらさん自分のことも大好きだけど、人のことにもどんどん介入したり助けてやったりするの好きじゃん。ウチの親父もそういうタイプなんだよね。父親は息子の市乳と気が合う。」そう、親友とは親の友と書くのである。

母親はいつまでも息子の恋人。よく「娘さんを私にください。」というシーンで、「娘を持って行く前に一発殴らせろ!」という父親のシーンはあるが、逆の母親と息子のシーンはない。母親は息子が結婚しようが「別れた」という気持ちにはまったくなっていないからである。「別の男にとられた」という感覚は全くなく、「愛人にくれてやった」という感覚でしかないのだ。

妻というのは、下手をすると、義父と義母と夫と自分、全員が平等に幸せになろうと思いがちである。しかし、本当に必要なのは全員の幸せの追求ではなく、自分が「愛人」レベルである状況を作り出すことの自覚である。「徹底的に夫にかしずく」「夫をとにかくほめる」である。


フリーズする脳/築山節

(あれ、今何を言おうとしてたんだろう・・・)まるでパソコンがフリーズしたかのように、不意に言葉が詰まる。
たびたび思考が停止する。そういう「空白の時間」が増えているのではないでしょうか?
ほっといたらボケにつながりかねないこの”フリーズする脳”の問題を、北品川病院で臨床経験が豊富な筆者が語る。

患者さんを見ていて断言できるのは、「脳は環境で作られる。」ということ。
ところが、環境が常にバランスの良い訓練の機会を脳に与えてくれるとは限らない。

  • 一日中パソコンに向かう仕事は危ない。
  • 耳にはヘッドフォンを当てて、音楽を聴いている。
  • コミュニケーションは基本的にメール
  • 思い出す代わりのように、インターネット検索
  • 計算などの雑多な作業はPC任せ
  • 家族と話すこともなく、テレビを見て寝る

脳の使い方が偏っていて、「何か」をしなくなってきている場合が多い。
最初は忙しいからやらないつもりでいても、いつの間にか苦手になり、逃げ手になるとますますやらなくなり、やらなくなるとできなくなるという、その悪循環の先にあるのが、実はボケ症状です。

大事なのは、以前の自分と比べて、何ができなくなっているのかを常に気にかけ、それを補おうとしていくことです。
何ができなかったかを、備忘録として手がかりを残すことも重要。

新鮮に感じることを持ち続ける。
五感がとらえるものすべてが情報。その整理されていない、しかも刻々と移り変わっていく多面的な情報を自分の意志でとらえて状況判断をする。テレビなどのできあがった情報を入れても、脳は鍛えられない。


  1. 商談の最中に不意に言葉が出なくなる、人前で話すのが怖くなった証券マン
    1. できていた自分のイメージからかけ離れていく、
    2. 後は部下に説明を任せることが多くなり、変化に対応できなくなるフェイントに引っかかりやすい人になってきた。
  2. よく知っているはずの名前が思い出せない、思考がちぎれていく大学教授
    1. 話している最中に何を話しているのかわからなくなる、というのは、自分の思考をコーディネートできなくなっている状態だと考えられる。
    2. 記憶を引き出しやすくする3つの方法
      1. 繰り返し思い出すこと。お気に入りに入れて、それで終わり。という習慣はだめ。
      2. ファイル化すること。7つ以内に分け、さらに細分化していく。
      3. 引き出すときの手がかりを増やす。「どこそこで、お会いした○○さん」
  3. PCの前で頻繁に自失する、空回りし、疲弊していくシステムエンジニア
    1. 視野が狭い状態で、長時間いるのは、高速道路を長時間運転しているのと同じ状況
    2. 5感による立体感・質感・現実感への対応が脳を動かす。
    3. 働き盛りの人がぼけていくのは、何もしていないような場合ではなく、何か一つのことをやりすぎていること。
    4. 3つの対応策
      1. 生活の原点を作る。時差ぼけを治す
      2. 朝一時間歩く。
      3. 新聞などを音読する。
  4. ネット依存的な生活を送っているウチに物忘れが激しくなった総務部主任
    1. ネット依存と「思い出す力」の低下
    2. 「知識は覚えるものだ」という意識が希薄になり、「その場で消費するものだ」という意識がより強くなってきている
    3. 脳の機能は階層的になっていて、基礎の部分がはっきりとして、初めてより高度な活動ができる
    4. 「部屋の片付け」は高次脳機能の訓練になる
  5. 会話の相手が複数になると、話が聞き取れなくなる、頭に入らなくなる営業マン
    1. 大切な情報は聞き分けなければとれない。
    2. カクテルパーティー効果は、360度からやってくる情報を聞き分ける非常に難しい高度処理。
    3. 一日中イヤホンをしている生活は、無自覚に聞き分けるという行為を行っていない。
    4. 長い話を理解するときは、大まかなイメージをとらえようとしないと、頭に残らない。イメージを取らないで、言葉の一つ一つを覚えようとしているのでは?
  6. 転職先の企業でたびたび思考停止状態に陥るようになったエリートビジネスマン
    1. 言語体系が違う(専門用語を使いすぎる)と聞き取れない
    2. 働く環境の違いになじまないと、聞き取れない。
    3. これは、馴染んでくると解決するという簡単な問題
  7. 文章が思い浮かばなくなり、偏執的に見直しを繰り返すフリーライター
    1. 本人が全く無駄なように思っている雑多な活動に、実は脳を訓練する作業が多く含まれている。
    2. あまりにもシンプルな生活を送っていると、組み合わせる情報の片方が致命的になくなってしまう。
  8. 上司になったとたん、考える力が衰え仕事ができなくなった元「優秀な部下」
    1. 上司になることによって全体的な流れを判断する必要が出てくると、部下の時代に10と考えていたことを1と考えるような大まかさが必要になる。
  9. すぐ感情に支配され、頭の中が真っ白になる、元「冷静なキャリアウーマン」
    1. 感情が爆発しやすくなる人は、それをまず積極的に抑える(自分を癒す)という行為が必要
  10. 集中力が続かず、空白の時間が増えていく「勝ち組」志向の司法浪人生
    1. 脳をバランス良く鍛えておくためにも、活動はマルチにしておかなければならない
    2. すべての面で満足のいく環境を整えたら、やる気がわいてくると言うことはなく、逆境の中でやりくりするからこそ、やる気がわく
    3. 「仕事をしているのにこれだけ勉強できたから、仕事をやめたらもっと勉強できる」というより、仕事が忙しいからこそ、勉強もはかどる
    4. 常に、社会の歯車になって、脳を回転させておく必要はあり、その中で、自分の意志を強く持つと、それに対する考えや勉強の回転も速くなる


2008年5月19日月曜日

グラスホッパー/伊坂幸太郎

復讐を横取りされた。元教師の鈴木は、妻を殺した男が車にひかれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。
疾走感溢れる筆致で綴られた分類不能の「殺し屋」小説。

伊坂幸太郎独特の比喩表現、時間巻き戻し、立体的な表現方法は健在。
理屈では計れない展開も、なんかワクワクさせてくれるのも特徴だと思う。

「死んでいるみたいに生きていたくない。」というレトリックを最初に使ったのは、ジャック・クリスピンだよ。」

ジャック・クリスピンって誰だ??


2008年5月18日日曜日

「吐きたいほど愛してる。/新堂冬樹」

愛ーー、それは気高く美しきもの。そして、この世で最も恐ろしいもの。
新堂冬樹にしか描けなかった、暗黒純愛小説。

これまで、新堂冬樹の作品は、「カリスマ」→「黒い太陽」→「忘れ雪」と読んできた。
宗教団体、キャバクラと暗黒の世界を描いた2つの作品の後に、純愛小説を読んだという感じです。
その相反する2つの側面を合わせたかのような謳い文句に、惹かれて、怖いもの見たさに読んでしまったけど、キツかった・・・。

「半蔵の黒子」の描写は、ものすごくグロテスクで、後の3作品を読むのをためらってしまいました。

これはちょっと夢に出てきそうなくらい、強烈なインパクトがあります。
とても、誰にでも進められる本ではないな。

「半蔵の黒子」
歪んだ愛情を描いてますが、それ以上に歪んだ生活の描写がグロテスクで・・・吐きそう。

「お鈴が来る」
これぞ、歪んだ思考から来る純愛といった感じがします。
こういう人から愛されていることが怖い・・・っていう寒気が。

「まゆかの恋慕」
この本の中では、まだ読後感が良い感動作でしょう。

「英吉の部屋」
半蔵と同じく、主人公の思考に対して嫌悪感がわき上がる作品。
最後のあらゆる言い訳の描写がわざとらしくも感じるけど、まさに吐きたくなる愛情表現。


2008年5月11日日曜日

「伝説の社員」になれ!/土井英司

アマゾンの元カリスマ・バイヤー。
一万冊のビジネス書を読破し、今や「日本一ビジネスマンを高く売る男」。
そんな著者があかす、あなたの価値を最大限に高める生き方・働き方。

自分の素質を磨こう。そのためには、自分が何をほめられたら嬉しいのか、ということを知ることが大切だ。

才能とは、「好奇心を持ち続けることができる力」という風に考えていたけど、それを人からの入力で知る手段としては、「何をほめられたときに、自分が嬉しいのか」というのは大きな指標になると思った。
ほめられたら、自分の心にガソリンが注入されますからね。

「つまらない仕事」でこき使われてしまうのは、実はあなたが自分を「高くうっている」からなのです。

給料が安いのは、それは今の仕事を通して、授業料を払っているから。
「授業料を払っているのだから、もっと学ばねば損だ。」という気持ちになって、意欲がわいてくる。

ストレスを苦痛ではなくステップアップの踏み台に帰るには、条件があります。
できないことを自分以外のせいにしないことです。

異業種交流会もそうですが、セミナーでは講師に近づくのではなく、目の前の参加者に注目し、話し、名刺交換をしてください。

大切なことは、なんでもないほめ言葉を、大きなパワーに変換できる能力があること。
自分はどんなことをほめられたら、一番嬉しいのか。
それがわかれば、自分の才能は開花します。

情熱があるから能力が生まれてくるのです。
能力は、最初はゼロ、それでいいのです。
ソコソコ出世する「スーパーエリート」は能力に秀でています。
とんでもなく成功する「伝説の社員」と呼ばれる人は、情熱なら誰にも負けないのです。

自分にとって当然なことが、他の人にとっては新鮮な驚きと言うことは往々にしてあります。その他人の驚きで、何か新しいことができないか、考えてみましょう。

誰からも好かれる人なんて価値がない。
人は、無い物ねだりをすることで、自分を否定する方向に走っていきます。
自分の個性、資質が、自分にとって一番価値が高いのにそれに気付かない。
原石を持ちながら、磨こうとしないようなものです。



2008年5月10日土曜日

あなたに成功をもたらす人生の選択/オグ・マンディーノ

生命保険業界で、トップセールスマンとして成功したマーク・クリストファーが、輝かしいキャリアを捨て、作家になることを志す。
息子たちの成長に突然気づき、家族を顧みなかった人生に疑問を感じたからだ。
熾烈な競争世界から離れ、家族と満ち足りた時間を過ごしつつ執筆を続ける。
やがて、本は大ベストセラーとなるが・・・人間が持つ「選択」のすばらしさを描いた感動作。

マークと彼が尊敬する偉大な著者である人物との会話が印象深い。
いいかい、マーク。結局私や君が書いたような本の全てが、やがては本棚の隅に追いやられ、ほこりにまみれて、いつしか完全に忘れられてしまうことになるんだ。彼らは、どんなにいいことを聞いてもすぐに忘れてしまうんだ。そして、試みることをやめてしまう。
もともと人類にそれ以上のことを求めること自体が、誤りなのかもしれない。第一、人類に真の生き方を教える最も偉大な本が、これまで常に私たちのそばに存在してきたというのに、私たちは今でも、天使のようにではなく、まるで動物のように行動し続けているんだからね・・・

私は、個人的には、救済されるに値する人々は、決して少なくないものと信じています。
私は、あなたが人殺しを一人指摘するごとに、他人を救うために自分の命を投げ出した人物を少なくとも一人は指摘できると思います。
いかなる人間の中にも、あるとても特別な成分が存在しています。私たちに生命の息が吹き込まれている限り、私たちを完璧な絶望の状態への陥落からは、しっかりと守り続けてくれます。
そこで、あなたの本や私の本が果たしうる最も重要な役割は、衰えた状態にはあるものの明らかに存在し続けているその成分の活力を、よみがえらせることだと私は考えています。

あらゆる創造活動の中で、一般に最も低い評価を受けているのが、著述活動である。少なくとも、私はそう信じている。
彫刻や絵画、作曲などを手がけている人間は、まさに全体の一握りであるのに対して、ほとんど全ての人間が、毎日何かを書いているのだ。
そしてそのために、おそらくある程度の自尊心を所持している人間であれば誰もが、自分にも時間と願望さえあれば、そこそこの本や記事などいくらでも書けると考えている。

私は、より良い人生を選択する。
今私は知った。幸せは、新しい家、仕事、友人などの中に隠れているものではなかったのだ。
それは、手を伸ばしてつかみ取るものなどでは決してない。それは、自分がすでに与えられているもの、および、自分が新たに与えられるものの一つひとつを、感謝と共に、心から喜び、楽しむことに他ならない!

マーク著書の「より良い生き方」が販売されている。


2008年5月8日木曜日

この人と結婚していいの?/石井希尚

「話を聞かない男 地図を読めない女」に近い、男と女の根本的な差を説明し、お互いの違いを結婚の前に正しく理解することが大事だ、という本。

ウルトラマン思考の男と、シンデレラシンドロームの女。的確な表現だと思った。
特に、プリマリカウンセリングをお奨めしている。

二人が共通の認識を持ち、共通の目標に向かっているからこそ、お互いに歩み寄る努力が成立するのです。
これは、二人が結婚生活をスタートする上で、捉えておかなければならない最も重要な土台です。
二人が同じ思いで、同じ方向を見られるかどうか・・・・

・ウルトラマン思考な男
「自分の存在がいかに正義でなければいけない」と考えている男性は、その自己意識が満たされないと、自分で自分を正当化してでも、正義の味方としての自己を保たなければいけないという衝動に駆られる。
だから、男性に不安を感じさせないためには、何より賞賛が必要となります。誰よりも頼りがいのある強い存在であることを認めてくれる「賞賛の声」を必要としているのです。

最も対処に困るのは「女性の涙」。ウルトラマンは正義の味方なのだから、相手を泣かせるなんてあってはならない行為です。

ウルトラマンには制限時間があり、3分たつとカラータイマーが点滅を開始します。妻たちは、「夫は私たちの話をちっとも聞いてくれない。」と不満をぶつけますが、多くの男性にとって、女性の論理的でない会話について行くのは容易なことではありません。
男性は目標達成思考。どこに向かっているか分からない話には、せいぜえい3分くらいしかエネルギーが持続しません。時間をかけて話を聞いて欲しいときは、「これ、長いんだけど聞いてくれる?」と一声かけるのもいいですね。「長い話でも聞いてあげられるんだ」という正義の味方ぶりを発揮して、話を聞くでしょう。

・女性は誰でもシンデレラ
誰よりも自分が愛されている。その実感の中で、彼女たちは安心を得たいと願っています。これが女性の基本欲求だと考えていいでしょう。彼女たちに必要なのは「セキュリティ」つまり「安全」なのです。

男性は常に思考に傾きがちなため、とかく無口になる傾向がありますが、女性は常に「感じて」います。事実にこだわる男性と、自分の感じかたという基準で安心や不安を抱く女性。


・男性諸君!帰宅時には一つのことを心がけてください。「戦いはあと一時間残っている。」

どんな些細なことでも、女性の放つサインに気をつける。
サインをキャッチしたら、論理的になってはダメ。

・恐怖のPMS「プリ・メンストロール・シンドローム」。月経前緊張症。
自分ではどうしようもなく、精神的に不安定になり、日頃から感じていることがさらに過敏になり、ショックを受けやすくなる。
PMSの時期を把握し、ここはお化け屋敷だと考え、壊れやすいものを大切に扱うように過ごす。
PMSの時期に、重要な決断をしない。


お互いに自分の親の気持ちを優先して、結婚した相手をないがしろにしてはいけないのです。どんなことでも、二人が話し合って決めるのが結婚生活の基本。どんなことでも最初に相談するのは結婚した相手でなければなりません。

相手は何をしているのか分からないのだ、という認識に立つとき、あなたの怒りは驚くほど軽減することを発見するはずです。





2008年5月7日水曜日

千里眼 シンガポールフライヤー (上・下)

松岡圭祐

松岡圭祐の本は全て読んでますが、そのシリーズ最新作。
これまでも、東京カジノ計画や東京ミッドタウンを題材にして、その完成前に小説を書き上げるので、驚かされます。
今回も2008年に完成する世界最大の観覧車、シンガポール・フライヤーと2008年史上初の夜間市街地レースとなるF1シンガポールが舞台。

いつもの、無駄に思えるちょっとした会話や描写などは絶対に後で何らかの伏線になってる、という無駄のない書き方。
表現自体も無駄がなく、あっという間に読めるという感じは、いつもの通り。