2008年5月10日土曜日

あなたに成功をもたらす人生の選択/オグ・マンディーノ

生命保険業界で、トップセールスマンとして成功したマーク・クリストファーが、輝かしいキャリアを捨て、作家になることを志す。
息子たちの成長に突然気づき、家族を顧みなかった人生に疑問を感じたからだ。
熾烈な競争世界から離れ、家族と満ち足りた時間を過ごしつつ執筆を続ける。
やがて、本は大ベストセラーとなるが・・・人間が持つ「選択」のすばらしさを描いた感動作。

マークと彼が尊敬する偉大な著者である人物との会話が印象深い。
いいかい、マーク。結局私や君が書いたような本の全てが、やがては本棚の隅に追いやられ、ほこりにまみれて、いつしか完全に忘れられてしまうことになるんだ。彼らは、どんなにいいことを聞いてもすぐに忘れてしまうんだ。そして、試みることをやめてしまう。
もともと人類にそれ以上のことを求めること自体が、誤りなのかもしれない。第一、人類に真の生き方を教える最も偉大な本が、これまで常に私たちのそばに存在してきたというのに、私たちは今でも、天使のようにではなく、まるで動物のように行動し続けているんだからね・・・

私は、個人的には、救済されるに値する人々は、決して少なくないものと信じています。
私は、あなたが人殺しを一人指摘するごとに、他人を救うために自分の命を投げ出した人物を少なくとも一人は指摘できると思います。
いかなる人間の中にも、あるとても特別な成分が存在しています。私たちに生命の息が吹き込まれている限り、私たちを完璧な絶望の状態への陥落からは、しっかりと守り続けてくれます。
そこで、あなたの本や私の本が果たしうる最も重要な役割は、衰えた状態にはあるものの明らかに存在し続けているその成分の活力を、よみがえらせることだと私は考えています。

あらゆる創造活動の中で、一般に最も低い評価を受けているのが、著述活動である。少なくとも、私はそう信じている。
彫刻や絵画、作曲などを手がけている人間は、まさに全体の一握りであるのに対して、ほとんど全ての人間が、毎日何かを書いているのだ。
そしてそのために、おそらくある程度の自尊心を所持している人間であれば誰もが、自分にも時間と願望さえあれば、そこそこの本や記事などいくらでも書けると考えている。

私は、より良い人生を選択する。
今私は知った。幸せは、新しい家、仕事、友人などの中に隠れているものではなかったのだ。
それは、手を伸ばしてつかみ取るものなどでは決してない。それは、自分がすでに与えられているもの、および、自分が新たに与えられるものの一つひとつを、感謝と共に、心から喜び、楽しむことに他ならない!

マーク著書の「より良い生き方」が販売されている。


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