2008年1月13日日曜日

狼たちへの伝言3

落合信彦

心熱き著者が放つ狼たちへのラスト・メッセージ
真実の言葉が魂を揺さぶる「青春のバイブル」堂々ここに完結!!

セナのインタビュー
私の言う成功とは、単に金があるとか、スーパースターであるとか言う意味ではない。
そんなものは私に言わせれば、ごく薄っぺらなものだ。本当の成功には、常に心の平和、魂のやすらぎがついて回る。

ベストを尽くしたという納得感、自分自身のパフォーマンスに対する誇り、そして自分の選んだプロフェッションで頂点に立っているという自負心、これらの要素が一つ欠けていても本当の成功者とは言えない。

スピードに対する会いとトップをキープするという執念が私を駆り立てている。
しかし、時には努力を怠りたいような気持ちに陥ることもある。
そんなとき、私を駆り立ててくれるのが責任感だ。
私にパフォーマンスのチャンスを与えてくれるために働いてくれる人々に対する責任感。

今の私は、これ以上望めないほど、エキサイティングで充実した人生を送っている。
ハピネスもあれば、悲しみもあり、落胆もあれば、もちろん挫折もある。
しかし、挫折や悲しみがあるからこそ幸せも感じられるのだ。
ごまかしの道を拒否して真剣に生きているものなら、誰しも挫折を感じるはずだ。

人はみんな、この世で何かをするために生を受けた。要は自分のしていることに信念を持ち、自分に対して確固とした自信を持つことだね。
いろいろなことを言われたときに、感情を持ち、傷つく。
しかし、自分の生の証明は、サーキットの中で勝つことだと。勝つことが最高の復讐なんだ。

「俺は国のためなら命を捨てようとしたし、戦いもした。だけど国は俺が愛したほど俺を愛してはくれなかった。」

一匹の狼の話。
その狼は飢えていた。獲物もなく、やせてボロボロになって森をうろついていると、一匹の丸々と太った犬に出会った。
首輪をつけていると、主人が食べ物を与えてくれるのさ。それだけのことだ。
腹ぺこの狼は、それを聞いて、また再びトボトボと森へ引き返してしまった。

今は健康ブームだという。酒を飲まない。たばこを吸わない。食べたいものも我慢して、少しでも人より長生きをしようとする。そんな生き方はナンセンスだ。
健康はより強く生きる条件の一つではあっても、人生の目的ではない。

まずこの国にとどまり、まずこの国の歴史や現実を知る、それも他の国の人に対してもちゃんと説明できるぐらいに知って、この国を少しでも良くすることに知恵を絞ってもらいたい。
答えるためには、時間をかけて勉強し、知識を得るしかない。それこそ、自分の脳みそを働かせるしかないのだ。

ただ念ずるだけの良心などは、良心という言葉に値しない。
行動があってこそ良心であり、信念である。

毎年会社に特別ボーナスとして、社員の家族ぐるみで2週間、ファーストクラスで世界中どこでも行きたいところに行かせるというものだった。
旅行から帰ってきた社員が、ものすごくやる気を出してくれるのだ。

企業が社内にアスレチック・ジムやバーを作るというのが流行らしいが、誰もそんなもの歓迎しない。それよりもその分、金を出す方がフェアではないか。

人間の可能性を否定する前に、変革の情熱を持て。
就職などしたくないからフリーターで良い、などという無自覚な若者を俺はかわいそうに思う。
練習はゆがんだ成長社会のえせ消費文化に踊らされ、歪んだ教育の中で親にも学校にもしつけられてしまった存在だからである。
彼らに、「もう少し自己をもて。このままじゃ日本がダメになってしまうから何とかしろ!」
と叱咤したとしよう。
彼らは「世の中の仕組みがそうなってるんだから、仕方ないじゃないか。夢を持とうと思っても、それが実現できないじゃないか」という返事が返ってくる。
「ならば、その仕組みを作ったのは誰だ。人間ではないのか」

アメリカの健全な民主主義
「アメリカ国民には、国旗を敬う義務と同様に、活気を卑下する権利もある」という判決

「ノビー、俺が奴らに何をプレゼントしたのか知ってるか?ナッシングさ」
担当大臣は若かった。30歳そこそこ。彼は、新しい国家建設の意欲にあふれていた。
理想の国家を築き上げるには、まず政府がクリーンでなければならない。

「人生論のを聞かせるのは、青臭い子供のすることだ。」などと斜めに構えることが男の美学と勘違いしているからだろう。
人生の戦略のない男は、女とつきあっても同じだ。つきあっても愛することも何も出来ない。
クライマックスも与えられない男だ。
今、何をしているのか、何をすべきなのかを考え、そのために己の内なる力を高めよ。その力を友やライバルの間で磨け。

「チャンスをものに出来なかったのは、好奇心とアンテナが無かっただけだろ。」

ちょっといい女と結婚して、子供は二人。毎日曜、ファミリー・レストランで食事をし、何に一度は小旅行をする。こういった小さな幸せが人生なのか?

日本人のカラオケメンタリティー
会社で自分の意見が言えない。上司の誤りを指摘したくても出来ない。女に自分の本当の心が伝えられない。こういった内向的で抑圧された閉塞状態から、脱出するためにマイクを持って大声を張り上げる。

アメリカに発つときの母親の一言
「日本のことは忘れなさい。日本語も忘れなさい。奨学金がもらえなくなっても、帰ってくるんじゃないよ。」

泣くな!復讐しろ!!

「そうはおっしゃるけど、僕はこう思います。」
亀みたいに頭を引っ込めたまんまの男、何のリアクションも見せない人間とは、それ以上にお互いを知り合い、関係を深めることはできない。
怒鳴られると、しょげ返る。
自分に正義があると思っても表現できない。
自分の殻に閉じこもり、うじうじとくらい時を過ごす。そのあげく、スランプだと騒ぎ、ノイローゼ、心身症の兆候をきたし、入院したりしてしまうんだ。
こういった人種が生み出される背景には、すべての世代を含めた甘えの構造がある。





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