2008年8月19日火曜日

うれしい悲鳴をあげてくれ

いしわたり淳治

スーパーカーの歌詞のあの独特な世界観を作り出す人だもの・・・。
絶対に名作な予感がしていて、やはりその通りだった。

今年一だな。

2005年2月26日に解散したロック・バンド、スーパーカーのギタリストかつ作詞担当のいしわたり淳治のエッセイ集。
著者のブログは、私のお気に入りの一つ。

そのブログでこの本の発売を知ったんですが、音楽雑誌に、ショートショート小説&エッセイを連載していたとは知らなかった・・・。

この本は、それを集めた51本のショートショート&エッセイが収録されています。


こういう文章書きたいなぁ・・・って心底思います。

お気に入りは、
・幽霊社員
 う〜ん、オーナーのアイデアに脱帽。
・人間のオーバースペック願望
 最後の台詞、ノッポのうまいこと良い具合には驚いた。
・どなたかお客様の中に・・・
 まさか、こういう落ちとは。
・from 新居 with love
 「部屋選び」≒「?」
・ポケットから生まれた男
 ネーミングは、「気が利いているかどうか」が一番重要だと思っている。
・Dance in the boooooom
 だいたい何についても言えると思うが、基本的に熱く語るのはまずい。雄弁に語る、それはイコール自分で自分を演出しているだけ、というケースが多い。
・第一印象を終わらせろ
 第一印象はだいたい合っている。だから、ちゃんと第一印象を終わらせてから、行動しよう。
・made in 自分
 何かのタイミングで、みんなが大事そうにしている「夢」や「自分らしさ」が、そもそも本当に「メイドイン自分」なのかどうか、考えてみても良いのではないか?
・正義の見方
 正義vs別の正義。正義という考え方自体がそもそもの間違いだった。
・空き巣さんいらっしゃい。
 ハートを盗まない泥棒。
・フジヤマインマイヘッド
 情報の集め方そのものが、そのひとの パーソナリティだとさえ僕は思う。


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