2008年7月3日木曜日

イタリア的考え方ー日本人のためのイタリア入門ー

ファビオ・ランベッリ

「どうしてイタリアでは店が閉まっていることが多いのか」「ストライキが多いのか」
イタリアへ行った日本人は、一度はこのような疑問を抱いたことがあるでしょう。
一見容易なこの問題を解くためには、より現実を掘り下げなければなりません。
イタリア人にとって仕事とは何か、自由時間とは何か、そして個人の自由とは何か、・・・

これは冗談でだが、日本でイタリア人は「助平でケチでインチキ」だと言われることがある。
地域伝統の差異の結果、イタリアの「中心の不在」はいっそうはっきりとしてくる。全国的に共通している文化はほとんど無い。今でもイタリア人は自分自身について考えるとき、「イタリア」人というよりも「○○市」人あるいは「○○州」人としてのアイデンティティーを定義するのが普通である。

異文化理解で大切なのは、常識や文化のアイデンティティを作るイデオロギーの働き方の違いをよく理解することである。

イタリアの人々は、他人からどういう風に見られているのかと言うことを認識するだけでなく、相手の気持ちを感じ取ることも素早くて鋭い。
イタリア人は、自分のユニークさに他人が関心を払うように行動するわけである。


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