2008年7月6日日曜日

葉桜の季節に君を想うと言うこと

歌野晶午

久しぶりに読んだ本格推理.

最後のどんでん返しにはやられました.
「えぇ〜〜!」,って最初に戻って読み返したくなります.
小説ならではの先入観・没入観というのは恐ろしい.

ですけどここまでやられると,おちょくられてるような感じで,後味悪いのも確か・・・.

小説ならではのトリック・・・・・といったらそれまでですが,ちょっとタブーではないかと感じた.
トリックに双子を使うとかっていう典型的なタブーのようなもの.

あと,最後にやっとタイトルの意味に気付かされます.
その件は非常に良かった.

「人生の黄金時代は老いていく将来にあり、過ぎ去った若年無知の時代にあるにあらず」林語堂

十分に楽しめる小説だと思います.

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