2008年7月24日木曜日

察知力

中村俊輔

座右の銘に、「生き残る者は、強い者でも賢い者でもなく、変化に対応できる者だ。」というのがある。
本書で述べられている「察知力」というのは、瞬時に状況判断をして正解を導く力。

中3の時に、自分のポジションに慢心し、レギュラーを外された苦い経験。
引き出しをたくさん用意し、どんなポジションでもこなせるよう、レーダーチャートで円になるような選手を目指す。
要求を察知して、それに応える準備をする。

試合後の筋トレを終え、風呂につかっているときは、反省ばかりしていることも少なくない。
歯が立たない、自分はまだまだだと思えたら、それはそれで素晴らしいことだと感じている。その課題を克服すれば、「また自分の引き出しが増えるな」と。
「伸張はいつか必ず伸びるから、今は技術を磨け。」子供の気持ちを想像したアドバイスができればと思っている。
大事なのは、常に未来を察知して、自分には何が足りなくて、何が必要なのか、機器を察知して準備すること。
「体験」を記しておくことで、人生の無駄な時間を節約できる。
いつものポジションではないところで起用されたときに「どうして僕が・・・」と思う前に、「監督は何を求めて、僕をそのポジションに起用したのか」を考える。すなわち、求められていることを察知し、どの引き出しを開けば要求に応えるかを考えるのだ。
嫌だと感じることであっても、逃げないで飛び込んでいけば何かがあるんだということを知った。
ただ環境を変えるだけではダメだと思う。
「未来の自分」「なりたい自分」を想定し、そのために必要な環境を選ぶこと。環境を変えることが、現状からの逃避で終わってしまうこともあるから。
イタリア人は、新入りをいじることが大好きで、色んなシーンでこちらにちょっかいを出してくる。
どこであっても、馴染もうとする努力をしなければ、受け入れられはしないだろう。

「今までやってきたこと」と「今できること」をしっかりとやったうえで、それに肉付けをするイメージで次の事へと挑戦しようと考えた。

100%一生懸命、力を尽くすことができれば、成功となる。

「お前らの言い合いなんて、聞きたくねぇ。さっさと次のプレーに集中しろ。」

「考える力」は武器となる。だからこそ、年を重ねれば重ねるほど、今まで以上に空気を読み、察知し、考える力を磨いて行かなくちゃいけないと思う。


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