2008年11月26日水曜日

無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法

勝間和代

勉強で一番大事なのは、勉強の内容そのものではなく、勉強を上手く続かせる仕組み作りであり、意識作りなのです。
もし、私に人よりも上手なことがあるとしたら、そういう仕組み作りに過ぎません。


各種の研究によると、年収がだいたい1500万円になるくらいまでは、年収と幸福感の間には正の相関があるといわれています。つまり、年収が上がるほど幸福度が上がるというわけです。これは、「幸福の経済学」と呼ばれています。

勉強する5つのコツ
1.基礎を最初に徹底的に学ぶ
短期間で結果を出す人たちの共通点は、辛抱強く、半年間、基礎力をつけることに集中できる。
2.先達から、勉強の仕方をしっかり聞く
直接会って、話を聞き、まず真似から入る。
3.学ぶ対象の基本思想を理解する
資格試験は、それによって輩出したい人物像を事前に理解する。
4.学んだことを自分の言葉でアウトプットしてみる
過去問題+模試問題アプローチ、アウトプットを起点にして、そこからインプットに戻る、という方法
5.勉強をワクワク愉しむ


企業の不祥事が後を絶ちませんが、これは、当事者である社員達が自由人ではないからこそ起こったことだと思います。
自由人とは、
・自分で自分の面倒が見られて、
・経済的に自立していて、
・自分の考えを発言することができる

人間は、目に見えて測れるものでないと、管理できません。その管理の仕組みを作らずに勉強しようとしても、それでは続かないのが当たり前なのです。
とにかく、意志の力で何とかなるなんて、楽観視してはいけません。

社会人の勉強が続かないのは、なかなか成果が出ないからなのです。本を読むスピードが5倍になれば、成果が出るスピードも5倍速くなり、勉強を続けるモチベーションにもなるのです。

道具の値段の絶対額ではなく、道具を買ってから、どうやって使い倒すか、というのが大事です。

親指シフト。
だいたい20時間くらいの訓練で、ローマ字入力の速度を超えることができます。

ブログの書き込みには、ニュースを引用して、コメントをつけているケースが多いため、テクノラティを使うと、新しいニュースですら、ブログを見に行った方が早く検索できて、あっという間に情報が得られます。

宮部みゆきさんの講演で得た教訓。
・書くことは呼吸すると同じくらいの肉体労働として位置づけ、とにかく量産すること。
・売れるか、売れないかは時代と合うかどうか。報われるかどうかは、正直、分からないと割り切ること。
・自分しか分からないものなど書かず、エンターテインメントのための文学として存在すること。

勉強の仕組みをつくること、その仕組みを使って基礎力を養いながらアウトプットに繋げること、これらを両輪でやっていくうち、仕事の成果が上がり、年収が上がって幸せになってきます。
勉強法において差別化できるのは、道具とやり方です。人間、覚える能力とか意志の力には、そんなに大差はありません。
社会人が勉強を続けるためのコツは、昔の伝統的な学習方法+努力に頼らず、ITを使った効率的な方法を準備し、基礎を強化し、成果を確認していくことで自分への成功体験にするということです。

マーケティングとかセールスについては、やはり、アメリカの方が5年から10年進んでいます。できれば、原書や英語のオーディオブックに積極的にあたっていくことです。
今では、共感や感動を軸にした、エモーショナル・マーケティングが発達してきています。

発音に関しては、相手に聞き返されない程度にまでは訓練した方が良いですが、やりすぎても、投資効果は落ちるようです。
というのも、発音だけ綺麗にしてしまうと、今度はボキャブラリーが現地のエリート層に比べて少ないので、逆に子供っぽく聞こえる。

あらゆる勉強の基本は「素直」だと思います。私はいつも、「まずは騙されたと思ってやってみよう」というのを、勉強のとっかかりにしています。

家計簿を複式簿記でつけてみよう。
自分の年間の売り上げ高と、売上原価が分かり、自分がいくらの付加価値を生み出しているかが理解できます。
会計上の利益と現金上の利益は全く違う、というのを実生活で感じ取ろう。

経済学の最低限の知識は持っておこう。
需要曲線と供給曲線、価格感受性くらいまで。

転職市場における自分の価格を知るというのも、一つの目に見える成果だと思います。

株でも債券でも、金融の相場者は、最初、初心者は絶対損するようにできていると言うことです。
そこの存した時期をいかに乗り切るか・・・ということが一つの勉強になります。



0 件のコメント: