2008年11月1日土曜日

金持ち父さん、貧乏父さん

ロバート・キヨサキ+シャロン・レクター

「どうやったら金持ちになれる?」と疑問を持ったら最初に読む本。

会社が必要としている技術を身につけるために何かを学ぶのではなく、自分が学びたいことを自由に学ぶことができると思う。

雇用する側とされる側の違いだけでなく、自分の運命を自分でコントロールすることと、その操縦を誰かにゆだねてしまうことの違いでもあった。

考え方が人生に大きな影響を与えることを知った。
頭の中の考えが、その人の人生を作る。
「それを買うためのお金はない。」
「どうやったらそれを買うためのお金を作り出せるだろうか?」

第一の教え
金持ちはお金のためには働かない。

貧乏になるのは、諦めてしまうからだ。諦めない限りは貧乏じゃない。一番大事なことは、お前たちが何かをやったということだ。

人間は誰にだって人生につつき回されている。中には諦めてしまう人もいるし、戦う人もいる。
でも、人生から教訓を学んで先に進んでいく人はとても少ないんだ。そういう人は、人生につつかれるのを喜ぶ。人生から何かを学ぶ必要があることを知っているからだ。それに、自分から学びたいと思っている。

君がガッツのない人間だったら、一番安全な橋だけを渡り続け、決して起こることのない人生の一大イベントのために一生エネルギーを蓄え続けるんだ。心の奥底で、危険を冒すことを恐れている。

他の誰を変えることより、自分自身を変えることの方がずっと簡単なんだ。

こんな給料では家族を十分養うことはできないと知りながら、おとなしく給料を受け取り、昇給を待つ。中にはアルバイトをして働く人もいるが、微々たるモノだ。
人間誰しも、お金を持たずにいる恐怖と、給料を受け取ったときに、もっとお金があればと欲望が生まれる。
その時に、人生のパターンが決定する。
朝起きて、仕事に行き、請求書を支払う。この繰り返し。
もっと楽しいことを、快適な生活を・・・と恐怖と欲望でゆがめられた魂が、お金に癒されることはないんだ。
お金をたくさんもらえる奴隷になっただけで、奴隷であることに代わりはない。

感情は人間である限り避けられない。感情のおかげで私たちは人間で居られるんだ。自分の感情に正直になって、自分にとって悪い方にではなく、自分のためになるように心と感情を使うんだ。

たいていの人は恐怖や欲望といった感情が、いったいどこへ自分を連れて行こうとしているのかほとんど考えもせずに、ただ感情に突き動かされるまま高い給料、昇給、安定した仕事を求めて一生を過ごす。
それは、鼻先にニンジンをぶら下げられた馬が、どこへ行くのか知りもせずに、重たい荷物を弾いて走り続けるのと代わりがない。
馬をあやつる自分自身は、馬を望む方向に行かせることができるかもしれないが、馬自身は決して手に入らないニンジンを追いかけ続けるだけ。

感情に反応するんじゃなくて、自分で自分の考えを選ぶんだ。
感情にまかせてものをいっているのか、はっきりした頭で考えてものを言っているのかを見極めることはとても大切だ。


第二の教え
お金の流れの読み方を学ぶ

人生で大事なのはどれだけのお金を稼げるかではなく、どれだけのお金を持ち続けることが得きるかだ。

金持ちは資産を手に入れる。中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思いこむ。

君も金持ちになりたかったら、数字を読み、それを理解する方法を学ばなければいけない。
マイクの父親はこの言葉を何十回、何百回、何千回と私に聞かせた。

資産は私のポケットにお金を入れてくれる
負債は私のポケットからお金を取っていく

「稼いだ金は全部使う」というものであれば、収入が増えた文、支出も増えるだけのことだ。
「バカが金を持つとろくな事にならない。」

「どうやってお金を稼ぐか」ではなく、「お金をどう使うか」、つまり「お金を稼いだ後どうするか」だ。

「もっとお金を儲けるにはどうしたらよいか、教えてもらえませんか?」と。
自分たちの消費癖が収入を増やす必要性を生み出していることに彼らは気付いていない。

「頭のいい人は、自分より頭のいい人を雇う」

負債を抱えることによる損失
1.時間を失う。本当の資産に投資していれば、その価値が上がったかもしれない。
2.資本が減る。
3.教育を受ける機会を失う。

金持ちは、資産が大きいからこそ、そこから生まれる収入が支出を上回り、余ったお金をふたたび資産に回すことができる。
中流以下の人は、収入は会社の給料であり、給料が上がると、税金も上がる。支出の方も、給料と足並みをそろえて増える。こうして、終わることのないラットレースが始まる。
他人のために、政府のために、銀行のために働いているだけだ。

収入を生む資産を買うことだけに努力を集中する。
負債と支出は低く抑えるように努力する。

富というのは、あと何位置換その人が生き残ることができるか、つまり、今日仕事を辞めたとして、後どれくらい生きていけるか、その能力を指す。

第三の教え
自分のビジネスを持つ

金持ちは資産に常に注目し、そうでない人間は給与明細表の数字ばかりを気にする。
様々な支払いを済ませた後のお金を、収入を生み出す資産に回し、そこから十分な収入を得られるようにならない限り、給料はその人の経済的安定には少しも役に立たない。

資産とは
1.自分がその場にいなくても収入を生み出すビジネス。
2.株
3.債券
4.投資信託
5.収入を生む不動産
6.手形、借用証書
7.音楽、書籍などの著作権、特許権
8.その他、価値のあるもの

一生懸命働き立派な会社員で居るのも構わない。
ただ、それと同時に資産を増やすことを忘れないようにすることだ。

金持ちと中流以下の人間の大きな違いは、中流以下の人間がお金を手にすると、まず贅沢品を買おうとするのに対して、金持ちは贅沢品を最後に回すことだ。

多くの人がよくやる間違いは、クレジットカードやローンを使って、新車や贅沢品を衝動買いしてしまうことだ。

第四の教え
会社を作って節税する

政府では、予算にあまりを出せば、有能とは見てもらえないが、ビジネスでは、報酬を与えられ、有能と評価される

不動産をより高い別の不動産に買い換えた場合、もとの不動産を売ってキャピタルゲイン(資本利益)を得たとしても、それに対する税金の納付を先延ばしすることができる。
不動産はこのような大幅な節税を適応できる投資方法の一つ。

適切な知識が、人生につつき回されることから救ってくれる。

資産を増やし、自分のビジネスを持つことに精を出そうと決めたことで、かえってよい従業員になった。

ファイナンシャルインテリジェンス
1.会計力
賃借対照表や損益計算書といった財務諸表を読んで理解できる能力を示す。この能力で、どんな種類のビジネスにおいてもその強みと弱みを見極めることができる。
2.投資力
投資には戦略と方式が必要とされる。この技能には右脳の動き、創造的な能力が必要だ。
3.市場の理解力
需要と供給の科学。投資に関する経済的感覚。
4.法律力
会社を持つことによって得られる税の優遇措置などを理解すると、お金持ちになるスピードは雲泥の差になる。

会社を持っているお金持ち
稼いで、お金を使ってから、税金を払う

会社のために働いている人々
稼いで、税金を払ってから、お金を使う


第五の教え
金持ちはお金を作り出す

個人の才能の開花を邪魔する最大の要因が、過度の「恐怖心」と「自信のなさ」にあるということだ。

選択の幅を狭めることは、「一生懸命働くこと」、それだけしかないため、給料に十分満足行かない仕事をいつまでも続けていくことになる。
ファイナンシャル・インテリジェンスは、より多くの選択肢を持つこと。
チャンスがやってこなかったとき、自分の経済状態を好転するには他に何ができるだろうと考えることなど。
金に関する問題を解決する際にどれくらい想像力を発揮できるか、それがファイナンシャル・インテリジェンスなのだ。

チャンスは作り出すモノだと言うことを知っている人は少ない。
「何か良いことが起こらないかな・・・」と待っているタイプの人は、いつまでも待ち続けることになりかねない。なぜなら、そんなふうに待っているのは、5マイル先までの信号が全部青になるのを待ってドライブに出かけようとしているようなモノだからだ。

投資の成功例をあげたのは、
1.皆さんに刺激を与え、もっと学んでもらうため。
2.基盤がしっかりしていれば簡単だということを分かってもらうため。
3.誰でも大きな富を得ることができることを分かってもらうため。
4.目標を達成するには何万通りモノ方法があるということを分かってもらうため。
5.ロケット工学のような複雑なモノではないということを分かってもらうため。

お金に関する私の哲学の基本は、資産欄に種をまくことだ。
これは、お金を作るための公式といっても良い。

わけもわからないまま取引にお金を注ぎ込んで、あとは天に任せるとしたら、それはギャンブルだ。自分がやっていることがちゃんと分かっていれば、リスクを冒したとしてもそれはギャンブルではない。

不動産は資産の基盤。安定していて、値動きがゆっくりなので、良い。

「そんなことは、ここではできない」というのを耳にすると、その人が本当に言いたいのは、
「どうやったらここでそれができるかわからない・・・まだ今のところは」ということではないかと指摘する。

勝ったことが一度もない人のほとんどは、勝つことを望む気持ちより負けるのを恐れる気持ちが大きいから勝てないのだ。

投資を自分で作り出すプロの投資家になりたければ、
1.他の人が見過ごすチャンスを見つける技術
2.資金を集める技術
3.頭の良い人間を集めて組織する技術

最大の財産は、あなたの知識、「知っていること」だ。反対に最大のリスクは「知らないで居ること」だ。

第六の教え
お金のためではなく学ぶために働く

セールスとマーケティングをしっかり学べば、収入は大幅に増えるだろう。
「広く浅く知る」というのが、金持ち父さんのアドバイスだった。
経理、セールス、マーケティング。

大学のクラスメートや市乳のマイクが学生社交クラブでパーティを楽しんでいた頃、私は、アジアといった国々の貿易、そこに住む人々、ビジネスのやり方、文化などを必死で勉強していた。

「重要銀は首にならない程度に一生懸命働き、経営者は従業員がやめない程度に給料を与える」というものだ。

私は若者にアドバイスするとき、「いくら稼げるかではなく、何を学べるかで仕事を探しなさい」という。

「いま毎日やっていることの行き着く先はどこですか?」
会社に雇われている人たちは、将来のことをきちんと考えているのだろうかと。

「私は自分に興味のあること以外はやりたくない」という人には、
「私はスポーツジムに通うことに特に興味はないけれど、元気で長生きしたいから行って居るんです。」
と言う。

専門的な仕事をするなら、組合に入る必要がある。

経済的に苦しむ人は、彼らが持っている知識、才能にあるのではなく、彼らが「知らないこと」にある。
つまり、ハンバーガーを売ることや、配達する技能を磨くことより、最高のハンバーガーを作る技術を極めることばかりに熱心なのだ。

たいていの人はセールスとマーケティングの能力を習得するのは難しいと思っている。その大きな理由は、拒否されることに対する恐怖だ。コミュニケーションや交渉の仕方がうまくなり、拒否されることに対する恐怖心をコントロールすることができるようになれば、それだけ人生が楽になる。


実践その一
まず5つの障害を乗り越えよう

1.恐怖心
「人は損をするのが怖くて、そのために損をする。」
勝利者は、失敗を受け入れ、それを元気の源に変えるんだ。
「失敗に対して、自分はどのように反応するだろうか」
失敗をバネにやる気が出せるという人は、失敗を恐れずにやってみるのが良いかもしれない。
2.臆病風
根拠のない疑いや恐怖が臆病な人間を作る。臆病な人間は批判をし、勝利を収める人間は分析をする。
3.怠け心
忙しすぎて自分の財産に注意を払うことを怠けている人たち。
「どうやったらそれを買えるようになるか?」と欲望を抱くようにする。
「欲張ることよりも、それに関して罪の意識を持つことの方がよくない」
4.悪い習慣
自分に対してまず支払いをする。
そのあと、自分がお金を借りている人や、税金を支払わなければいけないというプレッシャーが強くて、なんとか新たな収入の道を見つけようと頑張ることになる。
そういったことを続ける中で、私はお金に関してより賢くなり、より行動力を持てるようになる。
5.傲慢さ
無知を隠すために、傲慢さを利用するな。


スタートを切る10のステップ
1.強い目的意識を持つー精神の力
やりたくないこと、やりたいこと、心の奥に深く根ざす理由が、人生で何をやるのも必要だ。
2.毎日自分で道を選ぶー選択する力
私は金持ちになる道を選ぶ。その選択を毎日行っている。それだけだ。
3.友人を慎重に選ぶー協力の力
友人の中でもお金のない人からは、「どうしたらいけないか」を学ぶ。
自分自身に正直になり、人と違ったことをするのをためらわないことだろう。
4.新しいやり方を次々と仕入れるー速習の力
「その人がどうなるかは、学んだことによって決まる。」
問題なのは、いかに早く学ぶことができるかだ。
5.自分に対する支払いをまず済ませるー自制の力
自尊心に欠け、金銭面でのプレッシャーにすぐ負けてしまう人は、決して金持ちになれない。
・キャッシュフローの管理
・人の管理
・自分の時間の管理
自分に先に支払う際に、一番大切なルールは、借金をしないということだ。
・自分で返済をしなければならない大きな借金はしない。
・収入が少ないときでも貯蓄や投資用の資産を取り崩さない。外圧を大きくして、頭を働かせるのだ。
6.ブローカーにたっぷり支払うー忠告の力
仲介をしてくれる人に支払うお金は、彼らが与えてくれる情報を元に私が得ることのできる収入に比べてたら微々たるもの。
たとえサービスが悪くても15〜20パーセントのチップを払う中流以下の人たちが、わずか3〜7パーセントの手数料をブローカーに払うのに文句を言うのはおかしい。
ブローカは、実際に投資をしている人を雇う
人を管理する本当の意味は、専門分野で自分より優れている人をうまく使い、十分に報酬を与えることにある。
7.もとは必ず取り戻すーただで何かを手に入れる力
元手を回収した後は、ほーっておいて、ただで何かを手に入れる。
8.贅沢品は資産に買わせるー焦点を絞ることの力
お金を儲けるために、お金を運用する。資産の欄に焦点を絞り、「消費したい」という欲望を利用して、自分の中にある「お金に関する才能」に刺激と動機付けを与えるのだ。
9.ヒーローを持つー神話の力
投資が優しく見えるようにしてくれるヒーローを探すことが大切だ。
10.教えることで得るー与えることの力
何かが足りないとか何かが必要だと感じたときには、まず、それを人に与えることだ。そうすればあとになって、二倍にも三倍にもなって返ってくる。

具体的な行動
・いまやっていることをやめる。
うまくいっていないことはやめて、新しいやることをさがすようにすればいい。
・新しいアイディアを探す
自分が全く知らないような「やり方」について書かれた本などを買い、読み、すぐにそれを実行に移す。
・自分がやりたいと思っていることをすでにやり遂げた人を見つける
そういう人を見つけたら、ランチに誘い、ちょっとした秘訣やアドバイスを聞かせてもらう。
・オファーを沢山する
不当な値引き価格でも、オファーしてみる。
「ビジネスパートナーとの同意を条件とする」
・ジョギング、ウォーキング、ドライブをする。
投資を目的とした不動産には、2つの要因が必要。
1.価格が安いこと
2.変化
その変化を感じ取るために、ジョギングし、時には街ゆく人から情報を得る。
・株式をバーゲンで買う
貧乏な人は、スーパーマーケットでのバーゲンは買うが、株式市場でのバーゲンではそこから逃げ出す。
・適切な場所で探す
「利益は買ったときに生まれるのであって、売ったときに生まれるのではない」
・買い手を見つけてから、売り手を捜す。

重要なのは、お金に関する教育と知識だ。スタートは早ければ早いほど良い。
5000ドルの現金を、6年で毎月5000ドルのキャッシュフローをもたらす百万ドル相当の資産に変えた。

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