2008年6月23日月曜日

脳が冴える15の習慣

築山節

記憶力,集中力,思考力が落ちていると感じる「フリーズする脳」に対して,日常からできる脳トレーニングの15の習慣を紹介。
その習慣の指針として,時間的にも経済的にも負担にならない,脳に良い影響を与えられるだけでなく,人生がより豊かになるを意識し,提案している。

  1. 集中力や頭の回転の速さ
    1. 生活の原点を作り,朝は口・手・足をよく動かす
      • 怠け者な人間はどこかで,自分以外の誰かに動かされている環境を持つ必要がある
      • 一定の時間に起きて,・散歩部屋の片付け料理ガーデニング挨拶+一言音読(10分以上),のうち2つを行う
      • 手で物を作るというのは,最適なウォーミングアップ(レゴとか,楽器の演奏とかいいかも??)
    2. 「試験を受けている状態」を持つ
      • 「脳の基本回転数」を上げるには,時間の制約をつけることが必要で,できる人は仕事以外も大事にするので,自然に時間の制約をつける
      • 周りの人の回転数も大切で,「あいつががんばっているから,俺はもっとがんばる」という効果がある.
      • 能率を意識的に上げることは不可能で,時間と仕事の量の関係を意識し,判断を効率化させることで能率が上がるという考えが大切
    3. 睡眠中の整理力を利用する
      • 睡眠中は,入力がない状態で脳が動いているので,思考が進み,朝起きるとアイデアが生まれやすい
      • 夜の仕事・勉強は中途半端にやって,朝整理する
      • 朝,アイデアをメモする習慣は非常に良い
  2. 思考系の力
    1. 雑用を積極的にこなそう
      • 脳の基礎体力(タフさ)がかけているため,怠け者の感情系に支配され,やればできるのにやらない人が増えている.
      • 脳の持久力は,「選択」「判断」「系列化」という行為を行う面後くさいことを積極的にこなすことで鍛えられる
      • 毎日小さく自分を律することが,大きな困難にも負けない耐性を育てる
    2. 自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくろう
      • 部屋や机,棚の整理に,自分なりの「ルール」というものを作るのが,脳の力を使うのに有効
      • 一日の行動予定表を立てたり,仕事の段取りを書くのは効率化を助ける
      • その予定や,ルールを他人に評価してもらったり,自分で後で分析し,フィードバックしていくとより高度な思考力が身につく
    3. 忙しいときほど「机の片付け」を優先
      • 思考の整理は物の整理に現れる
      • 仕事で混乱したときは,物を整理することで,考えが整理され,見通しが立つことが多い
  3. 情報の入力の整理,記憶力
    1. 意識して目を動かす,耳から情報を受け取る
      • 脳と目は連動しているため,目を動かして積極的に情報を取る習慣を取ることが必要
      • 視覚的情報が遮断された状態で耳から情報を取る訓練(ラジオ学習とか)をするともっといい
    2. 「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書く
      • 入力→出力までの流れ,情報を意識的に入力し,保持し,解釈し,出力する,を日頃からよく行う
      • 人に伝えることを前提として,情報を入力する意識を持つ
      • 出力の機会(会話,ブログ,報告書)を大いに利用する
  4. 情報を出力する力,コミュニケーション力
    1. メモや写真を手がかりに,長い話を組み立てる
      • 結婚式のスピーチのような,少ないキーワードを手がかりに,長い話をするのは良いトレーニングになる
      • メモを用意して,それを手がかりに長い話を組み立てる習慣を持つ
      • 写真を示しながら,話を組み立てる
    2. 「たとえ話」を混ぜながら,相手の立場に立って話す
      • 表現を豊かにするには,いくつかのパターンを身につけ,訓練することが有効(対比[良い風に言えば・・・,悪く言えば・・・],まるで・・・,風景を思い浮かべながら)
      • 相手の立場に立って,たとえ話を入れるように話すと,脳が総合的に鍛えられる
  5. 臓器としての脳を健康に保つ
    1. 適度な運動と「腹八分目」を心がける
      • 生活習慣病になると,脳にも悪影響が及ぶ.太らないことが第一
      • エネルギーの需要と供給を良く考え,適度な運動と「腹八分目」を心がける
    2. MRIなどの検査を受ける
      • 脳の検査を受けることによって,病気だけでなく問題のある身体的機能も発見することができる
  6. 応用的な機能
    1. 「失敗ノート」を書き,自分の批判者を大切に
      • 失敗は,脳からの警告
      • 自分の失敗を記録し,傾向を割り出すことは,脳の自己管理に有効.
      • 人から指摘される問題行動を分析するのも良い
    2. ひらめきは「余計なこと」の中にある.活動をマルチに!
      • 「何の役に立つのか?」より「誰の役に立つのか」を重視して考える
      • アイデアは,情報の組み合わせと考える(無から有は生み出せない)
      • 書くことによって情報を脳に刻み込み,まとめながら考える
      • 考えを練るには,寝ることが大事
    3. 人を好意的に評価し,時には駄目な自分を見せる
      • そんなことはできて当たり前,という感覚になりすぎていると,せっかく意志的な行動をしても誰も評価してくれない
      • 完ぺき主義で,愚痴を言う人は,自分が失敗したときに自分を低く評価しすぎてしまい,意欲を低下させてしまう
      • 好意的なキャッチボールを心がける.褒められると褒め返す.
      • 生活のどこかで一番駄目な自分を見せられる場面があると,意欲を高めやすくなる


0 件のコメント: