2008年6月22日日曜日

裸でも生きる

山口絵理子

賄賂の国、アジア最貧国バングラデシュ……
その国からビジネスを立ち上げられると思うだろうか。

しかし、この本を読んで、
「出来ないことはなにもない。出来ないのは自分が出来ないって思うからだ」
って改めて感じさせられた。

マザーハウスの山口絵理子さんの自叙伝で、すごく不器用に生きてるかのように書かれている。
幾度の挫折を経験して、泣いて……。
でも、そこからまた立ち上がって、考えて、勉強して、改善して……懸命に生きている。

その諦めず、妥協せず、へこたれない気持ちの持ちようが、何か事をなすためには、1番大切なことなんだろうと思った。

どうして、山口さんはそのように考えられるのか……
エピローグでこのように綴っている。

「私が拠り所にしたことは、たとえば尊敬する人の言葉でも、素晴らしい本でもなんでもなく、自分自身だった。」

壁にぶち当たったとき、自分がやりたいと思ったこと(発展途上国でかわいいバッグを作る!)、その意義を信じきって、困難に向き合う。

その自分を信じ切れる背景には、現地の人の必死に生きるために生きる姿を見た経験があり、そして、この一言が常に胸の中にあるのだろう。

「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」


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