2008年6月10日火曜日

自分をもっと深く掘れ!

新渡戸稲造

すべて”心構え”一つ、自分でとことん満足のいく人生を!

本書は、人生を豊かに生きるポイントをさまざまな角度からついた味読すべき本。

自分をよく活かし、人によく活かされてこそ最高の人生

苦労が顔に出ない人の厚みと強さ
日本人は、愛をもって人を引きつけようとはせず、おそれを持って人を遠ざけるのを偉大さの証拠とし、社交的な人を見下げるようにする。真に情けないことではないか。

「誠実さ」こそいざというときの最大の財産
ナポレオンは重荷を担い、汗まみれになって疲れながらやってきた労働者に会うと、自らこの労働者のために道を譲った。
「陛下はあんな労働者に道をお譲りなさらなくとも差し支えあるまい。」
「少なくともあの重荷を尊敬せよ。」と言ったことがある。
礼節は権利ではない。権利以上の物である。世の中は法律一点張りではうまくいかない。礼節という油をさして、初めて円満に世渡りができる。
親しい仲だからこそなれなれしさを慎み、相手の短所ではなく、長所に目を向け続ける。

専門バカより「聞く耳をもつ」素人の方が結局は強い

理論や利害を述べるのは大したことでもないが、これを継続して実行する人が偉いのである。

この世には3種類の人間しか居ない。
居ると困る人、居ても居なくても同じような人、どうしても居なくてはならない人。

自分で自分を惜しむ人は大きくなれない
少し役に立つと思って育て上げると、直ちにつけあがって、自らを惜しみ、かえって飼い主の手をかむ犬のような行いをすることが良くある。
使われる人に、主人を惜しむ心があれば、主人もその人を惜しむようになるであろう。

他人のあら探しほど、自分を惨めにする物はない。
いかに性質を異にしても、それを理由に他人の悪口を言うのは良くないことと信ずる。
ある人が他人の悪口を言うのを聞き、彼がこっそり標準としている人の値打ちがよく分かる。

自分の苦労を鼻にかけるグチほど嫌らしい物はない。
泣き言をいう人間ほど自分に対して甘すぎる。

喜ぶものと共に喜び、無くものと共に泣くのは同情の華であるが、それにまさるのは、喜びの基を強め、悲しみの理由をのぞくような同情の力である。

「今何をしたら一番満足か」徹底して考えよ!

プライドは持っても傲ってはならない。



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