2008年9月10日水曜日

はじめての課長の教科書

酒井 穣

ミドルマネジメントは欧米からは学べない。

部下を好業績に導くためのいくつかのスキルは、ある一点で共通しています。
それは、すべてが何らかの形で「部下のモチベーションを高め、維持する」ことに貢献していると言うこと。

部下をほめるときは、なるべく多くの人が集まるところでほめるようにします。できれば、十分に目立つように、ただ一人をしっかりとほめるようにします。

キーマンの部下の場合は、あまりほめられることに飢えていないことが多い。そんな部下には、第三者の口から伝えることができれば、より信憑性が増す。

叱るという行為を通して、「おまえならできると思っていたのに、」とその信頼と期待を伝えることができれば部下のモチベーションはかえって高まりもするのです。

部下のストレスを、4つのゾーンで管理する。
ストレスをかけるほどパフォーマンスが上がる、ストレスをかけるほどパフォーマンスが落ちる領域を行ったり来たりするよう心がける。

Yes, Noで答えられるような質問は避ける。

仕事に没頭する状態 5つの条件
1.やることの目的と価値が明確になっている
2.活動を自分でコントロールできる
3.活動の難易度がちょうど良い
4.活動中に邪魔が入らない
5.活動の最中、その成功と失敗が明確になる

オフサイトミーティングの良さは、それぞれが肩書きの異なる社員である前に、魅力的な人間であるという、当たり前のことを思い出させてくれることです。
きちんと集合写真を撮影してメンバー全員に配ると言うことを忘れずに実施しておくと良いでしょう。

C暮らす社員に対して、「自分ができることは他人にもできるはず」という発想で当たるのは最も大きな誤りです。

「やらなくてはならない仕事」が無いときには、さっと家に帰ってしまい、暇であることをアピールします。

男性は、職場の女性に「最近元気がなくなったな」と思う人がいたら、すぐに教えてもらえるようにお願いしておくと良いと思います。

一度きちんと時間を設けて、メンタル・ヘルスの基礎を学んでおく必要があります。

筆者の知り合いに、駐在期間中に現地の夜間大学に通い、現地でキャリアアップ転職に成功した人もいます。
海外駐在をステップアップとできるかどうかは、駐在期間をどのようにして過ごすのかにかかっています。

自らの負けパターンを知り、注意深くそれを回避しつつ、極力失敗を少なくする。

英語力の習得には地味で長いトレーニングが必要です。
毎日一定の時間を取って、地道なトレーニングを欠かさないことです。

昇進を諦めることのメリット
どれだけ多くの仲間を助け、仲間からの信頼を集められたのかを誇れるようになれれば、その人物は世界中どこでも通用するでしょう。

二年ぐらいは仕事をしなくとも生活のレベルを極端に落とすことなしに生きていけるぐらいの準備金を持っておく。
業界の不況が原因で職を無くしても、新しい職場が見つかる。



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