2009年7月25日土曜日

水滸伝(1)/北方謙三

[林冲]

12世紀の中国、北宋末期。
重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。
その腐敗した政府を倒そうと、立ち上がった者たちが居た。
世直しへの強い志を胸に、漢たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。
地位を捨て、愛するものを失い、そして自らの命を懸けて戦う。
彼らの熱き生き様を刻む壮大な物語が今、幕を開ける。

禁軍武術史範、王進
禁軍武術史範代、林沖
鄆城役人、宋江
東渓村の役人、晁蓋
医師、安道全
放浪の僧、魯智深
北京大名府の大商人、盧俊義
梁山湖の盗賊頭、王倫
盗人、鮑旭

壮大な物語のため、まだまだ序章という感じのする始まりで、これから徐々に登場人物も増えてきて、詳しく人物形成がなされていくんだろうと思う。

晁蓋
「私は確かに役所とやりあったりする。だから役所にも睨まれているのだろう。しかし、それは村人のためにやっているのではないのだ、朱貴殿。私は私のためにやっている。生きている。そう思いたいからだ。」


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