2009年7月6日月曜日

血涙(下)/北方謙三

楊家将とは異なり、全ての物語が終わったという終わり方でした。

下巻は戦というよりも、心の戦いがメインになっていたためか、楊家将の楊業軍のような凄みのある戦闘の雰囲気が無かったように思う。
そういう意味でも、ハードボイルドらしい小説だったと思います。

それぞれ無くなっていく将軍らの、最後の描写が泣かせます。

まさに血の涙。

最後に蕭英材が語った言葉も熱い。
「私は楊四郎の息子ではありません。石幻果の息子です。祖父は耶率休哥、祖母は大后様と思い定めております。」



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