2009年7月11日土曜日

砂漠の薔薇/新堂冬樹

お受験を通し、平凡な主婦が狂気を増幅させる様を描いたミステリー

お受験を目指す主婦たちのおかしな執着心、執念を描いています。
う~ん、奥さんがこういう風になった場合に、旦那は何もしてあげられないのかな。
まさに狂気です。お受験なんてやめましょう・・・。

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女という生き物は、男への未練は断ち切れても、自分への未練は断ち切れないのはなぜでしょうね?

あなたがたに、人生の全てをかげとして生きてきたもののつらさが分かりますか?どんなに頑張っても、何を言っても、私の姿は誰にも見えないし、私の声は誰にも届かない。なのに誰もが、彼女が口にする言葉には耳を傾け、振る舞いの一つ一つに瞳を輝かせる。

そして、この世から彼女の肉体が消滅した瞬間に、影も消えるんです。馬鹿ですね。本体が無くなったら影も存在できるわけ無いのに。


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