2009年11月15日日曜日

水滸伝(11)/北方謙三

[索超]

梁山泊の頭領の対立が深刻化していた。兵力をもっと蓄えたい宋江。今すぐ攻勢に転じるべきだと主張する晁蓋。しかし、青蓮寺はひそかに暗殺の魔手を伸ばしていた。刺客の史文恭は、梁山泊軍に一人潜入し、静かにその気を待ち続ける。滾る血を押さえきれない晁蓋は、自ら本隊を率いて、双頭山に進行してきた官軍を一蹴し、さらに平原の街を落とした。
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杜興が戦で心に傷を負った戦士たちに声を掛ける。

新でも泣いてくれるものが一人も居ない。そんな風に自分が死ぬのがお前は怖いのだ。だから、その男のために泣いてやれ。自分が死んだときも誰かが泣いてくれると信じろ。

史文恭の元へ、劉唐と楽和が向かい、晁蓋の元へ誘う前に色々と試すシーンは、水滸伝の中でも印象に残っているシーンの一つ。


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