2009年10月27日火曜日

水滸伝(10)/北方謙三

[呼延灼]

官はついに地方軍の切り札・代州の呼延灼将軍に出撃命令を下した。呼延灼は、一度だけなら必ず勝てると童貫に宣言し、韓滔・彭玘とともに、戦の準備を着々と進めていく。
凌振の大砲をはじめとして、恐るべき秘策を呼延灼は仕込んでいた。一方、梁山泊は、晁蓋自らが本体を指揮し、万全の布陣で戦に臨む。精強な軍同士の衝突が、静かに始まろうとしていた。
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「ひとりで、高俅に突っ込んでいけ、林冲」

公孫勝が、少し好きになった。

「こうして、お前に会えただけでも、私には充分すぎるほどだ。一度は、行ききった。陳麗とともに、行ききった。」




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