2009年10月25日日曜日

水滸伝(9)/北方謙三

[呉用]

死んだはずの妻、張藍が生きている。そのほうを受けた林冲は、勝利を目前にしながら戦を放棄し、ひとり救出へと向かう。一方、呉用は攻守の要として、梁山泊の南西に「流花寨」を建設すると決断した。しかし、新寨に楊戩率いる三万の禁軍が迫る。周囲の反対を押し切って、晁蓋自らが迎撃に向かうが、禁軍の侵攻に青蓮寺の巧みな戦略が込められていた。
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宋江とともに、歴史を変えようと言う夢。それさえも、自分は捨ててきていた。女一人救えなくて、何の志が。何の夢か。

お前が、官軍を恐れて二人を無視するような男でなくて、俺は良かったと思っている。

ここで、踏ん張るのよ。3日、4日眠らねえから、何だってんだ。男はよ、語り継がれるようにならなきゃならねえ。わかるか、楊林。あいつはすげえって、皆に言わせるんだ。今だけじゃなく、俺たちが老いぼれても、死んでもな。




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