2009年10月13日火曜日

水滸伝(4)/北方謙三

[李逵]

馬桂は愛娘を殺され、悲嘆にくれていた。青蓮寺は、彼女をだまして梁山泊への密偵に仕立て上げ、ひそかに恐るべき謀略を進めていく。一方、宋江は、民の苦しみと官の汚濁を自らの目で見るため、命を懸けて過酷なたびを続けていた。
その途中で、純真さゆえに人を殺してしまった李逵と出会う。李逵は次第に宋江に惹かれていくが、そこに思わぬ悲劇が待ち受けていた。

本巻から、雷横や朱仝、李逵、穆弘、李俊など主な人物が出てきて、青蓮寺の手も李富に黄文柄などをはじめに活発になり、読み足が止まらなくなってきた記憶がある。

「志は志なりに皆正しい。俺はそう思う。そして、志が志のままであれば、何の意味も無い。」
「お前が官軍で抱いていた志が実現されれば、それはそれで立派なことだっただろう。」

林沖の楊志への言葉は、非常に共感できる。


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