2009年11月16日月曜日

水滸伝(12)/北方謙三

[盧俊義]

青蓮寺は執拗に闇塩の道の探索を続け、ついに盧俊義の捕縛に成功した。過酷な拷問を受ける盧俊義を救うために、燕青は飛竜軍とともに救出へ向かう。一方、北京大名府に残る闇塩の道の証拠を回収すべく、宋江自らが梁山泊全軍を率いて出動する。それに対して青蓮寺は、雄州の関勝将軍に出陣の命を出した。宣賛と策を練り、梁山泊の盲点を見極めた関勝が静かに進軍する。
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「私はここで、弔いの言葉を述べるべきであろう。しかし、そんなことはしたくない。私は、ただ戦い続ける。晁蓋と共に戦い続ける。」

「その弔旗が、見るものを奮い立たせた。打ちひしがれていたものたちに、力を与えた。私は、はじめて旗の意味を知ったような気がする。」

燕青が、盧俊義を担ぎ、一人で梁山泊まで連れてくる。
わざと闇塩の道の秘密の反駁を間違えたり、必死に盧俊義の気力を持たせようとする姿、梁山泊に到着したときには、盧俊義よりも危険な状態だったと言う。

物語の中で、印象が徐々に、着実に変わった人物の一人で、非常にカッコいい。




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