2011年8月3日水曜日

シュガー社員が会社を溶かす/田北百樹子

なぜ、若手社員は自分に甘く、勝手ばかり言うのか?
各メディアで話題の、自分に甘く、自立心に乏しい「シュガー社員」。その名付け親が、遂に本を執筆!
●会社のルールが「自分らしさ」を奪っている●私がやりたいことはこんな仕事ではないので一生懸命にはなれない...一人前に仕事ができないのに甘い考えばかりを持ち権利だけを主張、社内において向上心も責任感もない彼らへの対処法をタイプ別に紹介します。
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会社依存症を夫婦生活に例えると分かりやすい。
「有給休暇はどれくらいまとめてとれるのか」「残業は自分の用事があれば断れるのか」「仕事中に怪我をしたら会社はどれくらい保証してくれるのか」
「ねえ、私をどれくらい幸せにしてくれるの?今すぐ応えて」

転職前の会社の良いところを言うのは、今の恋人に対して、前の彼氏の良いところをたくさん言って、あなたはどうしてくれるの?って聴くようなもの。

勉強に真面目に取り組み、学習塾や習い事にも通い、これといった欠点もない人。彼らが大人になり、社会という大会に出て現実に直面したときに、ようやく世の中には自分より優秀な人間が一杯いることに気がつくのです。そして、「自分はそれほどでもない」と嫌でも思い知らされるときが必ず訪れます。

ヘリ親依存型
欧米で仕事をした経験のある人は、個人を尊重する労務管理になれてしまい、日本独特の体勢が歯がゆいこともあるでしょう。
だからといって、外国の文化をそのまま日本に持ち込めるわけがありません。
どんなに個人レベルでの能力が高くても、チームワークが大切。

過保護な親が子供にへばりつき、両者は互いに縛り合い、破滅の方向へ向かっていく。
嫌なことがあれば、すぐに会社を辞めるのが特徴ですが、それなりに美味しい企業には、何が何でも食いつく、という一面も。
1.クレームをうったえる親とは1人で面談しない。
2.最初から時間を区切って面談する。
3.相手の要求が酷い場合には会話を録音する。

俺リスペクト型
自分が損をするのが大嫌い。仕事はできないが、金銭や権力の匂いには何故か敏感。自分のことを鼻にかけ、優遇されなければ会社の批判ばかり。
本人のプライドを傷つけないことが大切。褒めてのばすも叱ってのばすも難しく、社員からの評判を本人に聞かせる。

プリズンブレイク型
頑張って居るんだけど、頑張っているだけ。基本的には真面目で勉強か。派手に遊んできた経験もなさそうで、一見実直なイメージ。だけど実践力と体力がない。壁にぶち当たると壁を乗り越えられず、楽な方へ逃げていく。
募集する職種と、会社で必要としている具体的なスキルを上げ、チェックをする。

ワンルームキャパシティ型
全社と違うのは、すぐに退職をしないだけの「とりあえずの根性」と「ソコソコの忍耐力」を持っている。
「無理な成長を願わない」大根畑の中のカイワレ大根。だってカイワレだものという相田みつをイズムをココロに刻む。

私生活延長型
どのタイプのシュガー社員よりも権利意識は強く、時間外、有給休暇、休憩、賞与に至るまで権利を主張します。
権利を主張すること自体は悪いことではないですが、労働義務を果たしてから権利を主張すべきではないか、というところが相容れない部分。


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