2011年8月3日水曜日

日本を降りる若者たち/下川祐治

日本で悩み続けたことがバカみたいいに思えてきた。バンコクをはじめ増え続ける「外こもり」。彼らがこの生き方を選んだ理由とは。
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ふくちゃんは東京という街からはじき出されてしまったのではないか?

お中元とお歳暮の仕分けや配達の仕事が一念の中のサイクルに組み込まれており、集中的に働き、一気に資金を集め、バンコクで暮らす。

「どうして息を吸う方法を小学校から習うの?苦しかったら顔を出して泳げばいいじゃない。」
大変なことはできるだけ避けようとするのが、タイ人の発想である。
日本人は息の吸い方が上手くできずに悶々と悩み、そのあげく、心の均衡を欠いてしまうような民族なのだ。

カオサンの外こもりとラングナム通りの比較。
共通点は、自分の意志でタイを選んだこと。両者の違いは、タイで「暮らすこと」の中に「働くこと」を持ち込んだかどうかである。

日本で頑張れた人は、タイでも頑張れる。タイで頑張れた人は、日本でも頑張れる。
日本で頑張れない、あるいは頑張らない人が居心地の悪さを感じて、他人の目を気にせず頑張らない自分を貫くことができる場所をタイに求める。

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