2011年8月4日木曜日

遊ぶ奴ほどよくデキる/大前研一

オフタイムを有効に使えない日本人は多い。「金がない」「時間がない」「心の余裕がない」といって、だらだらと過ごすことで一生を終えてしまう。しかし、これでは人生を楽しむことなんてできないし、ましてや仕事でたまったストレスを発散させることもできない。本書はクレバーに時間、金、余裕を作り出し、オフを充実させることによって、人生そのものを謳歌できるための知恵が凝縮された一冊。もちろん、そうすることによって仕事面にもいい影響が出ることは必至。これを読めば、現在のような不透明な時代にあっても自分を見失わず、明るく生きていくことができるはずだ。
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年間100万円のオフ資金:学校(私立→公立)、住宅(戸建て→マンション)、車(マイカー→なし)

年齢不相応の精神を持て!
海遊びを楽しめない日本は「レジャー後進国」だ。
楽器を始めて一生の友を!
「年齢不相応の精神」でスポーツに挑戦しよう!

ブルーマンデーを撃退せよ!
週末時間配分術:
1.週末のオフは金曜の夜から始めよう。
2.体力を要するレジャーは土曜日に楽しみ、日曜日は心も体も完全オフに。
3.オフは日曜日の夕食で終え、夜から仕事に備えよう。
日曜日の夜の内に、自分の提案に反対する可能性がある人に宛てて、議案の提案理由や狙いを説明し、一文添えたメールを発信する。

1冊のビジネス書を読むのに費やすのは、1時間が目安だろう。
歴史・時代小説などは、敗者や非主流の人々の物語こそ、乱世を生きる上で示唆に富んだ記述が多い。
 小栗忠順:河合継之助:峠
哲学書・自然科学書
 ファラデー・ダーウィン・ソクラテスの弁明・プラトン
定期借地権:50〜51年という期間をあらかじめ区切り、所有者から土地を借りる借地の方法。

書斎のすすめ
1.1人になる時間を、スケジュールに組み込んで習慣化する。
2.リフレッシュのための空間と、思考のための空間を使い分ける。
3.そこに身を置くと集中してものが考えられるという場所を作り、定番化する。

書斎のメリット
1.自分の居場所ができて精神的にリラックスできる
2.ビジネス能力を高めるための勉強を落ち着いてできる。
3.勉強している姿を子供に見せられる。

旅に出よう
1.いままで言ったことのある観光地や主見に関わる場所を訪ねてみる。
2.海外の観光地をステップ1と同じ方法で訪ねてみる。
3.予算とアクセス方法、宿泊場所を決める。
4.旅のプラン書を作成する。

自分の健康を犠牲にする価値がある仕事など存在しない。充実した楽しい人生を送る上で、万全な体調は必要不可欠である。
デジタルカメラは「会話」のためのツール
インターネットで自分史の整理と賢い買い物。

飲みにケーションのデメリット
1.仕事が終わっているのに同じ会社の人間と行動を共にしている。
2.仕事の不満や悩みを話題にしても、聞き手は往々にしてその悩みを解決できる立場ではない。
3.家族とのふれあいの時間が無くなる。
4.カラダを休めるべきところを飲酒に費やしてしまい、疲れもたまる。

イギリスのパブ文化のススメ
1人でなじみのパブに向かう。ホステスに話をさせる。外国人ならば、仕事や文化や生活など聴いてみる。
隠れ家を2軒持つと人生が豊かになる。

家族マネジメント:毎週木曜の夜は「家族の定期点検」をしよう。
妻を家事から少しでも解放し、ゆったりとして気持ちで話し合える環境を作る。
月曜はIT/財務/英語に関連したビジネス能力を高める勉強をする。
火曜はボランティア活動。水曜は残業で、木曜は家族の定期点検。金曜はオフ。

テレビ周りを片付け、家の中から不要なものを追い出し、溢れ出ていたものを収納する。無機質なくらい整然としていても構わないだろう。

単身赴任を逆手に、家族との絆を深める。
1.家族みんなで行うプロジェクトを作る
2.スケジュールを共有する。
3.サイバー空間を利用すうr。

妻に「自由」「裁量」を与えれば、熟年離婚は遠のく
愛情は時間で計る。時間を取って、信頼関係を築く。

ジャングルの掟で子供に危険を体験させよ。
サマーキャンプに参加し、大学生たちに色々な事を教えてもらう。
説教は対面で、悩みは散歩中に聞こう。
子供の預け合いや、全寮制への検討。
1.精神的にたくましい子供が育つ
2.子供が親の愛情や家族の暖かさを痛感する
3.夫婦だけの時間が充実する
4.親の「子離れ」が進む

子供に教えるのではなく、学ぶ助けをする。
1.子供の質問に答えるな。
 子供と一緒になって、悩みの後先を考える。
2.子供と一緒にご近所のフィールドワークに出かける。
 好奇心を持った事柄を一緒に調べてみる。

家族イベントを子供に仕切らせる。
1.食後に3分間スピーチをしよう。
2.親の接待イベントを考えさせよう。
3.得意なことができたら、家族内「商権」を子供にも認める。

行きたくなければ行く必要はないが、やるべき事はやれ。試験の時だけは学校に行って、とにかく一番になれ。

一生つきあえる趣味を選ぶ
1.40歳を過ぎたら、定年後に続けられる趣味を持とう。
2.様々な年代の仲間と一緒に楽しもう。
3.発表の機会がある趣味を選ぼう。

定年後本当にやりたいことがあるのなら、日頃から家族や同僚、友人に公言し、いまのうちから実行に移そう。
定年後の居場所くらいは自分で見つけておきたい。

老後の海外移住も良い。

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