2012年7月1日日曜日

日産 驚異の会議/漆原次郎



自動車産業の苦戦から一気に抜け出してきた日産。エコカー競争でも電気自動車
リーフに話題が集中。この勢いの秘密は驚くべき会議手法にあった。会議好きも
会議嫌いも感動する“すごい”会議!

19年ぶりのカー・オブ・ザ・イヤー獲得をはじめ、このところ停滞気味の
自動車産業界にあって頭一つ抜けた出してきた感のある日産自動車。その背後には、
ゴーン改革のスタート以来、日産の現場が練り上げ実践し続けてきたさまざまな
取り組みがあるわけだが、中でも特筆すべきなのが「日産の会議」だ。
日産の会議は考え抜かれ、合理的・効率的で、工学的に美しい。かつての日産と
今の日産の違いは、この会議の在り方に集約されるといってもいい。
「意思決定者が出席しない!」「議事録もつくらない!」などの驚くべき会議手法を、
日産自動車V-up推進・改善支援チームの全面協力のもと、日産の会議で使われる
「11のツール」や「憲法」と合わせて明らかにする。つまらない会議、無駄な会議を
連日繰り返す日本のサラリーマンや組織人にとって衝撃の書。
日本人の会議が明日から変る!
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1.ポストイットとホワイトボード(発言者の名前は書かない)
2.課題定義書(課題、目標、現状、解決プロセスの役割:会議前に共有)
3.集中討議進行書(進行のタイムラインを予め設定)
4.系統図(三種の神器1:何故何故分析)
5.親和図(三種の神器2:ポストイットの関連性をまとめ上げる)
6.ペイオフ・マトリクス(三種の神器3:実現性と実効性の2軸マトリクス)
7.課題達成計画書(What who when where why: with No go / Go columns)
8.デジカメ議事録(視覚化した議論内容を最後にデジカメ撮影し送付)
9.プロセスマップ(前後の作業を明確化)
10.漏れ分析(来店者の購入までに至らなかった漏れを分析)
11.パーチェス・ファネル(購入に至るまでの段階を「認知」「理解」「好意」「購入意向」「購入」「再購入」の各段階に分けて図西、各段階をすぼめないための方策を考えていく


グラウンド・ルール
予定外の議題を持ち出さない
Don't take up agendas not in the plan

ポジションパワーを使わない
DO NOT use position power

積極的に「聴く」「話す」「書く」「行動する」
Actively listen, speak, write, and act

時間厳守
Be on time

「いかに〜するか」など建設的な表現活用
Use constructive expressions like "How to ..."

掲題電話はマナーモードに
Set the cell phone in vibration mode

安全なシェルター
Provide safe shelter (do not disclose who said what ...)

横浜Fマリノスの変化
ホームタウン活動→認知、理解対策
各種プロモーション→好意、購入意向
試合内容・ホスピタリティ→購入、再購入



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