2012年7月8日日曜日

会社は2年で辞めていい/山崎元

会社は一年で辞めてもいいし、何回辞めてもいい。ただ、一つのことを計画・実行するには二年くらいの単位で考えると具合がいい。二〇代のうちは、やり甲斐ある仕事を見つけ、スキルを身につけるのが最優先だ。二年先の自分をイメージして、自分に向かないとわかったら、早めに転職するほうが賢い。揺るぎなき「人材価値」の作り方から、会社の捨て方・選び方まで、収入とやり甲斐の両面から満足のいくキャリア戦略を徹底指南。
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他人との何らかの「差」が大事なのだという点は、見落とされやすい。

似た仕事をしていても、多くの人に関わるか、高額の取引に関わるかで違う。利益に対する影響が大きな仕事は高額の報酬に繋がりやすい。
個人対会社の交渉力の違いも、業種別の賃金格差が発生する一つの原因だろう。

陰気な成果主義では、同僚がライバルに成り、個々人は保守的な目標を認めさせようとする意図を持ちやすいから、この中で失敗をすると目立つ。
過去の自分や他人と比べて「勝ち」よりも「負け」の方を強く感じるということは、相対評価によって報酬に差をつける。陰気な成果主義が上手くいかない理由の一つ。

仕事のやりがい
他人の役に立っているという実感。
自分の仕事が進歩・成長しているという実感。

勉強法
1.興味のあるテーマは、専門雑誌にのる論文までフォローしておこう。商売上「差」を直接的に創ることができるのは、このレベルの知識だ。
2.全く知らない新しいテーマに取り組むとき、初心者向けの縫う門書を数冊から十数冊買って拾い読みすると、基本書をしっかり読むよりも、早く物事の「感じ」がわかることが多い。
3.本や論文を読むばかりでは、理解が一定以上進まない。雑誌なり、ブログなりに、自分の考えを文章にして他人に対してアウトプットすることが役に立つ。
4.英語・数学・国語はできるものならいくらできても邪魔にならない。
5.ビジネスパーソンは隙間時間の勉強法を工夫。
6.ニュースや情報・知識は、上下左右から多角的に。

会社は変えても良いが自分のスキルの軸は変えるな。

成功する転職の5条件
1.仕事の内容が事前に明確。
2.前の仕事を活かす。
3.仕事に成長がある。
4.良い親分の手引き。
5.転職の目的が明確。

転職の時期によってはボーナスが一回分無くなってしまう可能性があるが、その分は支度金などで補填してくれる場合がある。

退職手続き7点チェック
1.次の会社への入社は「絶対に」確実か?
2.行き先についてはどう説明するつもりか?
3.退職日の目処は立っているか?
4.有給休暇の消化は考えたか?
5.仕事の引継ぎ手順を説明できるか?
6.持って行くモノと、置いていくモノの分類はできているか?

新しい職場に溶け込む方法。
「自分を出すよりも、相手を知る方が先」




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