2012年9月9日日曜日

ハイコンセプト/ダニエル・ピンク


21世紀にまともな給料をもらって、良い生活をしようと思った時に何をしなければならないか。本書はこの「100万ドルの価値がある質問」に初めて真っ正面から答えを示したアメリカの大ベストセラーである - 大前研一
日本人がこれから1番身につけなければならない「右脳を生かした全体的な思考能力」と、「新しいものを発想していく能力」、そしてその実現の可能性を検証する左脳の役割などについてわかりやすくまとめる。
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これからのビジネスマンを脅かす「3つの危機」。

豊かさ、アジア、オートメーション

豊かさのおかげで、多くの人の物質的ニーズは過剰なまでに満たされた。
美しさや感情面を重視する傾向が強まっている。
左脳型のルーチン/ワークの大部分が、アジアの国々で驚くほど安いコスト行われている。
インドのムンバイで働く競争相手。
誰一人として、1万4000ドルを超える年収を得ている人は居ない。
ソフトウェアは思考のフォークリフト

他の国なら、これをもっと安くやれるだろうか?
コンピュータなら、これをもっとうまく、早くやれるだろうか?
自分が提供しているモノは、この豊かな時代の中でも需要があるだろうか?

組織内で最も優れたリーダーとされる人たちには「面白い人物」が多いという。

「機能」だけでなく「デザイン」

デザイナーのポイント。
専門的になるな。
ものを作り出す前に、そのアイデアやコンセプトがオリジナルのモノなのか、本当に価値があるのかどうかを自問してみること。
自分が経験してきた仕事について全て理解し、その上で何か新しいものをデザインするときには、前のモノは全部忘れてしまうこと。
「やれたはずなんだけど」とは決して言わない。それは、やらなかったことだからだ。
モノではなく、「経験すること」にお金を使え。
「普通」というのはいいことではない。
世の中には3種類の人間が居る。文化の創造者、文化の消費者、文化など意に介さない人。最初の2種類の人間のどちらかになるようにする。
一つのことにこだわらず、広く物事を考える。
生活で最も重要なのは「経験」である。
今この場が、私たちにとって全てである。

「議論」よりは「物語」
質の良い短編を読む。
ロバート・マッキーStory
マンガ学
千の顔を持つ英雄

左脳をあざむき、右脳のための道筋をハッキリさせるために、写生する絵を逆さまにするように言った。

「これから成功する可能性大」の3タイプ
・境界を自分で超えていく人
・何か「発明」できる人
・巧みな「比喩」が作れる人

自分自身をテストするウェブサイト
Empathy Quotient
Emotional Intelligence Quotient
Spot the Fake smile
Mind in the Eyes test
Mayer-salovey caruso Emotional intelligence Test

ユーモアは笑いの必須条件ではない。思考から開放された笑いが重要。
ユーモアセンスが高い人は憂鬱になりにくく、目的意識が高い。
右脳ゲーム

「モノ」よりも「生きがい」
もうこの世には何も残っていない人間でも、愛する人に思いを馳せることで、ほんの一瞬ではあるが私服を味わうことができる。

世界で一つだけの幸せ:ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生。





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