2010年1月3日日曜日

チーム・バチスタの栄光(下)/海堂尊

東城大学医学部付属病院で発生した連続術中死の原因を探るため、スタッフに聞き取り調査を行っていた万年講師の田口。行き詰まりかけた調査は、高階病院長の差配でやってきた厚生労働省の変人役人・白鳥により、思わぬ展開を見せる。
とんでもない行動で現場をかき回す白鳥だったが、人々の見えなかった一面が次第に明らかになり始め・・・・・・。医療小説の新たな可能性を切り開いた傑作。
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下巻からさらに面白くなってきた。

白鳥、、、良いなぁ。こういう人、結構好きです。

上巻の段階で、キャラクターのイメージが明確にありましたけど、それは田口講師からの目線。
白鳥が入ってから、2回目の聞き取り調査で少しずつ変わっていく感覚がまたリアル。

作者は勤務医とのことですが、最後の桐生先生と田口先生のやり取りや、犯人の動機などは、医師ならではの視点を感じます。

<火事を消すために、爆弾を爆発させて風圧で吹き消すみたいなやり方。>
<おっしゃるとおりです。でも数字にも意味はあります。それは一人の外科医の航跡。未来の外科医が目指す、加賀や空ける銀嶺への道標なんです。>

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