2009年2月2日月曜日

理系のための口頭発表術/ロバート・R・H・アンホルト

口頭発表術のキー・コンセプト「発表者は聴衆に受け入れられるべし」

発表者を調べておけば、特定の人物の業績を紹介できるかも知れない。

リハーサルが役に立つためには、礼儀より正直がものを言うのである。リハーサルに最も必要なのは、必ずしもその分野の高度な専門家ではなく、むしろ広い見識を持つ気さくな友人なのだ。

歴史的背景を紹介する時には、その分野の他の研究者による業績に対して、きちんとクレジットを与え、出典を明示することを忘れてはならない。
1.最大の貢献をした人物が客席にいるかも知れない。
2.先達の研究者や同僚、共同研究者に惜しみなく敬意を表する発表者に対し、聴衆は、暖かい共感を覚える

結論は「簡潔」に
・ズームアウトで最初の原理に立ち返り、関連を再び思い起こさせよ。
・強固で唯一の決定的な結論(お土産メッセージ)を示せ。
・結論を述べたら直ちにきっぱりと幕を下ろせ。

複雑な図を単純化することが、不可能な場合、最良の選択は、図の示す結論を直ちに聴衆に話してしまえ

しゃれた名刺をくれたが、そこにはなんと、連絡先だけでなくミニCDも入っていて、パソコンで履歴書とポスター内容を見ることができたのである。

アクセントを改善するには、英語圏の人と、日常生活でつき合うのがよい。
翻訳する癖をやめて、英語で考えるようになる。

はっきりと発音することと、目を合わせること。この2つが、声を遠くへ届かせるために、最も重要な要素である。

語尾上げは厳禁。

「沈黙の威力」聴衆を見つめて、強調の間を取る。
一瞬の沈黙は、千の言葉に勝る。

分と分の間で考えをまとめるときに、よく「えーと」「んー」などというが、こいつは実に邪魔な癖なので、できれば直そう。

「ほらね」という手振りでのジェスチャー

情熱は、教えることができない。おのれが内なる閃光であり、信念なのだ。

敵対的な質問を受けても、冷静さを失わずに、穏やかで外向的に対処すること。

「それは非常におもしろいポイントです。そういう見方をしたことがなかったので、じっくり考えてみる必要があると思います。あとで、ご一緒に議論しましょう。」

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