2009年2月4日水曜日

名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方/鈴木康之

文章は書くものではない、読んでもらうものである。

施しを集めた詩人の一言
「私は目が見えません。」→「春はまもなくやってきます。でも、私はそれを見ることができません。」

書くこと以上に難しいことが、読んでもらうことです。

コピーは、商品やサービスや企業のことを、優しく親切で分かりやすく、端的で要領が良くて読みやすく、言葉が魅力的で、面白くて気持ちよく、そして発信する広告主企業の方も、読者の方も、実際に顧客となった人の方も、それぞれに得をする。

広告の場合は、無からの想像ではなく、有の発見というアプローチとなる。

メガネは、涙をながせません。

片仮名三文字の「絵」と、漢字一文字の「絵」を表現している。
そのため、流すは、漢字ではない。

どんな文章であれ、どんな得であれ、読み人が得する話を書いてください。限りなくある「人が得すること」を想像してみてください。


地球温暖化ののどかな響きはおかしい。

最初の書き出しは、軽いほど良く、三行より一行。


どんな文章にも伝えたい話にふさわしい気持ちがあるはずです。
その気持ちで書きなさい。
読んでもらいたい人の前に出たらするはずの顔つきをして書きなさい。

「これは人にぜひ聴かせたい」と思わず膝を叩きたくなるいい話を聞き出せたら持ち帰って書く。
このことを「コピーは読者への土産話である」といっている。

一つのメッセージがどうやったら一番届くかという方法論を探ること。
個性を出すとか言う事じゃない。デザインを感じさせないデザイン。
それがデザインだと思う。

君が思わずすらすらと読んでしまった物、それを何度も読み返して、なんですらすら読めたのか、考えてみたらどうだ!

一行目はどうやって書けば良いんですか?
二行目を読みたくなるように書くことだよ。

是非誰かに聴かせたいという、強い衝動に襲われるまで待ちなさい。
聞き上手の後は、上手に読まれる書き上手になりなさい。

発想を変えると言うことは、なれない人にはなかなか難しいでしょう。
要領は視点を変えてみる、鳥のように空から見下ろすのを鳥瞰といい、虫のように地べたから見るのを虫瞰といいます。
男の目、女の目、老人の目、子供の目、外国人の目、色々な立場から物事を考えてみましょう。
一発で百点満点の完成品に到達することなどできるわけがない。
毎日毎日考えて、〆切時間が来たら、もうこの時点ではこれで良いだろうか・・・と不安なまま手放している。

今日から一年で十分、自分自身について色々な視点から短くて面白い文章で書き続けてみませんか?

「人と同じ事を思い 人と違うことを考えよ」


一文一義。文章は読む人のため。

家族も家財も「動揺しない」家

名品は、どんな言葉の形容よりまさるから名品なのです。

説明のために、あらゆる言葉、あらゆる日本の文字を駆使しましょう。言葉を過信しないで、時には写真や絵や図表の力も。

クリエイティブの仕事を志望しているのなら、こんなテーマは他の人も書くだろうな、くらいのことは気付かなければダメです。
人と同じようなことをすることは恥ずかしいと思って避けなさい、独創的オンリーワンでありなさい。

Y式幕の内弁当
情報・整理・表現のチャート図

書くことは、書き直すことである。


文章は書くものではなく、読んでもらうものです。
読む人が、知って得するように、読んで満足するように書きなさい。
文章は中身が大事。
中身探しのために知らない話の世界を訪ねなさい。
書き上手になろうと思わずに、聞き上手になりなさい。
調べ上手になりなさい。
人と違うことを考えなさい。
書き直しなさい。文章を書くとは、書き直すことです。

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