2009年1月11日日曜日

勝間和代の日本を変えよう(Lifehacking Japan)/勝間和代

幸福な人生は、不思議なまでに、よい人生と同じである。

人のために何かでき、人に喜んでもらえたときの幸福感ほど、大きく、また長続きするものはありません。

「経済や国家の最終的な目的は子供達の幸福だ」と私は思っています。

少なくともいま絶望せず、力を蓄えている人たちにとっては、自由度の高い、広い可能性が開けるはずです。

ライフハック:
自身の生活や仕事のスタイルにおいて「気の利いた手段で、もっと快適に、もっと楽して、もっと効率よく」という方法を追求していくこと

勉強のための勉強ではなく、最終的には仕事のための勉強でもない。仕事以外の人生時間をつくるための勉強です。

日本で年収1000万円もらっている人がアメリカで就職したとすると、10万ドルもらえない。なぜならば、スピード感覚が2,3倍は違うから。

日本では、ビジネス・経営の専門教育を受けずに管理職になっている。企画の専門教育を受けずに、企画書を書いている、営業の専門教育を受けずに営業をやっている、ということです。
このままでは日本は国際競争に負けてしまうぞ、という危機感が、今のビジネス書の書き手にも読み手にもあると強く感じています。

潜在力が発揮されないような環境になっているのが問題なのです。

日本で研修といえば、社員を集めて幹部の話を聞くとか、野外活動を一緒にして共同体としての連帯感を高めるようなものが多いようですが、私が外資系企業で体験したのは、個々人の専門的な技能を高めるのが目的でした。

もはや日本ではクリエイティブな仕事しか残っていないと言えるほどです。

「日本の通勤時間と会議時間の長さが創造性を妨げている」インターネットを十分に活用できれば、この2つの障害は減っていくことでしょう。

一般的な大企業は、「男達の運命共同体」のようなもの。
最近は、あまりに変化が激しいので、変化への適合性を高めておいた方が安全なのです。「リスクを取って変化をした方が、かえって安全な時代」

「社内革命ができるのはどんな人か?」と聞かれると、「会社を辞めることができる人だ」と答えます。

家族対策費というのが、GDP比の0.7%しかない(ヨーロッパでは一番多くて4.0%)

私は日本語が好きなんで、普段の生活は日本語に囲まれていたい。

共働き家庭で、私たち女性がパートナーから言われて嫌な言葉:「手伝ってあげようか」

「九州男児と一人っ子は、娘の旦那にもらうな」と。家のことやらないから。

とにかく、根本から教育し直さなきゃいけないとなったら、男をかえちゃったほうが早いもん。

ファミリーテーブル、もっと家族で食事をしましょう。

専業主婦の方が、働くお母さんより閉塞感は強い。

こどもに十分な教育をしないなんて、もったいない、大変な社会損失です。

多少わがままで嫌な子だと思われても、自分のやりたいことを通すほうがいい。

「やってメリットがある。」という段階では、大多数はやらないのです。「やらなければデメリットがある」という段階まで追い込まれないと、状況は大きく動きません。

夫婦間の家事の負担問題は、要するに相手に対する思いやりの問題です。

子供は実際、もってみれば、こんなに楽しいものがあるのか、と感じるはずです。とくに、子育ては「自尊心」を満たします。

家族対策に対しても、ある意味もう少し利権を持たせ、一つのところに力を集中させるようにすればいいと思っています。

1996年からの労働者派遣法の規制緩和、あれは中高年の雇用を守るためだったと・・・。

良い大学を出ても就職できないというのは、やっぱりコミュニケーション能力といわれますね。

奨学金もやたらめったら返さなければいけないですし、国立だって高いですし、やっぱいrお金がかかりすぎるんですよね。

「反貧困ネットワーク」「派遣ユニオン」「フリーター全般労働組合」

これまでの資本主義によるインセンティブ体型は、経済全体が成長する段階では非常に良く機能します。
全体が成長していくと、全体のパイが広がるので、たとえ貧困階級に生まれたとしても、起業や企業内での出世など、様々なルートで自分の生まれた階級を超え、階級移動ができるようになります。

各自に自助努力を要求するが、その代わり階級移動が容易なアメリカ型と、階級の存在はある程度仕方がないと許容し、リーダーがノブレス・オブリージュを発揮して、階級の低い人たちの人権や生活を守りながら共同で発展していこうとするヨーロッパ型があるわけです。
今の日本は2つの中間で中途半端な位置にいます。

アメリカの多様性がもたらすメリットで、私のような若い頃から子持ちになったような社会人を活かしてくれるプラットフォームは、日系にも、欧州系にもなく、米国系だったからかも知れません。

ライシュ「暴走する資本主義」で指摘しているとおり、現在の資本主義の仕組みが持たなくなってきていることを、改めて強く感じました。

「最底辺の10億人の人々」「貧困の終焉」「チャイナフリー」

一次生産品とかがでてしまう国というのは、それの利権争いに走ってしまって、それ以外の産業が成り立ちにくいという実証研究もあります。

16の決意、グルミン銀行

女性が男性の監視から逃れて楽しく暮らせる時間というのが、近所の水辺まで水くみに行く行き来の時間と、そこで水くみをしておしゃべりをしている時間しかない・・・というような文化もあります。

私は「半径1.5メートルの法則」というのを信じていて、人は自分の身近な問題でないと実感できない、動けないと思っているからです。

日本にもお金持ちはいますが、寄付先は主に国内の病院や学校です。
これは、日本人の「ウチ」と「ソト」という概念があるのかも知れません。

全体をかえる
1.一人でも多くの人が投票しましょう。
2.政府の情報公開と数値目標をもっと充実させましょう。
3.終身雇用を考え直し、柔軟な雇用体制をもっと検討しましょう。

男女共同参画・少子化対策
4.家族制作費の対GDP比率を現状の0.7%から1.4%へ倍増させましょう。
5.家族省を創設し、縦割りになっている家族施策を統括しましょう。
6.総労働時間を規制し、ワークシェアリングを導入しましょう。
7.女性に対する統計的差別を撤廃しましょう。
8.税制において、配偶者控除の金額を引き下げ、子供の扶養控除の金額を引き上げましょう。
9.保育園の待機児童ゼロを目指しましょう。
10.非摘出子と嫡出子の差別を撤廃しましょう。
11.パパ・クオータ制を導入しましょう。

ワーキングプア・貧困対策
12.正規雇用と非正規雇用の均等待遇を実現しましょう。
13.最低賃金の引き上げを図りましょう。
14.もっと予算を使うことで公教育を充実させましょう。
15.個人も収入の5%を寄付に、5%以上の時間を社会貢献に充てましょう。

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