2009年1月12日月曜日

ほめ言葉ハンドブック/本間正人・祐川京子

部下をほめられることができないという人の約二割が、こうした「ほめられベタ」なタイプといわれます。

俺はどうもほめるのが苦手だ。口先だけのような気がしていけない。
と考える方がいるかも知れません。しかし、実は、「クチ」だけでは人をほめることができません。
耳と目、そして心でほめることが大切です。相手の話を聴き、状況をよく見て、仕事ぶりを心で受け止める。ほめ上手は観察上手。

似合わない服を着て、墓穴を掘ってしまう人、隣の芝は青いからといって、自分に合わないやり方を導入してスランプになってしまう人は多いものです。
そう言ったときは、その人らしさをほめることで本来持っている強みに気付かせます。

成績がトップの人に、この成績が限界ではなく、さらなる可能性があると気付いてもらうには、「次はどんな伝説をつくろうか」と質問するなど、すでにあなたの働きは伝説的な働きになっていると伝えつつ、なおかつ”もっと高い頂上が待っている”とにおわせるほめ方をすると良いでしょう。

○○さん流、○○さん塾など名前を冠でつけられると、より相手の心に響くものです。

運が良いね、よりも、強運だね、運を引き寄せる人だね、の方が相手の高い能力を認め、評価し、賞賛している表現となる。

「○○さんが紹介してくれたおかげです。ありがとうございました。」相手の存在をたたえる意味があります。

先に良いところを見つけて伝え、相手が聞く耳を持ったところで次のステップ、次のビジョン、次のしかるべき目標などを提示することが効果的なしかり方と言えます。

生命保険のセールスレディを指導した際、「経営者から武勇伝を聴いてくる」という宿題を出したことがあります。すると、今までアポイントが取れなかった人が急にアポイントが取れるようになりました。

相手に気持ちよく話をさせるためには、あえてほめるよりも、「それでどうなったんですか?」「では、子供のころは如何でしたか?」など、短いセンテンスでいかに多く質問するかがポイントとなります。

詰問にならないように質問する。
「なぜ、その技術を身につけられたのですか?」→「その技術はどうやって身につけられたのですか?」
「なんでこの世界に入られたんですか?」→「どういった理由でこの世界に入られたんですか?」

職人気質の人をほめるときは、本人をほめずに、道具をほめる。職人気質の人には、このような間接的なほめ言葉の方が抵抗無く受け取られます。

ムードメーカをほめるときは、派手は表現、擬音語を使ってほめる。

あなたの書く文章が綺麗。

人は、綺麗だねと言われると、より綺麗になっていくものです。

身のこなしや動き、言葉づかいやファッションのセンスなどに気品を感じさせる相手の仕草に対して、こうした言葉を伝えても良いでしょう。
「品があるね」

英語で、「クレバー」という表現は、小利口という幹事で余りよい印象を持たれません。
むしろ、「スマート」といった方が良いでしょう。

君じゃなきゃできないね。

一緒に仕事ができて嬉しい。

一日50回は、ありがとうを言うようにしています。




ほめ言葉の6原則
1.事実を、細かく具体的にほめる
2.相手に合わせてほめる
3.タイミング良くほめる
4.先手をとってほめる
5.心をこめてほめる
6.おだてず媚びずにほめる

4つの心がけ
1.ほめる要素を探す
2.ほめ方のレパートリーを増やす
3.力加減をコントロールする
4.あきらめずに実践する

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